仮の宿 学習室

ITパスポート IT PASSPORT

ネットワーク

講義 3 本・確認問題 20 問 | 本試験では「テクノロジ系」(45問)の一部 | 最終更新 2026-09-24

この章で学ぶこと
目次
  1. ネットワーク方式と構成機器
  2. 通信プロトコルとIPアドレス
  3. ネットワークの応用とインターネットサービス
  4. 確認問題(20問)
  5. 演習ツール

1. ネットワーク方式と構成機器

LANとWANの違い、無線LANの決まりごと、ハブやルータの役割、そして回線速度からデータの転送時間を計算する方法が分かるようになります。

複数のコンピュータや機器をつないで、データをやり取りできるようにした仕組みをネットワークといいます。つなぐ範囲によって呼び名が変わり、同じ建物や同じ敷地内など限られた範囲をつなぐものをLAN(ローカルエリアネットワーク=構内通信網)、本社と支社のように離れた拠点どうしを電気通信事業者の回線を借りてつなぐものをWAN(ワイドエリアネットワーク=広域通信網)といいます。世界中のネットワークを相互に接続したものがインターネットで、家庭や会社をインターネットにつなぐ接続サービスを提供する事業者をISP(インターネットサービスプロバイダ)、光ファイバなどの回線そのものを提供する事業者を回線事業者といいます。

LANのつなぎ方には、LANケーブルを使う有線LANと、電波を使う無線LANがあります。有線LANで広く使われている規格がイーサネットです。無線LANの規格はIEEE802.11のシリーズとして定められており、この規格に適合していると認められた製品にはWi-Fiというブランド名が付けられます。無線LANでは、電波を出す親機であるアクセスポイントにSSIDという名前(最大32文字)を付け、利用者はそのSSIDを選んで接続します。電波は壁や距離で弱くなるため、複数のアクセスポイントを網の目のように連携させて広い範囲をカバーするメッシュWi-Fiという方式もあります。無線は電波が届く範囲なら誰でも受信できてしまうので、WPA2やWPA3といった暗号化の設定が欠かせません。

ネットワークを組み立てる機器にはそれぞれ役割があります。パソコンをLANにつなぐ部品がNIC(LANアダプタ)で、製造時に世界で重複しないMACアドレスが割り当てられています。信号を増幅して届く距離を延ばすのがリピータ、受け取った信号をすべてのポートに流すのがリピータハブです。これに対しスイッチングハブ(L2スイッチ)は、MACアドレスを見て宛先の機器がつながっているポートにだけデータを流すため、無駄な通信が減ります。さらにルータは、IPアドレスを見て異なるネットワークどうしをつなぎ、相手までの経路を選んでデータを送り出します。通信手順そのものが違うネットワークどうしを変換してつなぐ機器はゲートウェイと呼ばれます。

ネットワークでは、送りたいデータをそのまま一続きで流すのではなく、パケットと呼ばれる小さなかたまりに分割し、宛先などの情報を付けて送ります。これをパケット交換方式といいます。1本の回線を多数の利用者で分け合って効率よく使えること、途中で一部が壊れてもその部分だけ送り直せばよいことが利点です。

屋外のモバイル通信も試験範囲です。5Gは第5世代の移動通信システムで、高速大容量・低遅延・多数同時接続を特徴とします。LPWAは省電力で広い範囲に届く通信方式で、速度は遅いものの電池が長持ちするためIoT機器の見守りや検針に向きます。スマートフォンを中継役にしてパソコンなどをインターネットにつなぐ機能がテザリング、複数の周波数帯をまとめて使い通信を高速化する技術がキャリアアグリゲーションです。自社では通信設備を持たず、通信事業者から設備を借りて携帯電話サービスを提供する事業者をMVNO(仮想移動体通信事業者)といいます。また、ネットワークの構成や経路をソフトウェアで柔軟に設定・変更できるようにする技術をSDNといいます。

回線速度と転送時間の計算は頻出です。回線速度はbps(ビット/秒)で表され、1バイト=8ビットなので、バイト単位のデータ量は8倍してビットに直します。また回線は表示どおりの速度が丸ごと使えるわけではなく、実際に使える割合を伝送効率といいます。基本の式は「転送時間=データ量(ビット)÷(回線速度×伝送効率)」です。単位の1Mバイトを1,000,000バイトとするか1,024×1,024バイトとするかで答えが変わるため、必ず問題文の指定に従って計算します。

