極数4、周波数50Hzの三相誘導電動機の同期速度[min⁻¹]はいくらか。
- 1200
- 1500
- 1800
- 3000
正解と解説
Ns=120f÷p=120×50÷4=1500 min⁻¹。1800は60Hzで4極の値、3000は50Hzで2極の値、1200は60Hzで6極の値で、条件の取り違えです。
第二種電気工事士 ELECTRICIAN CLASS 2
工場やポンプで使われる三相誘導電動機について、回転速度の求め方、逆回転のさせ方、始動電流を抑える方法を学びます。
この章は、試験科目「電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」のうち、電気機器と配線器具の構造・性能を扱います。なお、実際の電気工事には電気工事士の資格が必要です。無資格の工事は法律違反で、感電や火災の危険があります。
誘導電動機(ゆうどうでんどうき)は、交流で回る最も一般的なモーターです。ポンプ、送風機、工場の機械などに広く使われます。外側の動かない部分を固定子(こていし)、内側で回る部分を回転子(かいてんし)といいます。回転子が鳥かごのような形の導体でできたものをかご形といい、構造が簡単で丈夫です。
固定子の3組のコイルに三相交流を流すと、磁界がぐるぐると回ります。これを回転磁界といいます。回転磁界が1分間に回る速さを同期速度(どうきそくど)Ns といい、次の式で求めます。
Ns = 120 × f ÷ p [min⁻¹(回毎分)] (f:電源の周波数[Hz]、p:極数)
極数(きょくすう)は、固定子がつくる磁極(N極とS極)の数で、2・4・6・8のように偶数です。極数が多いほど、同じ周波数でもゆっくり回ります。
| 極数 | 50Hz | 60Hz |
|---|---|---|
| 2 | 3000 | 3600 |
| 4 | 1500 | 1800 |
| 6 | 1000 | 1200 |
| 8 | 750 | 900 |
回転子は、回転磁界に引きずられて回りますが、同期速度より少し遅く回ります。もし同じ速さになると、回転子から見て磁界が動かず、回転子に電流が誘導されないため、回す力(トルク)が生まれないからです。この遅れの割合をすべり s といいます。
s = (Ns − N)÷ Ns N = Ns ×(1 − s) (N:実際の回転速度)
止まっているときは s = 1、同期速度のときは s = 0 です。負荷が重くなるほど、すべりは大きくなります。また、式からわかるように、同じ電動機を50Hzから60Hzの地域に移すと、回転速度はおよそ60÷50=1.2倍になります。
三相誘導電動機の回転の向きは、回転磁界の向きで決まります。電源につなぐ3本の線のうち、どれか2本を入れ替えると、相の順番(相順)が逆になり、回転磁界も逆向きになるので、電動機は逆に回ります。3本すべてを順番にずらしてつなぎ替えても、相順は変わらないので向きは変わりません。
誘導電動機は、回り始めの瞬間に定格電流の何倍もの大きな電流(始動電流)が流れます。これを小さくする方法の一つがスターデルタ始動(Y−Δ始動)です。始動のときは巻線(まきせん)をY結線(スター結線)にし、回転が上がったらΔ結線(デルタ結線)に切り替えます。
Y結線では、1つの巻線にかかる電圧がΔ結線の 1/√3 になるので、巻線に流れる電流も 1/√3 になります。さらに、Δ結線では電線の電流(線電流)が巻線電流の √3 倍ですが、Y結線では線電流=巻線電流です。したがって線電流は (1/√3)÷ √3 = 1/3 になります。ただし、トルクは電圧の2乗に比例するので、始動トルクも 1/3 に下がります。
電気設備に関する技術基準を定める省令第65条は、屋内に施設する電動機(出力0.2kW以下のものを除く)に、過電流による焼損で火災が起きないよう、過電流遮断器の施設などの適切な措置を求めています。電動機の運転・停止と過負荷の保護には、電磁開閉器(電磁接触器と、過負荷を検出する熱動継電器を組み合わせたもの)がよく使われます。
