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小学校教員 ELEMENTARY SCHOOL TEACHER

全科・生活と家庭

講義 3 本・確認問題 20 問 | 全科(小学校専門) | 最終更新 2026-10-16

この章で学ぶこと
目次
  1. 生活科の目標と内容
  2. 家庭科の目標と「家族・家庭生活」「消費生活・環境」
  3. 家庭科「衣食住の生活」と実習の安全
  4. 確認問題(20問)
  5. 演習ツール

1. 生活科の目標と内容

第1・2学年だけの教科である生活科の目標の文言、9項目の内容、指導計画の配慮事項を整理します。

この章は、平成29年告示の小学校学習指導要領に基づく(2026年10月時点)内容です。学習指導要領は次の改訂に向けた検討が進んでいるため、受験する年の要項と最新の告示を必ず確かめてください。教職教養(教育法規・教育心理など)は教職・一般教養ラボで扱います。

生活科はどんな教科か

生活科は、第1学年と第2学年だけにある教科です。学校教育法施行規則の別表第一では、標準の授業時数は第1学年102、第2学年105です(1単位時間は45分)。第3学年からは社会科と理科が始まり、生活科はありません。

生活科の大きな特徴は、教科書の説明を聞いて覚える教科ではなく、具体的な活動や体験(学校探検、野菜の栽培、生き物の飼育、町探検、季節の遊びなど)を中心にする点です。活動の中で子どもが気付いたことを、言葉や絵などで表し、考えることを大切にします。

教科の目標

目標の柱書は「具体的な活動や体験を通して,身近な生活に関わる見方・考え方を生かし,自立し生活を豊かにしていくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す」です。ほかの多くの教科が「見方・考え方を働かせ」と書くのに対し、生活科は「生かし」と書く点に注意します。

続く⑴〜⑶は三つの柱に対応します。⑴(知識及び技能の基礎)は、活動や体験の過程で「自分自身,身近な人々,社会及び自然の特徴やよさ,それらの関わり等に気付くとともに,生活上必要な習慣や技能を身に付ける」こと。⑵(思考力,判断力,表現力等の基礎)は、身近な人々,社会及び自然を「自分との関わりで捉え」、自分自身や自分の生活について考え、表現すること。⑶は、身近な人々,社会及び自然に「自ら働きかけ,意欲や自信をもって学んだり生活を豊かにしたりしようとする態度」を養うことです。

内容は9項目・3つのまとまり

内容は2学年まとめて示され、9項目あります。学習指導要領では、次の三つのまとまりに分けて示されています。

表1 生活科の内容(第1学年及び第2学年)
まとまり項目おもな活動
学校,家庭及び地域の生活に関する内容⑴〜⑶⑴学校生活に関わる活動 ⑵家庭生活に関わる活動 ⑶地域に関わる活動
身近な人々,社会及び自然と関わる活動に関する内容⑷〜⑻⑷公共物や公共施設を利用する活動 ⑸身近な自然を観察したり,季節や地域の行事に関わったりする活動 ⑹身近な自然や物を使って遊ぶ活動 ⑺動物を飼ったり植物を育てたりする活動 ⑻自分たちの生活や地域の出来事を身近な人々と伝え合う活動
自分自身の生活や成長に関する内容⑼自分自身の生活や成長を振り返る活動

たとえば⑴では、通学路の様子や安全を守っている人々について考え、安全な登下校をしようとすることが含まれます。⑼では、自分が大きくなったこと、できるようになったこと、役割が増えたことなどが分かり、支えてくれた人々に感謝の気持ちをもつことが示されています。

指導計画の作成と内容の取扱い

試験でよく問われるのは、次のような配慮事項です。

・校外での活動を積極的に取り入れること。
・児童の発達の段階や特性を踏まえ、2学年間を見通して学習活動を設定すること。
・内容の⑺(飼育・栽培)は2学年間にわたって取り扱い、継続的な飼育,栽培を行うこと。
・小学校入学当初は、幼児期の遊びを通した総合的な学びから円滑に移行できるよう、生活科を中心とした合科的・関連的な指導や弾力的な時間割の設定を工夫すること。このとき「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」との関連を考慮します。

