仮の宿 学習室

第二種電気工事士 ELECTRICIAN CLASS 2

材料と工具(写真鑑別)

講義 3 本・確認問題 30 問 | 一般問題(本試験 30問程度) | 最終更新 2026-10-16

この章で学ぶこと
目次
  1. 電線・ケーブルの種類と記号
  2. 電線管と付属品
  3. 工具の名前と用途
  4. 確認問題(30問)
  5. 演習ツール

1. 電線・ケーブルの種類と記号

電線のつくり(導体・絶縁体・シース)と、IV・VVF・EM-EEF などの記号の意味を学びます。

写真鑑別(しゃしんかんべつ)の問題では、電線・材料・工具の写真を見て、名前や用途を答えます。試験センターは、第二種の試験科目の一つを「電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」としています。この章では、写真の代わりに形と特徴のことばで覚えます。最初は電線(でんせん)とケーブルです。

注意 電気工事は、電気工事士の資格がないとできない作業があります。資格のない人の工事は法律違反で、感電や火災の危険があります。この章は試験の学習のための内容です。

電線のつくり

電線の中心には、電気を通す導体(どうたい)があります。住宅の配線では、ふつう銅(どう)が使われます。導体のまわりを、電気を通しにくい絶縁体(ぜつえんたい)で包みます。絶縁体の上を、さらに外側の被覆(ひふく)であるシース(外装)で包んだものがケーブルです。シースのないもの(導体+絶縁体)を絶縁電線といいます。

導体(銅) 絶縁体 シース(外装)
図1 平形ケーブル(3心)の断面の模式図(ラボ独自の図)

図1は、住宅でよく使う平形(ひらがた)のケーブルの断面です。シースの中に、絶縁体で包んだ導体が3本並んでいます。この1本1本を心線(しんせん)といい、心線の数を「心(しん)」で数えます。

導体には、1本の太い線でできた単線(たんせん)と、細い線を何本もより合わせたより線があります。単線の太さは直径(mm)、より線の太さは断面積(mm²)で表すのが基本です。たとえば「1.6」「2.0」は直径1.6mm・2.0mmの単線、「5.5」は断面積5.5mm²のより線を指します。

記号の読み方

電線の種類は、アルファベットの記号で表します。たとえば JIS C 3342 では、V はビニル、F は平形、R は丸形(まるがた)を表し、ビニルで絶縁してビニルのシースを付けたケーブルの平形が VVF、丸形が VVR です。試験センターが公表した技能試験の候補問題にも「VVF 2.0-2C」「VVR 1.6-2C」「EM-EEF 2.0-2C」のような表示があります。「2.0」は導体の太さ(直径2.0mm)、「2C」は心線が2本という意味です。

主な電線・ケーブルの記号と名称(JISの規格名称などから作成)
記号名称形と主な使い方
IV600Vビニル絶縁電線シースのない絶縁電線。電線管に通して使うことが多い
HIV600V二種ビニル絶縁電線IVと同じ形の絶縁電線で、熱に強くしたもの
OW屋外用ビニル絶縁電線屋外の架空(かくう)配線用の絶縁電線
DV引込用ビニル絶縁電線電柱から建物へ電気を引き込む架空の引込線(ひきこみせん)用
VVF600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形平たいケーブル。住宅の屋内配線でよく使う
VVR600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形断面が丸いケーブル
EM-EEF600V耐燃性ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形環境に配慮した材料(エコマテリアル)のケーブル。燃えたときにハロゲンを含むガスを出しにくい
CV600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル架橋(かきょう)ポリエチレンで絶縁した丸いケーブル。太い幹線(かんせん)などに使う
VCTビニルキャブタイヤケーブル柔らかく、移動して使う機器への配線に向く

使う場所との関係

経済産業省の「電気設備の技術基準の解釈」(以下、解釈)は、電線の種類を絶縁電線(第5条)、コード(第7条)、キャブタイヤケーブル(第8条)、低圧ケーブル(第9条)などに分けて定めています。また、金属管工事・合成樹脂管工事などでは、使う電線を「絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く)」とし、より線か直径3.2mm以下の単線(短い管に入れる場合などを除く)としています(第158条〜第160条)。つまり、OWは電線管に入れて使えません。

写真鑑別では、①シースがあるか(絶縁電線かケーブルか)、②平形か丸形か、③心線の数、の3点を見ると、多くの電線を見分けられます。

用語

導体(どうたい)
電気を通す部分。住宅の配線ではふつう銅。
絶縁体(ぜつえんたい)
導体を包み、電気がもれないようにする材料。
シース
ケーブルのいちばん外側の被覆(外装)。絶縁電線にはない。
単線・より線
1本の線の導体が単線、細い線をより合わせた導体がより線。
心線(しんせん)
ケーブルの中の1本1本の電線。2C は2心、3C は3心。

例題

例題:配線図に「VVR 1.6-2C」と書かれていた。どんなケーブルか。
答えと考え方 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルの丸形(R)で、導体は直径1.6mm、心線は2本(2C)です。VVF との違いは、断面が平たいか丸いかです。