具体的な施設方法は、経済産業省の「電気設備の技術基準の解釈」(以下、解釈)第153条が定めています。屋内に施設する電動機には、焼損するおそれがある過電流が生じたとき、自動的にこれを阻止するか警報する装置(過負荷保護装置)を設けます。ただし、次のどれかに当たる場合は省略できます。①運転中、常時、取扱者が監視できる位置に施設する場合。②構造上・負荷の性質上、巻線を焼損する過電流が生じるおそれがない場合。③単相の電動機で、電源側の過電流遮断器の定格電流が15A(配線用遮断器では20A)以下の場合。④出力が0.2kW以下の場合。
誘導電動機は電流が電圧より遅れる性質があり、力率(りきりつ)が低めです。進相コンデンサを電動機と並列につなぐと、遅れの電流を打ち消して力率が上がり、電線に流れる電流が減ります。
根拠:大阪公立大学工業高等専門学校 講義資料「誘導電動機の特性と速度制御」、広島大学 講義資料「交流機の基本原理」、電気設備に関する技術基準を定める省令(e-Gov)第65条、経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第153条(2026年6月版)、経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」新旧対照表(第33条第4項・電磁開閉器)、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」。スターデルタ始動の1/3は、本文の計算(Y結線の電圧1/√3、線電流と巻線電流の関係)による。
光束・照度・光度の単位と照度の計算、白熱電球・蛍光灯・LEDのしくみと特徴を整理します。
照明は、家や職場の電気工事で最もよく出てくる設備です。ここでは、光の量を表す単位と、白熱電球・蛍光灯・LEDの特徴を整理します。
計量単位令(けいりょうたんいれい)は、光の単位を次のように定めています。
| 量 | 単位 | 意味 |
|---|---|---|
| 光度(こうど) | カンデラ[cd] | 光源がある方向へ出す光の強さ |
| 光束(こうそく) | ルーメン[lm] | 1cdの光源から1ステラジアン(立体角の単位)内に出る光の量 |
| 照度(しょうど) | ルクス[lx] | 1m²の面が1lmの光束で照らされるときの明るさ |
照度は「面1m²あたりに届く光束」です。光度 I[cd]の小さな光源から、真下に距離 r[m]離れた面の照度 E は、E = I ÷ r²[lx]で求めます。半径 r の球の表面のうち1ステラジアン分の面積は r² なので、そこに I[lm]の光束が広がるからです。距離が2倍になると照度は1/4、3倍になると1/9になります(逆2乗の法則)。
ランプの省エネ性能は発光効率(はっこうこうりつ)[lm/W]で表します。消費電力1Wあたりに出す光束で、大きいほど少ない電力で明るく照らせます。
白熱電球(はくねつでんきゅう)は、フィラメントに電流を流して高温にし、光を出します。電力の多くが熱になるため、発光効率は低く、寿命も短めです。ハロゲン電球は、ガラス球の中にハロゲンガスを入れて、フィラメントを長持ちさせた白熱電球の一種です。
蛍光灯(けいこうとう)は、管の中の水銀の蒸気の中で放電させて紫外線を出し、その紫外線を管の内側に塗った蛍光体に当てて、目に見える光に変えます。放電は、電流が増えるとさらに電流が流れやすくなる性質があるので、電流を一定に抑える安定器(あんていき)が必要です。
点灯の方式には、点灯管(グロースタータ)で電極を予熱し、高い電圧を発生させて放電を始める方式と、インバータ式(高周波点灯形)があります。インバータ式は、電子回路で商用周波数(50Hz・60Hz)より高い周波数に変えて点灯するため、ちらつきが少なく、効率がよく、すぐに点灯するという特徴があります。
LED(発光ダイオード)は、半導体に電流を流すと光る素子です。直流で光るため、器具の中に交流を直流に変える電源回路があります。発光効率が高く、寿命が長く、水銀を使いません。国土交通省の公共建築設備工事標準図では、LED照明器具は50Hz・60Hz共用とする仕様が示されています。
水銀に関する水俣条約の決定を受けて、一般照明用の蛍光ランプは、種類ごとに製造と輸出入が禁止されます。環境省によると次のとおりです。
| 種類 | 禁止の時期 |
