仮の宿 学習室

小学校教員 ELEMENTARY SCHOOL TEACHER

全科・体育:運動領域・保健領域・安全

講義 2 本・確認問題 15 問 | 全科(小学校専門) | 最終更新 2026-10-16

この章で学ぶこと
目次
  1. 体育科の目標と運動領域
  2. 保健領域と安全の指導
  3. 確認問題(15問)
  4. 演習ツール

1. 体育科の目標と運動領域

体育科の目標の文言と、学年で名前が変わる運動領域の構成・内容を整理します。

この章は、平成29年告示の小学校学習指導要領に基づく(2026年10月時点)内容です。学習指導要領は次の改訂に向けた検討が進んでいるため、受験する年の要項と最新の告示を必ず確かめてください。教職教養(教育法規・教育心理など)は教職・一般教養ラボで扱います。

体育科の目標

体育科の目標は、まず柱書で「体育や保健の見方・考え方を働かせ,課題を見付け,その解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力」を育てると示します。続く⑴〜⑶は、ほかの教科と同じく三つの柱(⑴知識及び技能、⑵思考力,判断力,表現力等、⑶学びに向かう力,人間性等)に対応しています。⑴は「その特性に応じた各種の運動の行い方及び身近な生活における健康・安全について理解するとともに,基本的な動きや技能を身に付けるようにする」、⑶は「運動に親しむとともに健康の保持増進と体力の向上を目指し,楽しく明るい生活を営む態度を養う」です。試験では、空欄の語句(「心と体を一体として捉え」「豊かなスポーツライフ」など)がよく問われます。

領域の名前は学年で変わる

体育科の内容は、2学年ごとにまとめて示されています。低学年は、Eの「ゲーム」を除いて「〜遊び」という名前で、運動の楽しさに触れることを大切にします。中学年・高学年になると、同じ系統の運動が少しずつ本格的な名前に変わります。名前の違いは、もっとも出題されやすいところです。

表1 運動領域と保健領域の名前(学年別)
記号第1・2学年第3・4学年第5・6学年
A体つくりの運動遊び体つくり運動体つくり運動
B器械・器具を使っての運動遊び器械運動器械運動
C走・跳の運動遊び走・跳の運動陸上運動
D水遊び水泳運動水泳運動
Eゲームゲームボール運動
F表現リズム遊び表現運動表現運動
G(なし)保健保健

各領域のおもな中身

体つくり運動は、どの学年でも「体ほぐしの運動(遊び)」が入ります。低・中学年はもう一つが「多様な動きをつくる運動(遊び)」で、体のバランスをとる動き、体を移動する動き、用具を操作する動き、力試しの動きをします。高学年は「体の動きを高める運動」になり、体の柔らかさ、巧みな動き、力強い動き、動きを持続する能力を高めます。ただし高学年では「体の柔らかさ及び巧みな動きを高めることに重点を置いて指導する」と内容の取扱いに書かれています。体つくり(の運動遊び)は、どの学年でも「2学年間にわたって指導する」ものです。

器械運動は、マット運動(回転系・巧技系)、鉄棒運動(支持系)、跳び箱運動(切り返し系・回転系)の基本的な技を行います。陸上運動(高学年)は、短距離走・リレー、ハードル走、走り幅跳び、走り高跳びで、中学年の「小型ハードル走」「幅跳び」「高跳び」から発展します。児童の実態に応じて、低学年では「投の運動遊び」、中学年・高学年では投の運動を加えて指導することができます。

水泳運動の高学年は、クロール、平泳ぎ、そして「安全確保につながる運動」(背浮きや浮き沈みをしながら続けて長く浮くこと)です。また、水中からのスタートを指導すると示されています。

ゲーム・ボール運動は、中学年からゴール型・ネット型・ベースボール型の三つの型に分かれます。中学年のゴール型ゲームでは「味方チームと相手チームが入り交じって得点を取り合うゲーム及び陣地を取り合うゲーム」を扱います。高学年のボール運動は、ゴール型はバスケットボールとサッカー、ネット型はソフトバレーボール、ベースボール型はソフトボールを主として扱い、ハンドボール、タグラグビー、フラッグフットボールなどに替えることもできます。学校の実態に応じて、ベースボール型は取り扱わないことができます。

表現運動は、低学年が表現遊び・リズム遊び、中学年が表現・リズムダンス、高学年が表現・フォークダンスです。フォークダンスは中学年で、リズムダンスは高学年で、学校や地域の実態に応じて加えることができます。