根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第5条・第7条〜第9条・第158条〜第160条、日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」(JIS C 3307・C 3317・C 3340・C 3341・C 3605・C 3612 の名称)、「JIS C 3342:2012 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VV)(日本規格協会のプレビュー)」、「JIS C 3605:2022 600Vポリエチレンケーブル(日本規格協会のプレビュー)」、電気技術者試験センター「令和8年度 第二種電気工事士技能試験 候補問題」「第二種 学科試験のポイント」(2026年10月16日確認)

2. 電線管と付属品

金属管・合成樹脂管・可とう電線管の種類と、管をつなぐ・守る付属品の名前と使う場所を整理します。

電線を守るために通す管(くだ)を電線管(でんせんかん)といいます。管と管、管とボックスをつなぐ部品を付属品といいます。写真鑑別では、管の材質と、付属品の形と使う場所がよく問われます。

金属管(鋼製電線管)

JIS C 8305「鋼製電線管」は、金属管を3種類に分けています。

鋼製電線管の種類(JIS C 8305 から作成)
種類特徴
厚鋼電線管(あつこう)管が厚く、両端にねじがある
薄鋼電線管(はっこう)厚鋼より薄く、両端にねじがある
ねじなし電線管両端にねじがない。付属品の止めねじで固定する

技能試験の候補問題には「IV 1.6(E19)」という表示があり、E19 はねじなし電線管の太さを表します。管とボックスをつなぐ部分は、次の図のようになります。

金属管 ボックスコネクタ ボックス ロックナット 絶縁ブッシング
図2 金属管とボックスの接続部の模式図(ラボ独自の図。形は簡略化しています)
金属管の主な付属品
名前形と用途
カップリング管と管をまっすぐつなぐ筒。ねじなし電線管用はねじなしカップリング(止めねじ付き)
ねじなしボックスコネクタねじなし電線管をボックスにつなぐ。止めねじは頭がねじ切れるまで締める。接地用の端子が付いたものがある
ロックナットボックスの壁をはさんで、コネクタや管を締め付けて固定する輪の形のナット
絶縁ブッシング管の口に付け、電線の被覆が管の端で傷つかないようにする
ノーマルベンド直角に曲がった管。管どうしを直角につなぐ
ユニバーサル露出した金属管を直角に曲げる場所に使う
エントランスキャップ垂直に立ち上がった管の端に付ける。口が下を向き、雨水が入りにくい
ターミナルキャップ水平な管の端に付け、電線を引き出す
サドル管を壁などの造営材(ぞうえいざい)に固定する金具

試験センターの「欠陥の判断基準」には、絶縁ブッシングが外れているもの、ねじなしボックスコネクタの止めねじをねじ切っていないもの、ボンド線(接地のための電線)をねじなしボックスコネクタの接地用端子に正しく付けていないもの、などが欠陥として挙げられています。部品の名前と役割を合わせて覚えましょう。

ボックス

アウトレットボックスは、電線の接続や器具の取り付けをする金属の箱です。コンクリートに埋め込むためのコンクリートボックス、スイッチやコンセントを入れるスイッチボックス、たくさんの管が集まる場所で電線を引き入れやすくするプルボックスもあります。解釈は、金属管・合成樹脂管・金属可とう電線管の管の中では電線に接続点を設けないとしています(第158条〜第160条)。電線の接続はボックスの中で行います。

合成樹脂管(ごうせいじゅしかん)

硬質ポリ塩化ビニル電線管(JIS C 8430)は硬いプラスチックの管で、曲げるときは熱を加えます。管どうしは、接着剤を使うTSカップリングでつなぎます。合成樹脂製可とう電線管(JIS C 8411)は手で曲げられる管で、PF管とCD管があります。CD管は自己消火性(火を離すと自然に消える性質)がなく、解釈第158条により、直接コンクリートに埋め込むか、専用の不燃性または自消性のある難燃性の管・ダクトに収めて施設します。PF管は、コンクリート埋め込みのほか、屋内の露出配管や隠ぺい配管にも使えます。PF管をボックスにつなぐには、PF管用のコネクタを使います。

金属製可とう電線管とケーブル用の材料

金属製可とう電線管(JIS C 8309)は、曲げられる金属の管です。電動機(モーター)のそばなど、振動がある所や曲げが多い所に使います。ボックスにつなぐにはストレートボックスコネクタ、金属管とつなぐにはコンビネーションカップリングを使います。ケーブル工事では、ケーブルを木材に留めるステープルや、金属ボックスの穴にケーブルを通すときに穴の縁を覆うゴムブッシングを使います。解釈第164条は、ケーブルを造営材に沿って取り付けるときの支持点間の距離を、原則2m以下(キャブタイヤケーブルは1m以下)としています。

管と付属品に関する数値(解釈第158条〜第160条)

材料を選ぶときに関係する数値を、解釈(2026年6月版)から整理します。施工の方法は、施工方法の章でくわしく学びます。

電線管に関する主な数値(電気設備の技術基準の解釈から作成)
項目内容
金属管の厚さ(第159条)コンクリートに埋め込むものは1.2mm以上。継手のない長さ4m以下のものを乾燥した展開した場所に施設する場合は0.5mm以上。それ以外は1mm以上
合成樹脂管の厚さ(第158条)2mm以上(合成樹脂製可とう管とCD管を除く)。使用電圧300V以下で、乾燥した展開した場所などに施設し、接触防護措置を施す場合は例外
合成樹脂管の差込み深さ(第158条)管相互と、管とボックスは、管の外径の1.2倍以上(接着剤を使う場合は0.8倍以上)
合成樹脂管の支持点間(第158条)1.5m以下。管端、管とボックスの接続点、管相互の接続点の近くにも支持点を設ける
PF管・CD管の接続(第158条)合成樹脂製可とう管どうし、CD管どうし、合成樹脂製可とう管とCD管は、直接接続しない
金属製可とう電線管(第160条)原則として2種金属製可とう電線管を使う。1種は、乾燥した展開した場所や点検できる隠ぺい場所で、管の厚さ0.8mm以上などの条件を満たす場合に限る

