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プロジェクトマネジメント
講義 3 本・確認問題 22 問 | 本試験では「マネジメント系」(20問)の一部 | 最終更新 2026-09-24
この章で学ぶこと- プロジェクトの定義、関係者の役割、そして「どこまで作るか」を決めるスコープとWBSが分かるようになります。
- アローダイアグラムでクリティカルパスと最短日数を求められるようになり、代表的な見積手法の違いも分かるようになります。
- リスク対応の4分類を具体例で見分けられるようになり、品質・調達・コミュニケーションの各活動の狙いが分かるようになります。
1. プロジェクトとは何か/体制とスコープ
プロジェクトの定義、関係者の役割、そして「どこまで作るか」を決めるスコープとWBSが分かるようになります。
プロジェクトとは、決められた期間の中で、これまでにない独自の成果物やサービスを作り出すための活動です。特徴は二つあります。一つは「有期性」で、必ず開始と終了があること。もう一つは「独自性」で、毎回中身が違うことです。毎日同じ手順を繰り返す定常業務(ルーチンワーク)とは、この二点で区別します。新しい販売システムを1年かけて作る、というのはプロジェクトですが、完成したシステムを毎日運用するのはプロジェクトではありません。
プロジェクトを成功させる責任を負う人がプロジェクトマネージャ(PM)です。PMは計画を立て、要員や予算を手配し、進み具合を確認し、問題が起きれば手を打ちます。目標は一般に品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)の三つで、頭文字をとってQCDと呼びます。この三つは互いに引っ張り合う関係にあり、納期を縮めれば費用が増えたり品質が落ちたりします。どれを優先するかを関係者と合意しておくことが大切です。
プロジェクトに関わる人や組織すべてをステークホルダ(利害関係者)といいます。開発メンバだけでなく、資金を出すプロジェクトオーナ(スポンサ)、発注した顧客、実際に使う利用者、協力会社、場合によっては近隣住民まで含みます。誰がステークホルダかを最初に洗い出し、それぞれが何を期待しているかをつかんでおかないと、完成間際になって「思っていたものと違う」と言われてしまいます。
「何を作り、何は作らないか」という範囲をスコープといいます。スコープを決めたら、その作業を大きな固まりから段階的に細かく分解した図であるWBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)を作ります。WBSがあると作業の抜け漏れを防げ、一つひとつの作業に対して工数の見積りや担当者の割当てができるようになります。逆にスコープがあいまいなまま作業を進めると、要望が次々に追加されて範囲がずるずる膨らむスコープクリープに陥ります。
プロジェクトマネジメントの進め方は、JIS Q 21500(プロジェクトマネジメントの手引)やPMBOKといった知識体系に整理されています。作業の流れは「立ち上げ→計画→実行→管理(監視・コントロール)→終結」というプロセス群で表され、扱う領域は統合・ステークホルダ・スコープ・資源・時間(スケジュール)・コスト・リスク・品質・調達・コミュニケーションの10に分けられます。10領域のうち統合は、他の領域の計画をまとめ、変更要求を管理して全体の整合をとる、いわば司令塔の役割です。
プロジェクトマネジメントが扱う10の領域(JIS Q 21500では対象群、PMBOKでは知識エリアと呼ぶ。時間はPMBOKではスケジュールという名称)| 領域 | 何を扱うか |
|---|
| 統合 | 他の領域の計画をまとめ、変更要求を管理して全体の整合をとる |
| ステークホルダ | 利害関係者を洗い出し、期待や要求を把握して調整する |
| スコープ | 作る成果物と必要な作業の範囲を定義し、変更を管理する |
| 資源 | 要員・設備・材料を見積って確保し、チームを育成・管理する |
| 時間(スケジュール) | 作業の順序と所要期間を決め、日程どおり進むよう管理する |
| コスト | 費用を見積り、予算を決めて支出を管理する |
| リスク | 不確実な事象を洗い出し、分析して対応策を決める |
| 品質 | 品質基準を定め、レビューやテストで基準を満たすか確認する |
| 調達 | 外部から購入・委託する物やサービスを取得し、契約を管理する |
| コミュニケーション | 必要な情報を必要な人に適切な時期・形式で配布し共有する |
用語
- プロジェクト
- 開始と終了が決まっており(有期性)、これまでにない独自の成果物やサービスを作り出す(独自性)活動のこと。毎日同じことを繰り返す定常業務とは区別されます。
- プロジェクトマネージャ
- プロジェクトの計画を立て、要員・予算・日程を調整しながら実行を指揮し、目標の達成に責任をもつ人。略してPMと呼びます。作業そのものを行うメンバとは役割が異なります。