内容の取扱いでは、気付いたことや楽しかったことを「言葉,絵,動作,劇化などの多様な方法により表現し,考える」こと、気付いたことを基に考えるために「見付ける,比べる,たとえる,試す,見通す,工夫するなどの多様な学習活動」を行うことが示されています。また、身近な幼児や高齢者,障害のある児童生徒などの多様な人々と触れ合えるようにすること、生活上必要な習慣や技能の指導は、学習活動の展開に即して行うこと(切り離して練習させるのではない)も押さえましょう。

用語

気付き
活動や体験の中で子どもが自分で感じ取ったこと。生活科では、気付きを表現し、関連付けて確かなものにしていくことを重視します。
合科的・関連的な指導
複数の教科のねらいを一つの活動の中で合わせたり、関連させたりして指導すること。入学当初は生活科を中心に行います。
弾力的な時間割
45分の単位時間にこだわらず、短い時間や長い時間を組み合わせるなど、子どもの実態に合わせて時間割を工夫すること。
幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
幼稚園教育要領などに示された、幼稚園修了時の具体的な姿(「健康な心と体」から「豊かな感性と表現」までの10項目)。小学校との接続で考慮します。

例題

例題:生活科で、アサガオの栽培を第1学年の春だけで終わらせる計画を立てた。学習指導要領の配慮事項から見て、どこを見直すべきか。
答えと考え方 内容の⑺(動物を飼ったり植物を育てたりする活動)は「2学年間にわたって取り扱う」とされ、関わり方が深まるよう継続的な飼育,栽培を行うことが求められています。第2学年でも野菜の栽培や生き物の飼育などを計画し、2学年間を見通して扱うように見直します。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」 第2章第5節 生活(PDF、冊子pp.112–115)、同冊子所収の学校教育法施行規則 別表第一(授業時数)、第1章総則 第2の4

2. 家庭科の目標と「家族・家庭生活」「消費生活・環境」

家庭科の目標とA・B・Cの内容構成を押さえ、家族・家庭生活と消費生活・環境の要点、売買契約の基礎を学びます。

この章は、平成29年告示の小学校学習指導要領に基づく(2026年10月時点)内容です。学習指導要領は次の改訂に向けた検討が進んでいるため、受験する年の要項と最新の告示を必ず確かめてください。教職教養(教育法規・教育心理など)は教職・一般教養ラボで扱います。

家庭科はどんな教科か

家庭科は第5学年と第6学年で学ぶ教科です。学校教育法施行規則の別表第一では、標準の授業時数は第5学年60、第6学年55です。内容は学年ごとではなく2学年まとめて示され、どの項目を何年生で扱うかは、原則として各学校が実態に応じて定めます。

教科の目標

柱書は「生活の営みに係る見方・考え方を働かせ,衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して,生活をよりよくしようと工夫する資質・能力を次のとおり育成することを目指す」です。

⑴は「家族や家庭,衣食住,消費や環境などについて,日常生活に必要な基礎的な理解を図るとともに,それらに係る技能を身に付ける」こと。⑵は「日常生活の中から問題を見いだして課題を設定し,様々な解決方法を考え,実践を評価・改善し,考えたことを表現するなど,課題を解決する力を養う」こと。⑶は「家庭生活を大切にする心情を育み,家族や地域の人々との関わりを考え,家族の一員として,生活をよりよくしようと工夫する実践的な態度を養う」ことです。⑵は、問題の発見→課題設定→解決方法の検討→実践→評価・改善という学習の流れを示しています。

内容の構成:A・B・Cの3つ

表1 家庭科の内容(第5学年及び第6学年)
内容項目
A 家族・家庭生活⑴自分の成長と家族・家庭生活 ⑵家庭生活と仕事 ⑶家族や地域の人々との関わり ⑷家族・家庭生活についての課題と実践
B 衣食住の生活⑴食事の役割 ⑵調理の基礎 ⑶栄養を考えた食事 ⑷衣服の着用と手入れ ⑸生活を豊かにするための布を用いた製作 ⑹快適な住まい方
C 消費生活・環境⑴物や金銭の使い方と買物 ⑵環境に配慮した生活

Bの衣食住は次の講義で扱います。ここではAとCを見ます。

A 家族・家庭生活

A⑴は、自分の成長を自覚し、家庭生活と家族の大切さや、家庭生活が家族の協力によって営まれていることに気付くことです。指導計画では、A⑴のアは第4学年までの学習を踏まえ、2学年間の学習の見通しをもたせるために第5学年の最初に履修させると定められています(ガイダンスの役割)。