ネットワーク構成機器の役割比較
機器主な役割判断に使う情報
NIC(LANアダプタ)コンピュータをLANに接続する部品。MACアドレスを持つ―
リピータ/リピータハブ信号を増幅・再生して距離を延ばす。受け取った信号を全ポートにそのまま流す情報を見ずに流す(電気信号)
ブリッジ/スイッチングハブ(L2スイッチ)宛先の機器がつながっているポートにだけデータを流すMACアドレス
ルータ異なるネットワークどうしをつなぎ、相手までの経路を選んで転送するIPアドレス
アクセスポイント無線LANの親機。電波でつながった機器を有線LANに橋渡しするSSID・MACアドレス
ゲートウェイ通信手順が異なるネットワークどうしを、変換してつなぐアプリケーションのデータまで

用語

LAN
同じ建物や敷地内など、限られた範囲にある機器をつないだネットワーク。会社の一つのフロアや家庭内のネットワークがこれにあたる。構内通信網ともいう。
WAN
電気通信事業者の回線を利用して、本社と支社のように地理的に離れたLANどうしをつないだネットワーク。広域通信網ともいう。
ISP
インターネットサービスプロバイダの略。利用者の回線をインターネットに接続する事業者。接続に必要なIPアドレスの割り当てやメールアドレスの提供も行う。
IEEE802.11
無線LANの通信方法を定めた規格の集まり。この規格に適合し相互接続が確認された製品にはWi-Fiというブランド名が使われる。
SSID
無線LANのアクセスポイントに付ける、最大32文字のネットワーク名。近くに複数の電波があるとき、利用者はこの名前を選んで接続先を指定する。
アクセスポイント
無線LANの親機。電波で機器とやり取りし、そのデータを有線LAN側へ受け渡す。無線の入口と出口の役割を持つ。
NIC(LANアダプタ)
コンピュータをLANに接続するための部品。製造時に世界で重複しない48ビットのMACアドレスが割り当てられている。
スイッチングハブ
MACアドレスを見て、宛先の機器がつながっているポートにだけデータを流すハブ。全ポートに流すリピータハブより無駄な通信が少ない。L2スイッチともいう。
ルータ
異なるネットワークどうしをつなぐ機器。パケットの宛先IPアドレスを見て、どの経路へ送れば相手に届くかを判断して転送する。
ゲートウェイ
通信手順(プロトコル)そのものが異なるネットワークどうしを、変換しながらつなぐ機器や仕組み。OSI基本参照モデルの上位層まで見て中継する。
パケット交換方式
データをパケットという小さなかたまりに分けて送る方式。1本の回線を多数の利用者で分け合え、壊れた部分だけ送り直せる。
伝送効率
回線の表示速度のうち、実際にデータの送信に使える割合。制御用の情報や再送などで目減りするため、転送時間の計算では回線速度に掛けて使う。
LPWA
省電力で広い範囲に届く無線通信方式。通信速度は遅いが電池が数年もつため、離れた場所のセンサなどIoT機器の通信に使われる。
テザリング
スマートフォンなどを中継役にして、パソコンやタブレットを携帯電話回線経由でインターネットに接続する機能。
MVNO
自社では通信設備を持たず、携帯電話事業者から設備を借りて通信サービスを提供する事業者。設備投資が不要なため低価格のサービスを出しやすい。
SDN
ネットワークの構成や通信経路を、機器を一つずつ設定するのではなくソフトウェアからまとめて制御できるようにする技術。

例題

例題:通信速度100Mビット/秒の回線を伝送効率50%で使い、50Mバイトのデータを転送すると何秒かかるか。1Mバイト=1,000,000バイト、1バイト=8ビットとする。
答えと考え方 8秒。データ量は50×1,000,000×8=400,000,000ビット。実効速度は100Mビット/秒×50%=50,000,000ビット/秒。400,000,000÷50,000,000=8秒となる。
例題:リピータハブとスイッチングハブの違いは何か。
答えと考え方 リピータハブは受け取った信号を全ポートにそのまま流すだけだが、スイッチングハブはMACアドレスを見て宛先の機器がつながるポートにだけ流す。そのため無駄な通信が減り、通信の衝突も起きにくい。

出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク方式)/無線LAN規格 IEEE 802.11

2. 通信プロトコルとIPアドレス

機器どうしが会話するための共通ルールであるプロトコルと、住所にあたるIPアドレスの仕組み、そしてOSI基本参照モデルの7層が分かるようになります。

違うメーカーのコンピュータどうしでも通信できるのは、やり取りの手順があらかじめ共通のルールとして決められているからです。このルールをプロトコル(通信規約)といいます。インターネットで標準的に使われているプロトコルの集まりがTCP/IPです。このうちIPは、パケットに宛先と送り主のIPアドレスを付けて、相手のネットワークまで届ける役割を持ちます。TCPは、届いたパケットの抜けや順番の乱れを確認して送り直させ、データを確実に相手へ渡す役割を持ちます。速さを優先し確認を省くUDPというプロトコルもあり、音声や映像の配信に使われます。