用語

電線管(でんせんかん)
電線を通して保護する管。金属製と合成樹脂製がある。
止めねじ
ねじなし電線管の付属品で、管を押さえて固定するねじ。頭がねじ切れるまで締める。
可とう(かとう)
曲げられること。可とう電線管は手などで曲げられる管。
自己消火性(じこしょうかせい)
炎を離すと自然に火が消える性質。PF管にはあり、CD管にはない。
ボンド線
金属管やボックスを電気的につないで接地するための電線。

例題

例題:屋内で、天井裏を通す配管に合成樹脂製可とう電線管を使いたい。PF管とCD管のどちらを選ぶか。
答えと考え方 PF管です。CD管は自己消火性がなく、原則としてコンクリートに直接埋め込んで使う管だからです(専用の不燃性・自消性のある難燃性の管やダクトに収める場合を除く)。コンクリートの中だけならどちらも使えます。

根拠:日本規格協会「JIS C 8305:2019 鋼製電線管(日本規格協会のプレビュー)」「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」(JIS C 8309・C 8411・C 8430 の名称)、経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第158条〜第160条・第164条、電気技術者試験センター「令和8年度 第二種電気工事士技能試験 候補問題」「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」、パナソニック「ターミナルキャップ」用語解説、パナソニック「合成樹脂製可とう電線管(CD管)」製品解説(2026年10月16日確認)

3. 工具の名前と用途

電線の加工、管の加工、穴あけなど、作業ごとに使う工具を名前と用途のセットで覚えます。

工具の問題は「この工具の名前は」「この作業に使う工具は」の2つの形で出ます。名前だけでなく、何を・どうするための工具かをセットで覚えるのがこつです。作業の順に整理しましょう。

電線の加工と接続

ペンチは電線を切ったり、曲げたりする基本の工具です。電工ナイフはケーブルのシースや絶縁被覆をはぐときに使います。ワイヤストリッパは、電線の太さに合った刃で絶縁被覆をはぎ取る専用の工具です。VVFのシースと被覆を一度に処理できる製品もあります。

電線どうしをリングスリーブ(JIS C 2806「銅線用裸圧着スリーブ」の一種)でつなぐときは、リングスリーブ用圧着工具で押しつぶして(圧着して)接続します。この工具は JIS C 9711「屋内配線用電線接続工具」に関係する工具です。形がよく似た裸圧着端子用の圧着工具もありますが、用途が違うので混同しないようにします。試験センターの欠陥の判断基準でも、リングスリーブ用圧着工具の使い方が適切でないもの、圧着マークが不適正なものは欠陥とされています。

金属管の加工

金属管の工事で使う主な工具
工具形と用途
金切りのこ(かなきりのこ)金属を切るのこぎり。金属管の切断に使う
パイプカッタ管をはさみ、回しながら刃で切る
リーマ円すい形の刃。クリックボールに付けて回し、切った管の内側のかえり(ばり)を取る
平やすり切り口の外側などを平らに整える
パイプベンダ長い柄の先に管をかける部分がある。てこの力で金属管を曲げる
ねじ切り器厚鋼・薄鋼電線管の端にねじを切る
ウォータポンププライヤ口の開きを調節できるプライヤ。ロックナットの締め付けなどに使う

合成樹脂管の加工

合成樹脂管用カッタは、はさみのような形で合成樹脂管を切ります。面取器(めんとりき)は、合成樹脂管の切り口の角を取ります。硬質ポリ塩化ビニル電線管を曲げるときは、ガストーチランプで管を温めて柔らかくします。

穴をあける工具

穴をあける工具は、何に穴をあけるかで選びます。

穴をあける対象と工具
対象工具
金属のボックス・分電盤の鉄板(大きな丸い穴)ノックアウトパンチャ、ホルソ(ドリルに付ける筒形の刃)
木材(柱や板)羽根ぎり(はねぎり)、木工用ドリルビット
コンクリート振動ドリル

その他の工具

呼び線挿入器(よびせんそうにゅうき)は、電線管に電線を通すため、先に通しておく細い線(呼び線)を管に入れる工具です。張線器(ちょうせんき)は、架空の電線を支える線(メッセンジャーワイヤ)などをぴんと張るときに使います。ボルトクリッパは、太い電線やボルトを切る大きなはさみ型の工具です。

試験の図はメーカーの写真ですが、このラボでは文章とオリジナルの図で出題します。名前と用途が結び付いていれば、写真でも答えられます。

用語

圧着(あっちゃく)
スリーブや端子を工具で押しつぶして、電線と一体にすること。
かえり(ばり)
管を切ったときに切り口にできるとがった部分。電線を傷つけるので取る。
クリックボール
リーマや羽根ぎりを付けて手で回す、弓形の柄の工具。
呼び線(よびせん)
電線管に電線を引き入れるため、先に管に通しておく線。

