仮の宿 学習室

ビジネス BUSINESS BASICS

冠婚葬祭と贈答

講義 2 本・確認問題 20 問 | 本試験では「ビジネス知識」(0問)の一部 | 最終更新 2026-09-24

この章で学ぶこと
目次
  1. 慶事の作法(水引・のし・表書き・招待状の返信)
  2. 弔事と季節の贈答(香典・服装・言葉づかい・お中元とお歳暮)
  3. 確認問題(20問)
  4. 演習ツール

1. 慶事の作法(水引・のし・表書き・招待状の返信)

結婚祝いを中心に、水引の選び方、のしの意味、表書きの書き方、祝儀袋の整え方、そして招待状の返信までを一続きで身につけます。

慶事で品物や現金を贈るときは、まず水引を選びます。何度あってもよいお祝いには、ほどいて何度も結び直せる蝶結び、別名を花結びといいます。結婚のように一度きりであってほしいことには、ほどけない結び切り、その一種のあわじ結びを使います。病気やけがからの回復を祝う快気祝いも繰り返さないほうがよいので結び切りが選ばれます。ここを取り違えると意味が反対になってしまうので、袋を買う前に用途を確かめてください。なお細かな作法には地域差があるので、迷ったら年長の方や販売店に聞くのが確実です。

のし、漢字では熨斗と書くものは、掛け紙や祝儀袋の右上に付いている細長い飾りです。もとは干したあわびを薄く伸ばしたもので、生ものを添えるという意味があります。ですから、魚や肉のように生ものそのものを贈るときには重ねて付けません。慶事の印なので弔事にも付けません。市販の袋や掛け紙にはあらかじめ印刷されていることが多いので、用途に合ったものを選べば自然と正しい形になります。

表書きは水引の上の中央に、贈る人の名前は水引の下の中央に、表書きより少し小さめに書きます。結婚祝いなら寿、御祝、御結婚御祝などが一般的で、4文字を避けて祝御結婚と書く形も広く使われます。連名は縦書きで右が上位になるため、地位や年齢の高い人から右へ順に並べます。人数が多いときは代表者名の左に外一同と書き、全員の名前は中包みや別紙に記します。筆記具は毛筆または筆ペンの濃い墨が基本です。

祝儀袋の中身と渡し方にも型があります。慶事はあらかじめ用意した気持ちを表すために新札をそろえ、中袋の表側に肖像が来て、その肖像が上になる向きに入れます。金額は中袋の表に漢数字で書き、住所と氏名を裏に書きます。持参するときは袱紗に包み、受付で袱紗から取り出して、相手に正面が向くようにして両手で渡します。慶事の袱紗は暖色系、弔事は寒色系、紫はどちらにも使えるとされています。

招待状の返信は、届いたらできるだけ早く出します。出席の場合は、御出席の御を二本線で消して出席を丸で囲み、使わない御欠席は文字ごと二本線で消します。御芳名は御芳までを消して名を残し、その下に自分の名前を書きます。御住所は御だけを消します。宛名の行や宛は二本線で消して様に直します。余白にお祝いの言葉と、出席できるうれしさを一言添えると印象がよくなります。

水引の使い分け(一般的な目安)
場面水引の結び方理由
結婚祝い結び切り・あわじ結び一度きりであってほしいため
出産祝い蝶結び何度あってもよろこばしいため
入学祝い・就職祝い蝶結び繰り返しあってよいお祝いのため
快気祝い結び切り繰り返さないほうがよいため
お中元・お歳暮蝶結び毎年繰り返す季節のあいさつのため
弔事結び切り繰り返さないようにという意味のため
招待状の返信の書き方1. 届いたらできるだけ早く投函する2. 御出席の御を二本線で消し、出席を丸で囲む3. 使わない御欠席は文字ごと二本線で消す4. 御芳名は御芳までを消し、名を残して名前を書く5. 宛名の行または宛を二本線で消して様と書く6. 余白にお祝いの言葉を一言添える

