仮の宿 学習室

小学校教員 ELEMENTARY SCHOOL TEACHER

全科・国語:学習指導要領と言葉の基礎

講義 4 本・確認問題 30 問 | 全科(小学校専門) | 最終更新 2026-10-16

この章で学ぶこと
目次
  1. 国語科の目標と内容の構成
  2. 言葉の特徴や使い方:表記・漢字・文法
  3. 我が国の言語文化:古典・ことわざ・書写・文学史
  4. 指導計画と指導法
  5. 確認問題(30問)
  6. 演習ツール

1. 国語科の目標と内容の構成

国語科の目標の3つの柱、内容の構成、学年の目標の違いと授業時数を整理します。

平成29年告示の学習指導要領に基づく(2026年10月時点)。次の改訂に向けた中央教育審議会の答申は2026年冬頃の予定なので、受験の年には最新の告示を確かめてください。

小学校の国語科は、すべての教科の学習の土台になる教科です。学習指導要領(国が定める教育課程の基準。どの学校でも一定の水準の教育を受けられるようにするためのもの)の国語は、「第1 目標」「第2 各学年の目標及び内容」「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」の3つでできています。試験では、目標の文言、内容の構成、学年ごとの違いがよく問われます。

教科の目標

国語科の目標は、まず「言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。」と示し、そのあとに3つの柱を続けます。

国語科の目標の3つの柱(条文どおり)
柱目標の文言
⑴ 知識及び技能日常生活に必要な国語について,その特質を理解し適切に使うことができるようにする。
⑵ 思考力,判断力,表現力等日常生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め,思考力や想像力を養う。
⑶ 学びに向かう力,人間性等言葉がもつよさを認識するとともに,言語感覚を養い,国語の大切さを自覚し,国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。

「言語活動」とは、話す・聞く・書く・読むといった、実際に言葉を使う活動のことです。国語科では、この言語活動を通して力を育てる、という考え方が全体をつらぬいています。

内容の構成

各学年の内容は、2つに分かれています。〔知識及び技能〕は「⑴言葉の特徴や使い方に関する事項」「⑵情報の扱い方に関する事項」「⑶我が国の言語文化に関する事項」の3つ。〔思考力,判断力,表現力等〕は「A話すこと・聞くこと」「B書くこと」「C読むこと」の3つの領域です。情報の扱い方は、低学年が「共通,相違,事柄の順序」、中学年が「考えとそれを支える理由や事例,全体と中心」、高学年が「原因と結果」など、情報と情報との関係を学年に応じて扱います。

学年の目標の違い

学年の目標は2学年ずつ(低・中・高学年)示されます。言葉が少しずつ変わるところが、試験のねらい目です。

学年の目標で変わる語句
学年考える力思いや考えを読書
第1・2学年順序立てて考える力もつ楽しんで読書をし
第3・4学年筋道立てて考える力まとめる幅広く読書をし
第5・6学年筋道立てて考える力広げる進んで読書をし

目標⑶の書き出しも、低学年は「言葉がもつよさを感じる」、中学年は「気付く」、高学年は「認識する」と深まっていきます。

授業時数

学校教育法施行規則の別表第一では、国語の年間の標準授業時数(1単位時間は45分)は、第1学年306、第2学年315、第3・4学年245、第5・6学年175です。最も多いのは第2学年で、6年間の合計は1,461単位時間です。教職教養(総則など)は教職・一般教養ラボで扱います。

用語

言葉による見方・考え方
国語科で学ぶときに働かせる物事のとらえ方。言葉の意味、働き、使い方などに着目する。
言語活動
話す・聞く・書く・読むなど、実際に言葉を使う活動。国語科の資質・能力はこれを通して育てる。
3つの柱
知識及び技能/思考力,判断力,表現力等/学びに向かう力,人間性等。全教科の目標をこの形で示す。
標準授業時数
学校教育法施行規則が定める、各教科の年間の授業時間の標準。小学校の1単位時間は45分。

例題

例題:学年の目標⑵の末尾が「自分の思いや考えを広げることができるようにする」となっているのは、どの学年か。
答えと考え方 第5学年及び第6学年です。低学年は「もつ」、中学年は「まとめる」、高学年は「広げる」と、思いや考えの扱い方が段階的に高まります。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第1 目標、第2 各学年の目標及び内容)、学校教育法施行規則 別表第一(同PDF所収)

2. 言葉の特徴や使い方:表記・漢字・文法

表記、ローマ字、漢字の配当と成り立ち、主語・述語や接続語など、言葉のきまりの基礎を学びます。

平成29年告示の学習指導要領に基づく(2026年10月時点)。次の改訂に向けた中央教育審議会の答申は2026年冬頃の予定なので、受験の年には最新の告示を確かめてください。

〔知識及び技能〕の「⑴言葉の特徴や使い方に関する事項」には、言葉の働き、話し方、表記(文字での書き表し方)、漢字、語彙(ことばの集まり)、文や文章、言葉遣い、音読が並んでいます。ここでは試験に出やすい表記・漢字・文法をまとめます。