用語

見方・考え方
その教科らしいものの見方。体育科では「体育や保健の見方・考え方」と言います。
体ほぐしの運動
手軽な運動を行い、心と体の変化(関係)に気付いたり、仲間と関わり合ったりする運動。
支持系
鉄棒運動で、腕で体を支えて行う技のまとまり。小学校の鉄棒運動は支持系の技を扱います。
ゴール型・ネット型・ベースボール型
ボールゲームを攻め方の特徴で分けた三つの型。中学年から使われます。
投の運動
ボールなどを投げる運動。走・跳の運動や陸上運動に、児童の実態に応じて加えることができます。

例題

例題:第3学年の「C」の領域名と、第5学年の「C」の領域名をそれぞれ答えなさい。
答えと考え方 第3学年は「走・跳の運動」、第5学年は「陸上運動」です。低学年の「走・跳の運動遊び」から、中学年で「遊び」がとれ、高学年で「陸上運動」という名前に変わります。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

2. 保健領域と安全の指導

第3〜6学年の保健で何をいつ学ぶかと、体育科・総則で示される安全の指導をまとめます。

この講義も平成29年告示の小学校学習指導要領に基づく(2026年10月時点)内容です。保健領域は第3学年から始まり、学年ごとに扱う内容が決まっています。最後に、体育科で扱う「安全」の指導をまとめます。

保健領域の学年配当

保健は、内容の取扱いで学年が指定されています。第3・4学年は「⑴を第3学年,⑵を第4学年」、第5・6学年は「⑴及び⑵を第5学年,⑶を第6学年」で指導します。授業時数は、第3・4学年が2学年間で8単位時間程度、第5・6学年が2学年間で16単位時間程度です。また、効果的な学習が行われるよう、適切な時期に「ある程度まとまった時間」を配当するとされています。

表1 保健領域の内容と学年
学年内容おもな事項
第3学年健康な生活健康の状態には主体の要因と周囲の環境の要因が関わる。運動・食事・休養及び睡眠の調和、体の清潔、明るさの調節や換気など
第4学年体の発育・発達年齢に伴う変化と個人差、思春期の体の変化(初経・精通など)、異性への関心の芽生え
第5学年心の健康/けがの防止心の発達、心と体の密接な関係、不安や悩みへの対処。けがの防止と簡単な手当
第6学年病気の予防病気の起こり方、病原体による病気・生活習慣病の予防、喫煙・飲酒・薬物乱用、地域の保健活動

覚えておきたい文言

第4学年では、自分と他の人では発育・発達に違いがあることに気付き、それを肯定的に受け止めることの大切さに触れます。第5学年の心の健康では、不安や悩みへの対処として「大人や友達に相談する,仲間と遊ぶ,運動をするなどいろいろな方法がある」と示され、この事項は体つくり運動の「体ほぐしの運動」と相互の関連を図って指導します。

第6学年の病気の予防では、「病気は,病原体,体の抵抗力,生活行動,環境が関わりあって起こること」と示されます。病原体が主な要因の病気は、病原体が体に入るのを防ぐことと、体の抵抗力を高めることで予防します。生活習慣病など生活行動が主な要因の病気は、適切な運動、栄養の偏りのない食事、口腔の衛生など望ましい生活習慣で予防します。喫煙・飲酒・薬物乱用は健康を損なう原因となり、薬物については「有機溶剤の心身への影響を中心に取り扱う」「覚醒剤等についても触れる」とされています。第5・6学年では、けがや病気からの回復についても触れます。

安全に関する指導

第5学年のけがの防止では、交通事故や身の回りの生活の危険が原因となって起こるけがの防止には「周囲の危険に気付くこと,的確な判断の下に安全に行動すること,環境を安全に整えること」が必要だと学びます。けがなどの簡単な手当は「速やかに行う必要がある」ことも理解し、実際に簡単な手当をします。

運動領域でも、安全は全学年の⑶(学びに向かう力,人間性等)に入っています。低・中学年は「場(や用具)の安全に気を付け」、高学年は「安全に気を配る」という言い方です。水遊び・水泳運動では「心得を守って」安全に気を付けます。適切な水泳場の確保が困難な場合は水遊び・水泳運動を取り扱わないことができますが、その場合も心得は必ず取り上げることになっています。また、集合、整頓、列の増減などの行動の仕方(能率的で安全な集団行動)は、体つくりの運動遊び・体つくり運動をはじめとして、各学年の各領域(保健を除く)で指導します。

