仮の宿 学習室 資格 ITパスポート 合格ラボ コンピュータシステム
ITパスポート IT PASSPORT
コンピュータシステム
講義 6 本・確認問題 50 問 | 本試験では「テクノロジ系」(45問)の一部 | 最終更新 2026-09-24
この章で学ぶこと コンピュータの頭脳であるCPUが何をしているのか、性能を決めるクロック周波数やコア数の意味が分かるようになります。 RAMとROMの違い、キャッシュメモリの役目、そして記憶装置が速さと容量で段階に分かれている理由が分かります。 USBやHDMI、BluetoothやNFCといったつなぎ方の違いと、IoT機器やディスプレイなどハードウェアの基礎が分かります。 クライアントサーバや仮想化、NAS・SAN、エッジコンピューティングといった構成の違いと、ディスクを束ねるRAIDが分かります。 止まらないシステムを作る考え方と、稼働率・MTBF・MTTRなど性能や信頼性を数値で測る方法が分かります。 OSの役割、ファイルの置き場所の指定方法、OSSの考え方、そして表計算の相対参照と絶対参照が分かります。
1. プロセッサ(CPU)の働き
コンピュータの頭脳であるCPUが何をしているのか、性能を決めるクロック周波数やコア数の意味が分かるようになります。
コンピュータは大きく、演算・制御を行う装置(CPU)、データを覚えておく装置(記憶装置)、人や外部とやり取りする装置(入力装置・出力装置)に分けられます。この中でCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)はプロセッサとも呼ばれ、プログラムの命令を1つずつ読み取って解釈し、計算や他の装置への指示を行う「頭脳」にあたります。
CPUは主記憶(メモリ)に置かれた命令を、決まった手順で繰り返し処理します。手順は「命令の取出し(フェッチ)→ 命令の解読(デコード)→ 対象データの読出し → 命令の実行 → 結果の格納」という流れで、これを高速に繰り返すことで処理が進みます。命令やデータをやり取りする通り道をバスといい、CPUと主記憶の間を行き来します。
CPUの性能を表す代表的な指標がクロック周波数です。CPUは一定のリズム(クロック信号)に合わせて動作しており、その1秒あたりの回数がクロック周波数で、単位はHz(ヘルツ)です。1GHz(ギガヘルツ)は1秒間に10億回のリズムを刻むことを意味します。同じ設計のCPUなら、クロック周波数が高いほど処理は速くなります。ただし設計の異なるCPU同士では、1つの命令に必要なクロック数が違うため、周波数だけで速さを比べることはできません。
近年のCPUは、演算を行う中核部分(コア)を1個のCPUの中に複数持つマルチコアプロセッサが主流です。コアが2個ならデュアルコア、4個ならクアッドコアと呼びます。コアが増えると複数の処理を同時並行で分担できるため、クロック周波数を上げすぎずに性能と消費電力のバランスを取れます。ただし、1本の処理を分割できないプログラムでは、コアを増やしても速くならない点に注意が必要です。
また、画面表示のための膨大な計算を専門に行うGPU(Graphics Processing Unit)があります。GPUは単純な計算を大量に同時実行することが得意で、この性質を生かして3D映像だけでなく、AI(機械学習)の計算や科学技術計算にも使われています。
CPUが1つの命令を実行する手順 順番 段階 行うこと 1 命令の取出し(フェッチ) 主記憶から次に実行する命令を読み出し、CPU内部に取り込む 2 命令の解読(デコード) 取り出した命令が何をせよという指示かを解釈する 3 対象データの読出し 計算に必要なデータを主記憶やレジスタから読み出す 4 命令の実行 演算装置で加算・比較などの処理を行う 5 結果の格納 実行結果をレジスタや主記憶に書き戻す
用語 CPU(中央処理装置) プログラムの命令を読み取って解釈し、演算と他装置への制御を行う装置。プロセッサともいう。コンピュータの頭脳にあたり、処理速度を大きく左右する。 クロック周波数 CPUが動作の歩調を合わせるために刻むリズムの、1秒あたりの回数。単位はHzで、1GHzは1秒間に10億回。同じ設計のCPUなら高いほど速い。 コア CPUの中で実際に演算を行う中核部分。1つのCPUにコアを複数載せたものがマルチコアプロセッサで、2個はデュアルコア、4個はクアッドコアと呼ばれる。 マルチコアプロセッサ 1個のCPUの中に複数のコアを持つプロセッサ。複数の処理を同時並行で分担できるため、消費電力を抑えたまま処理能力を高められる。 GPU 画像や映像を描くための計算を専門に行う装置。単純な計算を大量に同時に行うことが得意で、AIの学習処理や科学技術計算にも活用される。 命令の実行手順 CPUが1つの命令を処理する流れ。命令の取出し→命令の解読→対象データの読出し→命令の実行→結果の格納、という順で繰り返される。 バス CPU・主記憶・入出力装置の間でデータや命令をやり取りする通り道。道幅(一度に運べるビット数)が広いほど多くのデータを一度に運べる。 Hz(ヘルツ) 1秒間に繰り返す回数を表す単位。1kHzは千回、1MHzは百万回、1GHzは十億回。クロック周波数の表記に使われる。
例題
例題:クロック周波数2GHzのCPUは、1秒間に何回のクロックを刻むか。
答えと考え方 2GHz=2×10^9Hzなので、1秒間に20億回。1GHzが10億回であることを覚えておけば計算できる。
例題:クアッドコアCPUは、シングルコアCPUより必ず4倍速いといえるか。
答えと考え方 いえない。処理を4つに分けられるプログラムなら大きく速くなるが、分割できない処理では速くならない。
出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(プロセッサ)
2. メモリと記憶階層
RAMとROMの違い、キャッシュメモリの役目、そして記憶装置が速さと容量で段階に分かれている理由が分かります。
プログラムやデータを覚えておく装置を記憶装置といい、大きく主記憶装置(メインメモリ)と補助記憶装置に分けられます。主記憶はCPUが直接読み書きできる作業机のような場所で、実行中のプログラムとデータが置かれます。補助記憶はSSDやハードディスク(HDD)などで、電源を切っても内容が残り、大量のデータを長く保管する引き出しの役目をします。
半導体メモリはRAMとROMに分かれます。RAM(Random Access Memory)は読み書きが自由にできる代わりに、電源を切ると内容が消える揮発性メモリで、主記憶に使われます。RAMにはDRAMとSRAMがあり、DRAMは構造が単純で安く大容量にできますが、記憶内容を保つために一定時間ごとに書き直すリフレッシュ動作が必要です。SRAMはリフレッシュが不要で高速ですが、高価で大容量にしにくいため、キャッシュメモリなど小容量で速さが要る場所に使われます。
ROM(Read Only Memory)は電源を切っても内容が消えない不揮発性メモリです。製造時に内容を書き込んで以後変更できないマスクROMと、利用者が書き込めるPROMがあります。PROMの中でも、電気的に内容を消して何度も書き換えられるものがEEPROMで、これをブロック単位でまとめて消去できるようにして大容量・低価格にしたものがフラッシュメモリです。USBメモリ、SDカード、SSDはフラッシュメモリを利用した装置です。
CPUは主記憶より圧倒的に速く動くため、主記憶を読みに行くたびに待たされてしまいます。そこでCPUと主記憶の間に、小容量で非常に高速なキャッシュメモリを置き、よく使うデータをここに写しておきます。目的のデータがキャッシュにある割合をヒット率といい、ヒット率が高いほど平均の待ち時間(実効アクセス時間)が短くなります。
こうして記憶装置は、速いが小容量で高価なものから、遅いが大容量で安価なものへと段階的に並びます。これを記憶階層といい、上からレジスタ(CPU内部)→ キャッシュメモリ → 主記憶 → 補助記憶の順です。上に行くほど高速・小容量・高価、下に行くほど低速・大容量・安価という関係になっています。
記憶階層(上ほど高速・小容量・高価) 階層 装置の例 アクセス速度 容量 ビット単価 電源を切ると 1(最上位) レジスタ(CPU内部) 最も速い 最も小さい 最も高い 消える 2 キャッシュメモリ(SRAM) 非常に速い 小さい 高い 消える 3 主記憶(DRAM) 速い 中くらい 中くらい 消える 4(最下位) 補助記憶(SSD・HDD) 遅い 非常に大きい 安い 残る
用語 主記憶装置(メインメモリ) CPUが直接読み書きできる記憶装置。実行中のプログラムとデータが置かれる。電源を切ると内容が消えるRAMが使われる。 補助記憶装置 SSDやハードディスクなど、電源を切っても内容が残り、大量のデータを長期間保管する装置。主記憶より低速だが大容量で安価。 RAM 自由に読み書きできるが、電源を切ると内容が消える揮発性の半導体メモリ。主記憶に使われる。DRAMとSRAMの2種類がある。 DRAM 安価で大容量にできるRAM。記憶内容が自然に失われるため、一定時間ごとに書き直すリフレッシュ動作が必要。主記憶に使われる。 SRAM リフレッシュが不要で高速なRAM。高価で大容量にしにくいため、キャッシュメモリなど小容量で速さが求められる用途に使われる。 ROM 電源を切っても内容が消えない不揮発性メモリ。基本は読出し専用で、機器の起動プログラムなど書き換えないデータの保存に使われる。 マスクROM 製造の段階で内容を書き込んでしまい、以後は書き換えられないROM。大量生産に向き、単価が安い。 PROM 利用者が内容を書き込めるROMの総称。電気的に消して何度も書き換えられるEEPROMや、その一種のフラッシュメモリが含まれる。 フラッシュメモリ 電気的にブロック単位で消去・書換えができる不揮発性メモリ。USBメモリ、SDカード、SSDに使われている。 キャッシュメモリ CPUと主記憶の速度差を埋めるために両者の間に置く、小容量で高速なメモリ。よく使うデータを写しておき、待ち時間を減らす。 ヒット率 CPUが必要としたデータがキャッシュメモリの中に見つかる割合。ヒット率が高いほど平均の読出し時間(実効アクセス時間)が短くなる。 記憶階層 記憶装置を速度・容量・価格の関係で段階的に並べた考え方。上ほど高速・小容量・高価、下ほど低速・大容量・安価になる。