IPアドレスはネットワーク上の住所にあたる番号です。従来から使われているIPv4は32ビットで、192.168.1.10 のように0〜255の数字4つで表します。接続する機器が増えて足りなくなったため、128ビットに拡張したIPv6が使われるようになりました。IPアドレスにはインターネット上で重複しないように割り当てられるグローバルIPアドレスと、組織内のLANの中だけで自由に使えるプライベートIPアドレスがあります。プライベートIPアドレスの機器がインターネットと通信するときは、ルータなどがグローバルIPアドレスに置き換えます。この変換の仕組みがNATです。

IPアドレスとよく比較されるのがMACアドレスです。MACアドレスはNICに製造時に割り当てられる48ビットの番号で、原則として変わりません。一方IPアドレスは、どのネットワークにつないだかによって変わります。MACアドレスは同じネットワークの中で隣の機器へ渡すときに使い、IPアドレスは離れたネットワークまでの経路選びに使う、と覚えると整理できます。

人がIPアドレスの数字を覚えるのは大変なので、www.example.co.jp のような分かりやすい名前(ドメイン名を含むホスト名)が使われます。この名前をIPアドレスに変換する仕組みがDNSです。これに対しDHCPは、ネットワークにつないだ機器へIPアドレス・サブネットマスク・デフォルトゲートウェイなどの設定を自動で配る仕組みです。名前を住所に変換するのがDNS、住所そのものを配るのがDHCPという違いを押さえましょう。ほかに、機器の時計を正しい時刻に合わせるNTPもあります。Webページの場所を示す文字列がURLで、通信方法、サーバ名、ファイルの場所を組み合わせて書きます。

1台のサーバは複数のサービスを同時に提供できます。どのサービス宛ての通信かを見分けるための番号がポート番号です。代表的なものにHTTPの80番、HTTPSの443番、SMTPの25番、POP3の110番があります。HTTPはWebページをやり取りするプロトコルで、これに暗号化を組み合わせて盗聴や改ざんを防ぐのがHTTPSです。ファイルを転送するFTP、メールを送るSMTP、メールを受け取るPOP3やIMAP4も、それぞれ役割が決まっています。

通信の役割を7つの階層に整理して考える国際的な指針がOSI基本参照モデルです。下から順に、物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層と並びます。ネットワーク機器がどの層まで見て動くかもこのモデルで説明され、リピータやリピータハブは物理層、ブリッジやスイッチングハブはデータリンク層、ルータはネットワーク層、ゲートウェイはトランスポート層より上位まで扱います。

OSI基本参照モデルの7層と、その層で動作する主な機器・プロトコル
層主な役割その層で動作する機器・プロトコルの例
第7層 アプリケーション層利用者が使うアプリケーション向けのやり取りを決めるHTTP、SMTP、FTP/ゲートウェイ
第6層 プレゼンテーション層文字コード・圧縮・暗号化など、データの表現形式を決める文字コード変換/ゲートウェイ
第5層 セション層通信の開始から終了までの一連の手順を管理するゲートウェイ
第4層 トランスポート層確実に届けるか速さを優先するかなど、通信の品質を管理するTCP、UDP/ゲートウェイ
第3層 ネットワーク層相手のネットワークまでの経路を選ぶIP/ルータ、L3スイッチ
第2層 データリンク層隣り合う機器の間でデータを正しく受け渡すMACアドレス/ブリッジ、スイッチングハブ(L2スイッチ)
第1層 物理層電気信号や電波、コネクタの形など物理的な条件を決めるLANケーブル/リピータ、リピータハブ

用語

プロトコル
通信をするときの手順や形式について、あらかじめ決めておく共通のルール。これがそろっていれば、違うメーカーの機器どうしでも通信できる。
TCP/IP
インターネットで標準的に使われるプロトコルの集まり。IPが相手のネットワークまで届ける役割、TCPが抜けや順序を直して確実に渡す役割を担う。
IPアドレス
ネットワーク上の機器を識別する住所にあたる番号。IPv4は32ビットで0〜255の数字4つ、IPv6は128ビットで表す。
グローバルIPアドレス
インターネット上で重複しないように管理・割り当てされるIPアドレス。インターネットと直接通信する機器にはこれが必要になる。
プライベートIPアドレス
組織内のLANの中だけで自由に割り当ててよいIPアドレス。範囲はRFC 1918で定められており、そのままではインターネット上で通信できない。
NAT
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する仕組み。少ないグローバルIPアドレスで、社内の多くの機器がインターネットを利用できる。
MACアドレス
NIC(LANアダプタ)に製造時に割り当てられる48ビットの識別番号。世界で重複せず、原則として変わらない点がIPアドレスと異なる。
DNS
www.example.co.jp のようなドメイン名を含む名前と、IPアドレスを相互に変換する仕組み。これが動かないと、名前でWebサイトへつながらなくなる。
DHCP
ネットワークに接続した機器へ、IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの設定を自動的に配る仕組み。手作業の設定ミスを防げる。
ポート番号
1台のサーバが提供する複数のサービスのうち、どれ宛ての通信かを見分ける番号。HTTPは80番、HTTPSは443番などが決められている。
HTTPS
Webサーバとブラウザのやり取りであるHTTPに暗号化を組み合わせ、通信内容の盗聴や改ざんを防ぐプロトコル。URLはhttps://で始まる。
デフォルトゲートウェイ
自分のネットワークの外へ出るときに、まずデータを渡す出口の機器(多くはルータ)のIPアドレス。これが誤っていると外部と通信できない。
OSI基本参照モデル
通信の役割を7つの階層に分けて整理した国際的な指針。下から物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層。
NTP
ネットワークを通じて機器の時計を正しい時刻に合わせるプロトコル。記録の時刻をそろえるため、ログの調査や認証の仕組みで重要になる。