|---|---|
| 電球形蛍光ランプ | 2026年1月1日から(30Wを超えるものは2027年1月1日から) |
| コンパクト形蛍光ランプ | 2027年1月1日から |
| 直管形・環形蛍光ランプ | 2028年1月1日から(ハロりん酸塩が主成分の蛍光体を使うものは2027年1月1日から) |
禁止されるのは製造と輸出入で、蛍光ランプの使用・販売・購入は禁止されません。ただし交換用のランプは手に入りにくくなるので、LED照明への計画的な切り替えが勧められています。
根拠:計量単位令 別表第一(e-Gov)、環境省「蛍光ランプの製造・輸出入の廃止」(2026年10月確認)、国土交通省「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)」、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」
点滅器の種類と使い分け、コンセントの種類、配線用遮断器と漏電遮断器の働きを学びます。
スイッチ(点滅器:てんめつき)、コンセント、遮断器(しゃだんき)は、ほとんどの配線図に出てくる器具です。種類と働きを結び付けて覚えましょう。電気工事は資格が必要な作業です。この講義は試験のための知識であり、無資格で器具を取り付けたり交換したりしてはいけません。
単極スイッチは、1か所で照明をつけたり消したりする基本のスイッチです。階段の上と下のように2か所で同じ照明を点滅するには、3路スイッチを2個使います。3か所以上で点滅するには、2個の3路スイッチの間に4路スイッチを入れます。必要な数は、場所の数を n とすると「3路スイッチ2個+4路スイッチ(n−2)個」です。
表示灯の付いたスイッチには2種類あります。
位置表示灯付は、スイッチを切ったときに小さな灯りが光り、暗い所でもスイッチの位置がわかるものです。表示灯がスイッチの接点と並列につながり、接点が開いたとき(切)にだけ電流が表示灯を通るので、切のときに光ります。
確認表示灯付は、スイッチを入れたときに光り、離れた場所の換気扇や外灯などが動いているかを確かめるものです。表示灯が負荷(照明など)と並列になるので、入のときに光ります。
そのほか、周りの明るさを感じて暗くなると自動で点灯する自動点滅器、決めた時間で切れるタイマスイッチ、明るさを変える調光器などがあります。
住宅で一般的なのは定格15A・125Vのコンセントです。20A用や250V用もあり、定格ごとに刃受けの形が違うので、合わないプラグは差し込めないようになっています。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 接地極付 | アース用の刃受け(接地極)があり、接地極付プラグを差すと機器が接地される |
| 接地端子付 | アース線をつなぐねじなどの端子がある |
| 抜け止め形 | 差し込んで右に回すと抜けなくなる |
| 引掛形 | 刃の先が曲がった専用プラグを差して回し、引っ掛けて固定する |
| 防雨形 | 屋外など雨のかかる場所用 |
| 防爆形 | 燃えやすいガスなどがある場所用(図記号の傍記はEX) |
電気設備に関する技術基準を定める省令第14条は、電路の必要な箇所に過電流遮断器を施設することを、第15条は地絡(ちらく:電気が大地へ漏れること)が生じたときの感電や火災を防ぐため、地絡遮断器の施設などの措置をとることを求めています(第15条には、乾燥した場所に施設するなど危険のおそれがない場合の例外があります)。
配線用遮断器(ブレーカー)は、使い過ぎ(過負荷)や短絡(ショート)で大きな電流が流れたとき、自動で回路を切る器具です。何度でも入れ直して使えます。ヒューズも過電流で回路を切りますが、溶けて切れるので交換が必要です。
解釈第33条は、低圧電路に施設する過電流遮断器の性能を定めています(電気用品安全法の適用を受けるものなどは、同法の基準によります)。配線用遮断器は、定格電流の1倍の電流では自動的に動作しないこと、定格電流の1.25倍と2倍の電流を流したとき、下の表の時間内に自動的に動作することが求められます。ヒューズは、定格電流の1.1倍の電流に耐え、1.6倍と2倍の電流で下の表の時間内に溶断することが求められます。