例題
例題:キャッシュのヒット率が0.8、キャッシュのアクセス時間が10ナノ秒、主記憶が100ナノ秒のとき、実効アクセス時間はいくらか。
答えと考え方 0.8×10+0.2×100=8+20=28ナノ秒。ヒット率が上がるほどこの値は小さくなる。
例題:USBメモリのデータが電源を切っても消えないのはなぜか。
答えと考え方 USBメモリは不揮発性のフラッシュメモリを使っているため。主記憶に使われるRAMは揮発性なので電源を切ると消える。
出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(メモリ)
3. 入出力インタフェースとハードウェア
USBやHDMI、BluetoothやNFCといったつなぎ方の違いと、IoT機器やディスプレイなどハードウェアの基礎が分かります。
コンピュータと周辺機器をつなぐ規格を入出力インタフェースといいます。ケーブルでつなぐ有線インタフェースの代表がUSBで、プリンタ・キーボード・外付けSSDなど幅広い機器を1種類の端子で接続でき、電源を入れたまま抜き差しできるホットプラグや、接続した機器を自動的に認識するプラグアンドプレイに対応しています。またUSBはケーブルを通じて機器へ電力を供給(バスパワー)できます。USB Type-Cは上下の区別なく挿せる形状の端子です。
映像と音声をまとめてデジタル信号で送るのがHDMIで、パソコンとディスプレイやテレビの接続に使われます。IEEE1394はビデオ機器などの接続に用いられた高速な有線インタフェースです。無線でつなぐ規格では、Bluetoothが数メートル程度の範囲でマウス・イヤホン・スマートフォンなどを接続する近距離無線通信であるのに対し、NFCは数センチメートルまで近づけて通信する規格で、交通系ICカードや電子マネー、スマートフォンのかざす決済に使われます。
周辺機器をつないだだけでは使えず、その機器を制御するための専用ソフトウェアが必要です。これをデバイスドライバといい、OSと周辺機器の間を仲立ちします。プラグアンドプレイに対応した機器では、接続時にOSが機器を認識して適切なデバイスドライバを自動的に組み込みます。
ハードウェアには、汎用のパソコンやサーバのほか、機器の中に組み込まれて特定の働きだけを行う組込みシステムがあります。家電・自動車・産業機器などに広く使われ、これらがネットワークにつながるとIoT(Internet of Things、モノのインターネット)デバイスになります。IoTデバイスでは、温度・明るさ・加速度・位置などの状態を電気信号として捉えるセンサと、モータやバルブのように電気信号を動きに変えて対象を動かすアクチュエータが重要な役割を果たします。
入力装置にはキーボード、マウス、タッチパネル、イメージスキャナ、バーコードリーダなどがあり、出力装置にはディスプレイやプリンタがあります。ディスプレイでは、背面のバックライトで光らせる液晶ディスプレイと、画素そのものが発光するためバックライトが不要で薄型化しやすく黒の表現に優れる有機ELディスプレイが使われます。プリンタの一種である3Dプリンタは、樹脂などの材料を層状に積み重ねて立体物を造形する装置で、試作品づくりなどに使われます。バッテリーで動く機器では、使っていない部分への電力供給を止めるなどの省電力の工夫も重要です。
主な入出力インタフェースの比較 規格 有線/無線 おおよその通信距離 主な用途 USB 有線 ケーブル長(数m程度) キーボード、プリンタ、外付けSSDなど幅広い機器の接続と給電 HDMI 有線 ケーブル長(数m程度) 映像と音声をまとめてディスプレイやテレビへ送る IEEE1394 有線 ケーブル長(数m程度) ビデオ機器や外付け記憶装置の高速接続 Bluetooth 無線 数m程度 マウス、イヤホン、スマートフォンなどの近距離接続 NFC 無線 数cm程度 ICカード乗車券、電子マネー、かざす決済
用語 入出力インタフェース コンピュータと周辺機器をつなぐための決まりごと(規格)。端子の形、信号の送り方、速度などが定められており、規格が合わないと接続できない。 USB 多くの周辺機器を1種類の端子で接続できる有線インタフェース。電源を入れたまま抜き差しでき、ケーブルを通じて機器に電力を供給することもできる。 HDMI 映像と音声をまとめて1本のケーブルでデジタル伝送する規格。パソコンとディスプレイ、テレビとレコーダの接続などに使われる。 Bluetooth 数メートル程度の距離で機器同士を無線接続する規格。マウス、キーボード、イヤホン、スマートフォンなどの接続に使われる。 NFC 数センチメートルまで近づけて通信する近距離無線通信規格。交通系ICカードや電子マネー、スマートフォンをかざす決済などに使われる。 IEEE1394 ビデオ機器や外付け記憶装置の接続に使われた高速な有線インタフェース規格。電源を入れたままの抜き差しにも対応する。 デバイスドライバ 周辺機器を動かすための専用ソフトウェア。OSと機器の間を仲立ちし、これが組み込まれていないと接続しても機器を使えない。 プラグアンドプレイ 周辺機器を接続すると、OSが自動的に機器を認識して必要な設定やデバイスドライバの組込みを行う仕組み。利用者の手間を減らす。 組込みシステム 家電・自動車・産業機器などの中に組み込まれ、特定の働きだけを行うコンピュータシステム。省電力や高い信頼性が求められる。 IoTデバイス ネットワークにつながって情報をやり取りするモノ(機器)。センサで状態を集め、離れた場所から状況を把握したり機器を動かしたりできる。 センサ 温度・明るさ・加速度・位置などの状態を測って電気信号に変える部品。IoTでは現実世界の情報を集める入口の役目をする。 アクチュエータ 電気信号を受けて物を動かす部品。モータやバルブなどがあり、センサが集めた情報にもとづいて現実世界に働きかける出口の役目をする。 有機ELディスプレイ 画素そのものが発光する表示装置。バックライトが不要なため薄くでき、光らせないことで黒を表現できるのでコントラストが高い。 3Dプリンタ 樹脂などの材料を薄い層として何度も積み重ね、立体物を造形する装置。試作品や少量の部品を短時間で作るのに使われる。
例題
例題:スマートフォンを改札機にかざすだけで運賃を支払えるのは、どの規格によるものか。
答えと考え方 NFC。数センチメートルまで近づけたときだけ通信する近距離無線通信規格で、意図しない相手との通信が起こりにくい。
例題:新しいプリンタをUSBで接続したのに印刷できない。まず確認すべきことは何か。
答えと考え方 そのプリンタ用のデバイスドライバが組み込まれているか。ドライバがないとOSは機器を正しく制御できない。
出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(入出力デバイス)/IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類18:ハードウェア
4. システムの構成方式とRAID
クライアントサーバや仮想化、NAS・SAN、エッジコンピューティングといった構成の違いと、ディスクを束ねるRAIDが分かります。
複数のコンピュータを組み合わせて1つの仕事をさせる形をシステム構成といいます。代表的なのがクライアントサーバシステムで、サービスを提供する側のサーバと、それを利用する側のクライアントに役割を分けます。これに対し、すべての機器が対等な立場で直接データをやり取りする形をピアツーピア(P2P)といいます。
クライアント側の端末に記憶装置やアプリケーションをほとんど持たせず、処理とデータをサーバ側にまとめる方式をシンクライアントといいます。端末が盗まれても中にデータがないため情報漏えいのリスクを下げられます。これを発展させ、サーバ上で利用者ごとの仮想的なデスクトップ環境を動かし、端末には画面だけを転送する仕組みがVDI(仮想デスクトップ基盤)です。
仮想化は、1台の物理的なコンピュータの上で複数の仮想的なコンピュータ(仮想マシン)を動かす技術です。サーバの台数を減らして設置場所や電力を節約でき、必要に応じて構成を素早く変更できます。一方、複数のコンピュータを1台のように連携させて処理能力や信頼性を高める構成をクラスタといい、世界中に散らばったコンピュータの余力を集めて巨大な計算を行う方式をグリッドコンピューティングといいます。
データを保存する装置のつなぎ方にも種類があります。NASはネットワークに直接つないで複数のコンピュータから共有できるファイルサーバ専用機で、導入が手軽です。SANは記憶装置専用の高速なネットワークを別に用意してサーバと接続する方式で、大規模なシステムに向きます。また、利用者や機器のすぐ近くに処理装置を置き、そこでデータを処理してから必要な分だけをクラウドに送る方式をエッジコンピューティングといい、通信量を減らし応答を速くできます。
複数の磁気ディスクをまとめて1台のように扱い、性能や信頼性を高める技術がRAIDです。RAID0(ストライピング)はデータを複数のディスクに分散して同時に読み書きするため高速ですが、冗長性がなく1台故障するとデータを失います。RAID1(ミラーリング)は同じデータを2台に書き込むため1台故障してもデータが残りますが、使える容量は全体の半分になります。RAID5はデータと誤り訂正用のパリティを3台以上のディスクに分散して記録し、1台が故障しても残りのディスクから内容を復元できる、容量効率と信頼性のバランスがよい方式です。
RAID0・RAID1・RAID5の比較 方式 別名・仕組み 最低必要台数 1台故障したとき 使える容量(n台のとき) RAID0 ストライピング。データを分散して同時に読み書き 2台 データを失う(復元できない) n台分(すべて使える) RAID1 ミラーリング。同じデータを2台に書き込む 2台 もう一方のディスクで運転を継続できる n台の半分 RAID5 データとパリティを各ディスクに分散して記録 3台 残りのディスクとパリティから復元できる (n−1)台分