表記とローマ字

第1・2学年では「長音,拗音,促音,撥音などの表記,助詞の「は」,「へ」及び「を」の使い方,句読点の打ち方,かぎ(「 」)の使い方」を学び、平仮名・片仮名を読み書きします。長音はのばす音(おかあさん)、拗音は小さい「ゃ・ゅ・ょ」を添える音(きゃ・しゅ)、促音はつまる音(小さい「っ」)、撥音ははねる音(「ん」)です。第3・4学年では漢字と仮名を用いた表記、送り仮名、改行の仕方を学び、第3学年で「日常使われている簡単な単語について,ローマ字で表記されたものを読み,ローマ字で書くこと」を扱います。ローマ字の指導は、コンピュータで文字を入力する学習との関連を図るよう示されています。第5・6学年では漢字と仮名の使い分け、送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書くことを学びます。

漢字

漢字は、学習指導要領の別表「学年別漢字配当表」で学年ごとに割り当てられています。たとえば第3学年では、第3学年までに配当された漢字を読み、第2学年までの漢字を書いて文や文章で使い、第3学年の漢字は「漸次(だんだんに)」書けるようにします。つまり、読みは当該学年まで、書きは1学年遅れて定着させるしくみです。字体は配当表に示す字体を標準とします。第3・4学年では「漢字が,へんやつくりなどから構成されていること」を理解します。

部首の位置による分類(教科書的な基礎知識)
位置名前例
左へんにんべん(休)、さんずい(海)
右つくりおおがい(頭)、ちから(動)
上かんむりくさかんむり(花)、うかんむり(家)
下あしこころ(思)、れんが(点)
上から左下たれまだれ(広)、やまいだれ(病)
左から下にょうしんにょう(道)、えんにょう(建)
囲むかまえくにがまえ(国)、もんがまえ(間)

漢字の成り立ちは「六書」で分けます。物の形をかたどった象形(日・山・川)、形のない事柄を点や線で示した指事(上・下・本)、意味を表す字を組み合わせた会意(休・林・明)、意味を表す部分と音を表す部分を組み合わせた形声(晴・校・銅)があり、ほかに使い方による転注・仮借があります。漢字の大部分は形声文字です。

文法の基礎

第1・2学年は「文の中における主語と述語との関係に気付くこと」、第3・4学年は「主語と述語との関係,修飾と被修飾との関係,指示する語句と接続する語句の役割,段落の役割について理解すること」、第5・6学年は「文の中での語句の係り方や語順,文と文との接続の関係」などを理解します。主語は「何が(だれが)」、述語は「どうする・どんなだ・何だ」にあたる部分です。修飾語は他の語をくわしくする語で、「ゆっくり歩く」の「ゆっくり」は「歩く」を修飾します。接続語には、順接(だから)、逆接(しかし・けれども)、累加(そのうえ)、説明(なぜなら)、転換(さて)などがあります。敬語は第5・6学年で「日常よく使われる敬語を理解し使い慣れること」とされ、5分類は教職・一般教養ラボの国語の章で学べます。

用語

学年別漢字配当表
学習指導要領国語の別表。各学年で学ぶ漢字を定めた表。
漸次
だんだんに、少しずつ。その学年の漢字の書きは、学年の間で少しずつ身に付ければよい。
形声
意味を表す部分(形)と音を表す部分(声)を組み合わせた漢字。例:「晴」は日(意味)+青(音)。
修飾語
ほかの語の意味をくわしくする語。くわしくされる語を被修飾語という。
逆接
前の内容から予想されることと反対の内容が後に続く接続の関係。「しかし」「けれども」。

例題

例題:「林」と「森」は、六書のどれにあたるか。
答えと考え方 会意です。「木」という意味を表す字を組み合わせて、木がたくさんある様子という新しい意味を表しています。音を表す部分を持たないので、形声ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(各学年の〔知識及び技能〕⑴、第3の2⑴ウ・エ)。部首・六書・接続語の分類は教科書的な基礎知識。

3. 我が国の言語文化:古典・ことわざ・書写・文学史

伝統的な言語文化の学年ごとの内容、短歌・俳句、ことわざと故事成語、書写、代表的な作品と作者を学びます。

平成29年告示の学習指導要領に基づく(2026年10月時点)。次の改訂に向けた中央教育審議会の答申は2026年冬頃の予定なので、受験の年には最新の告示を確かめてください。

〔知識及び技能〕の「⑶我が国の言語文化に関する事項」は、伝統的な言語文化、言葉の由来や変化、書写、読書を扱います。古典に関する指導(各学年の⑶のア・イ)は「各学年で行い,古典に親しめるよう配慮すること」とされています。