例題

例題:192.168.1.10 というIPアドレスは、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスのどちらか。
答えと考え方 プライベートIPアドレス。192.168.0.0〜192.168.255.255 は組織内で自由に使ってよい範囲としてRFC 1918で定められている。インターネットへ出るときはNATによってグローバルIPアドレスに変換される。
例題:DNSとDHCPの役割の違いを説明せよ。
答えと考え方 DNSはドメイン名を含む名前をIPアドレスに変換する仕組み。DHCPは接続した機器へIPアドレスなどの設定を自動的に割り当てる仕組み。名前の変換がDNS、住所の配布がDHCPである。

出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(通信プロトコル)/OSI基本参照モデル ISO/IEC 7498-1、プライベートアドレス RFC 1918

3. ネットワークの応用とインターネットサービス

電子メールが届く仕組みとTo・Cc・Bccの使い分け、Webの仕組み、VPNやIP電話といったネットワーク活用の技術が分かるようになります。

電子メールは、送る側と受け取る側で使うプロトコルが違います。送信者のメールソフトから自分のメールサーバへ送るとき、またメールサーバどうしが受け渡すときに使うのがSMTPです。届いたメールを自分の端末で読むときに使うのがPOP3とIMAP4で、POP3はメールを端末にダウンロードして手元で管理し、IMAP4はメールをサーバに置いたまま読みます。パソコンとスマートフォンなど複数の端末から同じ状態で読みたい場合はIMAP4が向いています。メールアドレスは「利用者名@ドメイン名」の形で、@より後ろがどのメールサーバかを表します。

宛先の欄は3種類あります。Toは用件の主たる相手、Ccは参考として内容を知らせたい相手で、どちらもアドレスが他の受信者に見えます。Bccに入れたアドレスは他の受信者には表示されません。取引先など互いに面識のない多数の相手へ一斉送信するときにToやCcを使うと、アドレスが全員に知られて情報漏えいになるため、必ずBccを使います。決まったメンバー全員へ一つのアドレスで配信できる仕組みがメーリングリストです。写真や文書はファイルを添付して送れますが、容量が大きいと相手のメールボックスを圧迫するため、オンラインストレージのリンクを共有する方法もよく使われます。

Webは、ブラウザがWebサーバにHTTPやHTTPSで要求を出し、返ってきたHTMLなどのファイルを表示する仕組みです。Webサーバがブラウザに一時的に保存させ、次の訪問時に送り返させる小さなデータをcookieといい、ログイン状態の維持や買い物かごの保持に使われます。専門知識がなくてもWebページを作成・更新・管理できる仕組みがCMS、キーワードから目的のページを探す仕組みが検索エンジンです。検索結果の上位に表示されやすくなるようページを工夫することをSEO(検索エンジン最適化)といいます。サイトの更新情報を決まった形式で配信し、まとめて読めるようにする仕組みがRSSです。

ネットワークはさまざまなサービスの土台になっています。音声をデジタルデータに変えIPネットワークで送る技術がVoIPで、これを使った電話がIP電話です。映像と音声をやり取りするWeb会議、予定表や掲示板を共有して共同作業を助けるグループウェア、インターネット上にファイルを保存して複数の端末や人と共有するオンラインストレージ、利用者どうしがつながり情報を発信するSNSも広く使われます。インターネットのような公衆の回線の上に、暗号化と認証によって仮想的な専用線を作り、拠点間や在宅勤務者と社内ネットワークを安全につなぐ技術がVPNです。

つながらないというトラブルでは、いきなり結論を決めつけず範囲を絞り込むことが大切です。1台だけつながらないなら、その端末のケーブルや無線の接続、IPアドレスなどの設定を確認します。社内の全員がつながらないなら、共通して使っている機器(ルータやスイッチ)や回線、ISP側の障害を疑います。特定のサイトだけ見えないなら、そのサイト側の問題やDNSの不調を疑います。このように、症状が及ぶ範囲から原因のある場所を推測していきます。