用語 クライアントサーバシステム サービスを提供するサーバと、それを利用するクライアントに役割を分けたシステム構成。処理を分担でき、管理をサーバ側に集約しやすい。 ピアツーピア(P2P) 参加するすべてのコンピュータが対等な立場で、直接データをやり取りする構成。中心となるサーバを置かない点がクライアントサーバと異なる。 シンクライアント 端末側に記憶装置やアプリケーションをほとんど持たせず、処理とデータをサーバに集約する方式。端末紛失時の情報漏えいリスクを下げられる。 VDI(仮想デスクトップ基盤) サーバ上で利用者ごとの仮想デスクトップ環境を動かし、手元の端末には画面だけを転送する仕組み。どの端末からも同じ環境を使える。 仮想化 1台の物理的なコンピュータの上で、複数の仮想的なコンピュータを同時に動かす技術。機器の台数・設置場所・電力を削減できる。 クラスタ 複数のコンピュータを高速につないで1台のように動かす構成。処理を分担して性能を上げたり、1台止まっても処理を続けたりできる。 グリッドコンピューティング ネットワーク上に散らばった多数のコンピュータの空き時間を集めて、1つの大きな計算を行う方式。科学技術計算などに使われる。 NAS ネットワークに直接つないで使う、ファイル共有専用の記憶装置。複数のコンピュータから同じファイルを読み書きでき、導入が手軽。 SAN サーバと記憶装置を結ぶ専用の高速ネットワーク。大量のデータを高速にやり取りでき、大規模システムの記憶装置統合に使われる。 エッジコンピューティング 利用者や機器の近くに処理装置を置き、そこでデータを処理してから必要な分だけをクラウドへ送る方式。通信量を減らし応答を速くできる。 RAID 複数の磁気ディスクをまとめて1台のように扱い、速度や信頼性を高める技術。分散して速くするRAID0、二重化するRAID1などの方式がある。 ストライピング(RAID0) データを複数のディスクに分けて同時に読み書きし、速度を上げる方式。予備の情報を持たないため、1台でも故障するとデータを失う。 ミラーリング(RAID1) 同じデータを2台のディスクに同時に書き込む方式。1台が故障してももう1台で運転を続けられるが、使える容量は全体の半分になる。 パリティ 誤りを見つけたり元のデータを復元したりするために付ける検査用の情報。RAID5ではこれを各ディスクに分散して記録している。
例題
例題:支店の端末が盗まれても顧客データが漏れないようにしたい。どの構成が有効か。
答えと考え方 シンクライアント(またはVDI)。端末にデータを置かず、処理とデータをサーバ側に集約するため、端末を持ち去られても情報が漏れにくい。
例題:ディスク4台でRAID5を構成したとき、実際にデータを保存できる容量はどれだけか。
答えと考え方 1台分がパリティに相当するため、(4−1)=3台分。1台故障してもパリティから復元できる。
出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの構成)
5. 信頼性設計とシステムの評価指標
止まらないシステムを作る考え方と、稼働率・MTBF・MTTRなど性能や信頼性を数値で測る方法が分かります。
システムを止めないための工夫を信頼性設計といいます。同じ構成のシステムを2組用意し、常に両方を動かして結果を突き合わせながら処理を続けるのがデュアルシステムです。一方が故障してももう一方で処理を続けられ、結果の照合によって誤りにも気付けますが、費用は高くなります。これに対しデュプレックスシステムは、主系(現用系)で本番処理を行い、従系(待機系)は普段は別の処理をしたり待機したりしておき、主系の故障時に切り替える方式です。待機系に電源を入れて同じ状態を保ち即座に切り替えられるようにするのがホットスタンバイ、待機系を止めておき故障時に起動して切り替えるのがコールドスタンバイで、コールドスタンバイは費用が安い代わりに切替えに時間がかかります。
故障への向き合い方にもいくつかの考え方があります。フォールトトレラントは、装置を多重化しておき一部が故障してもシステム全体としては正常な機能を保ち続ける設計です。フェールセーフは、故障したときに安全な側へ倒す設計で、信号機が故障したら赤を表示する、ストーブが倒れたら火が消えるといった例があります。フェールソフトは、故障した部分を切り離して機能や性能を落としてでも処理を続ける設計で、この縮小運転の状態をフォールバック(縮退運転)といいます。フールプルーフは、利用者が誤った操作をしても危険や故障につながらないようにする設計で、ふたを閉めないと運転しない洗濯機や、数値しか入力できない入力欄などが該当します。
システムの信頼性は数値でも評価します。MTBF(平均故障間隔)は、故障が直ってから次に故障するまでの平均時間で、大きいほど故障しにくいことを表します。MTTR(平均修理時間)は、故障してから復旧するまでの平均時間で、小さいほど早く直ることを表します。この2つから、システムが使える状態にある時間の割合である稼働率(可用性)を、稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)で求められます。
複数の装置を組み合わせたときの稼働率も計算できます。すべての装置が動いていないと使えない直列(直列接続)の場合、全体の稼働率は各装置の稼働率の積、つまりA×Bになります。どちらか一方が動いていれば使える並列(並列接続)の場合は、両方が同時に止まる確率を1から引いて、1−(1−A)×(1−B)で求めます。直列にすると稼働率は必ず下がり、並列にすると必ず上がるのが特徴です。組合せが複雑なときは、並列部分をまとめて1つの装置とみなしてから直列の計算をします。
性能の評価では、一定時間に処理できる仕事の量を表すスループット、利用者が指示を出してから最初の応答が返り始めるまでのレスポンスタイム(応答時間)、指示を出してからすべての結果を受け取り終えるまでのターンアラウンドタイムを使い分けます。異なるシステムの性能を同じ条件のプログラムで測って比べる方法をベンチマークといいます。費用の面では、導入時にかかる初期コストと、運用・保守・電力などで使い続ける間にかかる運用コストを合計したTCO(総所有費用)で判断します。
システムの信頼性を高める構成と考え方 用語 区分 内容 特徴・例 デュアルシステム 構成 同じ構成の2組を常に同時に動かし、結果を照合しながら処理する 片方の故障で処理が止まらず、誤りにも気付ける。費用は高い デュプレックスシステム 構成 主系で処理し、従系は待機させておいて故障時に切り替える 常時2組を動かさないためデュアルより費用を抑えられる ホットスタンバイ 構成 待機系に電源を入れ、いつでも切り替えられる状態にしておく 切替えが速い。デュプレックスシステムの一形態 コールドスタンバイ 構成 待機系を停止させておき、故障時に起動して切り替える 費用は安いが切替えに時間がかかる フォールトトレラント 考え方 装置を多重化し、一部が故障しても全体は正常な機能を保つ 機能を落とさないことを目指す フェールセーフ 考え方 故障したときに安全な側へ倒す 信号機が故障時に赤を表示する、倒れたストーブが消火する フェールソフト 考え方 故障部分を切り離し、機能や性能を落としてでも処理を続ける 縮退運転(フォールバック)で最低限のサービスを維持する フールプルーフ 考え方 誤った操作をしても危険や故障につながらないようにする ふたを閉めないと動かない洗濯機、数値しか入力できない欄
用語 デュアルシステム 同じ構成の2組を常に同時に動かし、結果を突き合わせながら処理する方式。片方が故障しても処理を続けられ、誤りにも気付けるが費用は高い。 デュプレックスシステム 主系で本番処理を行い、従系は待機させておいて故障時に切り替える方式。常時2組を動かすデュアルシステムより費用を抑えられる。 ホットスタンバイ 待機系に電源を入れていつでも代わりを務められる状態にしておく方式。切替えが速いが、待機中も装置を動かすため費用がかかる。 コールドスタンバイ 待機系を停止させておき、主系の故障時に起動して切り替える方式。費用は安いが、起動と切替えに時間がかかる。 フォールトトレラント 装置を多重化しておき、一部が故障してもシステム全体は正常な機能を保ち続けるようにする設計の考え方。 フェールセーフ 故障が起きたときに、被害が出ない安全な状態へ倒す設計。信号機が故障時に赤を表示する、ストーブが倒れると消火する、といった例がある。 フェールソフト 故障した部分を切り離し、機能や性能を落としてでも処理を続ける設計。この縮小した運転状態をフォールバック(縮退運転)という。 フールプルーフ 利用者が誤った操作をしても、危険や故障につながらないようにする設計。ふたを閉めないと動かない機器や、数値しか入力できない欄などが例。 MTBF(平均故障間隔) 修理が終わってから次に故障するまでの平均時間。値が大きいほど故障しにくく、信頼性が高いことを表す。 MTTR(平均修理時間) 故障してから復旧するまでにかかる平均時間。値が小さいほど早く直る、つまり保守しやすいことを表す。 稼働率(可用性) 全体の時間のうち、システムが使える状態にある時間の割合。MTBF÷(MTBF+MTTR)で求める。1に近いほど止まりにくい。 スループット 一定時間に処理できる仕事の量。1時間あたりの処理件数などで表し、大きいほど処理能力が高い。 レスポンスタイム(応答時間) 利用者が指示を出してから、最初の応答が返り始めるまでの時間。すべての結果が返り終わるまでを測るターンアラウンドタイムとは異なる。 ターンアラウンドタイム 利用者が処理を依頼してから、すべての結果を受け取り終えるまでの時間。レスポンスタイムより長くなる。 ベンチマーク 同じ条件のプログラムを実行させて性能を測り、異なるシステム同士を比較する方法。またその評価用プログラムのこと。 TCO(総所有費用) 導入時にかかる初期コストと、運用・保守・電力などで使い続ける間にかかる運用コストを合計した費用。導入判断はこの合計で行う。
例題
例題:稼働率0.9の装置Aと稼働率0.8の装置Bを直列に接続したとき、システム全体の稼働率はいくらか。