例題

例題:金属管を金切りのこで切った。次に管の内側をなめらかにするには、何を使うか。
答えと考え方 リーマです(クリックボールに付けて回す)。内側のかえりが残ると、電線を通すときに被覆が傷つきます。外側は平やすりで整えます。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」(JIS C 9711 屋内配線用電線接続工具、JIS C 2806 銅線用裸圧着スリーブ)、電気技術者試験センター「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」「第二種 学科試験のポイント」(2026年10月16日確認)

確認問題(30問)

四肢択一。「正解と解説」を開くと、正解の理由と他の選択肢が違う理由を確認できます。

問1|VVFの名称

記号「VVF」で表される電線の名称として、正しいものはどれか。

  1. 600Vビニル絶縁電線
  2. 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形
  3. 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
  4. 引込用ビニル絶縁電線
正解と解説
正解:C. 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形

正解は「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」です。V はビニル、F は平形(Flat)を表し、ビニルで絶縁しビニルのシースを付けた平形のケーブルが VVF です。「600Vビニル絶縁電線」は IV(シースのない絶縁電線)、「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形」は VVR(丸形)、「引込用ビニル絶縁電線」は DV の名称です。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」、「JIS C 3342:2012 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VV)(日本規格協会のプレビュー)」

問2|表示の読み方

配線図に「VVF 2.0-3C」と書かれていた。この表示の意味として、正しいものはどれか。

  1. 導体が直径2.0mmの単線で、心線が3本
  2. 導体が断面積2.0mm²のより線で、心線が3本
  3. 導体が直径2.0mmの単線で、長さが3m
  4. 導体が直径3.0mmの単線で、心線が2本
正解と解説
正解:A. 導体が直径2.0mmの単線で、心線が3本

正解は「導体が直径2.0mmの単線で、心線が3本」です。単線の太さは直径(mm)で表し、「3C」は心線が3本という意味です。「2.0」を断面積と読んでより線とする選択肢は誤り(断面積で表すのはより線で、5.5mm²などの値を使います)。「長さが3m」とする選択肢も誤りで、「C」は長さではありません。「直径3.0mm、心線が2本」とする選択肢は数字の順番を取り違えています。

根拠:電気技術者試験センター「令和8年度 第二種電気工事士技能試験 候補問題」(VVF 2.0-2C などの表示)、日本規格協会「JIS C 3342:2012 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VV)(日本規格協会のプレビュー)」

問3|絶縁電線とケーブル

絶縁電線とケーブルの違いの説明として、正しいものはどれか。

  1. 絶縁電線は導体がより線で、ケーブルは導体が単線である
  2. 絶縁電線は屋外専用で、ケーブルは屋内専用である
  3. 絶縁電線は導体が銅で、ケーブルは導体がアルミである
  4. ケーブルは、絶縁体の外側をさらにシースで覆っている
正解と解説
正解:D. ケーブルは、絶縁体の外側をさらにシースで覆っている

正解は「ケーブルは、絶縁体の外側をさらにシースで覆っている」です。導体を絶縁体で包んだものが絶縁電線で、その外側をさらにシース(外装)で覆ったものがケーブルです。導体がより線か単線かで分ける選択肢は誤りで、どちらにも単線とより線があります。屋外専用・屋内専用で分ける選択肢も誤りで、IV のように屋内で使う絶縁電線があり、ケーブルも屋外で使えます。銅かアルミかで分ける選択肢も誤りで、導体の材料は区別の基準ではありません。

根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第5条(絶縁電線)・第9条(低圧ケーブル)、日本規格協会「JIS C 3342:2012 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VV)(日本規格協会のプレビュー)」

問4|引込線の電線

電柱から住宅へ架空で電気を引き込む低圧の引込線に使われる絶縁電線はどれか。

  1. IV
  2. DV
  3. VVR
  4. HIV
正解と解説
正解:B. DV

正解は「DV」です。DV は「引込用ビニル絶縁電線」で、架空の引込線用の電線です。IV と HIV は、電線管に入れるなど屋内の配線で使う絶縁電線です。VVR は丸形のケーブルで、絶縁電線ではありません。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」(JIS C 3341 引込用ビニル絶縁電線(DV))

問5|電線管に入れられない電線

電気設備の技術基準の解釈で、金属管工事や合成樹脂管工事に使えないとされている電線はどれか。

  1. 600Vビニル絶縁電線(直径1.6mmの単線)
  2. 600V二種ビニル絶縁電線
  3. 屋外用ビニル絶縁電線
  4. 600Vビニル絶縁電線(断面積5.5mm²のより線)
正解と解説
正解:C. 屋外用ビニル絶縁電線

正解は「屋外用ビニル絶縁電線」です。解釈第158条・第159条は、電線を「絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く)」としています。屋外用ビニル絶縁電線(OW)は使えません。「600Vビニル絶縁電線(直径1.6mmの単線)」と「600V二種ビニル絶縁電線」は絶縁電線で、直径3.2mm以下の単線なので使えます。「断面積5.5mm²のより線」の600Vビニル絶縁電線は、より線なので使えます。