A⑵は、家庭には家庭生活を支える仕事があり、互いに協力し分担する必要があることや、生活時間の有効な使い方を理解することです。A⑶は、家族との触れ合いや団らんの大切さ、家庭生活は地域の人々との関わりで成り立っていることの理解です。A⑶では「幼児又は低学年の児童や高齢者など異なる世代の人々との関わり」も扱います。

A⑷「家族・家庭生活についての課題と実践」は、日常生活から問題を見いだして課題を設定し、計画を立てて実践する項目です。実践的な活動を家庭や地域で行えるよう配慮し、2学年間で一つ又は二つの課題を設定して履修させます。

C 消費生活・環境

C⑴は、買物の仕組みや消費者の役割が分かり、物や金銭の大切さと計画的な使い方を理解すること、身近な物の選び方・買い方を理解し、購入に必要な情報を収集・整理できることです。内容の取扱いでは、C⑴で取り上げるのは、A⑶、B⑵・⑸・⑹で扱う用具や実習材料などの身近な物とされ、また売買契約の基礎について触れることが示されています。

売買契約について、民法第522条第1項は、契約は「申込み」に対して相手方が「承諾」をしたときに成立すると定めています。同条第2項により、法令に特別の定めがある場合を除き、契約の成立に書面の作成などは必要ありません。つまり、店で「これを買います」と伝え、店が応じれば、契約書がなくても売買契約は成立します。お金を払う義務と品物を渡す義務が生じるため、よく考えてから買うことが大切だと分かります。

C⑵は、自分の生活と身近な環境との関わりや、環境に配慮した物の使い方を理解し、工夫することです。Cの柱書は「持続可能な社会の構築に向けて身近な消費生活と環境を考え,工夫する」と示しています。C⑵はBの衣食住の学習と関連させ、実践的に学習します。

用語

生活の営みに係る見方・考え方
家庭科で生活を捉えるときの見方。学習指導要領の内容の取扱いでは、「家族や地域の人々との協力,健康・快適・安全,持続可能な社会の構築等」を視点として考えることが示されています。
ガイダンス
A⑴のアを第5学年の最初に学び、2学年間の学習の見通しをもたせること。
売買契約
物を売る・買うという約束。申込みと承諾で成立し、原則として書面がなくても成立する(民法第522条)。
持続可能な社会
将来の世代も含めて、資源や環境を損なわずに暮らし続けられる社会。

例題

例題:「家族・家庭生活についての課題と実践」(A⑷)を、第5・6学年の各学期に1つずつ、合計6回設定する計画は、学習指導要領に合っているか。
答えと考え方 合っていません。指導計画の作成では、A⑷は「2学年間で一つ又は二つの課題を設定して履修させる」とされています。課題は、A⑵・⑶、B、Cで学んだ内容と関連させて設定し、家庭や地域で実践できるよう配慮します。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」 第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)、同冊子所収の学校教育法施行規則 別表第一、民法第522条(e-Gov法令検索)

3. 家庭科「衣食住の生活」と実習の安全

調理の基礎、五大栄養素と献立、衣服の手入れと布製作、快適な住まい方、実習の安全・衛生の配慮を学びます。

この章は、平成29年告示の小学校学習指導要領に基づく(2026年10月時点)内容です。学習指導要領は次の改訂に向けた検討が進んでいるため、受験する年の要項と最新の告示を必ず確かめてください。教職教養(教育法規・教育心理など)は教職・一般教養ラボで扱います。

B 衣食住の生活の全体像

Bは「健康・快適・安全で豊かな食生活,衣生活,住生活」に向けて考え、工夫する活動を通して学ぶ内容で、6項目あります。食生活が⑴〜⑶、衣生活が⑷⑸、住生活が⑹です。内容の取扱いでは、日本の伝統的な生活についても扱い、生活文化に気付くことができるよう配慮するとされています。また、B⑵(調理の基礎)とB⑸(布を用いた製作)は、2学年間にわたって取り扱い、平易なものから段階的に学習できるよう計画します。

食生活:食事の役割・調理・栄養

B⑴「食事の役割」では、食事の役割が分かり、日常の食事の大切さと食事の仕方を理解し、楽しく食べるための工夫を考えます。食に関する指導は、家庭科の特質に応じて食育の充実に資するよう配慮し、第4学年までの食に関する学習との関連を図ります。