伝統的な言語文化の学年ごとの内容(条文の要点)
学年内容
第1・2学年昔話や神話・伝承などの読み聞かせを聞く/長く親しまれている言葉遊びを通して,言葉の豊かさに気付く
第3・4学年易しい文語調の短歌や俳句を音読したり暗唱したりする/ことわざや慣用句,故事成語などの意味を知り,使う
第5・6学年親しみやすい古文や漢文,近代以降の文語調の文章を音読する/古典について解説した文章を読んだり作品の内容の大体を知ったりして,昔の人のものの見方や感じ方を知る

第5・6学年では、さらに「時間の経過による言葉の変化や世代による言葉の違いに気付き,共通語と方言との違いを理解すること」「仮名及び漢字の由来,特質などについて理解すること」を学びます。

短歌・俳句、ことわざ・慣用句・故事成語

短歌は五・七・五・七・七の31音、俳句は五・七・五の17音で、俳句には原則として季節を表す季語を入れます。たとえば与謝蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」の季語は菜の花(春)、正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の季語は柿(秋)です。「や」「かな」「けり」のように句の切れ目で感動を表す語を切れ字といいます。

ことわざは、昔から言い伝えられてきた教えや知恵を短く言い表した言葉です(猿も木から落ちる)。慣用句は、2つ以上の語が結び付いて特別な意味を表す言い回しです(顔が広い、足が棒になる)。故事成語は、中国の古い出来事や書物の話からできた言葉です(矛盾、蛇足、五十歩百歩、推敲)。

書写

書写は国語科の一部です。硬筆による書写は各学年で、毛筆による書写は第3学年以上の各学年で行い、各学年年間30単位時間程度を配当します。毛筆の指導は、硬筆で書く力の基礎を養うよう行います。低学年は姿勢や筆記具の持ち方、筆順、中学年は文字の組立て方や大きさ・配列、毛筆での点画、高学年は用紙全体との関係、書く速さ、穂先の動き、筆記具の選び方を学びます。

文学史の基礎

教員採用試験では、代表的な作品と作者の組み合わせも問われます(教科書的に確立した事実)。

代表的な作品と作者
作品作者メモ
『土佐日記』紀貫之平安時代の日記文学
『方丈記』鴨長明鎌倉時代の随筆
『徒然草』兼好法師鎌倉時代末の随筆
『おくのほそ道』松尾芭蕉江戸時代の俳諧紀行文
『ごんぎつね』新美南吉童話
『注文の多い料理店』宮沢賢治童話集
『蜘蛛の糸』芥川龍之介児童雑誌「赤い鳥」に発表
『大造じいさんとガン』椋鳩十動物文学

『枕草子』『源氏物語』などの古典の作品と作者は、教職・一般教養ラボの国語の章の表も見てください。

用語

季語
俳句で季節を表すために詠み込む語。「菜の花」は春、「柿」は秋。
切れ字
俳句で意味の切れ目を作り、感動を表す語。「や」「かな」「けり」など。
故事成語
中国の古い出来事や書物の話からできた言葉。「蛇足」「矛盾」など。
書写
文字を正しく整えて書く学習。国語科の〔知識及び技能〕に位置付けられる。
共通語
地域をこえて通じる言葉。地域の言葉である方言と対になる。

例題

例題:「蛇足」の意味と、言葉の種類を答えよ。
答えと考え方 「よけいな付け足し」という意味の故事成語です。蛇の絵を早くかく競争で、先にかき終えた人が足までかき足して負けたという中国の話がもとになっています。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(各学年の〔知識及び技能〕⑶、第3の2⑴オ・カ)。俳句の季語、作品と作者は教科書的に確立した基礎知識。

4. 指導計画と指導法

領域ごとの時間配当、指導計画の作成で配慮すること、言語活動例、教材選びの観点を確認します。

平成29年告示の学習指導要領に基づく(2026年10月時点)。次の改訂に向けた中央教育審議会の答申は2026年冬頃の予定なので、受験の年には最新の告示を確かめてください。

指導法の問題は、「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」から多く出ます。授業時数の配当、知識及び技能の指導の仕方、言語活動例、教材選びの観点を押さえましょう。

領域ごとの時間配当

「A話すこと・聞くこと」と「B書くこと」は、意図的・計画的に指導する機会を確保するため、年間の配当時間の目安が示されています。

領域ごとの年間配当(単位時間程度)
学年A話すこと・聞くことB書くこと
第1・2学年35100
第3・4学年3085
第5・6学年2555

話すこと・聞くことでは「音声言語のための教材を活用する」こと、書くことでは「実際に文章を書く活動をなるべく多くする」ことが添えられています。毛筆による書写の年間30単位時間程度も、ここで定められています。