- ステークホルダ
- プロジェクトに影響を与える、または影響を受ける利害関係者のこと。開発メンバ、スポンサ、顧客、利用者、協力会社などを幅広く含みます。
- QCD
- 品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)の頭文字。プロジェクトの三大目標であり、片方を良くすると別の一方が悪化しやすい関係にあります。
- スコープ
- プロジェクトで作る成果物と、そのために必要な作業の範囲のこと。「何を作らないか」まで決めておくことで、後の食い違いを防ぎます。
- WBS(作業分解構成図)
- プロジェクトの作業を、大きな固まりから小さな作業へと階層的に分解して図にしたもの。作業の抜け漏れを防ぎ、見積りや担当割当ての土台になります。
- スコープクリープ
- 正式な承認なしに要望や作業が少しずつ追加され、当初決めた範囲がじわじわ膨らんでいく状態。納期遅れやコスト超過の大きな原因になります。
- プロジェクト憲章
- プロジェクトの目的、成果物、期間、体制、PMの権限などをまとめ、プロジェクトの開始を正式に承認する文書。立ち上げの段階で作成します。
例題
例題:「毎月の給与計算業務」はプロジェクトといえるか。
答えと考え方 いえません。毎月同じ手順を繰り返す定常業務であり、終わりが定められておらず(有期性がない)、内容も毎回同じ(独自性がない)ためです。一方「給与計算システムを新しく作り替える」のは、期限があり成果物も独自なのでプロジェクトです。
例題:WBSを作ると、どんな良いことがあるか。
答えと考え方 作業を細かく分解することで、やるべき作業の抜け漏れに気づけます。さらに最小単位の作業ごとに「何日かかるか」「誰がやるか」を決められるため、スケジュールと工数の見積り精度が上がり、進捗の管理もしやすくなります。
出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(プロジェクトマネジメントの目的と考え方、スコープマネジメント)/JIS Q 21500 プロジェクトマネジメントの手引
2. スケジュールとコストのマネジメント
アローダイアグラムでクリティカルパスと最短日数を求められるようになり、代表的な見積手法の違いも分かるようになります。
スケジュール(時間)のマネジメントでは、WBSで洗い出した作業に順序と所要期間を与え、いつ終わるかを見通します。よく使う図が二つあります。一つはガントチャートで、縦に作業、横に日付をとり、各作業の期間を横棒で表します。予定と実績を並べて描けるので、遅れが一目で分かります。もう一つがアローダイアグラム(PERT図)で、作業を矢線、作業の区切りを結合点(丸)で表し、作業の前後関係を表現します。区切りの節目となる重要な日付をマイルストーンと呼び、「基本設計完了」「テスト開始」などを設定して進み具合の目印にします。
アローダイアグラムの計算は難しくありません。まず、開始から終了までのすべての経路について所要日数を足し算します。プロジェクトはすべての経路が終わらないと完了しないため、全体の最短所要日数は「もっとも長い経路の日数」になります。この最も長い経路をクリティカルパスといいます。クリティカルパス上の作業が1日でも遅れると、プロジェクト全体が同じだけ遅れます。逆に、全体を短縮したいならクリティカルパス上の作業に人員を追加するなどの手を打つ必要があり、それ以外の作業をいくら早く終えても全体は縮みません。
クリティカルパス以外の経路には余裕(フロート、余裕日数)があります。余裕日数は「クリティカルパスの日数 − その経路の日数」で求められ、その分までなら遅れても全体の完了日に影響しません。また各作業には、それより前の作業がすべて終わる最も早い時点である最早開始日と、全体の完了日を遅らせずに開始できる限界の時点である最遅開始日があります。複数の作業が合流する結合点では、最早開始日は「合流してくる経路のうち最も遅いほう」に合わせる点に注意してください。最早開始日と最遅開始日が等しい作業は余裕がなく、クリティカルパス上にあります。
コストのマネジメントでは、まず作業量(工数)を見積り、それに単価をかけて費用を算出し、予算として管理します。代表的な見積手法は三つです。ファンクションポイント法は、入力・出力・照会・ファイルといった利用者から見た機能の数を数え、複雑さで重み付けしてソフトウェアの規模を数値化します。類推見積法は、過去の類似プロジェクトの実績を基準に規模の違いを補正して見積もる方法で、情報が少ない計画初期の概算に向きます。ボトムアップ見積法は、WBSで分解した作業一つひとつの工数を見積り、それを積み上げて全体を求める方法で、精度は高い代わりに作業が細かく洗い出せていることが前提です。
代表的な見積手法の比較| 手法 | 考え方 | 向いている場面 |
|---|