B⑵「調理の基礎」では、材料の分量や手順と調理計画、用具や食器の安全で衛生的な取扱いと加熱用調理器具の安全な取扱い、材料に応じた洗い方・切り方・味の付け方・盛り付け・配膳・後片付けを学びます。ゆで方,いため方では、ゆでる材料として青菜やじゃがいもなどを扱います。一般に、青菜は沸騰した湯に入れて短時間でゆで、じゃがいもは水からゆでて中まで火を通します。さらに、伝統的な日常食である米飯及びみそ汁の調理の仕方を学び、みそ汁では和食の基本となるだしの役割にも触れます。米飯は、米を洗い、水を吸わせてから加熱し、蒸らして炊き上げます。みそ汁は、だしをとり、実(具)を煮て、みそを溶き入れます。みそを入れたあと煮立て続けると風味が落ちるので注意します。

B⑶「栄養を考えた食事」では、体に必要な栄養素の種類と主な働き、食品の栄養的な特徴、1食分の献立の立て方を学びます。内容の取扱いでは、五大栄養素と食品の体内での主な働きを中心に扱い、献立を構成する要素として主食,主菜,副菜を扱うとされています。

表1 五大栄養素と主な働き(教科書で一般的な整理)
栄養素主な働き多く含む食品の例
炭水化物主にエネルギーのもとになる米、パン、めん、いも
脂質主にエネルギーのもとになる油、バター
たんぱく質主に体をつくるもとになる(筋肉・血液など)魚、肉、卵、豆・豆製品
無機質主に体をつくるもとになる(骨・歯など)。体の調子を整える働きもある牛乳・乳製品、小魚、海藻
ビタミン主に体の調子を整える野菜、果物

衣生活:着方・手入れ・布製作

B⑷では、衣服の主な働きが分かり、季節や状況に応じた日常着の快適な着方を理解します。教科書では、暑さ・寒さを防ぐ、皮膚を清潔に保つ、けがなどから体を守るといった働きや、活動しやすくする働きなどが説明されます。また、日常着の手入れが必要であることや、ボタンの付け方及び洗濯の仕方を理解し、できるようにします。洗濯の前には、衣服に付いている取扱い表示を確かめます。

B⑸「生活を豊かにするための布を用いた製作」では、製作計画、手縫いやミシン縫いによる目的に応じた縫い方、用具の安全な取扱いを学びます。題材として、日常生活で使用する物を入れる袋などの製作を扱います。手縫いでは、玉結び・玉どめ、なみ縫い、返し縫いなどの基礎を身に付けます。

住生活:快適な住まい方

B⑹では、住まいの主な働き、季節の変化に合わせた住まい方、整理・整頓や清掃の仕方を学びます。住まい方については、主として暑さ・寒さ,通風・換気,採光,及び音を取り上げます。暑さ・寒さは、B⑷の日常着の快適な着方と関連させます。

実習の安全と衛生

実習の指導では、施設・設備の安全管理と、熱源や用具、機械の取扱いでの事故防止の指導を徹底します。服装を整え、衛生に留意して用具の手入れや保管を行います。調理に用いる食品は、生の魚や肉は扱わないなど安全・衛生に留意し、食物アレルギーにも配慮します。

用語

五大栄養素
炭水化物、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミンの5つ。
主食・主菜・副菜
献立を構成する要素。主食はごはんやパン、主菜は魚・肉・卵・大豆製品などの中心のおかず、副菜は野菜などのおかず。
だし
煮干し、かつお節、昆布などからとるうま味のある汁。和食の基本となる。
通風・換気
風を通して涼しくすること、室内の汚れた空気を入れかえること。
食育
食に関する知識と、食を選ぶ力を身に付けるための教育。家庭科では教科の特質に応じて充実を図る。

例題

例題:調理実習で「鶏肉のソテー」を扱う計画を立てた。学習指導要領の実習の配慮事項から見て、問題点は何か。
答えと考え方 学習指導要領は、調理に用いる食品について「生の魚や肉は扱わないなど,安全・衛生に留意する」としています。生の鶏肉を扱う計画は見直し、加工品や野菜・卵などを使う題材にします。あわせて、食物アレルギーのある児童への配慮も事前に確認します。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」 第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.137–141)。五大栄養素の主な働きは、内容の取扱い(五大栄養素と食品の体内での主な働きを中心に扱う)に基づく教科書的な整理