指導計画の作成のポイント

①単元など内容や時間のまとまりを見通して、主体的・対話的で深い学びの実現を図ります。②〔知識及び技能〕の事項は、〔思考力,判断力,表現力等〕の事項の指導を通して指導することを基本とし、必要に応じて特定の事項だけを取り上げて指導することもできます。③低学年では幼稚園教育要領等に示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」との関連を考え、小学校入学当初は生活科を中心とした合科的・関連的な指導や弾力的な時間割の設定などを工夫します。④外国語活動・外国語科など他教科等との関連を図ります。⑤障害のある児童などについては、学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行います。

言語活動例

各領域の⑵には「例えば,次のような言語活動を通して指導する」として例が示されています。書くことの「感じたことや想像したことを書く活動」は、低学年が「簡単な物語をつくる」、中学年が「詩や物語をつくる」、高学年が「短歌や俳句をつくる」です。読むことでは、学校図書館などを利用し、低学年は図鑑や科学的な本、中学年は事典や図鑑、高学年は複数の本や新聞などを活用します。

教材と学校図書館・ICT

C読むことの教材は、「各学年で説明的な文章や文学的な文章などの文章の種類を調和的に取り扱う」とされ、説明的な文章は適宜、図表や写真などを含むものを取り上げます。学校図書館は目的をもって計画的に利用し、本などの種類や配置、探し方を指導します。コンピュータや情報通信ネットワークを積極的に活用する機会を設けることも示されています。読み上げ機能や文字の拡大など、ICTは困難のある子どもの学びを支える道具にもなります。

単元の流れの例

高学年の「意見文を書く」単元なら、①目的や読み手を確かめる、②材料を集めて分類・関係付ける(B⑴ア)、③構成を考える(イ)、④事実と意見を区別して書く(ウ)、⑤推敲する(オ)、⑥感想を伝え合いよいところを見付ける(カ)と、指導事項を学習過程にそって配置します。

用語

単元
目標に向けてまとまりをもって組み立てた学習のひとかたまり。
言語活動例
各領域の⑵に「例えば」として示された活動。これに限らず、ふさわしい活動を工夫してよい。
合科的・関連的な指導
複数の教科のねらいを一つの活動で扱ったり、教科どうしをつなげたりする指導。
推敲
文章を読み返して、よりよい表現に練り直すこと。

例題

例題:第3学年及び第4学年の「B書くこと」に配当する年間の授業時数の目安はどれだけか。
答えと考え方 85単位時間程度です。低学年100、中学年85、高学年55と、学年が上がるにつれて少なくなります。話すこと・聞くことの35・30・25と混同しないようにしましょう。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第3 指導計画の作成と内容の取扱い、各学年の〔思考力,判断力,表現力等〕)

確認問題(30問)

四肢択一。「正解と解説」を開くと、正解の理由と他の選択肢が違う理由を確認できます。

問1|教科の目標

小学校学習指導要領(平成29年告示)の国語科の目標は、「言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,(  )を次のとおり育成することを目指す。」と始まる。(  )に入るのはどれか。

  1. 国語を正しく読み書きし豊かに味わう資質・能力
  2. 国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力
  3. 言語を通して社会に参画し協働する資質・能力
  4. 日本語の特質を理解し伝統を継承する資質・能力
正解と解説
正解:B. 国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力

正解は「国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力」です。理解(聞く・読む)と表現(話す・書く)の両面を示しています。「読み書きし豊かに味わう」「社会に参画し協働する」「伝統を継承する」は条文にない言い回しで、もっともらしく作った誤りです。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第1 目標)

問2|目標の3つの柱

国語科の目標⑶「言葉がもつよさを認識するとともに,言語感覚を養い,国語の大切さを自覚し,国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。」は、資質・能力の3つの柱のうちどれにあたるか。

  1. 知識及び技能
  2. 思考力,判断力,表現力等
  3. 学びに向かう力,人間性等
  4. 言葉による見方・考え方
正解と解説
正解:C. 学びに向かう力,人間性等

正解は「学びに向かう力,人間性等」です。目標⑴が知識及び技能(国語の特質を理解し適切に使う)、⑵が思考力,判断力,表現力等(伝え合う力、思考力や想像力)、⑶が学びに向かう力,人間性等(態度)です。「言葉による見方・考え方」は柱ではなく、学ぶときに働かせる国語科特有の物事のとらえ方です。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第1 目標)

問3|内容の構成

各学年の内容の〔知識及び技能〕に示される事項として、<b>含まれないもの</b>はどれか。

  1. 言葉の特徴や使い方に関する事項
  2. 情報の扱い方に関する事項
  3. 我が国の言語文化に関する事項
  4. 話すこと・聞くことに関する事項
正解と解説
正解:D. 話すこと・聞くことに関する事項

正解は「話すこと・聞くことに関する事項」です。これは〔思考力,判断力,表現力等〕の領域「A話すこと・聞くこと」です。〔知識及び技能〕は、⑴言葉の特徴や使い方、⑵情報の扱い方、⑶我が国の言語文化の3つでできています。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第2 各学年の内容)