| ファンクションポイント法 | 入力・出力・照会・ファイルなど利用者から見た機能の数と複雑さから規模を数値化する | 要求する機能がある程度固まった段階 |
| 類推見積法 | 過去の類似プロジェクトの実績を基準に、規模の違いを補正して見積もる | 情報が少ない計画初期に概算を出したいとき |
| ボトムアップ見積法 | WBSで分解した作業ごとに工数を見積り、積み上げて全体を求める | 作業が細かく洗い出せている段階 |
用語
- ガントチャート
- 縦軸に作業、横軸に日程をとり、各作業の開始から終了までを横棒で表した図。予定と実績を並べて描けるため、どの作業が遅れているかが一目で分かります。
- アローダイアグラム(PERT図)
- 作業を矢線、作業の区切りを結合点で表し、作業の前後関係を示した図。全体の最短所要日数やクリティカルパスを求めるために使います。
- クリティカルパス
- アローダイアグラムで、開始から終了までの経路のうち所要日数が最も長い経路。この経路上の作業が遅れると、プロジェクト全体がそのまま遅れます。
- 最早開始日
- その作業を最も早く開始できる時点。複数の作業が合流する場合は、合流してくるすべての作業が終わる時点(最も遅いほう)に合わせます。
- 最遅開始日
- プロジェクト全体の完了日を遅らせないために、遅くともこの日には始めなければならないという限界の時点。最早開始日と一致する作業には余裕がありません。
- マイルストーン
- プロジェクトの節目となる重要な時点のこと。「要件定義完了」「総合テスト開始」など、進み具合を確認する目印として設定します。
- ファンクションポイント法
- 入力・出力・照会・ファイルなど利用者から見た機能の数を数え、複雑さで重み付けしてソフトウェアの規模を見積もる手法。プログラムの書き方に左右されにくいのが長所です。
- 類推見積法
- 過去に行った似たプロジェクトの実績データを基に、規模の違いを補正して工数や費用を見積もる手法。情報が少ない計画初期の概算に向きます。
- ボトムアップ見積法
- WBSで分解した個々の作業ごとに工数を見積り、それらを積み上げて全体の見積りとする手法。精度は高いが、作業が細かく洗い出せていることが前提です。
例題
例題:経路が〔A(2日)→B(5日)→D(3日)〕と〔A(2日)→C(9日)→D(3日)〕の2つだけのとき、最短所要日数とクリティカルパスは。
答えと考え方 1つ目の経路は2+5+3=10日、2つ目の経路は2+9+3=14日です。両方が終わらないと完了しないので最短所要日数は長いほうの14日、クリティカルパスはA→C→Dです。作業Bには14−10=4日の余裕があり、4日までの遅れなら全体に影響しません。
例題:上の例で、作業Bに人を増やして2日短縮した。全体の所要日数はどうなるか。
答えと考え方 変わらず14日のままです。Bはクリティカルパス上にないため、短縮しても余裕が増えるだけで完了日は縮みません。全体を短縮したいなら、クリティカルパス上のA・C・Dに手を打つ必要があります。
出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(時間(スケジュール)マネジメント、コストマネジメント)/JIS Q 21500 プロジェクトマネジメントの手引
3. リスク・品質・調達・コミュニケーションのマネジメント
リスク対応の4分類を具体例で見分けられるようになり、品質・調達・コミュニケーションの各活動の狙いが分かるようになります。
リスクとは、起こるかどうか分からないが、起きるとプロジェクトの目標に影響する事象のことです。リスクマネジメントは、まずどんなリスクがあるかを洗い出す「リスクの特定」、次に発生確率と影響の大きさを見積って優先順位を付ける「リスクの分析・評価」、そして優先度の高いものから手を打つ「リスクへの対応」という順で進めます。対応は一度決めて終わりではなく、プロジェクトの進行中も新たなリスクが出ていないかを継続して監視します。
マイナスのリスク(脅威)への対応は、回避・転嫁(移転)・軽減(低減)・受容(保有)の4つに分類されます。回避はリスクの原因そのものを取り除いてリスクにさらされない状態にすること、転嫁は保険や外部委託によって損失の負担を第三者に移すこと、軽減は発生確率や発生時の影響を小さくする手を打つこと、受容は対策をとらずに受け入れることです。受容は「何もしない」ように見えますが、対策費用が見込まれる損失を上回るときには合理的な選択であり、予備の費用や日数(コンティンジェンシ予備)を確保しておくのが一般的です。
品質マネジメントは、成果物とプロセスが求められる品質を満たすようにする活動です。まず品質目標と判定基準を定め(品質計画)、決めた手順どおりに作業が行われているかを確かめ(品質保証)、成果物をレビューやテストで検査して不具合を是正します(品質管理)。品質は最後にまとめて作り込むことはできず、各工程でレビューを重ねて早い段階で欠陥を見つけるほど、手戻りの費用が小さくて済みます。