確認問題(20問)

四肢択一。「正解と解説」を開くと、正解の理由と他の選択肢が違う理由を確認できます。

問1|生活科の目標

小学校学習指導要領(平成29年告示)生活科の目標の柱書「具体的な活動や体験を通して,身近な生活に関わる見方・考え方を生かし,( )を次のとおり育成することを目指す」の空欄に入る語句はどれか。

  1. 社会生活についての理解を深めるための資質・能力
  2. 自然の事物・現象について理解するための資質・能力
  3. 自立し生活を豊かにしていくための資質・能力
  4. 生活をよりよくしようと工夫する資質・能力
正解と解説
正解:C. 自立し生活を豊かにしていくための資質・能力

正解は「自立し生活を豊かにしていくための資質・能力」。生活科の目標は「自立し生活を豊かにしていくための資質・能力」です。「生活をよりよくしようと工夫する資質・能力」は家庭科の目標の語句です。社会生活の理解は社会科、自然の事物・現象の理解は理科の目標に近い表現で、生活科の文言ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第5節 生活(PDF、冊子pp.112–115)

問2|2学年間にわたる扱い

生活科の指導計画の作成において、「2学年間にわたって取り扱う」とされ、継続的に行うよう求められている内容はどれか。

  1. 動物を飼ったり植物を育てたりする活動
  2. 公共物や公共施設を利用する活動
  3. 自分自身の生活や成長を振り返る活動
  4. 学校生活に関わる活動
正解と解説
正解:A. 動物を飼ったり植物を育てたりする活動

正解は「動物を飼ったり植物を育てたりする活動」。内容の⑺(飼育・栽培)は2学年間にわたって取り扱い、動物や植物への関わり方が深まるよう継続的な飼育,栽培を行うとされています。公共物・公共施設の利用(⑷)、成長の振り返り(⑼)、学校生活(⑴)には、このような「2学年間にわたって」という指定はありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第5節 生活(PDF、冊子pp.112–115)

問3|内容のまとまり

生活科の内容のうち、〔自分自身の生活や成長に関する内容〕に位置付けられている活動はどれか。

  1. 家庭生活に関わる活動
  2. 自分たちの生活や地域の出来事を身近な人々と伝え合う活動
  3. 身近な自然を利用して遊ぶ活動
  4. 自分自身の生活や成長を振り返る活動
正解と解説
正解:D. 自分自身の生活や成長を振り返る活動

正解は「自分自身の生活や成長を振り返る活動」。〔自分自身の生活や成長に関する内容〕は⑼の「自分自身の生活や成長を振り返る活動」だけです。家庭生活に関わる活動(⑵)は〔学校,家庭及び地域の生活に関する内容〕、伝え合う活動(⑻)と自然を利用した遊び(⑹)は〔身近な人々,社会及び自然と関わる活動に関する内容〕に入ります。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第5節 生活(PDF、冊子pp.112–115)

問4|入学当初の工夫

小学校学習指導要領(平成29年告示)が、小学校入学当初に行うよう求めている工夫として正しいものはどれか。

  1. 国語と算数を中心に,各教科の授業を45分単位で確実に行う
  2. 生活科を中心とした合科的・関連的な指導や,弾力的な時間割の設定を行う
  3. 幼稚園と同じ一日の流れで過ごし,教科の学習は2学期から始める
  4. 生活科の授業時数を増やし,他の教科の授業時数を減らす
正解と解説
正解:B. 生活科を中心とした合科的・関連的な指導や,弾力的な時間割の設定を行う

正解は「生活科を中心とした合科的・関連的な指導や,弾力的な時間割の設定を行う」。入学当初は、幼児期の遊びを通した総合的な学びから各教科等の学習に円滑に移行できるよう、生活科を中心とした合科的・関連的な指導や弾力的な時間割の設定を工夫するとされています。国語・算数を45分単位で確実に行う案は「弾力的な時間割」と反対です。教科の学習を2学期まで始めない、生活科の時数を増やすといった定めはありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第5節 生活(PDF、冊子pp.112–115)、第1章総則 第2の4