電子メールの3つのプロトコルと宛先欄の使い分け
区分名称役割・意味
プロトコルSMTPメールを送るときに使う。メールソフト→メールサーバ、メールサーバ→メールサーバの受渡しを担当する
プロトコルPOP3メールをサーバから端末にダウンロードして読む。受信後は手元の端末で管理する
プロトコルIMAP4メールをサーバに置いたまま読む。複数の端末から既読状態なども含め同じように読める
宛先欄To(宛先)用件の主たる相手。アドレスは他の受信者にも見える
宛先欄Cc参考として内容を知らせる相手。アドレスは他の受信者にも見える
宛先欄Bcc他の受信者に知られずに送る相手。アドレスは他の受信者には表示されない

用語

SMTP
電子メールを送るためのプロトコル。送信者のメールソフトから自分のメールサーバへ送るとき、メールサーバどうしが受け渡すときに使われる。
POP3
メールサーバから自分の端末へメールを取り出して読むためのプロトコル。受信後は端末側で管理するため、その端末でしか読めなくなることがある。
IMAP4
メールをサーバに置いたまま読むためのプロトコル。既読やフォルダ分けの状態もサーバで管理されるので、複数の端末から同じ状態で読める。
Bcc
メールの宛先欄の一つ。ここに入れたアドレスは他の受信者に表示されない。面識のない多数の相手へ一斉送信するときに使い、アドレスの漏えいを防ぐ。
Cc
メールの宛先欄の一つ。参考として内容を知らせたい相手を入れる。アドレスは他の受信者にも見える。対応の主担当はToに入れる。
メーリングリスト
登録したメンバー全員へ、一つのアドレス宛てに送るだけでメールを配信できる仕組み。部署やプロジェクトの連絡に使われる。
cookie
Webサーバがブラウザに保存させ、次のアクセス時に送り返させる小さなデータ。ログイン状態の維持や買い物かごの保持に使われる。
CMS
コンテンツ管理システム。HTMLの専門知識がなくても、入力画面からWebページの作成・更新・管理ができる仕組み。
SEO
検索エンジン最適化。検索結果の上位に自社のページが表示されやすくなるよう、内容や構成を工夫する取組み。
RSS
Webサイトの更新情報(見出し・日付・リンクなど)を決まった形式で配信する仕組み。専用のソフトで複数サイトの更新をまとめて確認できる。
VoIP
音声をデジタルデータに変換し、IPネットワークでやり取りする技術。これを利用した電話がIP電話で、通話料を抑えやすい。
VPN
インターネットなどの公衆の回線の上に、暗号化と認証によって仮想的な専用線を作る技術。拠点間や在宅勤務者と社内ネットワークを安全につなぐ。
オンラインストレージ
インターネット上にファイルを保存できるサービス。複数の端末や複数の人でファイルを共有でき、大きな添付ファイルの代わりにも使われる。
グループウェア
予定表、掲示板、文書共有、ワークフローなどを備え、組織内の情報共有と共同作業を支援するソフトウェア。

例題

例題:面識のない取引先20社へ、同じ案内メールを一斉に送りたい。宛先はどう指定すべきか。
答えと考え方 各社のアドレスはBccに入れる。ToやCcに並べると取引先どうしにアドレスが知られ、情報漏えいになる。Toには自分や自部署のアドレスを入れておくとよい。
例題:社内のPC1台だけがインターネットにつながらない。どこから調べるべきか。
答えと考え方 まずその1台の側を調べる。他のPCが正常なら共通のルータや回線ではなく、そのPCのケーブル接続や無線の接続状態、IPアドレスなどのネットワーク設定に原因がある可能性が高い。

出典・根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク応用)

確認問題(20問)

四肢択一。「正解と解説」を開くと、正解の理由と他の選択肢が違う理由を確認できます。

問1|LANとWAN

LANの説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 同じ建物や敷地内など、限られた範囲にある機器をつないだネットワーク
  2. 電気通信事業者の回線を利用して、離れた拠点どうしをつないだネットワーク
  3. 世界中のネットワークを相互に接続した、世界規模のネットワーク
  4. 社外の取引先だけが利用できるように、認証を付けて公開したWebサイト
正解と解説
正解:A. 同じ建物や敷地内など、限られた範囲にある機器をつないだネットワーク

LANは同一の建物や敷地内など限られた範囲の機器をつないだネットワークなのでアが正しい。イは離れた拠点間をつなぐWANの説明、ウはインターネットの説明である。エはエクストラネットに近い説明で、範囲による分類であるLANとは観点が異なる。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク方式・LAN/WAN)