調達マネジメントは、自分たちで用意しないものを外部から取得する活動です。候補を絞る前段階では、製品や技術の情報提供を求めるRFI(情報提供依頼書)を出します。次に、要求内容や前提条件を示して実現方法・費用の提案を求めるRFP(提案依頼書)を複数の候補企業に提示し、提出された提案書と見積書を評価して委託先を選び、契約を結びます。契約後は納期や品質が守られているかを管理します。
コミュニケーションマネジメントは、必要な情報を、必要な人に、適切な時期と形式で確実に届けるための活動です。誰にどの情報をどの頻度で伝えるかを計画し、定例会議、進捗報告書、議事録、プロジェクト管理ツールなどで情報を配布・共有します。プロジェクトの失敗原因の多くは、技術的な難しさよりも関係者間の認識のずれにあります。情報を共有する仕組みをあらかじめ決めておくことが、そのずれを防ぐ最大の対策です。
リスク(脅威)への対応の4分類と具体例| 分類 | 内容 | 具体例 |
|---|
| 回避 | リスクの原因そのものを取り除き、リスクにさらされない状態にする | 経験のない新技術の採用をやめて実績のある技術に変更する/リスクの大きい機能を開発対象から外す |
| 転嫁(移転) | リスクが現実になったときの損失の負担を第三者に移す | 火災や情報漏えいに備えて損害保険に加入する/専門業者に外部委託して責任範囲を契約で移す |
| 軽減(低減) | 発生確率や発生したときの影響を小さくする対策を打つ | サーバを二重化する/こまめにバックアップを取る/メンバへの教育を強化してミスを減らす |
| 受容(保有) | 対策をとらずに受け入れ、発生したときに対処する | 発生確率も影響も小さいリスクは対策せず、予備の費用や日数だけ確保しておく |
用語
- リスク
- 起こるかどうかは不確実だが、起きるとプロジェクトの目標(品質・コスト・納期など)に影響する事象のこと。悪い影響を脅威、良い影響を好機と呼びます。
- リスクの特定
- プロジェクトにどんなリスクがあるかを洗い出す作業。過去の事例やチェックリスト、メンバへの聞き取り、ブレーンストーミングなどを使って漏れなく挙げます。
- リスクの分析・評価
- 洗い出したリスクについて、発生確率と発生したときの影響の大きさを見積り、どれから優先して対応するかの順位を付けること。
- 回避
- リスク対応の一つ。リスクの原因そのものを取り除き、リスクにさらされない状態にすること。例:実績のない新技術の採用をやめる。
- 転嫁(移転)
- リスク対応の一つ。リスクが現実になったときの損失の負担を、保険会社や外部委託先など第三者に移すこと。リスク自体が消えるわけではありません。
- 軽減(低減)
- リスク対応の一つ。発生確率を下げる、あるいは発生したときの影響を小さくする手を打つこと。例:機器を二重化する、メンバへの教育を強化する。
- 受容(保有)
- リスク対応の一つ。対策の費用が見込まれる損失に見合わない場合などに、あえて対策をとらずに受け入れること。予備の費用や日数を確保しておきます。
- RFI(情報提供依頼書)
- 調達先の候補を絞る前段階で、どんな製品・技術・実績があるかの情報提供を求める文書。
- RFP(提案依頼書)
- 調達にあたり、要求内容や前提条件を示して、実現方法・体制・費用の提案を求める文書。提出された提案書を比べて委託先を選びます。
例題
例題:「重要データを毎日バックアップする」はリスク対応のどれか。
答えと考え方 軽減(低減)です。データが壊れる可能性そのものはなくならないので回避ではなく、損失を他者に負担させるわけでもないので転嫁でもありません。障害が起きたときの被害を小さくする対策なので軽減に当たります。
例題:RFIとRFPはどう使い分けるか。
答えと考え方 RFIは「どんな製品や実績がありますか」と情報提供を求めるもので、候補を絞る前の情報収集に使います。RFPは「この要求をどう実現し、いくらかかりますか」と具体的な提案と見積りを求めるもので、委託先を選定する段階で複数の候補に提示します。
出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(リスクマネジメント、品質マネジメント、調達マネジメント、コミュニケーションマネジメント)/JIS Q 21500 プロジェクトマネジメントの手引
確認問題(22問)
四肢択一。「正解と解説」を開くと、正解の理由と他の選択肢が違う理由を確認できます。
問1|プロジェクト
プロジェクトの特徴を説明したものとして、最も適切なものはどれか。
- 決められた手順を、終わりを定めずに毎日繰り返す活動である
- 開始と終了が定められており、独自の成果物やサービスを作り出す活動である
- 必ず社外の顧客から代金を受け取って行う活動である
- 参加する人数があらかじめ1人に限られている活動である
正解と解説