問4|情報の扱い方

〔知識及び技能〕⑵情報の扱い方に関する事項で、「原因と結果など情報と情報との関係について理解すること」が示されている学年はどれか。

  1. 第5学年及び第6学年
  2. 第1学年及び第2学年
  3. 第3学年及び第4学年
  4. すべての学年に共通
正解と解説
正解:A. 第5学年及び第6学年

正解は第5学年及び第6学年です。第1・2学年は「共通,相違,事柄の順序など」、第3・4学年は「考えとそれを支える理由や事例,全体と中心など」の関係を扱い、学年ごとに扱う関係が違います。全学年共通の文言ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(各学年の〔知識及び技能〕⑵)

問5|学年の目標⑵

第3学年及び第4学年の目標⑵の末尾として正しいものはどれか。

  1. 自分の思いや考えをもつことができるようにする。
  2. 自分の思いや考えを広げることができるようにする。
  3. 自分の思いや考えをまとめることができるようにする。
  4. 自分の思いや考えを深めることができるようにする。
正解と解説
正解:C. 自分の思いや考えをまとめることができるようにする。

正解は「まとめる」です。第1・2学年は「もつ」、第5・6学年は「広げる」です。「深める」は小学校国語の学年の目標⑵の末尾には使われていません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(各学年の目標⑵)

問6|学年の目標⑶と読書

学年の目標⑶に示される読書の姿勢について、学年と語句の組み合わせが正しいものはどれか。

  1. 第1学年及び第2学年:幅広く読書をし
  2. 第5学年及び第6学年:進んで読書をし
  3. 第3学年及び第4学年:楽しんで読書をし
  4. 第5学年及び第6学年:幅広く読書をし
正解と解説
正解:B. 第5学年及び第6学年:進んで読書をし

正解は「第5・6学年:進んで読書をし」です。第1・2学年は「楽しんで読書をし」、第3・4学年は「幅広く読書をし」です。ほかの選択肢は学年と語句を入れかえたものです。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(各学年の目標⑶)

問7|授業時数

学校教育法施行規則 別表第一で、国語の年間の標準授業時数が最も多い学年はどれか。

  1. 第1学年
  2. 第3学年
  3. 第6学年
  4. 第2学年
正解と解説
正解:D. 第2学年

正解は第2学年(315単位時間)です。第1学年は306、第3学年は245、第6学年は175です。第1・2学年が多く、学年が上がるにつれて少なくなります。

根拠:学校教育法施行規則 別表第一(小学校学習指導要領(平成29年告示)所収)

問8|学年の目標⑵の考える力

第1学年及び第2学年の目標⑵の書き出しとして正しいものはどれか。

  1. 順序立てて考える力や感じたり想像したりする力を養い
  2. 筋道立てて考える力や豊かに感じたり想像したりする力を養い
  3. 論理的に考える力や共感したり想像したりする力を養い
  4. 多面的に考える力や豊かに感じ取る力を養い
正解と解説
正解:A. 順序立てて考える力や感じたり想像したりする力を養い

正解は「順序立てて考える力や感じたり想像したりする力」です。第3学年以上は「筋道立てて考える力や豊かに感じたり想像したりする力」になります。「論理的に」「多面的に」は小学校国語の学年の目標の文言ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(各学年の目標⑵)

問9|ローマ字

「日常使われている簡単な単語について,ローマ字で表記されたものを読み,ローマ字で書くこと」を指導する学年はどれか。

  1. 第1学年
  2. 第4学年
  3. 第5学年
  4. 第3学年
正解と解説
正解:D. 第3学年

正解は第3学年です。第3学年及び第4学年の〔知識及び技能〕⑴ウに「第3学年においては」と学年を指定して示され、コンピュータで文字を入力する学習の基盤との関連を図るよう配慮します。第1・4・5学年ではありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第3学年及び第4学年〔知識及び技能〕⑴ウ、第3の2⑴ウ)

問10|表記:拗音

第1学年及び第2学年で学ぶ表記のうち、「拗音」の説明として正しいものはどれか。

  1. 「きゃ」「しゅ」のように小さい「ゃ・ゅ・ょ」を添えて表す音
  2. 「きって」の「っ」のように小さく書いて表すつまる音
  3. 「みかん」の「ん」で表すはねる音
  4. 「おかあさん」の「かあ」のようにのばす音
正解と解説
正解:A. 「きゃ」「しゅ」のように小さい「ゃ・ゅ・ょ」を添えて表す音

正解は小さい「ゃ・ゅ・ょ」を添える音です。つまる音は促音、「ん」のはねる音は撥音、のばす音は長音です。いずれも第1・2学年で表記を学びます。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第1学年及び第2学年〔知識及び技能〕⑴ウ)