答えと考え方 直列は各稼働率の積なので、0.9×0.8=0.72。両方が動いていないと使えないため、1台のときより必ず低くなる。
例題:稼働率0.9の装置を2台並列に接続したとき、システム全体の稼働率はいくらか。
答えと考え方 1−(1−0.9)×(1−0.9)=1−0.01=0.99。両方が同時に止まる確率を1から引いて求める。
例題:MTBFが475時間、MTTRが25時間のシステムの稼働率はいくらか。
答えと考え方 475÷(475+25)=475÷500=0.95。分母は「動いていた時間+直していた時間」にあたる。
出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの信頼性設計・システムの評価指標)
6. ソフトウェアとオフィスツール
OSの役割、ファイルの置き場所の指定方法、OSSの考え方、そして表計算の相対参照と絶対参照が分かります。
ソフトウェアは、コンピュータ全体を管理する基本ソフトウェア(OS)と、目的の仕事を行う応用ソフトウェア(アプリケーションソフトウェア)に分けられます。OS(Operating System)は、CPUや主記憶といったハードウェアの資源を管理し、アプリケーションが動く土台を提供します。主な役割にはタスク管理(どのプログラムにいつCPUを使わせるかの割当て)、記憶管理、ファイル管理、入出力管理、利用者の管理などがあります。代表的なOSにWindows、macOS、Linux、Android、iOSがあります。
ファイルはディレクトリ(フォルダ)で階層的に整理されます。最上位のディレクトリをルートディレクトリ、いま作業しているディレクトリをカレントディレクトリといいます。ファイルの位置を表す書き方がパスで、ルートから順にたどって書くのが絶対パス、カレントディレクトリを起点に書くのが相対パスです。相対パスでは、カレントディレクトリを「.」、1つ上の親ディレクトリを「..」で表します。また、機器の故障や誤操作に備えて、データを別の媒体に複製して保管しておくことをバックアップといい、複製を本体とは別の場所に保管しておくと災害時にも役立ちます。
ソースコード(人が書いたプログラムの元の文)が公開され、誰でも利用・改良・再配布できるソフトウェアをOSS(オープンソースソフトウェア)といいます。OSであるLinux、WebサーバソフトウェアのApache HTTP Server、データベース管理システムのMySQL、WebブラウザのFirefoxなどが代表例です。OSSは無償で入手できるものが多いものの、「無償であること」が条件ではなく、利用条件はライセンスで定められています。ライセンスには、改変したものを再配布する際に同じライセンスで公開することを求めるものもあるため、業務で使うときは条件の確認が必要です。また、公開されていても著作権は放棄されていません。
ファイルには用途に応じた形式があります。文字だけの表データをコンマで区切って並べるCSV、作成した環境が違っても同じ見た目で表示・印刷できるPDF、複数のファイルをまとめて容量を小さくするZIP、写真に向き圧縮によって元に戻せない部分が出るJPEG、圧縮しても劣化せず背景を透明にできるPNG、色数は少ないが簡単な動きを表現できるGIF、音声用のMP3、動画用のMP4などがあります。
オフィスツールのうち表計算ソフトでは、セルに式を入れて計算します。式を他のセルに複写すると、参照するセルの位置が複写した方向・距離のぶんだけずれます。これが相対参照です。ずらしたくない参照には、列名や行番号の前に「$」を付けます。これが絶対参照で、$を付けた部分は複写しても変わりません。列だけ、行だけを固定する複合参照もできます。合計を求める関数、平均を求める関数、条件に合うものだけを数えたり合計したりする条件付きの関数などを組み合わせ、結果を棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフなどで表現します。
式を複写したときの参照の変化(セルB2の式をC3へ複写した場合。列が+1、行が+1ずれる) 元の式の書き方 参照の種類 複写後 説明 A1 相対参照 B2 列も行もずれる $A1 複合参照(列を固定) $A2 列Aは固定、行だけがずれる A$1 複合参照(行を固定) B$1 行1は固定、列だけがずれる $A$1 絶対参照 $A$1 列も行も固定され、まったく変わらない
用語 OS(基本ソフトウェア) ハードウェアの資源を管理し、アプリケーションが動く土台を提供するソフトウェア。タスク管理、記憶管理、ファイル管理、入出力管理などを行う。 タスク管理 複数のプログラムに対して、どれにいつCPUを使わせるかを割り当てて管理するOSの働き。これにより複数の処理を同時に進めているように見せられる。 ルートディレクトリ ファイルの階層構造の最上位にあるディレクトリ。すべてのディレクトリやファイルはここからたどって到達できる。 カレントディレクトリ いま作業の対象になっているディレクトリ。相対パスはここを起点として書き、「.」で表す。 絶対パス ルートディレクトリを起点として、目的のファイルまでの道順をすべて書き並べた指定方法。カレントディレクトリがどこでも同じ場所を指す。 相対パス カレントディレクトリを起点として、目的のファイルまでの道順を書く指定方法。1つ上の親ディレクトリは「..」で表す。 バックアップ 機器の故障、誤操作、災害などに備えて、データを別の媒体に複製して保管しておくこと。複製を別の場所に置くと災害時にも復旧できる。 OSS(オープンソースソフトウェア) ソースコードが公開され、誰でも利用・改良・再配布できるソフトウェア。無償のものが多いが、無償であることが条件ではなく、著作権も放棄されていない。 CSV 表のデータを1行1件、項目をコンマで区切って並べた文字だけの形式。ソフトが違ってもデータを受け渡ししやすい。 PDF 作成した環境が異なっても、同じ見た目で表示・印刷できる文書ファイル形式。契約書やカタログの配布などに使われる。 相対参照 表計算で、式を他のセルに複写すると参照先が複写した方向と距離のぶんだけずれる参照方法。「A1」のように$を付けずに書く。 絶対参照 表計算で、式を複写しても参照先が変わらない参照方法。列名や行番号の前に$を付けて「$A$1」のように書く。消費税率など共通の値を参照するときに使う。 複合参照 列だけ、または行だけを固定する参照方法。「$A1」は列Aだけを固定し行はずれ、「A$1」は行1だけを固定し列はずれる。
例題
例題:カレントディレクトリがdirBのとき、dirBと同じ階層にあるdirCの中のfile.txtを相対パスで指定するとどうなるか(区切りは「/」、親は「..」)。
答えと考え方 ../dirC/file.txt。いったん1つ上の親ディレクトリに戻ってからdirCに入る、という道順を書く。
例題:セルC1に消費税率を入れ、セルD2に「=C2*$C$1」と入力してD3〜D5へ複写した。D4に入る式は何か。
答えと考え方 =C4*$C$1。C2は相対参照なので行が2つずれてC4になり、$C$1は絶対参照なので変わらない。
出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類17:ソフトウェア
確認問題(50問) 四肢択一。「正解と解説」を開くと、正解の理由と他の選択肢が違う理由を確認できます。
問1|CPUの役割
コンピュータを構成する装置のうち、CPU(中央処理装置)の説明として適切なものはどれか。
プログラムの命令を読み取って解釈し、演算や他の装置への制御を行う 電源を切っても消えないように大量のデータを長期間保管する 利用者が入力した文字や数値をコンピュータに取り込む 処理結果を人が読める形で画面や紙に表示する 正解と解説 正解:A. プログラムの命令を読み取って解釈し、演算や他の装置への制御を行う CPUは命令の解釈・演算・制御を担う装置で、コンピュータの頭脳にあたる。イは補助記憶装置、ウは入力装置、エは出力装置の説明である。CPUは記憶や入出力そのものを行うのではなく、それらに指示を出す役割を持つ。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(プロセッサ)
問2|クロック周波数
CPUのクロック周波数が2GHzであることは何を表しているか。
1秒間に2億回のクロックを刻む 1秒間に20億回のクロックを刻む 1秒間に2億個の命令を実行できる 1秒間に20億バイトのデータを転送できる 正解と解説 正解:B. 1秒間に20億回のクロックを刻む 1GHzは1秒間に10億回なので、2GHzは20億回のクロックを刻むことを表す。アは桁が10分の1で誤り。クロックは動作のリズムであり、1つの命令に複数クロックかかるためウのように命令数と等しくはならない。エはデータ転送量の話で、クロック周波数とは別の指標である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(プロセッサ)
問3|マルチコア
マルチコアプロセッサの説明として適切なものはどれか。
1台のコンピュータに複数のCPUを取り付けて処理を分担させる仕組み CPUと主記憶の間に高速なメモリを置いて待ち時間を減らす仕組み 1個のCPUの中に演算を行う中核部分を複数持たせた構造 1台の物理コンピュータ上で複数の仮想コンピュータを動かす技術 正解と解説 正解:C. 1個のCPUの中に演算を行う中核部分を複数持たせた構造 マルチコアプロセッサは、1個のCPUの中にコア(演算の中核部分)を複数持たせたものである。アはマルチプロセッサの説明でCPU自体を複数搭載する点が異なる。イはキャッシュメモリ、エは仮想化の説明であり、いずれもコア数とは関係がない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(プロセッサ)
問4|GPU
GPUの特徴として適切なものはどれか。
