小学校教員 ELEMENTARY SCHOOL TEACHER
全科・理科
講義 4 本・確認問題 30 問 | 全科(小学校専門) | 最終更新 2026-10-16
この章で学ぶこと- 理科の目標の文言と、「A物質・エネルギー」「B生命・地球」の区分、4つの柱と見方・考え方を説明できる。
- 第3〜6学年で育成を目指す問題解決の力の違いと、条件制御の考え方を説明できる。
- てこのつり合い、振り子、溶け方などの基本的な計算ができる。
- 生物の体や育ち方、天気・川・土地・月と星の基礎を、学年の系統で整理できる。
- 観察・実験の安全について、学習指導要領の定めと基本的な注意を説明できる。
1. 理科の目標・見方と考え方・観察と安全
学習指導要領の理科の目標、内容の区分、学年ごとの問題解決の力と、観察・実験の安全を整理します。
この章は、平成29年告示の小学校学習指導要領に基づく(2026年10月時点)内容です。学習指導要領は改訂の議論が進んでいるので、受験する年の要項と最新の告示を確かめてください。教職教養(教育法規・教育心理など)は教職・一般教養ラボで扱います。
理科の目標
理科の目標は、次の一文から始まります。「自然に親しみ,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,自然の事物・現象についての問題を科学的に解決するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。」続けて、(1)自然の事物・現象についての理解を図り、観察、実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする、(2)観察、実験などを行い、問題解決の力を養う、(3)自然を愛する心情や主体的に問題解決しようとする態度を養う、の3つが示されます。(1)は知識・技能、(2)は思考力・判断力・表現力等、(3)は学びに向かう力・人間性等にあたります。
内容の2つの区分と4つの柱
各学年の内容は「A物質・エネルギー」と「B生命・地球」の2つに分かれています。解説では、Aは「エネルギー」と「粒子」、Bは「生命」と「地球」を柱にしていると説明されます。理科の見方(どんな視点で捉えるか)は、柱ごとに主に次のように整理されています。
柱と、主な見方(解説 理科編による)| 柱 | 主な見方 | 単元の例 |
| エネルギー | 量的・関係的 | てこ、振り子、電流の働き |
| 粒子 | 質的・実体的 | 物の溶け方、燃焼、水溶液 |
| 生命 | 共通性・多様性 | 昆虫や植物の体、動物の誕生 |
| 地球 | 時間的・空間的 | 流れる水、土地、月と星 |
考え方(どのように考えるか)は、「比較する」「関係付ける」「条件を制御する」「多面的に考える」の4つです。学年の目標にある問題解決の力は、学年ごとに中心が違います。第3学年は「主に差異点や共通点を基に,問題を見いだす力」、第4学年は「主に既習の内容や生活経験を基に,根拠のある予想や仮説を発想する力」、第5学年は「主に予想や仮説を基に,解決の方法を発想する力」、第6学年は「より妥当な考えをつくりだす力」です。第5学年で「条件を制御しながら調べる」単元(物の溶け方、振り子、電磁石、発芽など)が多いのはこのためです。
覚えておきたい「内容の取扱い」
A区分ではものづくりを行います。第3学年は3種類以上、第4〜6学年は2種類以上です。第3学年の「植物の育ち方」では夏生一年生の双子葉植物を扱い、太陽の位置は「東から南,西へ」、方位は東・西・南・北を扱います。第4学年の電流の働きでは直列つなぎと並列つなぎ、骨と筋肉では関節の働きを扱います。第5学年の「人の誕生」では人の受精に至る過程は取り扱いません。第6学年の電気の利用では、電気をつくる道具として手回し発電機、光電池などを扱います。プログラミングを体験する学習活動を行う場合の例として、第6学年の「電気の性質や働きを利用した道具」の学習が挙げられています。
観察・実験と安全
指導計画の作成と内容の取扱いでは、「観察,実験などの指導に当たっては,事故防止に十分留意すること。また,環境整備に十分配慮するとともに,使用薬品についても適切な措置をとるよう配慮すること」と定めています。生物・天気・川・土地などの指導では野外に出かけて自然に親しむ活動を多く取り入れ、天気・川・土地などの指導では災害に関する基礎的な理解が図られるようにします。教科書でくり返し確かめる安全の基本は、虫眼鏡や遮光板なしで太陽を直接見ない、加熱や薬品を使う実験では保護眼鏡をかける、薬品のにおいは直接かがずに手であおいで確かめる、換気をする、といったことです。
用語
- 見方・考え方
- 自然を捉える視点(見方)と、比較・関係付け・条件制御・多面的に考えるなどの考え方。
- 条件制御
- 調べたい条件だけを変え、それ以外の条件は同じにして実験すること。
- 差異点・共通点
- 比べたときの違う点と同じ点。第3学年で問題を見いだす手がかりになる。
- ものづくり
- 学んだ性質や規則性を使って道具やおもちゃをつくる活動。
- 考察
- 結果を予想や仮説と照らし合わせ、何が言えるかを考えること。
例題
例題:インゲンマメの発芽に「温度」が関係するかを調べたい。2つの条件のうち、何を変え、何をそろえればよいか。
答えと考え方 変えるのは温度だけです(例:室内と冷蔵庫の中)。水と空気の条件はそろえます。冷蔵庫の中は暗いので、室内側も箱をかぶせて暗くし、明るさもそろえます。これが条件制御で、第5学年で中心となる考え方です。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第1目標、各学年の目標、内容の取扱い、第3 指導計画の作成と内容の取扱い)、文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編」(理科の見方・考え方、内容の構成)