総則では、「体育・健康に関する指導」を学校の教育活動全体を通じて行うとし、特に食育の推進、体力の向上に関する指導、安全に関する指導、心身の健康の保持増進に関する指導は、体育科・家庭科・特別活動だけでなく、各教科・道徳科・外国語活動・総合的な学習の時間などでも行うよう努めるとしています。

授業時数

学校教育法施行規則の別表第一では、体育の年間標準授業時数は第1学年102、第2〜4学年105、第5・6学年90です(1単位時間は45分)。

用語

単位時間
授業時数を数える単位。小学校の1単位時間は45分です。
生活習慣病
運動や食事などの生活行動が主な要因となって起こる病気。
有機溶剤
シンナーなど、物を溶かすのに使う揮発しやすい液体。小学校の薬物の学習の中心になります。
水泳運動の心得
水の事故を防ぐための約束ごと。水泳場がなく実技をしない場合でも必ず取り上げます。

例題

例題:第5・6学年の保健で、第6学年に指導する内容は何ですか。また、第5・6学年の保健に配当する授業時数はどれくらいですか。
答えと考え方 第6学年は「病気の予防」です(第5学年は心の健康とけがの防止)。授業時数は2学年間で16単位時間程度です。第3・4学年の8単位時間程度と区別して覚えましょう。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)/文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第1章総則 第1の2の⑶(PDF)/学校教育法施行規則 別表第一(文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」冊子の付録に収録、PDF)/e-Gov法令検索 学校教育法施行規則

確認問題(15問)

四肢択一。「正解と解説」を開くと、正解の理由と他の選択肢が違う理由を確認できます。

問1|教科の目標

小学校学習指導要領(平成29年告示)体育科の目標の柱書で、「体育や保健の見方・考え方を働かせ,課題を見付け,その解決に向けた学習過程を通して,( )」に続く語句として正しいものはどれか。

  1. 運動の技能を一つずつ確実に習得し
  2. 心と体を一体として捉え
  3. 体力の向上を最優先の目標とし
  4. 競技スポーツの基礎を身に付け
正解と解説
正解:B. 心と体を一体として捉え

正解は「心と体を一体として捉え」。柱書は「心と体を一体として捉え,生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力」を育成すると示しています。ほかの選択肢はいずれも条文にない表現で、技能や体力だけ、競技だけを重視する言い方は目標の趣旨と合いません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問2|低学年の領域

第1学年及び第2学年の体育の内容の領域として正しいものはどれか。

  1. 器械運動
  2. 陸上運動
  3. ボール運動
  4. 表現リズム遊び
正解と解説
正解:D. 表現リズム遊び

正解は「表現リズム遊び」。低学年はA体つくりの運動遊び、B器械・器具を使っての運動遊び、C走・跳の運動遊び、D水遊び、Eゲーム、F表現リズム遊びです。器械運動は第3学年以上、陸上運動とボール運動は第5・6学年の領域名です。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問3|中学年の領域

第3学年及び第4学年の体育で、走ったり跳んだりする運動の領域名として正しいものはどれか。

  1. 走・跳の運動
  2. 走・跳の運動遊び
  3. 陸上運動
  4. 体の動きを高める運動
正解と解説
正解:A. 走・跳の運動

正解は「走・跳の運動」。第3・4学年は「C走・跳の運動」です。「走・跳の運動遊び」は第1・2学年、「陸上運動」は第5・6学年の領域名です。「体の動きを高める運動」は第5・6学年の体つくり運動の中の運動の名前で、領域名ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問4|ボール運動の種目

第5学年及び第6学年の「Eボール運動」のネット型で、主として取り扱うものとされている種目はどれか。

  1. ソフトボール
  2. バスケットボール
  3. ソフトバレーボール
  4. タグラグビー
正解と解説
正解:C. ソフトバレーボール

正解は「ソフトバレーボール」。内容の取扱いで、ゴール型はバスケットボール及びサッカー、ネット型はソフトバレーボール、ベースボール型はソフトボールを主として扱うとされています。ソフトボールはベースボール型、バスケットボールはゴール型です。タグラグビーはゴール型に替えて指導できる例で、ネット型ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問5|中学年のゴール型ゲーム