電源を切っても内容が消えないので、起動用のプログラムの保存に適している OSと周辺機器の間を仲立ちし、機器を制御するソフトウェアである 複数の磁気ディスクをまとめて1台のように扱い、信頼性を高める 単純な計算を大量に同時実行することが得意で、画像処理やAIの計算に使われる 正解と解説 正解:D. 単純な計算を大量に同時実行することが得意で、画像処理やAIの計算に使われる GPUは画像処理向けに多数の演算を並列実行する装置で、その特性を生かしてAIの学習など大量の計算にも使われる。アはROM、イはデバイスドライバ、ウはRAIDの説明であり、いずれもGPUとは無関係である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(プロセッサ)
問5|命令の実行
CPUが1つの命令を処理する手順を、正しい順序に並べたものはどれか。
命令の解読 → 命令の取出し → 命令の実行 → 結果の格納 命令の取出し → 命令の解読 → 命令の実行 → 結果の格納 命令の取出し → 命令の実行 → 命令の解読 → 結果の格納 命令の実行 → 命令の取出し → 命令の解読 → 結果の格納 正解と解説 正解:B. 命令の取出し → 命令の解読 → 命令の実行 → 結果の格納 CPUはまず主記憶から命令を取り出し(フェッチ)、次にその内容を解読し(デコード)、必要なデータを読み出して実行し、最後に結果を格納する。取り出す前に解読することはできないためアとエは誤りで、解読しないまま実行することもできないためウも誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(プロセッサ)
問6|命令数の計算
クロック周波数が2GHzで、1つの命令の実行に平均4クロックを要するCPUがある。このCPUが1秒間に実行できる命令数はおよそいくらか。
2億5千万命令 5億命令 20億命令 80億命令 正解と解説 正解:B. 5億命令 2GHzは1秒間に2×10^9クロックを意味し、1命令に4クロック必要なので2×10^9÷4=5×10^8、すなわち5億命令となる。アは4ではなく8で割った値、ウはクロック数をそのまま命令数とみなした値、エは割らずに4を掛けてしまった値であり、いずれも誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(プロセッサ)
問7|RAMとROM
RAMとROMに関する説明として適切なものはどれか。
RAMは不揮発性で、ROMは揮発性である RAMもROMも電源を切ると内容が消える ROMは主記憶として実行中のプログラムを置くために使われる RAMは電源を切ると内容が消えるが、ROMは電源を切っても内容が残る 正解と解説 正解:D. RAMは電源を切ると内容が消えるが、ROMは電源を切っても内容が残る RAMは揮発性で電源を切ると内容が消え、ROMは不揮発性で電源を切っても内容が残る。アは説明が逆であり、イはROMについて誤っている。実行中のプログラムを置く主記憶にはRAMが使われるためウも誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(メモリ)
問8|DRAMとSRAM
DRAMとSRAMを比較した説明として適切なものはどれか。
DRAMはSRAMより高速なので、キャッシュメモリに使われる SRAMは記憶内容を保つためのリフレッシュ動作が必要である DRAMは安価で大容量にしやすく、主記憶に使われる SRAMは電源を切っても内容が消えない不揮発性メモリである 正解と解説 正解:C. DRAMは安価で大容量にしやすく、主記憶に使われる DRAMは構造が単純で安価に大容量化できるため主記憶に使われる。SRAMのほうが高速でキャッシュメモリに使われるためアは逆であり、リフレッシュが必要なのはDRAMなのでイも誤りである。SRAMもRAMの一種で揮発性なのでエも誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(メモリ)
問9|フラッシュメモリ
USBメモリやSDカード、SSDに使われている記憶素子はどれか。
DRAM SRAM フラッシュメモリ マスクROM 正解と解説 正解:C. フラッシュメモリ フラッシュメモリは電気的にブロック単位で消去・書換えができる不揮発性メモリで、USBメモリ・SDカード・SSDに使われている。DRAMとSRAMは揮発性で電源を切ると内容が消えるため保存用途には使えない。マスクROMは製造時に内容が決まり書換えできないため不適切である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(メモリ)
問10|マスクROM
マスクROMの説明として適切なものはどれか。
利用者が何度でも電気的に内容を書き換えられる 電源を切ると内容が消えるため主記憶に使われる 紫外線を当てなくても書換えができ、書換え回数に制限がない 製造の段階で内容が書き込まれ、以後は書き換えられない 正解と解説 正解:D. 製造の段階で内容が書き込まれ、以後は書き換えられない マスクROMは製造時に内容を作り込むROMで、出荷後に書き換えることはできず、大量生産すると単価が安い。アはEEPROMやフラッシュメモリの特徴である。ROMは不揮発性なのでイは誤りで、ウのように書換え回数に制限がないメモリは一般的でなく、マスクROMはそもそも書換えできない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(メモリ)
問11|キャッシュ
キャッシュメモリを設ける目的として適切なものはどれか。
CPUと主記憶の速度差による待ち時間を減らし、処理を高速化する 電源を切ってもデータが消えないようにする 主記憶の容量が足りないときに補助記憶の一部を主記憶のように使う 複数のディスクにデータを分散して保存し、故障に備える 正解と解説 正解:A. CPUと主記憶の速度差による待ち時間を減らし、処理を高速化する キャッシュメモリはCPUと主記憶の間に置く小容量・高速なメモリで、よく使うデータを保持して待ち時間を減らす。イは不揮発性メモリの役割、ウは仮想記憶の説明、エはRAIDの説明であり、いずれもキャッシュメモリの目的ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(メモリ)
問12|記憶階層
レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶、補助記憶を、アクセス速度が速い順に並べたものはどれか。
キャッシュメモリ → レジスタ → 主記憶 → 補助記憶 レジスタ → キャッシュメモリ → 主記憶 → 補助記憶 主記憶 → キャッシュメモリ → レジスタ → 補助記憶 補助記憶 → 主記憶 → キャッシュメモリ → レジスタ 正解と解説 正解:B. レジスタ → キャッシュメモリ → 主記憶 → 補助記憶 記憶階層は上から順にレジスタ、キャッシュメモリ、主記憶、補助記憶であり、上ほど高速・小容量・高価になる。アはレジスタとキャッシュの順が逆、ウは主記憶を最上位にしている点が誤り、エは速度が遅い順に並べたものである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(メモリ・記憶階層)
問13|実効アクセス
キャッシュメモリのアクセス時間が10ナノ秒、主記憶のアクセス時間が100ナノ秒、キャッシュのヒット率が0.9であるとき、実効アクセス時間は何ナノ秒か。
10 19 55 100 正解と解説 正解:B. 19 実効アクセス時間は、ヒットした場合とヒットしなかった場合の時間を発生確率で重み付けして求める。0.9×10+0.1×100=9+10=19ナノ秒となる。アはヒット率100%のときの値、ウは単純平均、エはキャッシュがない場合の値であり、いずれも重み付けの考え方に反する。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(メモリ)
問14|主記憶と補助記憶
主記憶装置と補助記憶装置を比較した説明として適切なものはどれか。
主記憶は補助記憶より低速だが大容量である 補助記憶はCPUが直接読み書きするので主記憶より高速である 主記憶は補助記憶より高速だが、容量あたりの価格は高い 補助記憶は電源を切ると内容が消えるので長期保存には向かない 正解と解説 正解:C. 主記憶は補助記憶より高速だが、容量あたりの価格は高い 主記憶はCPUが直接読み書きするため高速だが、容量あたりの価格は補助記憶より高く、容量も小さい。アは速度と容量の関係が逆である。CPUが直接読み書きするのは主記憶なのでイは誤りで、補助記憶は不揮発性で電源を切っても内容が残るためエも誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(メモリ・記憶階層)
問15|USB
USBの特徴として適切なものはどれか。
映像と音声だけを伝送する専用の規格である 多くの種類の周辺機器を接続でき、機器へ電力を供給することもできる 数センチメートルまで近づけて通信する無線規格である 接続するたびにコンピュータの電源を切る必要がある 正解と解説 正解:B. 多くの種類の周辺機器を接続でき、機器へ電力を供給することもできる USBはキーボード、プリンタ、外付けSSDなど多様な機器を接続でき、ケーブルを通じた給電(バスパワー)にも対応する。アはHDMIの説明、ウはNFCの説明である。USBは電源を入れたまま抜き差しできるホットプラグに対応しているためエも誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(入出力デバイス)
問16|HDMI
パソコンとディスプレイを1本のケーブルで接続し、映像と音声をまとめてデジタル信号で伝送する規格はどれか。
HDMI Bluetooth NFC IEEE1394 正解と解説 正解:A. HDMI HDMIは映像と音声を1本のケーブルでデジタル伝送する規格で、ディスプレイやテレビとの接続に使われる。Bluetoothは数メートル程度の近距離無線、NFCは数センチメートルの近距離無線であり、いずれも無線規格である。IEEE1394は高速な有線インタフェースだが、映像と音声をまとめて表示装置へ送る用途の標準ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(入出力デバイス)