2. エネルギーと粒子(A物質・エネルギー)
力・光・磁石・電気・てこ・振り子と、空気・水・溶け方・燃焼・水溶液を、学年の系統でまとめます。
A区分は「エネルギー」と「粒子」が柱です。学年をまたいでつながる系統として覚えると、どの学年の内容かを問う問題にも強くなります。
エネルギー:力・光・音・磁石・電気
第3学年では、風やゴムの力で物が動くこと、日光は直進し鏡ではね返したり虫眼鏡で集めたりできること、音が出るとき物は震えていることを学びます。磁石には鉄が引き付けられ、アルミニウムや銅は引き付けられません。磁石に付けた鉄くぎは磁石になります。異極は引き合い、同極は退け合います。電気を通すのは金属です。
第4学年では、乾電池2個の直列つなぎにすると回路に流れる電流が大きくなり、豆電球は明るく、モーターは速く回ります。並列つなぎでは電流の大きさは乾電池1個のときとほぼ同じです。乾電池の向きを逆にすると電流の向きが変わり、モーターは逆に回ります。
第5学年の振り子では、1往復する時間はおもりの重さや振れ幅では変わらず、振り子の長さによって変わります。1往復は短くて測りにくいので、10往復の時間を測って10でわるなどの工夫をします。電磁石は、コイルに電流を流すと鉄心が磁化されるもので、電流の向きを変えると極が入れかわり、電流を大きくしたり導線の巻数を増やしたりすると強くなります。巻数を比べるときは、導線全体の長さをそろえて余りは切らずに束ねておくなど、条件をそろえます。
第6学年のてこは、支点・力点・作用点の位置関係で考えます。実験用てこでは「おもりの重さ×支点からの距離(目盛り)」が左右で等しいときにつり合います。はさみは支点が真ん中、せんぬきは作用点が真ん中、ピンセットは力点が真ん中にある道具です。電気の利用では、手回し発電機や光電池で電気をつくり、コンデンサーに蓄え、光・音・熱・運動などに変換します。同じ量の電気なら、発光ダイオードは豆電球より長く明かりがつきます。
てこのつり合い:重さ×目盛りが左右で等しい
粒子:空気・水・物の溶け方・燃焼・水溶液
第3学年では、物は形が変わっても重さは変わらず、体積が同じでも物によって重さが違うことを学びます。第4学年では、閉じ込めた空気は押し縮められて押し返す力が大きくなるが、水は押し縮められないこと、温めると体積が増え、その変わり方は空気が最も大きく金属が最も小さいこと、金属は熱せられた部分から順に温まり(伝導)、水や空気は温められた部分が上へ移動して全体が温まることを学びます。水は温度によって水蒸気や氷になり、氷になると体積が増えます。
第5学年の物の溶け方では、物が水に溶けても全体の重さは変わらないこと、溶ける量には限度があり、水の温度や量、溶ける物によって違うことを学びます。食塩は温度を上げてもあまり多く溶けませんが、ミョウバンは温度による差が大きいので、冷やすと溶けきれなくなった分が出てきます。水溶液では溶けた物が均一に広がっています。
第6学年の燃焼では、植物体が燃えると空気中の酸素が使われ二酸化炭素ができることを、石灰水(二酸化炭素で白く濁る)や気体検知管で確かめます。空気は体積で約78%が窒素、約21%が酸素です。水溶液は、リトマス紙で酸性(青→赤)・中性(変化なし)・アルカリ性(赤→青)に分けます。塩酸・炭酸水は酸性、食塩水は中性、石灰水・アンモニア水はアルカリ性です。炭酸水・塩酸・アンモニア水は気体が溶けた水溶液なので、蒸発させても何も残りません。塩酸にアルミニウムを入れると泡を出して溶け、液を蒸発させると残る物はもとのアルミニウムとは別の物です。
用語
- 直列つなぎ
- 乾電池などを1本の道すじでつなぐこと。乾電池2個では電流が大きくなる。
- 並列つなぎ
- 乾電池などを枝分かれさせてつなぐこと。乾電池2個でも電流は1個とほぼ同じ。
- 電磁石
- コイルに鉄心を入れ、電流を流したときだけ磁石になるもの。
- 支点・力点・作用点
- てこを支える点、力を加える点、物に力が働く点。
- 水溶液
- 物が水に溶けた透明な液。色が付いていても透明なら水溶液。
例題
例題:ある物質は、水100gに60℃で50g、20℃で10g溶ける。60℃の水50gにこの物質を溶けるだけ溶かし、20℃まで冷やすと、何gが出てくるか。
答えと考え方 水が50gなので溶ける量は半分です。60℃では25g、20℃では5g溶けるので、25−5=20gが出てきます。水の量が変わったら、まず「水100gあたり」を水の量に合わせて計算し直します。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(各学年「A物質・エネルギー」)。リトマス紙の色、空気の成分などは(教科書で扱う基礎事項)。
3. 生命(B生命・地球のうち生物)
昆虫と植物、発芽と結実、動物の誕生、人の体のつくりと働き、生物と環境を学びます。
B区分の「生命」は、生物の共通性と多様性に目を向ける柱です。学年ごとに、身の回りの生物(3年)→季節と生物・骨と筋肉(4年)→発芽・結実・動物の誕生(5年)→体のつくりと働き・植物の養分と水・生物と環境(6年)と進みます。
第3・4学年:昆虫と植物、季節、骨と筋肉
昆虫の成虫の体は頭・胸・腹の3つに分かれ、胸に6本のあしがあります。クモはあしが8本で体が2つに分かれるので昆虫ではありません。昆虫の育ち方には順序があり、チョウやカブトムシは卵→幼虫→さなぎ→成虫と育ちます(完全変態)。バッタやトンボはさなぎの時期がありません(不完全変態)。植物の体は根・茎・葉からできています。学習指導要領では、植物の育ち方には夏生一年生の双子葉植物(ホウセンカやヒマワリなど)を扱い、昆虫と植物の学習は飼育・栽培を通して行うことになっています。