| 器具 | 定格電流 | 動作(溶断)までの時間 |
|---|---|---|
| 配線用遮断器 | 30A以下 | 1.25倍で60分以内、2倍で2分以内 |
| 配線用遮断器 | 30Aを超え50A以下 | 1.25倍で60分以内、2倍で4分以内 |
| ヒューズ | 30A以下 | 1.6倍で60分以内、2倍で2分以内 |
| ヒューズ | 30Aを超え60A以下 | 1.6倍で60分以内、2倍で4分以内 |
漏電遮断器は、行きと帰りの電流の差(漏れた電流)を検出して回路を切ります。地絡を検出するのが役目で、過電流も切れる「過電流素子付」のものもあります。
解釈第36条は、金属製外箱を有する使用電圧が60Vを超える低圧の機械器具に接続する電路に、地絡が生じたとき自動的に電路を遮断する装置(漏電遮断器など)を施設することを求めています。ただし、次のような場合は省略できます。
たとえば対地電圧100Vの機器でも、水気のある場所に施設するなら省略できません。また解釈第143条は、住宅の屋内電路の対地電圧を原則150V以下とし、例外として定格消費電力2kW以上の機器に専用の屋内配線で電気を供給する場合(対地電圧300V以下など)には、専用の開閉器・過電流遮断器と、原則として地絡遮断装置(漏電遮断器など)を施設するとしています。
家庭の分電盤の配線用遮断器には、2P1E(2極1素子:過電流を検出する素子が片方の極だけ)と2P2E(2極2素子)があります。100Vの回路は、一方が接地された中性線なので2P1Eを使えます。200Vの回路は2本とも接地されていない電線です。素子のない側の電線が大地へ地絡すると、その電流は素子のある極を通らないので検出できません。そのため、200Vの回路には2P2Eを使います。
電気用品安全法では、定格電流100A以下の配線用遮断器・漏電遮断器、30A以下の点滅器、50A以下で極数5以下のコンセントなどの接続器が、特定電気用品(菱形のPSEマークの対象)になっています。
根拠:電気設備に関する技術基準を定める省令(e-Gov)第14条・第15条・第64条、経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第33条・第36条・第143条(2026年6月版)、経済産業省「特定電気用品の対象」、国土交通省「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)」、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」
極数4、周波数50Hzの三相誘導電動機の同期速度[min⁻¹]はいくらか。
Ns=120f÷p=120×50÷4=1500 min⁻¹。1800は60Hzで4極の値、3000は50Hzで2極の値、1200は60Hzで6極の値で、条件の取り違えです。
電気設備の技術基準の解釈第33条で、低圧電路に施設する定格電流30A以下の配線用遮断器(電気用品安全法の適用を受けるものなどを除く)に求められる性能として、正しいものはどれか。
解釈第33条第3項と33-2表は、定格電流30A以下の配線用遮断器について、1.25倍の電流で60分以内、2倍の電流で2分以内に自動的に動作することを求めています。「定格電流の1倍の電流で、60分以内に動作する」とする選択肢は誤りで、定格電流の1倍の電流では「自動的に動作しないこと」とされています。「1.25倍の電流で、2分以内」とする選択肢は1.25倍の時間(60分)と2倍の時間(2分)を取り違えています。「2倍の電流で、60分以内に動作すればよい」とする選択肢は、2倍の電流で60分では遅すぎます(2分以内)。
根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第33条第3項・33-2表(2026年6月版)
同期速度1800 min⁻¹の三相誘導電動機が、1746 min⁻¹で回っている。すべりは何%か。
s=(Ns−N)÷Ns=(1800−1746)÷1800=54÷1800=0.03=3%。54は速度の差で割合ではありません。97%は N÷Ns の値で、すべりとは逆です。5%は計算の誤りです。