用語

水引
祝儀袋や掛け紙に掛ける紐。結び方によって意味が変わり、蝶結びと結び切りを使い分ける。
蝶結び
花結びとも呼ぶ、何度でも結び直せる結び方。出産祝いやお中元など繰り返しあってよいことに使う。
結び切り
ほどけない結び方。結婚祝いや快気祝い、弔事など、繰り返さないほうがよいことに使う。あわじ結びもこの一種。
のし
掛け紙の右上に付く細長い飾り。もとは干したあわびで、生ものを添える意味がある。生ものそのものや弔事には付けない。
表書き
水引の上に書く用途の言葉。結婚祝いなら寿、御祝、御結婚御祝など。名前は水引の下に少し小さめに書く。
袱紗
祝儀袋や不祝儀袋を包んで持参する布。慶事は暖色系、弔事は寒色系、紫はどちらにも使えるとされる。

例題

例題:結婚祝いに蝶結びの祝儀袋を使ってよいか。
答えと考え方 使わないのが一般的。蝶結びは何度でも結び直せるので、繰り返しあってよいことに用いる。結婚は一度きりを願うため、結び切りやあわじ結びを選ぶ。
例題:内祝いに生鮮の魚を贈るとき、掛け紙ののしはどうするか。
答えと考え方 のしはもともと生ものを添える印なので、生ものそのものを贈るときには付けないのが一般的。水引だけの掛け紙を使う。
例題:招待状の返信で、御芳名はどこまで消すか。
答えと考え方 御芳までを二本線で消し、名を残してその下に自分の名前を書く。御だけを消すと芳名という敬意の表現が残ってしまう。

出典・根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行を整理したものです

2. 弔事と季節の贈答(香典・服装・言葉づかい・お中元とお歳暮)

通夜と告別式での動き方、宗教によって変わる香典の表書き、避けたい言葉、そしてお中元とお歳暮の時期と表書きまでを整理します。

訃報を受けたら、日時・場所・喪主の名前・宗教の形式を確認します。通夜は夜に行う儀式、告別式は故人に別れを告げる儀式で、どちらか一方に参列することも多くあります。取り急ぎ通夜に駆けつける場合は、地味な色のスーツなど平服でも差し支えないとされ、告別式は喪服が基本と説明されるのが一般的です。装身具は控えめにし、光るものや華美なものは避けます。数珠は仏式の場で用いるもので、神式やキリスト教式では持ちません。会社や地域に決まった慣行がある場合は、そちらに合わせてください。

香典の表書きは宗教によって変わるので、必ず事前に確認します。仏式では御香典や御香料が広く使え、神式では御玉串料や御榊料、キリスト教式では御花料が用いられます。御霊前は仏式の通夜や葬儀で使われることが多い一方、浄土真宗では亡くなるとすぐに仏になるという教えから御仏前を用いると説明されます。宗派が分からないときは御香典のような無難な表書きにするか、先方や葬儀社に確かめるのが確実です。表書きは薄墨で書く習わしがあります。

不祝儀袋は結び切りの水引を使い、慶事の印であるのしは付けません。中に入れるお札は、慶事の新札とは反対に、不幸を予期して用意していたという印象を避けるため新札は使わず、新札しか手元にないときは一度折り目を付けて入れるという慣行があります。袱紗は寒色系を選びます。受付では袱紗から取り出し、お悔やみの言葉を述べてから、相手に正面が向くようにして両手で渡します。金額の目安や細かな作法は地域や間柄で変わるので、社内の慣例があれば確認してください。

言葉づかいでは、このたびはご愁傷さまでございます、心よりお悔やみ申し上げます、といった定型を使い、死因を尋ねたり長話をしたりしません。重ね重ね、たびたび、返す返す、ますますのような重ね言葉は不幸が繰り返すことを連想させるため、忌み言葉として避けます。ご冥福をお祈りします、供養、成仏といった言い方は仏教の言葉なので、神式やキリスト教式の場では使いません。参列できないときは弔電を、通夜または告別式に間に合うように、斎場宛・喪主宛で手配します。

お中元とお歳暮は、日ごろの感謝を伝える季節のあいさつであってお祝いではありません。水引は毎年繰り返すものなので蝶結びを用い、表書きは御中元、御歳暮とします。贈る時期には地域差があり、お中元はおおむね7月の初めから中ごろ、地域によっては8月の中ごろまで、お歳暮は12月の初めから20日ごろまでとされます。時期を過ぎたら表書きを変え、お中元は立秋までが暑中御見舞、立秋を過ぎると残暑御見舞、お歳暮は年が明けて松の内までが御年賀、その後は寒中御見舞とします。目上の方には暑中御伺、残暑御伺とすることもあります。お祝いではないので喪中の相手にも贈ってよいとされますが、紅白の水引は避け、無地の短冊などにするのが一般的です。