根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第158条・第159条

問6|EM-EEFの特徴

EM-EEF(600V耐燃性ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形)の特徴として、正しいものはどれか。

  1. 燃えてもハロゲンを含むガスを出しにくい
  2. 絶縁体もシースもビニルでできている
  3. 屋外の架空配線だけに使う絶縁電線
  4. 移動する機器の配線専用の柔らかい電線
正解と解説
正解:A. 燃えてもハロゲンを含むガスを出しにくい

正解は「燃えてもハロゲンを含むガスを出しにくい」です。EM は環境に配慮した材料(エコマテリアル)を表し、絶縁体とシースに耐燃性ポリエチレンを使うので、燃えたときにハロゲンを含むガスを出しにくい性質があります。「絶縁体もシースもビニル」とする選択肢は VVF の説明です。「屋外の架空配線だけに使う絶縁電線」とする選択肢は OW の説明で、EM-EEF はシースのあるケーブルです。「移動する機器の配線専用の柔らかい電線」とする選択肢はキャブタイヤケーブルの説明です。

根拠:日本規格協会「JIS C 3605:2022 600Vポリエチレンケーブル(日本規格協会のプレビュー)」(耐燃性ポリエチレンのシース)、「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」

問7|断面図から見分ける
外装 絶縁体 導体

図は、ある電線を切ったときの断面の模式図である。平たい外装の中に、絶縁体で包まれた導体が3本並んでいる。この形の電線の記号として、最も適切なものはどれか。

  1. IV
  2. VVF
  3. VVR
  4. DV
正解と解説
正解:B. VVF

正解は「VVF」です。外装(シース)があるのでケーブルで、断面が平たいので平形の VVF です。IV は導体1本を絶縁体で包んだだけで、外装がありません。VVR は断面が丸いケーブルです。DV は引込用の絶縁電線で、図のような平たい外装に3本が並ぶ形ではありません。

根拠:日本規格協会「JIS C 3342:2012 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VV)(日本規格協会のプレビュー)」(VVF=平形、VVR=丸形)

問8|金属管の厚さ

電気設備の技術基準の解釈で、低圧屋内配線の金属管工事に使う金属管のうち、コンクリートに埋め込むものの厚さは何mm以上とされているか。

  1. 0.5mm
  2. 0.8mm
  3. 1.0mm
  4. 1.2mm
正解と解説
正解:D. 1.2mm

正解は「1.2mm」です。解釈第159条第2項第二号は、コンクリートに埋め込む金属管の厚さを1.2mm以上としています。0.5mmは、継手のない長さ4m以下の管を乾燥した展開した場所に施設する場合の値です。1.0mmは、それ以外の場所の値です。0.8mmは、1種金属製可とう電線管を使える条件の一つ(管の厚さ)で、金属管の値ではありません。

根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第159条第2項・第160条第2項(2026年6月版)

問9|CVの名称

記号「CV」で表されるケーブルの名称として、正しいものはどれか。

  1. 600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル
  2. 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形
  3. 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
  4. ビニルキャブタイヤケーブル
正解と解説
正解:C. 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル

正解は「600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」です。C は架橋(かきょう)ポリエチレンの絶縁体、V はビニルのシースを表します。架橋ポリエチレンで絶縁したケーブルは JIS C 3605(600Vポリエチレンケーブル)に含まれます。「600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル」は、絶縁体が架橋ポリエチレンではなく、シースもビニルではないので誤りです。「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形」は VVR、「ビニルキャブタイヤケーブル」は VCT の名称です。

根拠:日本規格協会「JIS C 3605:2022 600Vポリエチレンケーブル(日本規格協会のプレビュー)」(架橋ポリエチレンで絶縁し、ビニルなどでシースを施したケーブル)

問10|移動する機器の配線

工場で、作業の場所を移しながら使う機器に電気を送るための電線として、最も適切なものはどれか。

  1. 600Vビニル絶縁電線(IV)
  2. 屋外用ビニル絶縁電線(OW)
  3. 引込用ビニル絶縁電線(DV)
  4. ビニルキャブタイヤケーブル(VCT)
正解と解説
正解:D. ビニルキャブタイヤケーブル(VCT)

正解は「ビニルキャブタイヤケーブル(VCT)」です。キャブタイヤケーブルは柔らかいより線を使い、丈夫な外装で覆ったもので、移動して使う機器への配線に向いています(解釈第8条にキャブタイヤケーブルの規格があります)。IV・OW・DV はシースのない絶縁電線で、動かしながら使う配線には向きません。

根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第8条(キャブタイヤケーブル)

問11|ねじなし管とボックス

ねじなし電線管をアウトレットボックスに接続するときに使う付属品はどれか。

  1. TSカップリング
  2. ねじなしボックスコネクタ
  3. ねじなしカップリング
  4. ノーマルベンド
正解と解説
正解:B. ねじなしボックスコネクタ

正解は「ねじなしボックスコネクタ」です。ねじなしボックスコネクタで管をボックスにつなぎ、ボックスの内側からロックナットで締め付けます。TSカップリングは硬質ポリ塩化ビニル電線管どうしをつなぐ付属品です。ねじなしカップリングはねじなし電線管どうしをつなぐ付属品です。ノーマルベンドは管どうしを直角につなぐ曲がった管です。