正解:B. 開始と終了が定められており、独自の成果物やサービスを作り出す活動であるプロジェクトは、期限が定められている「有期性」と、成果物が一つひとつ異なる「独自性」をもつ活動である。アは終わりのない定常業務(ルーチンワーク)の説明で有期性がない。ウは社内向けのプロジェクトも数多くあるため誤り。エは人数の条件など存在しないため誤り。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(プロジェクトマネジメントの目的と考え方)
問2|PMの役割
プロジェクトマネージャの役割として、最も適切なものはどれか。
- プロジェクトの計画を立て、実行を指揮し、目標の達成に責任をもつ
- プロジェクトの成果物を実際に作る作業だけを分担して行う
- 完成したシステムを日々運用し、利用者からの問合せに対応する
- プロジェクトが生み出した利益を株主にどう配分するかを決定する
正解と解説
正解:A. プロジェクトの計画を立て、実行を指揮し、目標の達成に責任をもつプロジェクトマネージャは計画立案、要員や予算の調整、進捗管理などを行い、品質・コスト・納期(QCD)の目標達成に責任をもつ。イはプロジェクトメンバの役割、ウは運用担当(サービスマネジメント)の役割、エは経営者や株主総会が決める事項であり、いずれもPMの役割ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(プロジェクトマネジメントの目的と考え方)
問3|ステークホルダ
プロジェクトのステークホルダの説明として、最も適切なものはどれか。
- プロジェクトに参加して作業を行う開発メンバだけを指す
- プロジェクトに資金を出すスポンサ(プロジェクトオーナ)の立場の人だけを指す
- プロジェクトに影響を与える、または影響を受ける利害関係者すべてを指す
- 完成した成果物を購入して利用する顧客だけを指す
正解と解説
正解:C. プロジェクトに影響を与える、または影響を受ける利害関係者すべてを指すステークホルダ(利害関係者)は、プロジェクトに関与する人・組織と、その結果から影響を受ける人・組織を幅広く含む概念であり、メンバ、スポンサ、顧客、利用者、協力会社などが該当する。ア・イ・エはいずれもステークホルダの一部を挙げているにすぎず、範囲が狭いので誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(ステークホルダマネジメント)
問4|WBS
WBS(作業分解構成図)を作成する目的として、最も適切なものはどれか。
- 作業の開始日と終了日を横棒で表し、進捗の遅れを一目で分かるようにする
- 作業の前後関係を矢線で表し、全体の最短所要日数を求める
- プロジェクトに関わる人の指揮命令系統を図で表す
- プロジェクトの作業を階層的に分解し、必要な作業を漏れなく洗い出す
正解と解説
正解:D. プロジェクトの作業を階層的に分解し、必要な作業を漏れなく洗い出すWBSは成果物や作業を大きな固まりから段階的に細かく分解した図で、作業の抜け漏れを防ぎ、工数見積りや担当割当ての土台になる。アはガントチャート、イはアローダイアグラム、ウは組織図の説明であり、いずれもWBSの目的ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(スコープマネジメント)
問5|スコープ
プロジェクトのスコープマネジメントで行うこととして、最も適切なものはどれか。
- メンバの作業時間を集計し、人件費の総額を算出する
- プロジェクトで作る成果物と必要な作業の範囲を定義し、その変更を管理する
- 作業ごとの所要日数を積み上げて全体の完了予定日を決める
- 委託先の候補企業を評価して選定し、契約を結ぶ
正解と解説
正解:B. プロジェクトで作る成果物と必要な作業の範囲を定義し、その変更を管理するスコープマネジメントは「何を作り、何は作らないか」という範囲を明確にし、範囲が無秩序に膨らむスコープクリープを防ぐ活動である。アはコストマネジメント、ウは時間(スケジュール)マネジメント、エは調達マネジメントで行うことであり、扱う領域が異なる。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(スコープマネジメント)
問6|資源管理
プロジェクトマネジメントが扱う領域のうち、必要な要員の確保や、チームの育成・管理を主に扱うものはどれか。
- 資源マネジメント
- スコープマネジメント
- 調達マネジメント
- コミュニケーションマネジメント
正解と解説
正解:A. 資源マネジメント資源マネジメントは、人・設備・材料といった資源の必要量を見積って確保し、チームを育成・管理する領域である。スコープは作業範囲の定義、調達は外部からの購入や委託の管理、コミュニケーションは情報の配布・共有を扱う領域であり、要員の確保や育成そのものは扱わない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(資源マネジメント)/JIS Q 21500 プロジェクトマネジメントの手引