第4学年では、動物の活動や植物の成長が、暖かい季節・寒い季節などで違うことを1年を通して観察します(それぞれ2種類以上)。人の体には骨と筋肉があり、体を動かせるのは骨・筋肉の働きによること、骨と骨のつなぎ目である関節で体が曲がることを学びます。
第5学年:生命の連続性
植物は種子の中の養分(でんぷん)を基にして発芽します。インゲンマメの子葉にヨウ素液をかけると青紫色になり、発芽して育った後の子葉ではあまり変わりません。発芽には水・空気・適当な温度が関係し、発芽した後の成長には日光や肥料などが関係します。花には、おしべ・めしべ・がく・花びらがあり、花粉がめしべの先に付く(受粉)と、めしべのもとが実になり中に種子ができます。受粉には風や昆虫などが関係します。アサガオは1つの花におしべとめしべがありますが、ヘチマやカボチャには雄花と雌花があります。
動物では、メダカを育てて卵の変化を観察します。雄は背びれに切れ込みがあり、しりびれが平行四辺形に近い形で大きく、雌は背びれに切れ込みがなく、しりびれの後ろが短くなっています。雌が産んだ卵が雄の出した精子と結び付くと受精卵となり、日がたつにつれて中の様子が変化してかえります。人については、母体内で成長して生まれることを資料で学びます(人の受精に至る過程は扱いません)。
第6学年:体のつくりと働き、生物と環境
人は肺で空気中の酸素を取り入れ、二酸化炭素を出します。食べ物は口・胃・腸などを通る間に消化され、主に小腸で吸収され、吸収されなかった物は排出されます。だ液はでんぷんを別の物に変える働きがあり、体温に近い温度で調べるとヨウ素液の色が変わらなくなります。血液は心臓の働きで全身を巡り、養分・酸素・二酸化炭素などを運びます。心臓の拍動は手首などで脈拍として感じられます。学習指導要領で扱う主な臓器は、肺、胃、小腸、大腸、肝臓、腎臓、心臓です。
植物は、葉に日光が当たるとでんぷんをつくります。根から吸い上げられた水は茎を通り、主に葉から蒸散によって出ていきます。生物は水や空気を通して周りの環境と関わり、生物の間には「食う食われる」の関係(食物連鎖)があります。その出発点は、日光を受けて養分をつくる植物です。水の中の小さな生物が魚などの食べ物になっていることにも触れます。
用語
- 完全変態
- 卵→幼虫→さなぎ→成虫と育つ育ち方。さなぎがない育ち方は不完全変態。
- 受粉
- 花粉がめしべの先に付くこと。その後めしべのもとが実になる。
- 受精卵
- 卵と精子が結び付いた卵。メダカでは日がたつにつれてかえる。
- 蒸散
- 植物の体の中の水が、主に葉から水蒸気として出ていくこと。
- 食物連鎖
- 生物どうしの「食う食われる」の関係のつながり。
例題
例題:日光が当たった葉にでんぷんができるかを調べるため、前日の夕方から葉をアルミニウムはくで覆っておくのはなぜか。
答えと考え方 前日までにできていたでんぷんを、夜の間に葉から移動させてなくしておくためです。そのうえで翌朝、日光を当てる葉と覆ったままの葉を比べ、ヨウ素液で調べます。日光の有無以外の条件をそろえた比較になっている点がポイントです。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(各学年「B生命・地球」の生物の内容と内容の取扱い)。メダカの雌雄の見分け方などは(教科書で扱う基礎事項)。
4. 地球(B生命・地球のうち地球)
太陽と影、天気と気温、流れる水と土地、月と星を、時間と空間の広がりで捉えます。
B区分の「地球」は、時間的・空間的な見方を使う柱です。地面・天気・川・土地・月や星など、大きくて長い時間をかけて変わる対象を、観察や資料、映像を使って調べます。
太陽と影、天気と気温
第3学年では、影(日陰)は太陽の光を遮るとでき、太陽の反対側にできることを学びます。太陽は東から南、西へと位置を変えるので、影は西から北、東へと動きます。日なたの地面は日陰より暖かく、乾いています。方位は方位磁針で確かめます。太陽を観察するときは、必ず遮光板を使い、直接見ないようにします。
第4学年では、天気によって1日の気温の変わり方が違うことを学びます。晴れの日は朝夕に低く昼過ぎに高くなり変化が大きく、雨やくもりの日は変化が小さくなります。気温は、直射日光が当たらない風通しのよい場所で測ります。水は水面や地面から蒸発して水蒸気になり、空気中の水蒸気は冷やされると結露して再び水になります。雨水は高い場所から低い場所へ流れて集まり、しみ込み方は土の粒の大きさで違います(粒が大きいほどしみ込みやすい)。
第5学年では、天気の変化は雲の量や動きと関係があり、気象衛星の雲画像やアメダスなどの気象情報で予想できることを学びます。日本付近では、雲がおよそ西から東へ動くので、天気も西から東へ変わることが多いです。学習指導要領では、台風の進路による天気の変化や、台風と降雨の関係、それに伴う自然災害にも触れることになっています。
流れる水と土地
第5学年では、流れる水には土地を削る侵食、石や土を運ぶ運搬、積もらせる堆積の働きがあることを学びます。川が曲がっている所では、外側は流れが速く深く削られて崖になりやすく、内側は流れが遅く川原ができます。上流の石は大きく角ばっていて、下流へ行くほど小さく丸みのある石が多くなります。雨が多く降ると水の速さや量が増し、土地の様子が大きく変わることがあります(自然災害にも触れます)。