問2|伝送時間

通信速度100Mビット/秒の回線を伝送効率50%で使用して、1Gバイトのファイルを転送する。転送に要する時間は何秒か。ここで、1Gバイト=1,000Mバイト、1Mバイト=1,000,000バイトとし、1バイト=8ビットとする。

  1. 80秒
  2. 160秒
  3. 320秒
  4. 640秒
正解と解説
正解:B. 160秒

データ量は1×1,000×1,000,000×8=8,000,000,000ビット。実効速度は100Mビット/秒×50%=50,000,000ビット/秒なので、8,000,000,000÷50,000,000=160秒となりイが正しい。80秒は伝送効率を掛け忘れた値、320秒と640秒は実効速度をさらに小さく見積もった誤りである。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク方式・伝送速度と伝送時間)

問3|SSID

無線LANで、接続先のアクセスポイントを識別するために設定する、最大32文字のネットワーク名はどれか。

  1. MACアドレス
  2. SSID
  3. デフォルトゲートウェイ
  4. ドメイン名
正解と解説
正解:B. SSID

無線LANのアクセスポイントに付けるネットワーク名はSSIDであり、利用者はこの名前を選んで接続先を指定するのでイが正しい。アはNICに割り当てられる48ビットの識別番号、ウは外部へ出るときの出口となる機器のIPアドレス、エはインターネット上の組織などを表す名前であり、いずれも無線LANの接続先名ではない。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク方式・無線LAN)/IEEE 802.11

問4|伝送時間

通信速度20Mビット/秒の回線を伝送効率80%で使用して、300Mバイトのデータを転送する。転送に要する時間は何秒か。ここで、1Mバイト=1,000,000バイトとし、1バイト=8ビットとする。

  1. 18.75秒
  2. 120秒
  3. 150秒
  4. 240秒
正解と解説
正解:C. 150秒

データ量は300×1,000,000×8=2,400,000,000ビット。実効速度は20Mビット/秒×80%=16,000,000ビット/秒なので、2,400,000,000÷16,000,000=150秒となりウが正しい。120秒は伝送効率を掛け忘れた値、18.75秒はバイトをビットに直し忘れた値、240秒は実効速度を誤って小さくした値である。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク方式・伝送速度と伝送時間)

問5|ルータ

異なるネットワークどうしを相互に接続し、パケットの宛先IPアドレスを見て転送先の経路を選ぶ機器はどれか。

  1. リピータ
  2. NIC
  3. スイッチングハブ
  4. ルータ
正解と解説
正解:D. ルータ

IPアドレスを見て異なるネットワーク間の経路を選び転送するのはルータなのでエが正しい。アは信号を増幅して距離を延ばす機器、イはコンピュータをLANに接続する部品、ウはMACアドレスを見て同一ネットワーク内の宛先ポートにだけデータを流す機器であり、いずれもネットワーク間の経路選択は行わない。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク方式・ネットワークの構成機器)

問6|必要な速度

600Mバイトのデータを60秒以内で転送したい。伝送効率が80%であるとき、必要な回線速度は最低何Mビット/秒か。ここで、1Mバイト=1,000,000バイトとし、1バイト=8ビットとする。

  1. 64
  2. 80
  3. 100
  4. 125
正解と解説
正解:C. 100

データ量は600×1,000,000×8=4,800,000,000ビット。60秒で送るには実効速度が4,800,000,000÷60=80,000,000ビット/秒必要で、伝送効率80%なので回線速度は80÷0.8=100Mビット/秒必要となりウが正しい。80は伝送効率を考慮しない値、64は逆に0.8を掛けてしまった値、125は計算の分母を取り違えた値である。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク方式・伝送速度と伝送時間)

問7|伝送時間

通信速度200Mビット/秒の回線を伝送効率50%で使用して、512Mバイトのファイルを転送する。転送に要する時間はおよそ何秒か。ここで、1Mバイト=1,024kバイト、1kバイト=1,024バイトとし、1バイト=8ビット、1Mビット/秒=1,000,000ビット/秒とする。

  1. 約21秒
  2. 約41秒
  3. 約43秒
  4. 約86秒
正解と解説
正解:C. 約43秒

データ量は512×1,024×1,024×8=4,294,967,296ビット。通信速度のMは1,000,000なので実効速度は200,000,000×50%=100,000,000ビット/秒であり、4,294,967,296÷100,000,000=約42.9秒となりウが正しい。約41秒は1Mバイトを1,000,000バイトとした場合の値、約21秒は伝送効率を掛け忘れた値、約86秒は実効速度を半分に見積もった誤りである。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク方式・伝送速度と伝送時間)

問8|プライベートIP

組織内のLANの中だけで自由に割り当てて使用でき、そのままではインターネット上の相手と通信できないIPアドレスはどれか。

  1. プライベートIPアドレス
  2. グローバルIPアドレス
  3. MACアドレス
  4. ドメイン名
正解と解説
正解:A. プライベートIPアドレス