問7|変更管理
開発の途中で顧客から機能追加の要望が出された。プロジェクトマネージャの対応として、最も適切なものはどれか。
- 顧客からの要望なので、担当者の判断で直ちに開発内容に反映する
- 計画を守ることが最優先なので、要望は一切受け付けずに当初の計画どおり進める
- 要望が納期・コスト・品質に与える影響を評価し、関係者の承認を得たうえで計画に反映する
- 内容にかかわらず、すべてプロジェクト終了後の保守作業として先送りする
正解と解説
正解:C. 要望が納期・コスト・品質に与える影響を評価し、関係者の承認を得たうえで計画に反映する変更要求は統合マネジメントの変更管理の手続で扱い、影響を分析したうえで承認・却下を決め、承認されたものだけを計画に反映する。アは無秩序な範囲拡大(スコープクリープ)を招く。イとエは影響を評価せずに一律に判断しており、必要な変更を取り込めないため適切でない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(統合マネジメント、スコープマネジメント)
問8|アロー図
アローダイアグラム(PERT図)を用いて表現し、求めることができるものはどれか。
- 作業ごとの費用の内訳と予算の消化状況
- 作業の前後関係と、全体の所要日数を決めている経路
- プロジェクト組織の指揮命令系統
- 成果物を階層的に分解した作業の構成
正解と解説
正解:B. 作業の前後関係と、全体の所要日数を決めている経路アローダイアグラムは作業を矢線、作業の区切りを結合点で表して前後関係を示し、全体の最短所要日数とクリティカルパスを求めるための図である。アは予算管理表、ウは組織図、エはWBSで表すものであり、アローダイアグラムの目的ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(時間(スケジュール)マネジメント)
問9|最短日数
あるプロジェクトの作業経路は次の三つだけである。すべての作業を終えるのに必要な最短の日数は何日か。〔経路1〕A(4日)→B(6日)→F(3日) 〔経路2〕A(4日)→C(5日)→D(4日)→F(3日) 〔経路3〕A(4日)→E(8日)→F(3日)
- 13日
- 15日
- 16日
- 18日
正解と解説
正解:C. 16日各経路の所要日数は、経路1が4+6+3=13日、経路2が4+5+4+3=16日、経路3が4+8+3=15日である。すべての経路が終わらないとプロジェクトは完了しないので、最短所要日数は最も長い経路の16日となる。13日は経路1、15日は経路3の値であり、18日はどの経路の合計とも一致しない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(時間(スケジュール)マネジメント:アローダイアグラム)
問10|CP
あるプロジェクトの作業経路は次の三つだけである。クリティカルパスはどれか。〔経路1〕A(3日)→B(7日)→E(4日) 〔経路2〕A(3日)→C(5日)→E(4日) 〔経路3〕A(3日)→D(2日)→F(6日)→E(4日)
- A→C→E
- A→B→E
- 三つの経路はすべて同じ日数なので、クリティカルパスは存在しない
- A→D→F→E
正解と解説
正解:D. A→D→F→E各経路の所要日数は、経路1が3+7+4=14日、経路2が3+5+4=12日、経路3が3+2+6+4=15日である。クリティカルパスは所要日数が最も長い経路を指すので、15日の経路3(A→D→F→E)が該当する。経路1と経路2はこれより短く余裕があり、日数も互いに異なるのでウも誤りである。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(時間(スケジュール)マネジメント:クリティカルパス)
問11|余裕日数
作業経路が次の二つだけのプロジェクトがある。作業Bが最大で何日遅れても、プロジェクト全体の完了日は遅れないか。〔経路1〕A(5日)→B(4日)→D(6日) 〔経路2〕A(5日)→C(8日)→D(6日)
- 4日
- 2日
- 6日
- 0日(1日も遅らせられない)
正解と解説
正解:A. 4日経路1は5+4+6=15日、経路2は5+8+6=19日なので、全体の所要日数は長いほうの19日である。作業Bを含む経路1には19−15=4日の余裕があり、Bは4日までの遅れなら全体に影響しない。5日遅れると経路1が20日となり完了日が延びる。エはクリティカルパス上の作業に当てはまる説明である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(時間(スケジュール)マネジメント:クリティカルパスと余裕日数)
問12|日数短縮