極数4の三相誘導電動機を60Hzで運転したところ、すべりが4%だった。回転速度[min⁻¹]はいくらか。
Ns=120×60÷4=1800。N=1800×(1−0.04)=1728 min⁻¹。1800は同期速度そのもの、1872はすべりを足した誤り、1440は50Hzの同期速度1500にすべりを当てた値です。
同じ三相誘導電動機を、50Hzの地域から60Hzの地域に移して同じ電圧で使う。回転速度はおよそどうなるか。
同期速度は周波数に比例するので、60÷50=1.2倍。すべりが同じ程度なら回転速度も約1.2倍です。0.83倍は逆の向き、1.44倍は1.2を2乗した誤り、極数が同じでも周波数が変われば速度は変わります。
三相誘導電動機の回転の向きを逆にする方法として、正しいものはどれか。
2本を入れ替えると相順が逆になり、回転磁界が逆向きになります。3本を順にずらしても相順は同じなので向きは変わりません。電圧を下げても速度やトルクが変わるだけで向きは変わりません。進相コンデンサは力率を改善するもので、向きとは関係ありません。
三相誘導電動機をスターデルタ始動(Y−Δ始動)すると、始動電流(線電流)は全電圧で直接始動する場合のおよそ何倍になるか。
Y結線では巻線電圧が1/√3になり巻線電流も1/√3。Δ結線では線電流が巻線電流の√3倍だが、Y結線では線電流=巻線電流。よって(1/√3)÷√3=1/3。1/√3は巻線1つの電圧(電流)の比だけを見た誤り、√3倍・3倍は増える方向で逆です。
根拠:大阪公立大学工業高等専門学校 講義資料「誘導電動機の特性と速度制御」、広島大学 講義資料「交流機の基本原理」。1/3は解説の計算による。
スターデルタ始動についての記述として、正しいものはどれか。
Y結線で電圧が下がるため始動電流は1/3になり、トルクは電圧の2乗に比例するので始動トルクも1/3になります。トルクを大きくする方法ではありません。回転が上がったらΔ結線に切り替えて運転します。巻線をYとΔに切り替えるので、三相の電動機に使う方法です。
三相誘導電動機の力率を改善するための進相コンデンサの使い方として、正しいものはどれか。
進相コンデンサは電動機と並列につなぎ、遅れの電流を打ち消して力率を上げ、電線の電流を減らします。直列ではありません。外箱と大地の間につなぐのは接地線の役目で、コンデンサではありません。熱動継電器は過負荷保護の器具で、コンデンサで代わりはできません。
電気設備に関する技術基準を定める省令第65条で、過電流による焼損で火災が起きないよう措置を求める対象から除かれている屋内の電動機はどれか。
第65条は「出力が0.2kW以下のもの」を除いています。2kWではありません。電圧(三相200V・単相100V)による除外はありません。
根拠:電気設備に関する技術基準を定める省令(e-Gov)第65条
電動機の運転・停止と過負荷保護に使う電磁開閉器の組み合わせとして、正しいものはどれか。
電磁開閉器は、電磁石で接点を開閉する電磁接触器と、過負荷による電流の増加を熱で検出する熱動継電器を組み合わせたものです。配線用遮断器・漏電遮断器は分電盤の遮断器、進相コンデンサは力率改善用、タイマスイッチ・自動点滅器は照明などの点滅用の器具です。
根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第33条第4項(電気用品安全法の適用を受ける電磁開閉器)・第153条(2026年6月版)
照度の単位ルクス[lx]の意味として、正しいものはどれか。
計量単位令は、ルクスを「1m²の面が1lmの光束で照らされるときの照度」と定めています。ある方向への光の強さは光度(cd)、1Wあたりの光束は発光効率(lm/W)、光のエネルギーはワットやジュールで表すもので、ルクスではありません。
電気設備の技術基準の解釈第36条で、金属製外箱を有する使用電圧60V超の低圧の機械器具に接続する電路に、地絡遮断装置(漏電遮断器など)の施設を省略できる場合はどれか。