問17|NFC
交通系ICカードをかざして改札を通るときに使われている、数センチメートル程度の距離で通信する規格はどれか。
USB HDMI IEEE1394 NFC 正解と解説 正解:D. NFC NFCはごく近距離でのみ通信する無線規格で、ICカード乗車券や電子マネー、かざす決済に使われる。USB、HDMI、IEEE1394はいずれもケーブルで接続する有線インタフェースであり、かざして通信することはできない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(入出力デバイス)
問18|Bluetooth
Bluetoothに関する説明として適切なものはどれか。
光ファイバを用いて数十キロメートル先まで通信する規格である 数センチメートルまで近づけたときだけ通信できる規格である 数メートル程度の距離で、マウスやイヤホンなどを無線接続する規格である 電力線を通信路として利用し、家庭内でデータを伝送する規格である 正解と解説 正解:C. 数メートル程度の距離で、マウスやイヤホンなどを無線接続する規格である Bluetoothは数メートル程度の範囲で機器を無線接続する近距離無線通信規格で、マウス、キーボード、イヤホンなどに使われる。アは光ファイバ通信、イはNFC、エは電力線通信(PLC)の説明であり、いずれもBluetoothとは異なる。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(入出力デバイス)
問19|デバイスドライバ
デバイスドライバの役割として適切なものはどれか。
OSと周辺機器の間を仲立ちし、その機器を制御する 複数のプログラムにCPUの使用時間を割り当てる ネットワーク上の通信内容を暗号化して盗聴を防ぐ ソースコードを機械語に翻訳して実行できる形にする 正解と解説 正解:A. OSと周辺機器の間を仲立ちし、その機器を制御する デバイスドライバは、周辺機器ごとに用意される制御用ソフトウェアで、OSと機器の橋渡しをする。イはOSのタスク管理、ウは暗号化の仕組み、エはコンパイラの働きであり、いずれも周辺機器の制御とは別の役割である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類15:コンピュータ構成要素(入出力デバイス)
問20|アクチュエータ
IoTシステムにおけるアクチュエータの説明として適切なものはどれか。
温度や明るさなどの状態を測って電気信号に変える部品 集めたデータをインターネット経由でクラウドへ送る通信部品 大量のデータを長期間保管しておく記憶装置 電気信号を受けてモータやバルブなどを動かし、対象に働きかける部品 正解と解説 正解:D. 電気信号を受けてモータやバルブなどを動かし、対象に働きかける部品 アクチュエータは電気信号を物理的な動きに変える部品で、現実世界に働きかける出口の役目をする。アはセンサの説明で、こちらは現実世界の情報を取り込む入口にあたる。イは通信モジュール、ウは記憶装置の説明であり、いずれもアクチュエータではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類18:ハードウェア(IoTデバイス)
問21|有機EL
有機ELディスプレイが液晶ディスプレイと比べて優れている点はどれか。
画面に直接指で触れて操作できる 画素そのものが発光するためバックライトが不要で、薄くできる 紙に印刷したものと同じ品質で文書や図表を出力できる 電源を切った後も、表示していた内容がそのまま画面に残り続ける 正解と解説 正解:B. 画素そのものが発光するためバックライトが不要で、薄くできる 有機ELは画素自体が発光する方式で、背面のバックライトが不要なため薄型化しやすく、光らせないことで深い黒を表現できる。アはタッチパネルの機能で表示方式とは別である。ウはプリンタの話であり、エは電子ペーパーの特徴で有機ELには当てはまらない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類18:ハードウェア(出力装置)
問22|組込みシステム
組込みシステムの例として最も適切なものはどれか。
表計算ソフトで売上を集計するオフィス用パソコン 利用者が自由にアプリケーションを追加できる汎用サーバ 炊飯器に内蔵され、加熱の時間と温度だけを制御するコンピュータ 社内の各部門から利用される業務データベースの管理システム 正解と解説 正解:C. 炊飯器に内蔵され、加熱の時間と温度だけを制御するコンピュータ 組込みシステムは機器の中に組み込まれ、特定の働きだけを行うコンピュータシステムであり、炊飯器の制御装置はその典型である。ア・イ・エはいずれも用途を限定せず、さまざまな処理を行う汎用のコンピュータシステムであり、組込みシステムには当たらない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類18:ハードウェア(組込みシステム)
問23|クラサバ
クライアントサーバシステムの説明として適切なものはどれか。
サービスを提供するコンピュータと利用するコンピュータに役割を分ける構成 参加するすべてのコンピュータが対等な立場で直接データをやり取りする構成 1台のコンピュータの上で複数の仮想コンピュータを動かす技術 複数の磁気ディスクをまとめて1台のように扱う技術 正解と解説 正解:A. サービスを提供するコンピュータと利用するコンピュータに役割を分ける構成 クライアントサーバシステムは、サービスを提供するサーバと利用するクライアントに役割を分ける構成である。イはピアツーピア、ウは仮想化、エはRAIDの説明であり、いずれも役割を分担する構成の話ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの構成)
問24|シンクライアント
シンクライアントを導入する主な利点はどれか。
端末そのものの処理性能が高まり、動画編集などの大量の計算を手元で行える サーバが故障して停止しても、端末だけで業務を続けられる 端末にデータを保存しないため、端末の紛失・盗難による情報漏えいを防ぎやすい ネットワークが切断された状態でも、手元の端末だけで業務をそのまま継続できる 正解と解説 正解:C. 端末にデータを保存しないため、端末の紛失・盗難による情報漏えいを防ぎやすい シンクライアントは処理とデータをサーバ側に集約し、端末にはデータを残さないため、端末の紛失・盗難時の情報漏えいリスクを下げられる。端末側の処理は軽くなるためアは誤りで、処理をサーバに依存するのでイとエのようにサーバやネットワークが使えない状況では業務を継続できない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの構成)
問25|仮想化
サーバの仮想化を導入することで得られる効果として適切なものはどれか。
1台のサーバの処理能力そのものが物理的に増える サーバのハードウェアが故障してもデータが必ず失われなくなる 物理サーバの台数を集約でき、設置場所や消費電力を削減できる ネットワークの通信速度が回線の上限を超えて速くなる 正解と解説 正解:C. 物理サーバの台数を集約でき、設置場所や消費電力を削減できる 仮想化は1台の物理サーバ上で複数の仮想サーバを動かす技術で、サーバの集約により設置場所・電力・管理の手間を削減できる。物理的な処理能力が増えるわけではないためアは誤りで、故障対策はバックアップやRAIDなど別の仕組みが必要なのでイも誤り、エは通信技術とは無関係である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの構成)
問26|ピアツーピア
ピアツーピア方式の特徴として適切なものはどれか。
中心となるサーバを置かず、各コンピュータが対等な立場で直接データをやり取りする すべての処理を1台の大型コンピュータに集中させて行う 端末には画面だけを表示させ、処理はすべてサーバで行う 記憶装置専用の高速なネットワークでサーバとディスクを接続する 正解と解説 正解:A. 中心となるサーバを置かず、各コンピュータが対等な立場で直接データをやり取りする ピアツーピアは参加する各コンピュータが対等な関係で直接通信する方式である。イは集中処理システム、ウはシンクライアントやVDI、エはSANの説明であり、いずれも対等な関係で直接やり取りする構成ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの構成)
問27|NASとSAN
NASの説明として適切なものはどれか。
多数のコンピュータの空き時間を集めて1つの大きな計算を行う仕組み サーバ上で利用者ごとの仮想デスクトップ環境を動かす仕組み 複数のコンピュータを1台のように連携させて処理能力を高める構成 ネットワークに直接接続して複数のコンピュータからファイルを共有できる記憶装置 正解と解説 正解:D. ネットワークに直接接続して複数のコンピュータからファイルを共有できる記憶装置 NASはネットワークに直接つないで使うファイル共有専用の記憶装置で、導入が手軽である。アはグリッドコンピューティング、イはVDI、ウはクラスタの説明である。なお記憶装置専用の高速ネットワークを別に設ける方式はSANであり、NASとは区別される。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの構成)
問28|エッジ
エッジコンピューティングの説明として適切なものはどれか。
すべてのデータをそのままクラウドへ送り、処理も保存もクラウドだけで行う 利用者や機器の近くに処理装置を置いて処理し、必要なデータだけをクラウドへ送る 1つの処理を世界中のコンピュータに分割して割り当てる 使用していない装置の電源を落として消費電力を抑える 正解と解説 正解:B. 利用者や機器の近くに処理装置を置いて処理し、必要なデータだけをクラウドへ送る エッジコンピューティングは、データが発生する現場の近くで処理を行い、必要な分だけを中央(クラウド)に送る方式で、通信量の削減と応答時間の短縮につながる。アはエッジを使わない従来のクラウド利用、ウはグリッドコンピューティング、エは省電力の工夫の説明である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの構成)