第6学年では、土地は礫・砂・泥・火山灰などからでき、層をつくって広がっているものがあり、化石が含まれることもあると学びます。粒の大きさは礫>砂>泥です。流れる水の働きでできた層の粒は丸みを帯びていますが、火山灰の粒は角ばっています。流れる水の働きでできた岩石として礫岩・砂岩・泥岩を扱います。土地は火山の噴火や地震によって変化することも学びます。
月と星
第4学年では、月は日によって形が変わって見え、1日のうちでも時刻によって位置が変わること(東から南、西へ)、星には明るさや色の違いがあること、星の集まりは時刻によって並び方は変わらないが位置が変わることを学びます。夏の大三角は、はくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルでつくられます。
第6学年では、月の輝いている側に太陽があること、月の形の見え方は太陽と月の位置関係で変わることを学びます。学習指導要領では「地球から見た太陽と月との位置関係」で扱います。例えば夕方(太陽は西)に南の空に見える月は、西側(右側)が光る半月です。夕方に東からのぼる月は、太陽の反対側にあるので満月です。
用語
- 侵食・運搬・堆積
- 流れる水が土地を削る、石や土を運ぶ、積もらせる働き。
- 地層
- 礫・砂・泥・火山灰などが層になって重なったもの。
- 結露
- 空気中の水蒸気が冷やされて水になること。
- 遮光板
- 太陽を観察するときに目を守るための道具。
- アメダス
- 気象庁の地域気象観測システム。雨量・気温などを自動で観測する。
例題
例題:午前9時に校庭の木の影が北西の方向にのびていた。このとき太陽はどの方角の空にあるか。また、正午に向けて影の向きはどう変わるか。
答えと考え方 影は太陽の反対側にできるので、太陽は南東の空にあります。太陽は東から南へ動くので、影は北西から北の方へ向きを変えていきます。正午ごろには太陽が南にあり、影は北にのびます。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(各学年「B生命・地球」の地球の内容と内容の取扱い)。川の外側・内側、星座名などは(教科書で扱う基礎事項)。
確認問題(30問)
四肢択一。「正解と解説」を開くと、正解の理由と他の選択肢が違う理由を確認できます。
問1|理科の目標
小学校学習指導要領(平成29年告示)の理科の目標の冒頭部分として正しいものはどれか。
- 自然に親しみ,科学的な見方や考え方を養い,実験を中心に自然の事物・現象を理解させる
- 自然に親しみ,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して
- 自然に親しみ,身近な生活に関わる見方・考え方を生かし,具体的な活動を通して
- 自然を探究し,数学的な見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して
正解と解説
正解:B. 自然に親しみ,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して目標は「自然に親しみ,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して」で始まります。「科学的な見方や考え方を養い」とする選択肢は以前の学習指導要領に近い言い方で、現行の文言ではありません。「身近な生活に関わる見方・考え方」と「具体的な活動」は生活科の目標の言葉です。「数学的な見方・考え方」は算数の言葉です。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第1 目標)
問2|第3学年の問題解決の力
学習指導要領で、第3学年の理科で主に育成を目指す問題解決の力として示されているものはどれか。
- 予想や仮説を基に,解決の方法を発想する力
- より妥当な考えをつくりだす力
- 既習の内容や生活経験を基に,根拠のある予想や仮説を発想する力
- 差異点や共通点を基に,問題を見いだす力
正解と解説
正解:D. 差異点や共通点を基に,問題を見いだす力第3学年は「主に差異点や共通点を基に,問題を見いだす力」です。「解決の方法を発想する力」は第5学年、「より妥当な考えをつくりだす力」は第6学年、「根拠のある予想や仮説を発想する力」は第4学年の力です。学年ごとの違いは、3年「問題を見いだす」→4年「予想や仮説」→5年「解決の方法」→6年「より妥当な考え」と覚えます。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(各学年の目標)
問3|見方(粒子)
学習指導要領解説 理科編で、「粒子」を柱とする領域で主として用いるとされる見方はどれか。
- 質的・実体的な視点
- 量的・関係的な視点
- 共通性・多様性の視点
- 時間的・空間的な視点
正解と解説
問4|条件制御
電磁石の強さとコイルの巻数の関係を調べる実験で、条件制御の考え方として最も適切なものはどれか。
- 巻数の多いコイルには電池を2個、少ないコイルには1個つなぐ
- 巻数の多いコイルには太い鉄心、少ないコイルには細い鉄心を使う
- 巻数だけを変え、電流の大きさや導線全体の長さ、鉄心はそろえる
- 巻数と電流の大きさを同時に変え、強さの差を大きくして見やすくする
正解と解説
問5|ものづくり
学習指導要領の内容の取扱いで、「A物質・エネルギー」の指導で行うものづくりの数として正しい組合せはどれか。
- 第3学年は2種類以上、第4〜6学年は各1種類以上
- 第3学年は3種類以上、第4〜6学年は各2種類以上
- 全学年とも各3種類以上
- 第3・4学年は各2種類以上、第5・6学年は各3種類以上
正解と解説