根拠:電気技術者試験センター「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」(9-3 ねじなしボックスコネクタ)、日本規格協会「JIS C 8305:2019 鋼製電線管(日本規格協会のプレビュー)」

問12|止めねじの締め方

ねじなしボックスコネクタの止めねじの締め方として、正しいものはどれか。

  1. 頭がねじ切れるまで締め付ける
  2. 後で外せるように、手で軽く締めておく
  3. 止めねじは締めず、ロックナットだけで固定する
  4. 止めねじは使わず、接着剤で管を固定する
正解と解説
正解:A. 頭がねじ切れるまで締め付ける

正解は「頭がねじ切れるまで締め付ける」です。試験センターの欠陥の判断基準は、ねじなし絶縁ブッシングやねじなしボックスコネクタの止めねじを「ねじ切っていないもの」を欠陥としています。手で軽く締めておく方法や、止めねじを締めずロックナットだけで固定する方法では、管がしっかり固定されません。接着剤で固定するとする選択肢の接着剤は、硬質ポリ塩化ビニル電線管の接続(TSカップリング)で使うもので、金属管には使いません。

根拠:電気技術者試験センター「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」(9-3)

問13|絶縁ブッシング

金属管工事で使う絶縁ブッシングの役割として、正しいものはどれか。

  1. 管と管を一直線にまっすぐつなぐ
  2. 管を壁などの造営材に固定する
  3. 管の中に電線を引き入れる線を通す
  4. 管の口で電線の被覆を傷から守る
正解と解説
正解:D. 管の口で電線の被覆を傷から守る

正解は「管の口で電線の被覆を傷から守る」です。絶縁ブッシングは管の口(端)に付け、電線を出し入れするときに被覆が管の縁で傷つかないようにします。管を一直線につなぐのはカップリング、管を造営材に固定するのはサドル、呼び線を通すのは呼び線挿入器の役割です。

根拠:電気技術者試験センター「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」(9-1・9-2 絶縁ブッシング)

問14|管の上端の付属品
建物の外壁 管の上端の付属品 電線 金属管(垂直)

図のように、屋外で垂直に立ち上がった金属管の上端に付け、口が下を向いていて雨水が入りにくい付属品の名前はどれか。

  1. ターミナルキャップ
  2. ユニバーサル
  3. エントランスキャップ
  4. ノーマルベンド
正解と解説
正解:C. エントランスキャップ

正解は「エントランスキャップ」です。エントランスキャップは、垂直に立ち上がった管の端に使い、口が下を向くので雨水が入りにくくなっています。ターミナルキャップは水平な管の端に使うもので、垂直の管に使うと管口から水が入るおそれがあります。ユニバーサルは露出配管を直角に曲げる所に使う付属品、ノーマルベンドは直角に曲がった管です。

根拠:パナソニック「ターミナルキャップ」用語解説(ターミナルキャップは水平の配管、エントランスキャップは垂直に立ち上がる管の端部に使用)

問15|露出配管の直角部分

露出した金属管を直角に曲げてつなぐ場所に使う付属品はどれか。

  1. カップリング
  2. ユニバーサル
  3. サドル
  4. ロックナット
正解と解説
正解:B. ユニバーサル

正解は「ユニバーサル」です。ユニバーサルは、露出配管で管が直角に曲がる場所に使う付属品です。カップリングは管をまっすぐつなぐ筒、サドルは管を造営材に固定する金具、ロックナットはボックスの壁をはさんでコネクタなどを締め付けるナットです。

根拠:日本規格協会「JIS C 8305:2019 鋼製電線管(日本規格協会のプレビュー)」(鋼製電線管)

問16|PF管とCD管

合成樹脂製可とう電線管の PF管 と CD管 についての説明として、正しいものはどれか。

  1. CD管は自己消火性がなく、コンクリートに埋め込んで使う
  2. CD管は屋内の露出配管専用で、コンクリートに埋め込めない
  3. PF管はコンクリートに埋め込んではならない
  4. PF管もCD管も硬く、曲げるときに加熱が必要である
正解と解説
正解:A. CD管は自己消火性がなく、コンクリートに埋め込んで使う

正解は「CD管は自己消火性がなく、コンクリートに埋め込んで使う」です。CD管は自己消火性がなく、解釈第158条により、直接コンクリートに埋め込むか、専用の不燃性または自消性のある難燃性の管・ダクトに収めて施設します。「CD管は屋内の露出配管専用」とする選択肢は逆で、CD管はそのまま露出配管には使えません。「PF管はコンクリートに埋め込んではならない」とする選択肢は誤りで、PF管は、コンクリート埋め込みにも、屋内の露出・隠ぺい配管にも使えます。「どちらも硬く、加熱が必要」とする選択肢は硬質ポリ塩化ビニル電線管の説明で、可とう電線管は手で曲げられます。

根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第158条(合成樹脂管工事)、パナソニック「合成樹脂製可とう電線管(CD管)」製品解説

問17|硬質ポリ塩化ビニル電線管の接続

硬質ポリ塩化ビニル電線管どうしを、接着剤を使ってつなぐ付属品はどれか。

  1. ねじなしカップリング
  2. コンビネーションカップリング
  3. ストレートボックスコネクタ
  4. TSカップリング
正解と解説
正解:D. TSカップリング