組織内で自由に割り当ててよく、そのままではインターネットで通信できないのはプライベートIPアドレスなのでアが正しい。イは重複しないよう管理されインターネットで直接通信できるアドレス、ウはNICに製造時に割り当てられる識別番号、エは人が分かりやすいように付けた名前であり、いずれも該当しない。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(通信プロトコル・IPアドレス)/RFC 1918

問9|DNS

www.example.co.jp のような名前とIPアドレスを相互に変換する仕組みはどれか。

  1. DHCP
  2. NAT
  3. NTP
  4. DNS
正解と解説
正解:D. DNS

名前とIPアドレスを相互に変換する仕組みはDNSなのでエが正しい。アは接続した機器へIPアドレスなどの設定を自動的に配る仕組み、イはプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換する仕組み、ウは機器の時計を正しい時刻に合わせる仕組みであり、名前の変換は行わない。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(通信プロトコル・DNS)

問10|DHCP

ネットワークに接続したPCに対して、IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの設定情報を自動的に割り当てるプロトコルはどれか。

  1. DNS
  2. DHCP
  3. FTP
  4. NTP
正解と解説
正解:B. DHCP

接続した機器へIPアドレスなどの設定を自動的に割り当てるのはDHCPなのでイが正しい。アは名前とIPアドレスを変換する仕組み、ウはファイルを転送するプロトコル、エは機器の時刻を合わせるプロトコルであり、いずれもアドレスの割当ては行わない。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(通信プロトコル・DHCP)

問11|OSIと機器

OSI基本参照モデルにおいて、ルータが主に動作する層はどれか。

  1. ネットワーク層
  2. データリンク層
  3. 物理層
  4. トランスポート層
正解と解説
正解:A. ネットワーク層

ルータはIPアドレスを見て相手のネットワークまでの経路を選ぶ機器であり、これはネットワーク層の働きなのでアが正しい。データリンク層で動作するのはブリッジやスイッチングハブ、物理層で動作するのはリピータやリピータハブである。トランスポート層より上位まで扱うのはゲートウェイである。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(通信プロトコル・OSI基本参照モデル)/ISO/IEC 7498-1

問12|MACアドレス

MACアドレスの説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 接続するネットワークが変わるたびに割り当て直される、ネットワーク上の住所を表す番号
  2. 1台のサーバが提供する複数のサービスのうち、どれ宛ての通信かを見分ける番号
  3. NIC(LANアダプタ)に製造時に割り当てられる、世界で重複しない48ビットの識別番号
  4. Webサーバがブラウザに保存させ、次のアクセス時に送り返させる小さなデータ
正解と解説
正解:C. NIC(LANアダプタ)に製造時に割り当てられる、世界で重複しない48ビットの識別番号

MACアドレスはNICに製造時に割り当てられる48ビットの識別番号で、原則として変わらないためウが正しい。アはIPアドレス、イはポート番号、エはcookieの説明である。ネットワークが変わっても変わらない点がIPアドレスとの大きな違いである。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(通信プロトコル・MACアドレス)

問13|HTTPS

Webサーバとブラウザの間でやり取りされる通信を暗号化し、盗聴や改ざんを防ぐプロトコルはどれか。

  1. HTTP
  2. FTP
  3. POP3
  4. HTTPS
正解と解説
正解:D. HTTPS

HTTPに暗号化を組み合わせ、通信内容の盗聴や改ざんを防ぐのはHTTPSなのでエが正しい。アはWebページをやり取りする基本のプロトコルだが暗号化しない。イはファイル転送、ウはメールの受信に使うプロトコルであり、Webの暗号化通信の役割は持たない。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(通信プロトコル・HTTP/HTTPS)

問14|NAT

NATの働きとして、最も適切なものはどれか。

  1. ドメイン名とIPアドレスを相互に変換する
  2. プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する
  3. ネットワークに接続した機器へ、IPアドレスなどの設定を自動的に割り当てる
  4. 通信内容を暗号化して仮想的な専用線を作る
正解と解説
正解:B. プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する

NATは社内で使うプライベートIPアドレスと、インターネットで使うグローバルIPアドレスを相互に変換する仕組みなのでイが正しい。アはDNS、ウはDHCP、エはVPNの説明である。NATによって少ないグローバルIPアドレスで多数の機器がインターネットを利用できる。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(通信プロトコル・NAT)

問15|SMTP

電子メールを送るときに、送信者のメールソフトからメールサーバへメールを渡すために使われるプロトコルはどれか。

  1. SMTP
  2. POP3
  3. IMAP4
  4. FTP
正解と解説
正解:A. SMTP

メールの送信に使われるのはSMTPなのでアが正しい。イとウはいずれもメールを受け取るためのプロトコルで、POP3は端末にダウンロードして読み、IMAP4はサーバに置いたまま読む。エはファイル転送用のプロトコルであり、メールの送受信には使わない。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク応用・電子メール)