正解:B. 第3学年は3種類以上、第4〜6学年は各2種類以上第3学年は「3種類以上」、第4・5・6学年は「2種類以上」のものづくりを行うとされています。ほかの組合せ(第3学年は2種類以上、全学年とも各3種類以上、第5・6学年は各3種類以上など)は、いずれも数が条文と合いません。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(各学年 3 内容の取扱い)
問6|内容の取扱い
学習指導要領の内容の取扱いについての記述として正しいものはどれか。
- 第3学年の「植物の育ち方」では,夏生一年生の双子葉植物を扱う
- 第4学年の「電流の働き」では,直列つなぎのみを扱い並列つなぎは扱わない
- 第5学年の「動物の誕生」では,人の受精に至る過程を詳しく扱う
- 第6学年の「電気の利用」では,電気をつくる道具として乾電池のみを扱う
正解と解説
正解:A. 第3学年の「植物の育ち方」では,夏生一年生の双子葉植物を扱う第3学年の植物の育ち方は「夏生一年生の双子葉植物」を扱います。第4学年では直列つなぎと並列つなぎの両方を扱うので「直列つなぎのみ」は誤り。第5学年では人の受精に至る過程は取り扱わないので「詳しく扱う」は誤り。第6学年では電気をつくる道具として手回し発電機、光電池などを扱うので「乾電池のみ」は誤りです。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(各学年 3 内容の取扱い)
問7|安全への配慮
学習指導要領の「指導計画の作成と内容の取扱い」で、観察・実験などの指導について示されていることとして正しいものはどれか。
- 薬品を使う実験は教師の演示に限り,児童には行わせない
- 野外での観察は事故の危険があるため,できるだけ映像資料で代える
- 事故の防止のため,加熱を伴う実験は第6学年まで行わない
- 事故防止に十分留意し,環境整備や使用薬品についても適切な措置をとるよう配慮する
正解と解説
正解:D. 事故防止に十分留意し,環境整備や使用薬品についても適切な措置をとるよう配慮する「観察,実験などの指導に当たっては,事故防止に十分留意すること。また,環境整備に十分配慮するとともに,使用薬品についても適切な措置をとるよう配慮すること」とあります。薬品の実験を教師の演示に限る、加熱実験を6年まで行わない、という定めはありません。第4学年では金属・水・空気を温める実験があります。野外については、自然に親しむ活動や体験的な活動を「多く取り入れる」とされているので、映像資料で代えるという選択肢は逆です。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第3 指導計画の作成と内容の取扱い 2⑶・3)
問8|プログラミング
学習指導要領の理科で、プログラミングを体験しながら論理的思考力を身に付けるための学習活動を行う場合の例として挙げられている学習はどれか。
- 第3学年「磁石の性質」で,磁石に付く物を分類する学習
- 第4学年「月と星」で,星の動きを記録する学習
- 第6学年「電気の利用」で,電気の性質や働きを利用した道具があることを捉える学習
- 第5学年「振り子の運動」で,1往復の時間を測る学習
正解と解説
正解:C. 第6学年「電気の利用」で,電気の性質や働きを利用した道具があることを捉える学習例として挙げられているのは、第6学年「A物質・エネルギー」の⑷(電気の利用)で、電気の性質や働きを利用した道具があることを捉える学習です。与えた条件に応じて動作することを考察し、条件を変えると動作が変わることを考える場面で扱います。磁石の性質、月と星、振り子の運動の単元は例として示されていません。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第3 指導計画の作成と内容の取扱い 2⑵)
問9|てこのつり合い
実験用てこの左のうでの目盛り4に30g、目盛り2に20gのおもりをつるした。右のうでの目盛り8に1個のおもりをつるしてつり合わせるには、何gのおもりが必要か。
- 10g
- 15g
- 20g
- 25g
正解と解説
問10|振り子の周期
振り子が1往復する時間を長くしたい。変える条件として正しいものはどれか。
- 振り子の長さを長くする
- おもりを重くする
- 振れ幅を大きくする
- おもりを軽くして振れ幅を小さくする
正解と解説
正解:A. 振り子の長さを長くする振り子が1往復する時間は、おもりの重さや振れ幅では変わらず、振り子の長さによって変わります。長くすると1往復の時間は長くなります。おもりの重さや振れ幅を変える選択肢は、いずれも1往復の時間を変えません。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第5学年 A⑵ 振り子の運動)
問11|振り子の測定
ある振り子が10往復するのにかかった時間を3回測ると、14.2秒、13.8秒、14.0秒だった。1往復の時間の求め方と値として最も適切なものはどれか。
- 最も短い13.8秒を10でわり、1.38秒とする
- 3回の平均14.0秒を10でわり、1.4秒とする
- 3回の合計42.0秒を3でわり、14.0秒とする
- 最も長い14.2秒を10でわり、1.42秒とする
正解と解説
正解:B. 3回の平均14.0秒を10でわり、1.4秒とする測定には誤差があるので、複数回の平均をとり、10往復の時間を10でわります。(14.2+13.8+14.0)÷3=14.0秒、14.0÷10=1.4秒です。最短や最長の1回だけを使うのは誤差を減らす工夫になりません。3回の合計を3でわった14.0秒は10往復の平均時間で、1往復の時間ではありません。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第5学年 A⑵ 振り子の運動)