問11|漢字の配当

第4学年の漢字の指導について、学習指導要領の内容として正しいものはどれか。

  1. 第4学年までに配当された漢字をすべて読み書きできるようにする
  2. 第4学年の漢字は読むだけでよく、書きは第5学年から始める
  3. 第4学年までに配当された漢字を読み、第3学年までの漢字を書いて使い、第4学年の漢字は漸次書く
  4. 第3学年までに配当された漢字を読み、第4学年の漢字は扱わない
正解と解説
正解:C. 第4学年までに配当された漢字を読み、第3学年までの漢字を書いて使い、第4学年の漢字は漸次書く

正解は「第4学年までに配当された漢字を読み、第3学年までの漢字を書いて使い、第4学年の漢字は漸次書く」です。第3学年以上は「当該学年までに配当されている漢字を読む」「当該学年の前の学年までに配当されている漢字を書き」「当該学年に配当されている漢字を漸次書き」と示されています。その学年の漢字をすぐにすべて書けるようにするのではなく、書きは学年の間で少しずつ身に付けます。読むだけ・扱わない、という選択肢も条文と違います。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第3学年及び第4学年〔知識及び技能〕⑴エ)

問12|漢字の成り立ち

漢字の成り立ち(六書)で、「休」はどれにあたるか。

  1. 形声
  2. 会意
  3. 象形
  4. 指事
正解と解説
正解:B. 会意

正解は会意です。「人」と「木」という意味を持つ字を組み合わせ、人が木のそばで休む意味を表します。形声は意味の部分と音の部分の組み合わせ(晴・校)、象形は物の形をかたどったもの(山・川)、指事は形のない事柄を点や線で示したもの(上・下)です。

根拠:教科書的な基礎知識(漢字の成り立ち・部首・文法)。関連:小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第1節国語

問13|形声文字

次のうち、形声文字(意味を表す部分と音を表す部分を組み合わせた漢字)はどれか。

  1. 林
  2. 銅
  3. 上
  4. 川
正解と解説
正解:B. 銅

正解は「銅」です。「金」が金属という意味を、「同」が音(ドウ)を表します。「林」は木を組み合わせた会意、「上」は線で位置を示した指事、「川」は流れる水の形からできた象形です。

根拠:教科書的な基礎知識(漢字の成り立ち・部首・文法)。関連:小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第1節国語

問14|部首の位置

「道」の部首(しんにょう)は、部首の位置による分類ではどれにあたるか。

  1. たれ
  2. かまえ
  3. あし
  4. にょう
正解と解説
正解:D. にょう

正解は「にょう」です。にょうは左から下へまわる部首です。たれは上から左下へたれる部首(まだれ:広)、かまえは外側を囲む部首(くにがまえ:国)、あしは下の部首(こころ:思)です。

根拠:教科書的な基礎知識(漢字の成り立ち・部首・文法)。関連:小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第1節国語(第3学年及び第4学年〔知識及び技能〕⑶ウ)

問15|主語

「弟のかいた絵が市のコンクールで入賞した。」の主語はどれか。

  1. 絵が
  2. 弟の
  3. コンクールで
  4. 入賞した
正解と解説
正解:A. 絵が

正解は「絵が」です。「何が」入賞したのかを考えると「絵が」です。「弟の」は「かいた」の主語でもありますが、文全体では「絵」をくわしくする修飾部の中にあります。「コンクールで」は場所を表す修飾語、「入賞した」は述語です。

根拠:教科書的な基礎知識(漢字の成り立ち・部首・文法)。関連:小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第1節国語(第1学年及び第2学年〔知識及び技能〕⑴カ)

問16|修飾と被修飾

「白い大きな犬がゆっくり歩く。」で、「ゆっくり」が修飾している語はどれか。

  1. 犬が
  2. 大きな
  3. 歩く
  4. 白い
正解と解説
正解:C. 歩く

正解は「歩く」です。「どのように歩くのか」をくわしくしています。「白い」「大きな」は「犬が」を修飾する語で、「ゆっくり」とは関係しません。修飾と被修飾の関係は第3・4学年で理解する内容です。

根拠:教科書的な基礎知識(漢字の成り立ち・部首・文法)。関連:小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第1節国語(第3学年及び第4学年〔知識及び技能〕⑴カ)

問17|接続する語句

「朝から強い雨が降った。(  )、運動会は予定どおり行われた。」の(  )に入る接続語として最も適切なものはどれか。

  1. しかし
  2. だから
  3. そのうえ
  4. なぜなら
正解と解説
正解:A. しかし

正解は「しかし」(逆接)です。雨なら中止になりそうなのに行われた、という予想と反対の内容が続くからです。「だから」は順接、「そのうえ」は累加(付け加え)、「なぜなら」は理由の説明で、文の関係に合いません。

根拠:教科書的な基礎知識(漢字の成り立ち・部首・文法)。関連:小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第1節国語(第3学年及び第4学年〔知識及び技能〕⑴カ)