作業経路が次の二つだけのプロジェクトがある。作業Cの所要日数を3日短縮したとき、プロジェクト全体の最短所要日数は何日になるか。〔経路1〕A(6日)→B(4日)→D(5日) 〔経路2〕A(6日)→C(9日)→D(5日)
- 15日
- 17日
- 18日
- 20日
正解と解説
正解:B. 17日短縮前は経路1が6+4+5=15日、経路2が6+9+5=20日で全体は20日である。Cを9日から6日にすると経路2は6+6+5=17日となり、経路1の15日より長いため全体は17日になる。20日は短縮前の値、15日は経路1だけを見た誤りで、経路2にまだ17日かかるため成立しない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(時間(スケジュール)マネジメント:クリティカルパス)
問13|最早開始日
作業Dは、作業Bと作業Cの両方が完了しないと開始できない。作業Aの完了後にBとCを同時に開始でき、所要日数はAが3日、Bが4日、Cが7日である。プロジェクト開始から数えて、作業Dを最も早く開始できるのは何日後か。
- 3日後
- 7日後
- 10日後
- 14日後
正解と解説
正解:C. 10日後Aは3日後に完了し、そこからBは4日で7日後に、Cは7日で10日後に完了する。DはBとCの両方の完了が必要なので、遅いほうのCに合わせた10日後が最早開始日となる。7日後はBだけを見た誤り、14日後はBとCを直列につないで足した誤り、3日後はAの完了時点にすぎない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(時間(スケジュール)マネジメント:最早開始日)
問14|ガント図
各作業の開始日と終了日を横棒で表し、予定と実績を並べて進捗状況を把握するために用いる図はどれか。
- ガントチャート
- WBS
- アローダイアグラム
- 特性要因図
正解と解説
正解:A. ガントチャートガントチャートは縦軸に作業、横軸に日程をとり、各作業の期間を横棒で示す図で、予定と実績の比較による進捗管理に向く。WBSは作業を階層的に分解した図、アローダイアグラムは作業の前後関係と所要日数を表す図、特性要因図は結果と原因の関係を整理する図である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(時間(スケジュール)マネジメント)
問15|FP法
ファンクションポイント法による見積りの説明として、適切なものはどれか。
- 過去の類似プロジェクトの実績を基に、規模や工数を大まかに見積もる
- WBSで分解した作業ごとに工数を見積もり、それらを積み上げて全体を求める
- 作成するプログラムの行数を予測し、1行当たりの生産性から工数を求める
- 入力・出力・照会・ファイルなど利用者から見た機能の数と複雑さから規模を見積もる
正解と解説
正解:D. 入力・出力・照会・ファイルなど利用者から見た機能の数と複雑さから規模を見積もるファンクションポイント法は、利用者から見える機能を数え上げ、複雑さで重み付けしてソフトウェアの規模を数値化する手法である。アは類推見積法、イはボトムアップ見積法、ウはプログラムステップ数(LOC)に基づく見積りの説明であり、それぞれ別の手法である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(コストマネジメント:見積手法)
問16|見積手法
過去に実施した類似プロジェクトの実績データを基準に、今回のプロジェクトの工数を見積もる手法はどれか。
- ボトムアップ見積法
- 類推見積法
- ファンクションポイント法
- デルファイ法
正解と解説
正解:B. 類推見積法類推見積法は、似た経験のあるプロジェクトの実績を基準にし、規模の違いを補正して見積もる手法で、情報が少ない計画初期の概算に向く。ボトムアップ見積法は細かい作業の積上げ、ファンクションポイント法は機能量からの算出であり、デルファイ法は複数の専門家の意見を匿名で収束させる予測技法である。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(コストマネジメント:見積手法)
問17|リスク回避
リスクへの対応のうち、「回避」に当たる例はどれか。
- 火災による損害に備えて損害保険に加入する
- サーバを二重化して障害が起きたときの影響を小さくする
- 実績のない新技術の採用をやめ、経験のある技術を使う計画に変更する
- 影響が小さいので特に対策をとらず、発生したときに対処することにする
正解と解説
正解:C. 実績のない新技術の採用をやめ、経験のある技術を使う計画に変更する回避は、リスクの原因そのものを取り除いてリスクにさらされない状態にする対応である。アは損失の負担を第三者に移す「転嫁(移転)」、イは発生確率や影響を小さくする「軽減(低減)」、エは対策せずに受け入れる「受容(保有)」であり、いずれも回避ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(リスクマネジメント:リスク対応)