問12|乾電池のつなぎ方
乾電池2個と豆電球1個の回路について、正しい説明はどれか。
- 並列つなぎにすると、乾電池1個のときより豆電球が明るくなる
- 直列つなぎでも並列つなぎでも、豆電球の明るさは乾電池1個のときの2倍になる
- 直列つなぎにすると、回路に流れる電流は乾電池1個のときより小さくなる
- 直列つなぎにすると、乾電池1個のときより回路に流れる電流が大きくなり、豆電球が明るくなる
正解と解説
正解:D. 直列つなぎにすると、乾電池1個のときより回路に流れる電流が大きくなり、豆電球が明るくなる乾電池2個の直列つなぎでは電流が大きくなり、豆電球は明るくなります。並列つなぎでは電流の大きさは乾電池1個のときとほぼ同じなので、明るさもほぼ同じです(並列つなぎで明るくなる、どちらも2倍になる、とする選択肢は誤り)。直列つなぎで電流が小さくなるとする選択肢は、直列つなぎの説明が逆です。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第4学年 A⑶ 電流の働き、内容の取扱い⑴)
問13|熱の伝わり方
金属・水・空気の温まり方について正しいものはどれか。
- 金属は熱せられた部分から順に温まり、水や空気は温められた部分が移動して全体が温まる
- 金属・水・空気はどれも、熱せられた部分が上へ移動して全体が温まる
- 水は熱せられた部分から順に温まり、金属は温められた部分が移動して全体が温まる
- 空気は温めても体積がほとんど変わらないので、移動せずにその場で温まる
正解と解説
正解:A. 金属は熱せられた部分から順に温まり、水や空気は温められた部分が移動して全体が温まる金属は熱せられた部分から順に熱が伝わって温まります。水や空気は温められた部分が上へ移動し、全体が温まります。どれも上へ移動するとする選択肢は金属も移動するとしている点、水が順に温まり金属が移動するとする選択肢は金属と水の説明が逆な点が誤りです。空気は温めると体積が大きく増えるので、「体積がほとんど変わらない」とする選択肢も誤りです。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第4学年 A⑵ 金属,水,空気と温度)
問14|溶けた物の重さ
ビーカー(80g)に水100gを入れ、食塩15gを入れてすべて溶かした。ビーカーを含めた全体の重さは何gになるか。
- 180g
- 185g
- 195g
- 200g
正解と解説
問15|溶け残りと温度
ある物質は水100gに、60℃で50g、20℃で10g溶ける。60℃の水50gにこの物質を溶けるだけ溶かしてから20℃まで冷やすと、何gが固体となって出てくるか。
- 5g
- 20g
- 25g
- 40g
正解と解説
正解:B. 20g水50gなので、溶ける量は水100gのときの半分です。60℃で25g、20℃で5g溶けるので、出てくるのは 25−5=20g です。5gは20℃で溶けている量、25gは60℃で溶けていた量、40gは水100gで計算した場合の値です。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第5学年 A⑴ 物の溶け方)
問16|燃焼と空気
集気びんの中でろうそくを燃やし、火が消えた後のびんの中の空気について正しいものはどれか。
- 酸素がすべてなくなり、二酸化炭素だけになっている
- 窒素が使われて減り、酸素が増えている
- 酸素の割合が減り、二酸化炭素の割合が増えている
- 気体の割合は燃やす前と変わらず、温度だけが上がっている
正解と解説
正解:C. 酸素の割合が減り、二酸化炭素の割合が増えている物が燃えると空気中の酸素が使われ、二酸化炭素ができます。火が消えた後も酸素はなくなるわけではなく、割合が減っています(「酸素がすべてなくなり」は誤り)。燃焼で使われるのは窒素ではなく酸素です(「窒素が使われて減り」は誤り)。石灰水が白く濁ることなどから、二酸化炭素が増えたことが分かるので、「気体の割合は燃やす前と変わらない」も誤りです。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第6学年 A⑴ 燃焼の仕組み)
問17|水溶液の性質
水溶液について正しいものはどれか。
- 食塩水は青色リトマス紙を赤色に変える
- 石灰水は酸性で、赤色リトマス紙の色を変えない
- 炭酸水を蒸発させると、白い固体が残る
- アンモニア水は赤色リトマス紙を青色に変え、蒸発させても何も残らない
正解と解説
正解:D. アンモニア水は赤色リトマス紙を青色に変え、蒸発させても何も残らないアンモニア水はアルカリ性なので赤色リトマス紙を青色にし、気体(アンモニア)が溶けた水溶液なので蒸発させると何も残りません。食塩水は中性でリトマス紙の色を変えません。石灰水は酸性ではなくアルカリ性です。炭酸水は二酸化炭素が溶けた水溶液なので、蒸発させても白い固体は残らず、何も残りません。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第6学年 A⑵ 水溶液の性質)。(教科書で扱う基礎事項)
問18|昆虫の体と育ち方
昆虫についての説明として正しいものはどれか。
- 成虫の体は頭・腹の2つに分かれ、あしは8本である
- 成虫の体は頭・胸・腹の3つに分かれ、胸に6本のあしがある
- バッタは卵→幼虫→さなぎ→成虫の順に育つ
- チョウは卵→幼虫→成虫の順に育ち、さなぎの時期はない
正解と解説