正解は「TSカップリング」です。TSカップリングは硬質ポリ塩化ビニル電線管どうしを接着剤でつなぐ付属品です。ねじなしカップリングはねじなし電線管どうしを止めねじでつなぐもの、コンビネーションカップリングは種類の違う管(金属製可とう電線管と金属管など)をつなぐもの、ストレートボックスコネクタは金属製可とう電線管をボックスにつなぐものです。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」(JIS C 8430 硬質ポリ塩化ビニル電線管)

問18|可とう管と金属管

金属製可とう電線管と金属管(鋼製電線管)をつなぐときに使う付属品はどれか。

  1. コンビネーションカップリング
  2. TSカップリング
  3. エントランスキャップ
  4. ゴムブッシング
正解と解説
正解:A. コンビネーションカップリング

正解は「コンビネーションカップリング」です。コンビネーションカップリングは、金属製可とう電線管と金属管のように種類の違う管どうしをつなぎます。TSカップリングは硬質ポリ塩化ビニル電線管どうし、エントランスキャップは垂直な管の上端、ゴムブッシングはボックスの穴にケーブルを通す所に使います。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」(JIS C 8309 金属製可とう電線管、JIS C 8305 鋼製電線管)

問19|ケーブルを通す穴の保護

金属製のボックスの穴にVVFを通すとき、穴の縁でケーブルが傷つかないように取り付ける材料はどれか。

  1. ロックナット
  2. サドル
  3. ゴムブッシング
  4. ノーマルベンド
正解と解説
正解:C. ゴムブッシング

正解は「ゴムブッシング」です。ゴムブッシングは、ボックスの穴に取り付けて縁を覆い、通したケーブルの外装が傷つかないようにします。欠陥の判断基準にも、ゴムブッシングの使用が適切でないものが挙げられています。ロックナットはコネクタや管の固定、サドルは管やケーブルの固定、ノーマルベンドは管の直角部分に使います。

根拠:電気技術者試験センター「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」(12-4 ゴムブッシング)

問20|管の中の接続

金属管工事で、電線どうしを接続する場所について、正しいものはどれか。

  1. 絶縁テープを十分に巻けば、管の中で接続してよい
  2. 管の中には接続点を設けず、ボックスの中で接続する
  3. 管の長さが短ければ、管の中で接続してよい
  4. 差込形コネクタを使えば、管の中で接続してよい
正解と解説
正解:B. 管の中には接続点を設けず、ボックスの中で接続する

正解は「管の中には接続点を設けず、ボックスの中で接続する」です。解釈第159条は、金属管内では電線に接続点を設けないこととしています(合成樹脂管・金属可とう電線管も同じ)。接続は、アウトレットボックスなどの中で行います。絶縁テープを巻く、管が短い、差込形コネクタを使う、のどれを理由にしても管の中で接続しているので誤りです。

根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第158条〜第160条

問21|管の内側のかえり取り

金属管を切断したあと、管の内側にできたかえり(ばり)を取るために使う工具はどれか。

  1. ホルソ
  2. パイプベンダ
  3. 呼び線挿入器
  4. リーマ
正解と解説
正解:D. リーマ

正解は「リーマ」です。リーマは円すい形の刃で、クリックボールに付けて回し、管の内側のかえりを取ります。ホルソは金属板に丸い穴をあける刃、パイプベンダは金属管を曲げる工具、呼び線挿入器は電線管に呼び線を通す工具です。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」(試験科目:電気工事用の材料及び工具)

問22|合成樹脂管の差込み深さ

硬質ポリ塩化ビニル電線管どうしを、TSカップリングと接着剤で接続する。電気設備の技術基準の解釈第158条で定める管の差込み深さは、管の外径の何倍以上か。

  1. 0.8倍
  2. 1.2倍
  3. 0.5倍
  4. 1.5倍
正解と解説
正解:A. 0.8倍

正解は「0.8倍」です。解釈第158条第3項第二号は、管相互と管とボックスの差込み深さを管の外径の1.2倍以上、接着剤を使う場合は0.8倍以上としています。1.2倍は接着剤を使わない場合の値です。0.5倍・1.5倍の値は解釈にはありません。

根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第158条第3項(2026年6月版)

問23|合成樹脂管を曲げる

硬質ポリ塩化ビニル電線管を曲げるとき、管を温めるために使う工具はどれか。

  1. パイプベンダ
  2. 面取器
  3. ガストーチランプ
  4. パイプカッタ
正解と解説
正解:C. ガストーチランプ

正解は「ガストーチランプ」です。硬質ポリ塩化ビニル電線管は、ガストーチランプで温めて柔らかくしてから曲げます。パイプベンダは金属管を曲げる工具で、合成樹脂管を温めることはできません。面取器は合成樹脂管の切り口の角を取る工具、パイプカッタは管を切る工具です。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」(試験科目:電気工事用の材料及び工具)

問24|鉄板に大きな穴

金属製のボックスや分電盤の鉄板に、電線管を通す大きな丸い穴をあける工具はどれか。

  1. 羽根ぎり
  2. ノックアウトパンチャ
  3. 合成樹脂管用カッタ
  4. ワイヤストリッパ
正解と解説
正解:B. ノックアウトパンチャ

正解は「ノックアウトパンチャ」です。ノックアウトパンチャは、金属の板に大きな丸い穴を打ち抜く工具です。羽根ぎりは木材に穴をあける刃で、鉄板には使いません。合成樹脂管用カッタは合成樹脂管を切る工具、ワイヤストリッパは電線の絶縁被覆をはぎ取る工具です。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」(試験科目:電気工事用の材料及び工具)