解釈第36条第1項第二号ロは、機械器具を乾燥した場所に施設する場合を例外としています。「対地電圧100Vの機器を、水気のある場所に施設する」とする選択肢は誤りで、対地電圧150V以下の例外は「水気のある場所以外の場所」に施設する場合だけです。「対地電圧200Vの機器を、湿気の多い場所に施設する」とする選択肢は、乾燥した場所ではなく、対地電圧も150Vを超えるので例外に当たりません。「D種接地工事の接地抵抗値が100Ω」とする選択肢は誤りで、接地抵抗値による例外はC種・D種接地工事の接地抵抗値が3Ω以下の場合です。
根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第36条第1項(2026年6月版)
光度360cdの光源の真下3mにある床面の照度[lx]はいくらか。光源は小さく、真下へ向いているものとする。
E=I÷r²=360÷3²=360÷9=40 lx。120は距離を2乗せずに割った誤り、1080は距離を掛けた誤り、3240は距離の2乗を掛けた誤りです。
根拠:計量単位令 別表第一(e-Gov)(式は本文で計量単位令の定義から導いたもの)
電気設備の技術基準の解釈第153条で、屋内に施設する電動機の過負荷保護装置を省略できる場合として、正しいものはどれか。
解釈第153条第三号は、単相の電動機で、電源側の過電流遮断器の定格電流が15A(配線用遮断器では20A)以下の場合を例外としています。「三相電動機で、配線用遮断器が20A以下」とする選択肢は三相なので、この例外に当たりません。「出力が2kW以下」とする選択肢は誤りで、出力による例外は0.2kW以下です。「取扱者がときどき見回る場所」とする選択肢は誤りで、例外は運転中「常時」取扱者が監視できる位置に施設する場合です。
根拠:経済産業省「電気設備の技術基準の解釈」第153条(2026年6月版)
蛍光灯が光るしくみの説明として、正しいものはどれか。
蛍光灯は、水銀の蒸気の中の放電で紫外線を出し、管の内側の蛍光体で目に見える光に変えます。フィラメントを高温にするのは白熱電球、ハロゲンガスを使うのはハロゲン電球、半導体はLEDのしくみです。
蛍光灯に使う安定器のおもな役割として、正しいものはどれか。
放電は電流が増えるとさらに流れやすくなる性質があるので、安定器で電流を抑えます。交流を直流に変える電源回路はLED器具の特徴、漏電を検出して切るのは漏電遮断器、暗くなると点灯させるのは自動点滅器です。
根拠:電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」(電気機器の構造及び性能)
点灯管(グロースタータ)式と比べた、インバータ式(高周波点灯形)蛍光灯の特徴として、正しいものはどれか。
インバータ式は電子回路で商用周波数より高い周波数に変えて点灯するので、ちらつきが少なく、効率がよく、すぐ点灯します。時間がかかる・ちらつきが多いは点灯管式との比較で逆です。商用周波数のまま点灯するのはインバータ式ではありません。
根拠:電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」(電気機器の構造及び性能)
LED照明の特徴として、正しいものはどれか。
LEDは半導体の発光素子で、発光効率が高く、水銀を使いません。フィラメントがあるのは白熱電球、水銀の蒸気を使うのは蛍光灯です。LEDは直流で光るので、器具の中に交流を直流に変える電源回路があります。
水俣条約を受けた一般照明用蛍光ランプの規制について、環境省の説明として正しいものはどれか(2026年10月時点)。
環境省は、禁止されるのは製造と輸出入で、蛍光ランプの使用・販売・購入は禁止されないと説明しています。直管形は2028年1月1日から(ハロりん酸塩が主成分の蛍光体のものは2027年1月1日から)で、2026年ではありません。電球形は2026年1月1日から(30W超は2027年1月1日から)対象です。
根拠:環境省「蛍光ランプの製造・輸出入の廃止」(2026年10月確認)
1つの照明を3か所で点滅できるようにするとき、必要なスイッチの組み合わせはどれか。
両端に3路スイッチを2個、その間に4路スイッチを(3−2)=1個入れます。3路スイッチだけを3個つないでも3か所での点滅はできません。4路スイッチは両端に置くスイッチではありません。単極スイッチを3個直列にすると、1つでも切なら消え、ほかのスイッチでは点灯させられません。