問18|短歌・俳句の学年

「易しい文語調の短歌や俳句を音読したり暗唱したりするなどして,言葉の響きやリズムに親しむこと」が示されている学年はどれか。

  1. 第1学年及び第2学年
  2. 第5学年及び第6学年
  3. 第6学年のみ
  4. 第3学年及び第4学年
正解と解説
正解:D. 第3学年及び第4学年

正解は第3学年及び第4学年です。第1・2学年は昔話や神話・伝承の読み聞かせと言葉遊び、第5・6学年は親しみやすい古文や漢文、近代以降の文語調の文章の音読です。小学校国語の内容は2学年ずつ示され、「第6学年のみ」という区分はありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(各学年の〔知識及び技能〕⑶ア)

問19|俳句と季語

「菜の花や月は東に日は西に」の作者と季節の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. 松尾芭蕉・春
  2. 与謝蕪村・春
  3. 与謝蕪村・秋
  4. 小林一茶・夏
正解と解説
正解:B. 与謝蕪村・春

正解は与謝蕪村・春です。季語は「菜の花」で春です。「月」は単独では秋の季語ですが、この句では菜の花が季節を決めています。松尾芭蕉や小林一茶の句ではありません。

根拠:教科書的に確立した文学史の基礎知識。関連:小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第1節国語

問20|故事成語

次のうち、中国の古い出来事や書物の話からできた故事成語はどれか。

  1. 蛇足
  2. 猿も木から落ちる
  3. 腹を立てる
  4. 石の上にも三年
正解と解説
正解:A. 蛇足

正解は「蛇足」です。蛇の絵をかく競争で足まで付け足して負けた話から、よけいな付け足しを意味します。「猿も木から落ちる」「石の上にも三年」はことわざ、「腹を立てる」は慣用句です。いずれも第3・4学年で意味を知り使う内容です。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第3学年及び第4学年〔知識及び技能〕⑶イ)。語の分類は教科書的な基礎知識。

問21|古典の作品と作者

鴨長明が書いた随筆はどれか。

  1. 方丈記
  2. 徒然草
  3. 枕草子
  4. 土佐日記
正解と解説
正解:A. 方丈記

正解は『方丈記』です。『徒然草』は兼好法師、『枕草子』は清少納言の随筆です。『土佐日記』は紀貫之の日記文学です。

根拠:教科書的に確立した文学史の基礎知識。関連:小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第1節国語(第5学年及び第6学年〔知識及び技能〕⑶イ)

問22|近代の児童文学

童話『ごんぎつね』の作者はだれか。

  1. 宮沢賢治
  2. 椋鳩十
  3. 芥川龍之介
  4. 新美南吉
正解と解説
正解:D. 新美南吉

正解は新美南吉です。宮沢賢治は『注文の多い料理店』、椋鳩十は『大造じいさんとガン』、芥川龍之介は『蜘蛛の糸』の作者です。

根拠:教科書的に確立した文学史の基礎知識。関連:小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第1節国語

問23|書写の取扱い

毛筆を使用する書写の指導について、学習指導要領の内容として正しいものはどれか。

  1. 第1学年から各学年で行い,各学年年間30単位時間程度を配当する
  2. 第3学年以上の各学年で行い,各学年年間50単位時間程度を配当する
  3. 第3学年以上の各学年で行い,各学年年間30単位時間程度を配当する
  4. 第5学年以上の各学年で行い,各学年年間35単位時間程度を配当する
正解と解説
正解:C. 第3学年以上の各学年で行い,各学年年間30単位時間程度を配当する

正解は「第3学年以上・年間30単位時間程度」です。硬筆による書写は各学年で行いますが、毛筆は第3学年からです。時間数の50や35、開始学年の第1学年・第5学年は条文と違います。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第3の2⑴カ)

問24|言語文化の学年

次のうち、第5学年及び第6学年の〔知識及び技能〕⑶に示されている内容はどれか。

  1. 長く親しまれている言葉遊びを通して,言葉の豊かさに気付くこと
  2. 時間の経過による言葉の変化や世代による言葉の違いに気付き,共通語と方言との違いを理解すること
  3. 漢字が,へんやつくりなどから構成されていることについて理解すること
  4. 昔話や神話・伝承などの読み聞かせを聞くなどして,我が国の伝統的な言語文化に親しむこと
正解と解説
正解:B. 時間の経過による言葉の変化や世代による言葉の違いに気付き,共通語と方言との違いを理解すること

正解は共通語と方言の違いの理解です。言葉遊び、昔話や神話・伝承の読み聞かせは第1・2学年、へんやつくりの理解は第3・4学年の内容です。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(各学年の〔知識及び技能〕⑶)

問25|書くことの時間配当

第1学年及び第2学年の「B書くこと」に関する指導に配当する年間の授業時数の目安はどれか。

  1. 85単位時間程度
  2. 55単位時間程度
  3. 100単位時間程度
  4. 35単位時間程度
正解と解説
正解:C. 100単位時間程度

正解は100単位時間程度です。85は第3・4学年、55は第5・6学年の書くことの目安です。35は第1・2学年の「A話すこと・聞くこと」の目安です。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第3の1⑸)