第3学年及び第4学年の「Eゲーム」のゴール型ゲームについて、内容の取扱いで取り扱うものとされているゲームはどれか。

  1. 攻守を交代しながら打って走るゲーム
  2. ネットをはさんで攻守が分かれるゲーム
  3. 一人で的に当てて得点を競うゲーム
  4. 入り交じって得点や陣地を取り合うゲーム
正解と解説
正解:D. 入り交じって得点や陣地を取り合うゲーム

正解は「入り交じって得点や陣地を取り合うゲーム」。「味方チームと相手チームが入り交じって得点を取り合うゲーム及び陣地を取り合うゲーム」を取り扱うとされています。攻守を交代しながら打って走るゲームはベースボール型、ネットをはさんで攻守が分かれるゲームはネット型の特徴です。一人で的に当てるゲームは、取扱いに示されていません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問6|体つくり運動の重点

第5学年及び第6学年の「体の動きを高める運動」について、内容の取扱いで重点を置いて指導するとされているものはどれか。

  1. 体の柔らかさ及び巧みな動き
  2. 力強い動き及び動きを持続する能力
  3. 全身持久力及び筋力
  4. 瞬発力及び敏捷性
正解と解説
正解:A. 体の柔らかさ及び巧みな動き

正解は「体の柔らかさ及び巧みな動き」。内容の取扱いで「体の柔らかさ及び巧みな動きを高めることに重点を置いて指導する」とされ、その際、音楽に合わせて運動をするなどの工夫を図るとされています。力強い動きと動きを持続する能力も内容には含まれますが、重点ではありません。全身持久力・筋力、瞬発力・敏捷性は条文の語句ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問7|安全確保につながる運動

第5学年及び第6学年の「D水泳運動」の「安全確保につながる運動」の内容として正しいものはどれか。

  1. 着衣のまま25m以上を泳ぐこと
  2. 飛び込みによるスタートをすること
  3. けのびから初歩的な泳ぎをすること
  4. 背浮きや浮き沈みをしながら長く浮くこと
正解と解説
正解:D. 背浮きや浮き沈みをしながら長く浮くこと

正解は「背浮きや浮き沈みをしながら長く浮くこと」。「背浮きや浮き沈みをしながら続けて長く浮くこと」と示されています。「着衣のまま25m以上」のような距離の指定は条文にありません。飛び込みによるスタートは誤りで、内容の取扱いでは「水中からのスタート」を指導するとされています。け伸びや初歩的な泳ぎは第3・4学年の「浮いて進む運動」です。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問8|水泳場がない場合

水泳場の確保と水遊び・水泳運動の指導について、小学校学習指導要領の記述として正しいものはどれか。

  1. 水泳場がなくても実技は必ず行う
  2. 取り扱わなくてよいが心得は必ず扱う
  3. 取り扱わなければ心得も扱わない
  4. 代わりに陸上運動の時数を増やす
正解と解説
正解:B. 取り扱わなくてよいが心得は必ず扱う

正解は「取り扱わなくてよいが心得は必ず扱う」。「適切な水泳場の確保が困難な場合にはこれらを取り扱わないことができるが,これらの心得については,必ず取り上げること」とされています。「実技は必ず行う」は「取り扱わないことができる」に反し、「心得も扱わない」は心得を必ず取り上げるという記述に反します。陸上運動の時数を増やすといった振り替えは示されていません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問9|保健の学年

小学校の保健領域で、第6学年に指導する内容はどれか。

  1. 病気の予防
  2. けがの防止
  3. 体の発育・発達
  4. 健康な生活
正解と解説
正解:A. 病気の予防

正解は「病気の予防」。第3学年は健康な生活、第4学年は体の発育・発達、第5学年は心の健康とけがの防止、第6学年は病気の予防です。けがの防止は第5学年、体の発育・発達は第4学年、健康な生活は第3学年の内容です。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問10|保健の授業時数

第5学年及び第6学年の保健に配当する授業時数として、学習指導要領に示されているものはどれか。

  1. 2学年間で8単位時間程度
  2. 各学年で8単位時間程度
  3. 2学年間で16単位時間程度
  4. 各学年で16単位時間程度
正解と解説
正解:C. 2学年間で16単位時間程度

正解は「2学年間で16単位時間程度」。第5・6学年の保健は「2学年間で16単位時間程度」です。「8単位時間程度」は第3・4学年の時数です。「各学年で」のように学年ごとの時数としては示されていません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問11|病気の起こり方