根拠:国土交通省「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)」(3路・4路の区分)、電気技術者試験センター「第二種 学科試験のポイント」
1つの照明を4か所で点滅できるようにするとき、4路スイッチは何個必要か。
必要な数は3路スイッチ2個+4路スイッチ(n−2)個。n=4なので4路スイッチは2個です。1個は3か所の場合、3個・4個は3路スイッチを使わないと考えた誤りです。
位置表示灯付のスイッチの表示灯は、どのようなときに光るか。
位置表示灯はスイッチの接点と並列につながり、接点が開いた(切の)ときに光って、暗い所でスイッチの位置を知らせます。入れたときに光るのは確認表示灯です。過電流や漏電を知らせる機能ではありません。
根拠:国土交通省「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)」(位置表示灯付・確認表示灯付の区分)
離れた場所にある換気扇が運転中かどうかをスイッチの所で確かめたい。適したスイッチはどれか。
確認表示灯は負荷と並列になり、スイッチが入って負荷が動いているときに光ります。位置表示灯は切のときに光るので、運転中かどうかは確かめられません。4路スイッチは3か所以上で点滅するため、自動点滅器は明るさで自動点滅するための器具です。
自動点滅器の働きとして、正しいものはどれか。
自動点滅器は周りの明るさを感じて、暗くなると点灯、明るくなると消灯します。外灯などに使います。決めた時間で切れるのはタイマスイッチ、明るさを変えるのは調光器です。人の接近で点灯するのは人感センサ付の器具で、自動点滅器とは別のものです。
地絡(漏電)が起きたときに、それを検出して回路を自動で切ることを目的とする器具はどれか。
漏電遮断器は、行きと帰りの電流の差(漏れた電流)を検出して回路を切ります。熱動継電器は電動機の過負荷を検出する器具、進相コンデンサは力率改善用、3路スイッチは2か所で点滅するためのスイッチです。
根拠:電気設備に関する技術基準を定める省令(e-Gov)第15条・第64条
単相3線式の分電盤で、200Vの分岐回路に使う配線用遮断器として適切なものはどれか。
200Vの回路は2本とも接地されていない電線なので、両方の極に過電流素子がある2P2Eを使います。2P1Eだと素子のない側の電線が地絡したとき、その電流は素子を通らず検出できません。1P1Eは片方の線しか切れません。素子のない開閉器では過電流から守れません。
抜け止め形コンセントの説明として、正しいものはどれか。
抜け止め形は、差し込んで回すと抜けなくなるコンセントです。雨のかかる場所用は防雨形、アース線をつなぐ端子があるのは接地端子付、燃えやすいガスがある場所用は防爆形(傍記EX)です。
接地極付コンセントの説明として、正しいものはどれか。
接地極付コンセントには、接地極付プラグのアース用の刃を受ける刃受け(接地極)があります。ねじ端子だけのものは接地端子付です。回して抜けなくなるのは抜け止め形です。漏電を検出して切るのは漏電遮断器の働きで、接地極付コンセントにはありません。
電気用品安全法で特定電気用品とされる配線用遮断器の範囲として、経済産業省の説明に合うものはどれか。
経済産業省の特定電気用品の一覧では、配線用遮断器・漏電遮断器は定格電流100A以下(電動機用は適用電動機の定格容量12kW以下)のものが対象です。30A以下は点滅器の範囲です。200A以上やすべて対象外は誤りです。
根拠:経済産業省「特定電気用品の対象」(最終更新2019年7月1日)
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※ 解説は学習用の情報提供です。試験の実施方法・出題範囲・合格基準は、必ず電気技術者試験センターの公式発表をご確認ください。
※ 問題はすべて仮の宿 学習室のオリジナル問題で、本試験の問題ではありません。数値は法令・「電気設備の技術基準の解釈」(経済産業省)など公開の一次資料で確かめています。実際の工事は、資格と法令に従って行ってください。