問5|多様な学習活動

生活科の内容の取扱いで、気付いたことを基に考えることができるようにするために示されている「多様な学習活動」に含まれるものはどれか。

  1. 暗記する
  2. 比べる
  3. 要約する
  4. 証明する
正解と解説
正解:B. 比べる

正解は「比べる」。内容の取扱いでは「見付ける,比べる,たとえる,試す,見通す,工夫するなどの多様な学習活動」と示されています。暗記する・要約する・証明するは、ここに挙げられていません。生活科は具体的な活動や体験を通して気付きを深める教科で、知識の暗記を中心にはしません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第5節 生活(PDF、冊子pp.112–115)

問6|多様な人々との触れ合い

生活科で具体的な活動や体験を行うに当たり、触れ合うことができるようにするとされている「多様な人々」の例として、学習指導要領に示されているものはどれか。

  1. 外国の大学生や留学生,海外の研究者
  2. 保護者のうち教員免許をもつ人
  3. 中学校や高等学校の教員
  4. 身近な幼児や高齢者,障害のある児童生徒
正解と解説
正解:D. 身近な幼児や高齢者,障害のある児童生徒

正解は「身近な幼児や高齢者,障害のある児童生徒」。内容の取扱いには「身近な幼児や高齢者,障害のある児童生徒などの多様な人々と触れ合うことができるようにすること」とあります。留学生・研究者、教員免許をもつ保護者、中学校・高等学校の教員は、ここで例として挙げられていません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第5節 生活(PDF、冊子pp.112–115)

問7|家庭科の目標

小学校学習指導要領(平成29年告示)家庭科の目標の柱書「生活の営みに係る見方・考え方を働かせ,衣食住などに関する( )を通して,生活をよりよくしようと工夫する資質・能力を次のとおり育成することを目指す」の空欄に入る語句はどれか。

  1. 実践的・体験的な活動
  2. 具体的な活動や体験
  3. 観察・実験などの活動
  4. 調べ学習や話合い活動
正解と解説
正解:A. 実践的・体験的な活動

正解は「実践的・体験的な活動」。家庭科の柱書は「衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して」です。「具体的な活動や体験を通して」は生活科の柱書の語句です。観察・実験は理科で重視される活動で、調べ学習や話合いは目標の柱書にはありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問8|内容の構成

小学校家庭科の内容は「A家族・家庭生活」「B衣食住の生活」と、もう一つで構成されている。その名称として正しいものはどれか。

  1. C消費者の権利と責任
  2. C金銭管理と経済
  3. C消費生活・環境
  4. C環境・エネルギー
正解と解説
正解:C. C消費生活・環境

正解は「C消費生活・環境」。Cは「消費生活・環境」で、⑴物や金銭の使い方と買物、⑵環境に配慮した生活の2項目です。「消費者の権利と責任」「金銭管理と経済」「環境・エネルギー」は、小学校家庭科の内容の名称ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問9|ガイダンス

家庭科の指導計画の作成において、「A家族・家庭生活」の⑴のア(自分の成長と家族・家庭生活)の履修時期について示されていることとして正しいものはどれか。

  1. 第6学年の最後に履修させる
  2. 各学年の最初に毎年履修させる
  3. 履修時期は示されておらず、各学校が自由に定める
  4. 第5学年の最初に履修させる
正解と解説
正解:D. 第5学年の最初に履修させる

正解は「第5学年の最初に履修させる」。A⑴のアは、第4学年までの学習を踏まえ、2学年間の学習の見通しをもたせるために第5学年の最初に履修させるとされています。第6学年の最後や毎年の履修とはされていません。また、ほかの項目の履修学年は各学校が定めますが、A⑴のアについては時期が明示されているので、「示されていない」は誤りです。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問10|課題と実践

家庭科の「A家族・家庭生活」の⑷(家族・家庭生活についての課題と実践)の扱いとして、学習指導要領に示されているものはどれか。

  1. 各学年で三つ以上の課題を設定して履修させる
  2. 2学年間で一つ又は二つの課題を設定して履修させる
  3. 夏休みの課題として家庭だけで行わせる
  4. 第6学年の最後に一つだけ発表させる
正解と解説
正解:B. 2学年間で一つ又は二つの課題を設定して履修させる

正解は「2学年間で一つ又は二つの課題を設定して履修させる」。A⑷は、実践的な活動を家庭や地域などで行えるよう配慮し、2学年間で一つ又は二つの課題を設定して履修させるとされています。各学年で三つ以上という定めはありません。家庭や地域での実践に配慮しますが、「夏休みに家庭だけで」と限定するものではなく、第6学年の最後に一つだけ発表させるという定めもありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問11|異なる世代との関わり