第6学年の「病気の予防」で、病気が起こる要因として示されている組合せはどれか。

  1. 病原体・遺伝・年齢・天候
  2. 病原体・体の抵抗力・生活行動・環境
  3. 細菌・ウイルス・食事・睡眠
  4. 生活行動・ストレス・運動不足・喫煙
正解と解説
正解:B. 病原体・体の抵抗力・生活行動・環境

正解は「病原体・体の抵抗力・生活行動・環境」。「病気は,病原体,体の抵抗力,生活行動,環境が関わりあって起こること」と示されています。ほかの選択肢は、条文の四つの要因と一部が重なっていても、組合せとして条文どおりではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問12|薬物の扱い

第6学年の「病気の予防」の喫煙・飲酒・薬物乱用に関する内容で、薬物について中心に取り扱うとされているものはどれか。

  1. 医薬品の正しい使い方
  2. 大麻の法的な規制
  3. たばこの依存性
  4. 有機溶剤の心身への影響
正解と解説
正解:D. 有機溶剤の心身への影響

正解は「有機溶剤の心身への影響」。内容の取扱いで「有機溶剤の心身への影響を中心に取り扱うものとする。また,覚醒剤等についても触れるものとする」とされています。医薬品の使い方、大麻の法的規制、たばこの依存性は、この取扱いで中心とされているものではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問13|けがの防止

第5学年の「けがの防止」で、交通事故や身の回りの生活の危険が原因となって起こるけがの防止に必要なこととして示されていないものはどれか。

  1. 周囲の危険に気付くこと
  2. 危険な場所での活動を全て禁止すること
  3. 的確な判断の下に安全に行動すること
  4. 環境を安全に整えること
正解と解説
正解:B. 危険な場所での活動を全て禁止すること

正解は「危険な場所での活動を全て禁止すること」。条文は「周囲の危険に気付くこと,的確な判断の下に安全に行動すること,環境を安全に整えること」の三つです。この三つはそのとおり示されています。危険な場所での活動を全て禁止することは示されていません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問14|集団行動の指導

集合、整頓、列の増減などの行動の仕方を身に付け、能率的で安全な集団としての行動ができるようにする指導について、正しいものはどれか。

  1. 保健領域の中で中心的に指導する
  2. 特別活動だけで指導し体育では扱わない
  3. 体つくり運動をはじめ各領域(保健を除く)で行う
  4. 第5学年及び第6学年だけで指導する
正解と解説
正解:C. 体つくり運動をはじめ各領域(保健を除く)で行う

正解は「体つくり運動をはじめ各領域(保健を除く)で行う」。「A体つくりの運動遊び」及び「A体つくり運動」をはじめとして、各学年の各領域(保健を除く)において適切に行うとされています。「保健領域の中で中心的に指導する」は保健を除くという記述に反します。「特別活動だけで指導する」は体育で扱うことに反し、「第5・6学年だけ」は各学年で行うことに反します。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第9節 体育(PDF、冊子pp.142–155)

問15|年間授業時数

学校教育法施行規則別表第一に示された小学校体育の年間標準授業時数について、正しいものはどれか。

  1. 第1学年が102、第5学年が90
  2. 第1学年から第6学年まで105で同じ
  3. 第1学年が90、第6学年が105
  4. 第3学年が102、第6学年が102
正解と解説
正解:A. 第1学年が102、第5学年が90

正解は「第1学年が102、第5学年が90」。別表第一では、体育は第1学年102、第2〜4学年105、第5・6学年90です。「全学年105」は全学年同じではない点で誤りです。「第1学年が90、第6学年が105」は第1学年と高学年の数値が逆で、「第3学年が102、第6学年が102」は第3学年(105)・第6学年(90)とも誤りです。

根拠:学校教育法施行規則 別表第一(文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」冊子の付録に収録、PDF)/e-Gov法令検索 学校教育法施行規則

演習:この章の問題を解く

ランダム出題の演習ツールです(JavaScript が有効な場合に動きます)。上の「確認問題」はそのままでもすべて読めます。

※ 解説は学習用の情報提供です。採用選考・認定試験の実施方法は、必ず受験する自治体・文部科学省の公式発表をご確認ください。
※ 問題はすべて仮の宿 学習室のオリジナル問題で、本試験の問題ではありません。学習指導要領は平成29年告示のもの(2026年10月時点)です。