問25|木材に穴

木造住宅で、木の柱や板に電線を通す穴をあける工具はどれか。

  1. リーマ
  2. ノックアウトパンチャ
  3. 羽根ぎり
  4. パイプカッタ
正解と解説
正解:C. 羽根ぎり

正解は「羽根ぎり」です。羽根ぎりは木材に穴をあける刃で、クリックボールやドリルに付けて使います。リーマは金属管の内側のかえりを取る工具、ノックアウトパンチャは金属の板に穴をあける工具、パイプカッタは管を切る工具です。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」(試験科目:電気工事用の材料及び工具)

問26|コンクリートに穴

コンクリートの壁に、器具を取り付けるための穴をあける工具はどれか。

  1. 振動ドリル
  2. 羽根ぎり
  3. 面取器
  4. 張線器
正解と解説
正解:A. 振動ドリル

正解は「振動ドリル」です。振動ドリルは、回転に振動(打撃)を加えてコンクリートに穴をあけます。羽根ぎりは木材用の刃です。面取器は合成樹脂管の切り口の角を取る工具、張線器は架空の線を張る工具で、どちらも穴あけには使いません。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」(試験科目:電気工事用の材料及び工具)

問27|電線管に線を通す

電線管に電線を引き入れるため、先に管の中に通しておく線(呼び線)を入れる工具はどれか。

  1. ボルトクリッパ
  2. ウォータポンププライヤ
  3. クリックボール
  4. 呼び線挿入器
正解と解説
正解:D. 呼び線挿入器

正解は「呼び線挿入器」です。呼び線挿入器は、巻いた線を管に押し込んで通す工具で、この線に電線を結んで引き入れます。ボルトクリッパは太い電線やボルトを切る工具、ウォータポンププライヤはロックナットの締め付けなどに使うプライヤ、クリックボールはリーマや羽根ぎりを付けて回す柄です。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」(試験科目:電気工事用の材料及び工具)

問28|リングスリーブの圧着

電線どうしをリングスリーブで接続するとき、スリーブを圧着するのに使う工具はどれか。

  1. ペンチ
  2. リングスリーブ用圧着工具
  3. 裸圧着端子用の圧着工具
  4. ウォータポンププライヤ
正解と解説
正解:B. リングスリーブ用圧着工具

正解は「リングスリーブ用圧着工具」です。リングスリーブはリングスリーブ用圧着工具で圧着します。裸圧着端子用の圧着工具は形がよく似ていますが、裸圧着端子を圧着するための工具で、リングスリーブには使いません。ペンチやウォータポンププライヤでつぶしても、決められた圧着はできません。欠陥の判断基準でも、圧着工具の使い方が適切でないものは欠陥です。

根拠:電気技術者試験センター「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」(6-1 リングスリーブ用圧着工具)、日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」(JIS C 9711 屋内配線用電線接続工具、JIS C 2806 銅線用裸圧着スリーブ)

問29|ロックナットを締める

ボックスの内側でロックナットを締め付けるときに使う、口の開きを調節できる工具はどれか。

  1. ワイヤストリッパ
  2. パイプカッタ
  3. ウォータポンププライヤ
  4. 電工ナイフ
正解と解説
正解:C. ウォータポンププライヤ

正解は「ウォータポンププライヤ」です。ウォータポンププライヤは口の開きを何段階かに調節でき、ロックナットなどをつかんで締め付けられます。ワイヤストリッパは絶縁被覆をはぎ取る工具、パイプカッタは管を切る工具、電工ナイフはシースや被覆をはぐ刃物で、どれもナットは締められません。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」(試験科目:電気工事用の材料及び工具)

問30|被覆をはぎ取る

電線の太さに合わせた刃で、絶縁被覆をはぎ取るための専用の工具はどれか。

  1. ボルトクリッパ
  2. リーマ
  3. パイプベンダ
  4. ワイヤストリッパ
正解と解説
正解:D. ワイヤストリッパ

正解は「ワイヤストリッパ」です。ワイヤストリッパは、太さごとの刃の穴に電線を入れて、絶縁被覆をはぎ取ります。ボルトクリッパは太い電線やボルトを切る工具で、被覆だけをはぐことはできません。リーマは管の内側のかえりを取る工具、パイプベンダは金属管を曲げる工具です。

根拠:日本規格協会「JISハンドブック2020 索引(規格名称)」、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」(試験科目:電気工事用の材料及び工具)

演習:この章の問題を解く

ランダム出題の演習ツールです(JavaScript が有効な場合に動きます)。上の「確認問題」はそのままでもすべて読めます。

※ 解説は学習用の情報提供です。試験の実施方法・出題範囲・合格基準は、必ず電気技術者試験センターの公式発表をご確認ください。
※ 問題はすべて仮の宿 学習室のオリジナル問題で、本試験の問題ではありません。数値は法令・「電気設備の技術基準の解釈」(経済産業省)など公開の一次資料で確かめています。実際の工事は、資格と法令に従って行ってください。