家庭科の「A家族・家庭生活」の⑶(家族や地域の人々との関わり)の内容の取扱いで、「異なる世代の人々との関わりについても扱う」とされている。その例として示されているものはどれか。

  1. 幼児又は低学年の児童や高齢者
  2. 中学生や高校生
  3. 同じ学級の友達
  4. 地域の商店の店員
正解と解説
正解:A. 幼児又は低学年の児童や高齢者

正解は「幼児又は低学年の児童や高齢者」。内容の取扱いでは「幼児又は低学年の児童や高齢者など異なる世代の人々との関わり」を扱うとされています。中学生・高校生、同じ学級の友達、商店の店員は、ここで例として示されていません(同じ学級の友達は同じ世代です)。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問12|売買契約の基礎

家庭科で触れる「売買契約の基礎」に関連して、民法第522条の内容に照らして正しいものはどれか。

  1. 契約は代金を全額支払ったときに初めて成立する
  2. 契約は必ず契約書に署名したときに成立する
  3. 契約は申込みに対して相手方が承諾をしたときに成立し、原則として書面がなくても成立する
  4. 子どもが店で物を買うやりとりは、契約には当たらない
正解と解説
正解:C. 契約は申込みに対して相手方が承諾をしたときに成立し、原則として書面がなくても成立する

正解は「契約は申込みに対して相手方が承諾をしたときに成立し、原則として書面がなくても成立する」。民法第522条第1項は、契約は申込みに対して相手方が承諾をしたときに成立すると定め、第2項は、法令に特別の定めがある場合を除き書面の作成などの方式は要しないとしています。代金の支払いや署名は成立の条件ではありません。子どもの買物も売買契約であり、家庭科ではこの基礎に触れます。

根拠:民法第522条(e-Gov法令検索)、文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問13|消費生活で扱う物

家庭科の「C消費生活・環境」の⑴(物や金銭の使い方と買物)で取り上げる物について、内容の取扱いに示されているものはどれか。

  1. インターネット通販で売られている高額な商品
  2. 自動車や住宅などの長期のローンが必要な物
  3. A⑶,B⑵⑸⑹で扱う用具や実習材料などの身近な物
  4. 株式や債券などの金融商品
正解と解説
正解:C. A⑶,B⑵⑸⑹で扱う用具や実習材料などの身近な物

正解は「A⑶,B⑵⑸⑹で扱う用具や実習材料などの身近な物」。内容の取扱いでは、C⑴は「A家族・家庭生活」の⑶、「B衣食住の生活」の⑵,⑸及び⑹で扱う用具や実習材料などの身近な物を取り上げるとされています。小学生にとって身近な物を通して選び方・買い方を学ぶため、高額な通販商品、ローンが必要な物、金融商品は示されていません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問14|調理:ゆでる材料

家庭科の「B衣食住の生活」の⑵(調理の基礎)で、材料に適したゆで方を学ぶとき、ゆでる材料として扱うと示されているものはどれか。

  1. 青菜やじゃがいもなど
  2. 生の鶏肉や豚肉など
  3. 生の魚や貝など
  4. 乾燥したパスタやそばなど
正解と解説
正解:A. 青菜やじゃがいもなど

正解は「青菜やじゃがいもなど」。内容の取扱いでは、ゆでる材料として「青菜やじゃがいもなど」を扱うとされています。生の肉や魚・貝は、実習の配慮事項で「生の魚や肉は扱わない」とされており誤りです。パスタやそばは、ここで例として示されていません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問15|五大栄養素の働き

五大栄養素のうち、主に体をつくる(筋肉や血液などのもとになる)働きをする栄養素として、最も適切なものはどれか。

  1. 炭水化物
  2. たんぱく質
  3. 脂質
  4. ビタミン
正解と解説
正解:B. たんぱく質

正解は「たんぱく質」。たんぱく質は主に筋肉や血液など体をつくるもとになります。炭水化物と脂質は主にエネルギーのもとになり、ビタミンは主に体の調子を整えます。家庭科では、五大栄養素と食品の体内での主な働きを中心に扱います。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)。主な働きは教科書的に確立した整理