問16|IMAP4

メールの受信にPOP3ではなくIMAP4を使う利点として、最も適切なものはどれか。

  1. メール本文が自動的に暗号化され、盗聴されなくなる
  2. メールサーバにログインするときのパスワードが不要になる
  3. 受信したメールが端末にダウンロードされるので、通信量を減らせる
  4. メールをサーバに置いたまま管理でき、複数の端末から同じ状態で読める
正解と解説
正解:D. メールをサーバに置いたまま管理でき、複数の端末から同じ状態で読める

IMAP4はメールをサーバ上に置いたまま扱い、既読やフォルダ分けの状態もサーバで管理するため、PCとスマートフォンなど複数の端末から同じ状態で読めるのでエが正しい。アの暗号化やイの認証の省略はIMAP4の機能ではない。ウは端末にダウンロードするPOP3の説明である。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク応用・電子メール)

問17|Bcc

面識のない多数の相手に同じ電子メールを一斉送信するとき、受信者どうしが互いのメールアドレスを知ることのないようにするには、アドレスをどの欄に入れればよいか。

  1. Bcc
  2. Cc
  3. To
  4. 返信先(Reply-To)
正解と解説
正解:A. Bcc

Bccに入れたアドレスは他の受信者に表示されないのでアが正しい。イのCcとウのToに入れたアドレスは受信者全員に見えてしまい、アドレスの漏えいになる。エは返信先を指定する欄であり、受信者へのアドレスの見え方を変えるものではない。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク応用・電子メール)

問18|cookie

Webサイトを閲覧したときにWebサーバがブラウザに保存させ、次に同じサイトへアクセスしたときに送り返される小さなデータはどれか。

  1. RSSフィード
  2. cookie
  3. CMS
  4. SEO
正解と解説
正解:B. cookie

ブラウザに保存され、次のアクセス時にサーバへ送り返される小さなデータはcookieであり、ログイン状態の維持などに使われるのでイが正しい。アはサイトの更新情報を配信する仕組み、ウは専門知識なくWebページを管理できる仕組み、エは検索結果で上位に表示されやすくする取組みである。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク応用・Web)

問19|VPN

インターネットなどの公衆の回線上に、暗号化と認証によって仮想的な専用線を作り、拠点間や在宅勤務者と社内ネットワークを安全につなぐ技術はどれか。

  1. VoIP
  2. LPWA
  3. SDN
  4. VPN
正解と解説
正解:D. VPN

公衆回線上に暗号化と認証で仮想的な専用線を作る技術はVPNなのでエが正しい。アは音声をIPネットワークで送る技術、イは省電力で広い範囲に届くIoT向けの無線通信方式、ウはネットワークの構成をソフトウェアで柔軟に制御する技術であり、いずれも安全な仮想専用線を作る技術ではない。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク応用・VPN)

問20|トラブル対応

社内のPCのうち1台だけがインターネットに接続できず、同じLANにある他のPCは正常に接続できている。原因を調べる手順として、最初に行うことが最も適切なものはどれか。

  1. 契約しているISPに回線障害が発生していないかを問い合わせる
  2. 社内で共用しているルータの電源を切り、全社員の通信を止めて再起動する
  3. そのPCのLANケーブルや無線の接続状態と、IPアドレスなどのネットワーク設定を確認する
  4. 接続できなかったWebサイトの運営者に、サーバが停止していないかを問い合わせる
正解と解説
正解:C. そのPCのLANケーブルや無線の接続状態と、IPアドレスなどのネットワーク設定を確認する

他のPCが正常に接続できているので、共用しているルータや回線ではなく、その1台に固有の原因を疑うのが筋であり、ケーブルや無線の接続と設定を確認するウが最初に行うべきことである。アとエは全員または他のPCにも症状が出るはずで矛盾する。イは正常な利用者まで巻き込むため不適切である。

根拠:IPA「ITパスポート試験」シラバス Ver.6.5 大分類9:技術要素 中分類22:ネットワーク(ネットワーク応用・ネットワーク上のトラブル対応)

演習:この章の問題を解く

ランダム出題の演習ツールです(JavaScript が有効な場合に動きます)。上の「確認問題」はそのままでもすべて読めます。

※ 解説は学習用の情報提供です。最新の出題範囲・制度は必ずIPAの公式発表をご確認ください。
※ 出題はIPA公開のシラバスVer.6.5(2026年1月1日適用)に沿った仮の宿 学習室のオリジナル問題です。試験制度・実施要項はIPAの公式発表をご確認ください。