正解:B. 成虫の体は頭・胸・腹の3つに分かれ、胸に6本のあしがある昆虫の成虫の体は頭・胸・腹からできていて、胸に6本のあしがあります。「頭・腹の2つ、あしは8本」はクモの特徴に近く、クモは昆虫ではありません。バッタはさなぎの時期がなく、チョウはさなぎの時期があるので、バッタとチョウの育ち方を述べた選択肢はどちらも逆です。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第3学年 B⑴ 身の回りの生物)。(教科書で扱う基礎事項)
問19|発芽の条件
学習指導要領で、植物の発芽に関係しているとされている条件の組合せはどれか。
- 水・日光・肥料
- 空気・日光・土
- 水・空気・温度
- 温度・肥料・土
正解と解説
正解:C. 水・空気・温度第5学年の内容に「植物の発芽には,水,空気及び温度が関係していること」とあります。日光や肥料は発芽した後の「成長」に関係する条件です。土がなくても、湿った脱脂綿などで発芽します。日光・肥料・土を含む組合せは誤りです。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第5学年 B⑴ 植物の発芽,成長,結実)
問20|種子の養分
インゲンマメの種子を2つに割り、子葉にヨウ素液をつけると青紫色になった。この結果から分かることとして最も適切なものはどれか。
- 子葉には水が多く含まれている
- 子葉には二酸化炭素が含まれている
- 子葉は日光が当たると緑色に変わる
- 子葉にはでんぷんが含まれており、発芽の養分になる
正解と解説
正解:D. 子葉にはでんぷんが含まれており、発芽の養分になるヨウ素液はでんぷんがあると青紫色になります。学習指導要領では「種子の中の養分」としてでんぷんを扱います。ヨウ素液では水や二酸化炭素は調べられません。日光が当たると緑色に変わるという選択肢は、ヨウ素液の結果とは関係がありません。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第5学年 B⑴,内容の取扱い⑶ア)
問21|メダカの雌雄
メダカの雌雄の見分け方として正しいものはどれか。
- 雄は背びれに切れ込みがあり、しりびれが平行四辺形に近い形で大きい
- 雌は背びれに切れ込みがあり、しりびれが平行四辺形に近い形で大きい
- 雄は体の色が赤く、雌は体の色が黒い
- 雄と雌はひれの形が同じで、卵を産むかどうかでしか見分けられない
正解と解説
正解:A. 雄は背びれに切れ込みがあり、しりびれが平行四辺形に近い形で大きい雄は背びれに切れ込みがあり、しりびれが大きく平行四辺形に近い形です。雌は背びれに切れ込みがなく、しりびれの後ろが短くなっています。雌に切れ込みがあるとする選択肢は雌雄が逆です。体の色では雌雄を見分けません。ひれの形で見分けられるので、「卵を産むかどうかでしか見分けられない」も誤りです。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第5学年 B⑵ 動物の誕生)。(教科書で扱う基礎事項)
問22|主な臓器
学習指導要領で、第6学年「人の体のつくりと働き」で扱う主な臓器として示されていないものはどれか。
- 肝臓
- 腎臓
- 脳
- 小腸
正解と解説
問23|植物と水
根から吸い上げられた水の行方について、学習指導要領の内容として正しいものはどれか。
- 水は根にたくわえられ、ほとんど外へは出ていかない
- 水は主に葉から蒸散により排出される
- 水は主に花から蜜として排出される
- 水は茎で全部でんぷんに変えられる
正解と解説
正解:B. 水は主に葉から蒸散により排出される第6学年に「根,茎及び葉には,水の通り道があり,根から吸い上げられた水は主に葉から蒸散により排出されること」とあります。根にたまる、花から蜜として出る、茎でみなでんぷんになる、は、いずれも内容と合いません。でんぷんは日光が当たった葉でつくられます。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第6学年 B⑵ 植物の養分と水の通り道)
問24|だ液の働き
でんぷんの液にだ液を入れたものと入れないものを用意し、約40℃の湯で温めた後、ヨウ素液を加えた。結果と考察として正しいものはどれか。
- どちらも青紫色になったので、だ液はでんぷんを変化させない
- だ液を入れない方だけ色が変わらなかったので、でんぷんは温めるとなくなる
- どちらも色が変わらなかったので、ヨウ素液は温度が高いと働かない
- だ液を入れた方だけ色が変わらなかったので、だ液にはでんぷんを別の物に変える働きがある
正解と解説
正解:D. だ液を入れた方だけ色が変わらなかったので、だ液にはでんぷんを別の物に変える働きがあるだ液を入れた方はヨウ素液の色が変わらず(青紫色にならず)、入れない方は青紫色になります。だ液の有無だけが違うので、だ液がでんぷんを別の物に変えたと考えられます。ほかの選択肢は、だ液を入れたかどうかという条件の違いと結果を正しく結び付けていません。体温に近い温度で温めるのは、口の中に近い条件にするためです。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第6学年 B⑴ 人の体のつくりと働き)。(教科書で扱う基礎事項)
問25|太陽と影
晴れた日の午前9時ごろ、校庭の棒の影が北西にのびていた。このときの太陽の方角と、その後正午にかけての影の動きとして正しいものはどれか。
- 太陽は南東にあり、影は北の方へ向きを変えていく
- 太陽は北西にあり、影は南の方へ向きを変えていく
- 太陽は南東にあり、影は西の方へ向きを変えていく
- 太陽は北東にあり、影は東の方へ向きを変えていく
正解と解説