問26|話すこと・聞くことの時間配当

第5学年及び第6学年の「A話すこと・聞くこと」に関する指導に配当する年間の授業時数の目安はどれか。

  1. 30単位時間程度
  2. 35単位時間程度
  3. 55単位時間程度
  4. 25単位時間程度
正解と解説
正解:D. 25単位時間程度

正解は25単位時間程度です。第1・2学年は35、第3・4学年は30で、学年が上がるにつれて少なくなります。55は第5・6学年の「B書くこと」の目安です。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第3の1⑷)

問27|知識及び技能の指導

〔知識及び技能〕に示す事項の指導について、学習指導要領の「指導計画の作成と内容の取扱い」の内容として正しいものはどれか。

  1. 〔思考力,判断力,表現力等〕に示す事項の指導を通して指導することを基本とし,必要に応じて特定の事項だけを取り上げて指導することもできる
  2. 〔思考力,判断力,表現力等〕の指導とは切り離し,単元の最初にまとめて指導することを基本とする
  3. 特定の事項だけを取り上げて指導することは認められていない
  4. 〔知識及び技能〕の指導は,各学年の最初の学期にまとめて行うことを基本とする
正解と解説
正解:A. 〔思考力,判断力,表現力等〕に示す事項の指導を通して指導することを基本とし,必要に応じて特定の事項だけを取り上げて指導することもできる

正解は「〔思考力,判断力,表現力等〕に示す事項の指導を通して指導することを基本とし,必要に応じて特定の事項だけを取り上げて指導することもできる」です。知識や技能は、話す・聞く・書く・読む学習の中で使いながら身に付けるのが基本です。そのうえで、必要に応じて特定の事項だけを取り上げたり、まとめて指導したりする工夫も認められています。切り離して単元の最初や学期の最初にまとめるのを基本とする、特定事項の指導は認められない、という選択肢は条文と違います。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第3の1⑶)

問28|言語活動例

「B書くこと」の言語活動例「短歌や俳句をつくるなど,感じたことや想像したことを書く活動」が示されている学年はどれか。

  1. 第1学年及び第2学年
  2. 第5学年及び第6学年
  3. 第3学年及び第4学年
  4. すべての学年に共通
正解と解説
正解:B. 第5学年及び第6学年

正解は第5学年及び第6学年です。感じたことや想像したことを書く活動は、第1・2学年が「簡単な物語をつくる」、第3・4学年が「詩や物語をつくる」です。短歌や俳句を音読・暗唱するのは第3・4学年の〔知識及び技能〕なので、混同に注意します。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(各学年の〔思考力,判断力,表現力等〕B⑵ウ/イ)

問29|読むことの教材

「C読むこと」の教材の取扱いについて、学習指導要領の内容として正しいものはどれか。

  1. 低学年では文学的な文章を中心とし,説明的な文章は中学年から取り扱う
  2. 説明的な文章は,図表や写真を含まないものを取り上げる
  3. 各学年で説明的な文章や文学的な文章などの文章の種類を調和的に取り扱う
  4. 高学年では説明的な文章を中心とし,文学的な文章は扱わない
正解と解説
正解:C. 各学年で説明的な文章や文学的な文章などの文章の種類を調和的に取り扱う

正解は「各学年で…調和的に取り扱う」です。どの学年でも文章の種類をかたよらずに扱います。また、説明的な文章は「適宜,図表や写真などを含むもの」を取り上げるとされているので、含まないものを選ぶという選択肢も誤りです。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第3の3⑶)

問30|低学年の指導計画

国語科の指導計画の作成で、小学校入学当初に工夫することとして示されているものはどれか。

  1. 総合的な学習の時間を中心とした探究的な指導を行う
  2. 生活科を中心とした合科的・関連的な指導や,弾力的な時間割の設定を行う
  3. 特別活動を中心とした集団活動のみで国語の内容を扱う
  4. 道徳科を中心とした読み物教材による指導を行う
正解と解説
正解:B. 生活科を中心とした合科的・関連的な指導や,弾力的な時間割の設定を行う

正解は生活科を中心とした合科的・関連的な指導です。幼児期の終わりまでに育ってほしい姿との関連を考え、幼児期の学びから小学校の学びへなめらかにつなぐための工夫です。総合的な学習の時間は第3学年からなので入学当初には実施されません。特別活動や道徳科を中心にするという記述はありません。

根拠:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章第1節国語(第3の1⑺)

演習:この章の問題を解く

ランダム出題の演習ツールです(JavaScript が有効な場合に動きます)。上の「確認問題」はそのままでもすべて読めます。

※ 解説は学習用の情報提供です。採用選考・認定試験の実施方法は、必ず受験する自治体・文部科学省の公式発表をご確認ください。
※ 問題はすべて仮の宿 学習室のオリジナル問題で、本試験の問題ではありません。学習指導要領は平成29年告示のもの(2026年10月時点)です。