問18|リスク転嫁
リスクへの対応のうち、「転嫁(移転)」に当たる例はどれか。
- システム障害による損害賠償に備えて損害保険に加入する
- リスクの大きい機能を今回の開発対象から外す
- メンバへの教育を強化して作業ミスの発生率を下げる
- 発生確率が極めて低いので、対策をとらずに計画を進める
正解と解説
正解:A. システム障害による損害賠償に備えて損害保険に加入する転嫁(移転)は、リスクが現実になったときの損失の負担を保険会社や外部委託先など第三者に移す対応である。イはリスクの原因を断つ「回避」、ウは発生確率を下げる「軽減(低減)」、エは対策せずに受け入れる「受容(保有)」に当たる。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(リスクマネジメント:リスク対応)
問19|リスク受容
あるプロジェクトで、発生確率も影響も小さいリスクについて、あえて対策の費用をかけず、発生したときに対処することにした。この対応はリスク対応のどれに当たるか。
- 回避
- 転嫁(移転)
- 軽減(低減)
- 受容(保有)
正解と解説
正解:D. 受容(保有)対策の費用が見込まれる損失に見合わない場合などに、リスクをそのまま受け入れる対応を受容(保有)という。回避はリスクの原因を取り除くこと、転嫁は損失の負担を第三者に移すこと、軽減は発生確率や影響を小さくする対策を打つことであり、いずれも何らかの手を打つ点で受容と異なる。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(リスクマネジメント:リスク対応)
問20|品質管理
プロジェクトの品質マネジメントで行うこととして、最も適切なものはどれか。
- メンバの残業時間を日々記録して管理し、プロジェクト全体の人件費の総額を予算内に抑える
- 成果物が満たすべき品質基準を定め、レビューやテストで基準を満たしているかを確認する
- 作業の前後関係と所要日数を整理して、全体の完了予定日を決める
- 候補となる企業に提案依頼書を送り、提案書と見積書を取得して比較する
正解と解説
正解:B. 成果物が満たすべき品質基準を定め、レビューやテストで基準を満たしているかを確認する品質マネジメントは、品質目標と判定基準を定める計画、決めた手順どおり作業が行われているかを確かめる保証、成果物を検査して是正する管理から成る。アはコスト、ウは時間(スケジュール)、エは調達のマネジメントで行うことであり、扱う領域が異なる。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(品質マネジメント)
問21|調達
システム開発を外部に委託するとき、複数の候補企業に要求内容や前提条件を示し、実現方法や費用の提案を求めるために提示する文書はどれか。
- RFI(情報提供依頼書)
- SLA(サービスレベル合意書)
- RFP(提案依頼書)
- WBS(作業分解構成図)
正解と解説
正解:C. RFP(提案依頼書)RFPは委託先の選定にあたり、要求事項や前提条件を示して具体的な提案と見積りを求める文書である。RFIは候補を絞る前段階で製品や技術の情報提供を求める文書、SLAはサービス品質の水準を取り決める合意書、WBSは作業を階層的に分解した図であり、提案依頼には用いない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(調達マネジメント)
問22|情報共有
プロジェクトのコミュニケーションマネジメントの目的として、最も適切なものはどれか。
- 必要な情報を、必要な人に、適切な時期と形式で確実に伝わるようにする
- プロジェクトで使う機材をできるだけ安く購入する
- 成果物に含まれる欠陥を検査によって発見し、修正する
- 作業の順序を見直して全体の所要日数を短縮する
正解と解説
正解:A. 必要な情報を、必要な人に、適切な時期と形式で確実に伝わるようにするコミュニケーションマネジメントは、ステークホルダごとに必要な情報と伝達手段・頻度を計画し、会議や報告書などで情報を配布・共有して認識のずれを防ぐ活動である。イは調達、ウは品質、エは時間(スケジュール)のマネジメントの目的であり、いずれもコミュニケーションの目的ではない。
根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類5:プロジェクトマネジメント 中分類10:プロジェクトマネジメント(コミュニケーションマネジメント)
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※ 出題はIPA公開のシラバスVer.6.5(2026年1月1日適用)に沿った仮の宿 学習室のオリジナル問題です。試験制度・実施要項はIPAの公式発表をご確認ください。