問29|RAID1
RAID1(ミラーリング)の説明として適切なものはどれか。
データを複数のディスクに分散して同時に書き込み、速度を高める データとパリティを3台以上のディスクに分散して記録する 同じデータを2台のディスクに書き込み、1台が故障しても運転を続けられる ディスクの内容を定期的に別の媒体へ複製して保管する 正解と解説 正解:C. 同じデータを2台のディスクに書き込み、1台が故障しても運転を続けられる RAID1は同じ内容を2台のディスクに書き込む方式で、1台が故障してももう1台で処理を継続できるが、使える容量は全体の半分になる。アはRAID0、イはRAID5の説明である。エはバックアップの説明で、常時二重書きをするRAID1とは目的も仕組みも異なる。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの構成)
問30|RAIDの比較
RAID0、RAID1、RAID5に関する説明のうち、適切なものはどれか。
RAID0は1台が故障しても残りのディスクからデータを復元できる RAID1は使用できる容量が接続したディスク全体の容量と等しい RAID5は3台以上のディスクが必要で、1台の故障ならデータを復元できる RAID5はパリティを用いないので、RAID0より読み書きが高速である 正解と解説 正解:C. RAID5は3台以上のディスクが必要で、1台の故障ならデータを復元できる RAID5はデータとパリティを3台以上のディスクに分散して記録し、1台が故障しても残りから復元できる。RAID0は冗長性がなく1台の故障でデータを失うためアは誤り、RAID1は同じ内容を二重に書くため使える容量は半分でイも誤り、RAID5はパリティを使うのでエも誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの構成)
問31|クラスタ
複数のコンピュータを高速に接続して全体を1台のコンピュータのように動作させ、処理能力や可用性を高める構成はどれか。
シンクライアント ピアツーピア エッジコンピューティング クラスタ 正解と解説 正解:D. クラスタ クラスタは複数のコンピュータを連携させて1台のように動作させる構成で、処理の分担による性能向上や、1台が停止しても処理を継続できる可用性の向上が目的である。シンクライアントは端末を軽量化する方式、ピアツーピアは対等な通信形態、エッジコンピューティングは現場側で処理する方式であり、いずれも該当しない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの構成)
問32|デュアル
デュアルシステムとデュプレックスシステムの違いを説明したものとして適切なものはどれか。
デュアルシステムは2組を常に同時に動かして結果を照合し、デュプレックスシステムは主系で処理して従系は待機させる デュアルシステムは主系と従系に分かれ、デュプレックスシステムは2組を常に同時に動かす どちらも2組を同時に動かすが、デュアルシステムだけが結果を照合しない デュアルシステムはディスクを二重化する技術で、デュプレックスシステムはCPUを二重化する技術である 正解と解説 正解:A. デュアルシステムは2組を常に同時に動かして結果を照合し、デュプレックスシステムは主系で処理して従系は待機させる デュアルシステムは同じ構成の2組を常に並行して動かし、結果を突き合わせて処理する方式である。デュプレックスシステムは主系で本番処理を行い、従系は待機させて故障時に切り替える方式である。イは両者の説明が入れ替わっており、ウは照合の有無が逆、エはRAIDの話と混同しており誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの信頼性設計)
問33|スタンバイ
デュプレックスシステムにおけるコールドスタンバイの説明として適切なものはどれか。
待機系を停止させておき、主系の故障時に起動して切り替えるので費用は安いが切替えに時間がかかる 待機系にも電源を入れて同じシステムを起動させておくので、主系の故障時に短時間で切り替えられる 主系と待機系の両方で同じ処理を行い、結果を照合する 故障した部分を切り離し、機能を落としてでも処理を続ける 正解と解説 正解:A. 待機系を停止させておき、主系の故障時に起動して切り替えるので費用は安いが切替えに時間がかかる コールドスタンバイは待機系を止めておく方式で、費用は抑えられるが起動と切替えに時間がかかる。イは待機系に電源を入れておくホットスタンバイの説明である。ウはデュアルシステム、エはフェールソフトの説明であり、いずれもコールドスタンバイとは異なる。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの信頼性設計)
問34|フールプルーフ
フールプルーフの考え方にもとづく設計の例はどれか。
信号機が故障したときは赤信号を表示して車を止める サーバを2台用意し、1台が故障しても処理を継続する 一部の機能を停止させ、性能を落としてでもサービスを続ける 洗濯機のふたが開いているときは運転を開始しないようにする 正解と解説 正解:D. 洗濯機のふたが開いているときは運転を開始しないようにする フールプルーフは、利用者が誤った操作をしても危険や故障につながらないようにする設計であり、ふたが開いていると運転しない洗濯機はその例である。アはフェールセーフ、イはフォールトトレラント(または二重化による冗長構成)、ウはフェールソフトの例であり、いずれも故障への対処であって誤操作への備えではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの信頼性設計)
問35|フェールソフト
フェールソフトの考え方にもとづく対応はどれか。
誤った数値を入力できないよう、入力欄に数字だけを受け付けさせる 石油ストーブが倒れたときに自動的に消火する 一部のサーバが故障したとき、その機能を止めて残りのサーバで処理を継続する 装置を多重化し、一部が故障しても全体の機能を落とさずに動かし続ける 正解と解説 正解:C. 一部のサーバが故障したとき、その機能を止めて残りのサーバで処理を継続する フェールソフトは、故障した部分を切り離し、機能や性能を落としてでもシステムを動かし続ける考え方である。アはフールプルーフ、イはフェールセーフ、エはフォールトトレラントの例である。エとの違いは、フェールソフトが機能低下を許容するのに対しフォールトトレラントは正常な機能の維持を目指す点にある。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの信頼性設計)
問36|稼働率(直列)
稼働率0.9の装置Aと稼働率0.8の装置Bを直列に接続したシステムの稼働率はいくらか。ここで、装置の故障は互いに影響しないものとする。
0.98 0.85 0.80 0.72 正解と解説 正解:D. 0.72 直列接続はすべての装置が動いていないと使えないため、全体の稼働率は各稼働率の積で0.9×0.8=0.72となる。0.98は並列接続として1−(1−0.9)×(1−0.8)を計算した値、0.85は2つの平均、0.80は低いほうの装置の値であり、いずれも直列の計算ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの評価指標)
問37|稼働率(並列)
稼働率0.9の装置を2台並列に接続し、どちらか一方が動作していればシステムとして使えるようにした。このシステムの稼働率はいくらか。ここで、装置の故障は互いに影響しないものとする。
0.81 0.90 0.99 1.80 正解と解説 正解:C. 0.99 並列接続では両方が同時に停止する確率を1から引いて求めるので、1−(1−0.9)×(1−0.9)=1−0.01=0.99となる。0.81は直列として0.9×0.9を計算した値、0.90は1台のときの値、1.80は稼働率を単純に足した値で、稼働率が1を超えることはないため誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの評価指標)
問38|MTBFと稼働率
MTBFが475時間、MTTRが25時間であるシステムの稼働率はいくらか。
0.98 0.95 0.90 0.05 正解と解説 正解:B. 0.95 稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で求めるので、475÷(475+25)=475÷500=0.95となる。0.05はMTTR÷(MTBF+MTTR)を計算した値で、これは故障して使えない時間の割合を表す。0.98と0.90はいずれの式でも得られない値である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの評価指標)
問39|稼働率(直列3台)
稼働率がいずれも0.9である3台の装置を直列に接続したシステムの稼働率はいくらか。ここで、装置の故障は互いに影響しないものとする。
0.729 0.810 0.900 0.999 正解と解説 正解:A. 0.729 直列接続の稼働率は各装置の積なので、0.9×0.9×0.9=0.729となる。0.810は2台を直列にした場合の値、0.900は1台のときの値、0.999は3台を並列に接続して1−(1−0.9)^3を計算した値であり、いずれも3台直列の値ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの評価指標)
問40|フェールセーフ
踏切の遮断機が故障したときは遮断機を下ろしたままにし、信号機が故障したときは赤を表示する。これらに共通する信頼性設計の考え方はどれか。