正解:A. 太陽は南東にあり、影は北の方へ向きを変えていく影は太陽の反対側にできるので、影が北西なら太陽は南東です。太陽は東から南、西へと動くので、影は西から北、東へと動き、正午ごろには北にのびます。太陽を北西とする選択肢は太陽と影を同じ側にしています。影が西の方へ向きを変えるとする選択肢は影の動く向きが逆です。影が北西にのびているなら太陽はその反対の南東にあり、北東ではありません。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第3学年 B⑵ 太陽と地面の様子,内容の取扱い⑷)
問26|1日の気温
天気と1日の気温の変化について、最も適切なものはどれか。
- 雨の日は、晴れの日より1日の気温の変化が大きい
- 晴れの日も雨の日も、気温は正午ちょうどに最も高くなり変化の仕方は同じである
- 晴れの日は、朝夕は低く昼過ぎに高くなり、1日の気温の変化が大きい
- くもりの日は、夜に最も気温が高くなる
正解と解説
正解:C. 晴れの日は、朝夕は低く昼過ぎに高くなり、1日の気温の変化が大きい第4学年で「天気によって1日の気温の変化の仕方に違いがあること」を学びます。晴れの日は日中に気温が大きく上がり、変化が大きくなります。雨やくもりの日は変化が小さいので、「雨の日の方が変化が大きい」は逆です。天気によって変化の仕方が違うので、「晴れの日も雨の日も同じ」は誤りです。くもりの日に夜が最も高くなるとは言えないので、これも誤りです。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第4学年 B⑷ 天気の様子)。(教科書で扱う基礎事項)
問27|流れる水の働き
川が曲がって流れている所の様子として正しいものはどれか。
- 外側は流れが遅く、石や砂が積もって川原になりやすい
- 外側は流れが速く、川底や岸が削られて深くなりやすい
- 内側は流れが速く、崖ができやすい
- 外側と内側で流れの速さは同じで、地形にも違いはない
正解と解説
正解:B. 外側は流れが速く、川底や岸が削られて深くなりやすい曲がっている所の外側は流れが速く、侵食の働きが大きいので深く削られ崖になりやすくなります。内側は流れが遅く、堆積の働きで川原ができやすくなります。外側で川原ができる、内側で崖ができる、とする選択肢は外側と内側が逆です。流れの速さが同じとする選択肢は、速さに違いがある点と合いません。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第5学年 B⑶ 流れる水の働きと土地の変化)。(教科書で扱う基礎事項)
問28|地層
地層についての説明として正しいものはどれか。
- 火山灰の粒は流れる水で運ばれるので、丸みを帯びている
- 粒の大きさは、泥が最も大きく、礫が最も小さい
- 地層に化石が含まれることはない
- 流れる水の働きでできた岩石として、礫岩・砂岩・泥岩を扱う
正解と解説
正解:D. 流れる水の働きでできた岩石として、礫岩・砂岩・泥岩を扱う第6学年の内容の取扱いで、流れる水の働きでできた岩石として礫岩・砂岩・泥岩を扱うとされています。火山灰の粒は角ばっており、丸みを帯びているのは流れる水の働きで運ばれた粒です。粒の大きさは礫>砂>泥です(泥が最も大きいのではありません)。層には化石が含まれているものがあります。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第6学年 B⑷ 土地のつくりと変化,内容の取扱い⑸)
問29|月の見え方
夕方、南の空に半月が見えた。この月の見え方について正しいものはどれか。
- 西側(右側)が光っている
- 東側(左側)が光っている
- 太陽と同じ方向にあるので見えない
- 満月と同じく全体が光っている
正解と解説
正解:A. 西側(右側)が光っている月の輝いている側に太陽があります。夕方、太陽は西にあるので、南の空の月は西側(右側)が光る半月です。東側が光るのは、太陽が東にある明け方に見える半月です。南の空の月は西の太陽と同じ方向ではないので、見えなくなることはありません。全体が光る満月は、夕方には東の空に見えます。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第6学年 B⑸ 月と太陽,内容の取扱い⑹)
問30|星の動き
学習指導要領で第4学年が学ぶ星の動きについて、正しいものはどれか。
- 星の集まりは、時刻によって並び方も位置も変わる
- 星の集まりは、時刻によって並び方は変わらないが、位置が変わる
- 星の集まりは、時刻によって位置は変わらないが、並び方が変わる
- 星は1日中同じ位置にあり、季節によってだけ見える星が変わる
正解と解説
正解:B. 星の集まりは、時刻によって並び方は変わらないが、位置が変わる第4学年の内容に「星の集まりは,1日のうちでも時刻によって,並び方は変わらないが,位置が変わること」とあります。並び方は変わらないので、並び方が変わるとする選択肢は誤りです。1日のうちでも位置が変わるので、「1日中同じ位置にある」とする選択肢も誤りです。
根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第4節 理科(第4学年 B⑸ 月と星)
演習:この章の問題を解く
ランダム出題の演習ツールです(JavaScript が有効な場合に動きます)。上の「確認問題」はそのままでもすべて読めます。
※ 解説は学習用の情報提供です。採用選考・認定試験の実施方法は、必ず受験する自治体・文部科学省の公式発表をご確認ください。
※ 問題はすべて仮の宿 学習室のオリジナル問題で、本試験の問題ではありません。学習指導要領は平成29年告示のもの(2026年10月時点)です。