問16|献立の構成

家庭科の「B衣食住の生活」の⑶(栄養を考えた食事)で、献立を構成する要素として扱うとされているものはどれか。

  1. 主食,汁物,デザート
  2. 主菜,副菜,飲み物
  3. ごはん,みそ汁,漬物
  4. 主食,主菜,副菜
正解と解説
正解:D. 主食,主菜,副菜

正解は「主食,主菜,副菜」。内容の取扱いでは、献立を構成する要素として「主食,主菜,副菜」を扱うとされています。デザートや飲み物、漬物は、学習指導要領で献立の構成要素として示されたものではありません。汁物は献立に入ることが多いですが、ここに示された三つの要素ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問17|米飯とみそ汁

家庭科で、伝統的な日常食である米飯及びみそ汁の調理を学ぶ際に、あわせて触れるとされている事項はどれか。

  1. 電子レンジを使った時短調理の方法
  2. 和食の基本となるだしの役割
  3. 外国の主食との栄養価の比較
  4. 米の品種改良の歴史
正解と解説
正解:B. 和食の基本となるだしの役割

正解は「和食の基本となるだしの役割」。内容の取扱いでは、米飯及びみそ汁の調理について「和食の基本となるだしの役割についても触れること」とされています。電子レンジの時短調理、外国の主食との栄養価比較、品種改良の歴史は、ここに示されていません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問18|快適な住まい方

家庭科の「B衣食住の生活」の⑹(快適な住まい方)で、住まい方について主として取り上げるとされている事項の組合せはどれか。

  1. 耐震,防犯,バリアフリー,家賃
  2. 間取り,家具の配置,色彩,照明器具
  3. 暑さ・寒さ,通風・換気,採光,音
  4. 電気,ガス,水道,通信
正解と解説
正解:C. 暑さ・寒さ,通風・換気,採光,音

正解は「暑さ・寒さ,通風・換気,採光,音」。内容の取扱いでは、住まいの主な働きや季節の変化に合わせた住まい方について「主として暑さ・寒さ,通風・換気,採光,及び音を取り上げる」とされています。暑さ・寒さは日常着の快適な着方と関連させます。ほかの組合せは、ここに示された事項ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問19|布を用いた製作

家庭科の「B衣食住の生活」の⑸(生活を豊かにするための布を用いた製作)で扱うとされている製作の例はどれか。

  1. ボタンやファスナーの付いたシャツ
  2. 着物や浴衣などの和服
  3. 型紙から作るワンピース
  4. 日常生活で使用する物を入れる袋など
正解と解説
正解:D. 日常生活で使用する物を入れる袋など

正解は「日常生活で使用する物を入れる袋など」。内容の取扱いでは、B⑸について「日常生活で使用する物を入れる袋などの製作を扱う」とされています。シャツ、和服、ワンピースのような衣服の製作は、ここに示されていません。なお、ボタンの付け方はB⑷(衣服の着用と手入れ)で学びます。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

問20|実習の安全・衛生

家庭科の実習の指導に当たって、学習指導要領に示されている配慮事項として正しいものはどれか。

  1. 調理に用いる食品は,生の魚や肉は扱わないなど安全・衛生に留意し,食物アレルギーにも配慮する
  2. 加熱用調理器具は危険なので,小学校の実習では使わない
  3. 衛生のため,調理実習は家庭で保護者と行わせ,学校では行わない
  4. 包丁は第6学年からのみ使わせる
正解と解説
正解:A. 調理に用いる食品は,生の魚や肉は扱わないなど安全・衛生に留意し,食物アレルギーにも配慮する

正解は「調理に用いる食品は,生の魚や肉は扱わないなど安全・衛生に留意し,食物アレルギーにも配慮する」。実習の指導では「調理に用いる食品については,生の魚や肉は扱わないなど,安全・衛生に留意すること。また,食物アレルギーについても配慮すること」とされています。加熱用調理器具は、安全な取扱いを理解し適切に使用できるようにする内容なので「使わない」は誤りです。調理実習を学校で行わない、包丁を第6学年からに限るといった定めはありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第8節 家庭(PDF、冊子pp.136–141)

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※ 解説は学習用の情報提供です。採用選考・認定試験の実施方法は、必ず受験する自治体・文部科学省の公式発表をご確認ください。
※ 問題はすべて仮の宿 学習室のオリジナル問題で、本試験の問題ではありません。学習指導要領は平成29年告示のもの(2026年10月時点)です。