フールプルーフ フェールソフト フォールトトレラント フェールセーフ 正解と解説 正解:D. フェールセーフ フェールセーフは、故障が起きたときに事故につながらない安全な側へ倒す設計で、踏切や信号機の例はこれに当たる。アのフールプルーフは利用者の誤操作に備える設計、イのフェールソフトは故障部分を切り離し機能を落としてでも処理を続ける設計、ウのフォールトトレラントは多重化により一部が故障しても全体の機能を保つ設計であり、いずれも安全側へ倒すことを狙いとはしていない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの信頼性設計)
問41|稼働率(複合)
稼働率0.9の装置Aと、稼働率がいずれも0.9である装置B・Cを並列にしたまとまりとを、直列に接続したシステムの稼働率はいくらか。ここで、装置の故障は互いに影響しないものとする。
0.729 0.810 0.891 0.990 正解と解説 正解:C. 0.891 まず並列部分を1つの装置とみなすと、その稼働率は1−(1−0.9)×(1−0.9)=0.99である。これと装置Aを直列に接続するので、0.9×0.99=0.891となる。0.729は3台すべてを直列とした値、0.810は2台直列の値、0.990は並列部分だけの値であり、いずれも装置Aとの直列を考慮していない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの評価指標)
問42|MTBFの算出
あるシステムを1000時間運転したところ、故障が5回発生し、修理に要した時間の合計は50時間であった。このシステムのMTBFとMTTRの組合せはどれか。ここで、1000時間は故障していない稼働時間を表すものとする。
MTBF=5時間、MTTR=50時間 MTBF=200時間、MTTR=10時間 MTBF=200時間、MTTR=50時間 MTBF=1000時間、MTTR=10時間 正解と解説 正解:B. MTBF=200時間、MTTR=10時間 MTBFは稼働時間の合計を故障回数で割るので1000÷5=200時間、MTTRは修理時間の合計を故障回数で割るので50÷5=10時間となる。アは両者を取り違えている。ウは修理時間を回数で割っておらず、エは稼働時間を故障回数で割っていないため誤りである。なおこのときの稼働率は200÷(200+10)で約0.952となる。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの評価指標)
問43|性能・費用指標
システムの性能や費用を表す指標の説明として適切なものはどれか。
レスポンスタイムとは、処理を依頼してからすべての結果を受け取り終えるまでの時間である スループットとは、単位時間当たりに処理できる仕事の量である TCOとは、システムの導入時にかかる初期コストだけを合計した費用である ベンチマークとは、システムが使える状態にある時間の割合である 正解と解説 正解:B. スループットとは、単位時間当たりに処理できる仕事の量である スループットは一定時間に処理できる仕事の量で、大きいほど処理能力が高い。アはターンアラウンドタイムの説明で、レスポンスタイムは最初の応答が返り始めるまでの時間を指す。TCOは初期コストと運用コストの合計なのでウは誤り、ベンチマークは同条件のプログラムで性能を測り比較する方法なのでエも誤りである(使える時間の割合は稼働率)。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類16:システム構成要素(システムの評価指標)
問44|参照の複写3
表計算ソフトのセルD2に「=B2/$B$10」と入力されている。この式をセルD5に複写したとき、セルD5に表示される式はどれか。
=B2/$B$10 =B5/$B$13 =B5/$B$10 =E5/$E$10 正解と解説 正解:C. =B5/$B$10 D2からD5への複写では列は変わらず、行だけが3つずれる。相対参照のB2は行が3つずれてB5になり、絶対参照の$B$10は列も行も固定なので変化しない。よって「=B5/$B$10」となる。アは相対参照がずれておらず、イは絶対参照までずらしており、エは列までずらしている点が誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類17:ソフトウェア(オフィスツール・表計算)
問45|OSの役割
OS(基本ソフトウェア)が担う役割として適切なものはどれか。
表計算や文書作成など、利用者の目的の仕事そのものを行う Webページの内容を受け取って画面に表示する ソースコードを機械語に翻訳して実行できる形にする CPUや主記憶などの資源を管理し、アプリケーションが動く土台を提供する 正解と解説 正解:D. CPUや主記憶などの資源を管理し、アプリケーションが動く土台を提供する OSはハードウェア資源を管理し、タスク管理・記憶管理・ファイル管理・入出力管理などを通じてアプリケーションが動く土台を提供する。アとイは応用ソフトウェア(表計算ソフトやWebブラウザ)の働き、ウはコンパイラの働きであり、いずれもOS本来の役割ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類17:ソフトウェア(OSの役割)
問46|相対パス
ルートディレクトリの直下にdirAがあり、dirAの直下にdirBとdirCがあり、dirCの直下にfile.txtがある。カレントディレクトリがdirBのとき、file.txtを相対パスで指定したものはどれか。ここで、ディレクトリの区切りは「/」、カレントディレクトリは「.」、親ディレクトリは「..」で表す。
../dirC/file.txt ./dirC/file.txt /dirC/file.txt ../../dirC/file.txt 正解と解説 正解:A. ../dirC/file.txt カレントディレクトリdirBから見て、dirCは親であるdirAの直下にある。したがっていったん「..」で親のdirAへ戻り、dirCに入ってfile.txtを指す「../dirC/file.txt」が正しい。イはdirBの下にdirCがある場合の書き方、ウはルートから始まる絶対パスの書き方、エはルートまで戻ってしまい、ルートの直下にdirCはないので誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類17:ソフトウェア(ファイル管理)
問47|OSS
OSS(オープンソースソフトウェア)に関する説明として適切なものはどれか。
作者が著作権を放棄しているので、利用条件を気にせず自由に扱える ソースコードが公開され、ライセンスの定める条件のもとで改良や再配布ができる 必ず無償で提供され、有償で販売することは認められていない 個人での利用に限られ、企業が業務で利用することはできない 正解と解説 正解:B. ソースコードが公開され、ライセンスの定める条件のもとで改良や再配布ができる OSSはソースコードが公開され、ライセンスが定める条件に従って利用・改良・再配布ができるソフトウェアである。著作権は放棄されていないためアは誤り、無償であることは条件ではなく有償配布も可能なのでウも誤り、企業の業務利用も条件を守れば可能なのでエも誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類17:ソフトウェア(オープンソースソフトウェア)
問48|ファイル形式
表形式のデータを1行1件、項目をコンマで区切って並べた文字だけのファイル形式はどれか。異なるソフトウェア間でのデータ受渡しによく使われる。
CSV ZIP PDF MP4 正解と解説 正解:A. CSV CSVは項目をコンマで区切って並べた文字だけの形式で、ソフトウェアが異なってもデータを受け渡ししやすい。PDFは環境が違っても同じ見た目で表示・印刷するための文書形式、ZIPは複数のファイルをまとめて圧縮する形式、MP4は動画の形式であり、いずれも表データの受渡し用ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類17:ソフトウェア(ファイル形式)
問49|参照の複写1
表計算ソフトのセルB2に「=A1*$C$1」と入力されている。この式をセルC3に複写したとき、セルC3に表示される式はどれか。
=B2*$C$1 =A1*$C$1 =B2*$D$2 =A1*$D$2 正解と解説 正解:A. =B2*$C$1 B2からC3への複写では列が1つ、行が1つずれる。相対参照のA1は同じだけずれてB2になり、絶対参照の$C$1は$を付けた列も行も固定されるため変化しない。よって「=B2*$C$1」となる。イは相対参照がずれておらず、ウとエは絶対参照までずらしてしまっており誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類17:ソフトウェア(オフィスツール・表計算)
問50|参照の複写2
表計算ソフトのセルC3に「=$A3+B$1」と入力されている。この式をセルE5に複写したとき、セルE5に表示される式はどれか。
=$A3+B$1 =$A5+D$1 =$C5+D$3 =$A5+B$5 正解と解説 正解:B. =$A5+D$1 C3からE5への複写では列が2つ、行が2つずれる。$A3は列Aが固定で行だけずれて$A5になり、B$1は行1が固定で列だけずれてD$1になる。よって「=$A5+D$1」となる。アは何もずれていない。ウは固定した列Aまでずらし、エは固定した行1までずらしている点が誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類8:コンピュータシステム 中分類17:ソフトウェア(オフィスツール・表計算)
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※ 解説は学習用の情報提供です。最新の出題範囲・制度は必ずIPAの公式発表をご確認ください。 ※ 出題はIPA公開のシラバスVer.6.5(2026年1月1日適用)に沿った仮の宿 学習室のオリジナル問題です。試験制度・実施要項はIPAの公式発表をご確認ください。