香典の表書き(宗教・形式別の一般的な例)
宗教・形式広く使われる表書き気をつけること
仏式御香典・御香料浄土真宗では御仏前を用いるとされる
神式御玉串料・御榊料数珠は用いない
キリスト教式御花料冥福や供養などの仏教の言葉は使わない
形式が分からない御香典先方や葬儀社に確認するのが確実
弔電を手配する手順1. 通夜と告別式の日時と場所を確認する2. どちらかに間に合う時刻を逆算して申し込む3. 宛先は斎場、宛名は喪主のフルネームにする4. 喪主が分からなければ、故人の名に ご遺族様 と添える5. 文面から重ね言葉と宗教の合わない言葉を外す6. 差出人に会社名・部署名・氏名を入れる

用語

通夜
葬儀の前に行う儀式。取り急ぎ駆けつけるという性格から、地味な色の平服でも差し支えないとされる。
御玉串料
神式の葬儀で用いられる表書き。御榊料も使われる。神式の場では数珠を用いない。
御花料
キリスト教式の葬儀で用いられる表書き。冥福や供養といった仏教の言葉は使わない。
忌み言葉
重ね重ね、たびたび、返す返すなど、不幸が繰り返すことを連想させるため弔事で避ける言葉。
弔電
参列できないときに送るお悔やみの電報。通夜または告別式に間に合うよう、斎場宛・喪主宛で手配する。
寒中御見舞
松の内が過ぎてから贈るときの表書き。年が明けて松の内までは御年賀とする。

例題

例題:神式の葬儀に参列する。香典の表書きは何にするか。
答えと考え方 御玉串料や御榊料が広く使われる。数珠は仏式のものなので持参せず、ご冥福という言い方も仏教の言葉なので使わない。
例題:お中元の時期を過ぎてしまった。表書きはどうするか。
答えと考え方 立秋までなら暑中御見舞、立秋を過ぎたら残暑御見舞とする。目上の方には暑中御伺、残暑御伺とすることもある。
例題:弔問の場で 重ね重ねお悔やみ申し上げます と言ってよいか。
答えと考え方 重ね重ねは不幸が繰り返すことを連想させる重ね言葉なので避ける。心よりお悔やみ申し上げます、と言い換える。

出典・根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行を整理したものです

確認問題(20問)

四肢択一。「正解と解説」を開くと、正解の理由と他の選択肢が違う理由を確認できます。

問1|結婚の水引

結婚祝いの祝儀袋に用いる水引として適切なものはどれか。

  1. 結び切り
  2. 蝶結び
  3. 水引を掛けない
  4. 黒白の結び切り
正解と解説
正解:A. 結び切り

結婚は一度きりであってほしいことなので、ほどけない結び切り、その一種のあわじ結びを選ぶ。蝶結び(花結び)は何度も結び直せることから繰り返しあってよいお祝いに使うもので、黒白の水引は弔事に使う。慶事の現金は水引の掛かった袋に入れる。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問2|蝶結びの場面

蝶結び(花結び)の水引を使うのが一般的な場面はどれか。

  1. 結婚祝い
  2. 出産祝い
  3. 快気祝い
  4. 香典
正解と解説
正解:B. 出産祝い

蝶結びは何度でも結び直せるので、繰り返しあってよろこばしいお祝いに使う。出産祝いや入学祝いがこれに当たる。結婚祝い、快気祝い、弔事はいずれも繰り返さないほうがよいことなので結び切りを選ぶ。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問3|のしの由来

のし(熨斗)についての説明として適切なものはどれか。

  1. 水引の別名で、結び目そのものを指す
  2. 現金を入れる中袋のことである
  3. もとは干したあわびで、生ものを添える意味がある
  4. 弔事のときに必ず付ける飾りである
正解と解説
正解:C. もとは干したあわびで、生ものを添える意味がある

のしは掛け紙や祝儀袋の右上に付く細長い飾りで、もとは干したあわびを薄く伸ばしたもの。生ものを添えるという意味があるため、生ものそのものを贈るときや弔事には付けない。水引は袋や掛け紙に掛ける紐で、のしとは別のもの。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問4|のしを付けない

贈り物に掛け紙を使うとき、一般にのしを付けないのはどの場合か。

  1. お中元にそうめんを贈るとき
  2. 入学祝いに図書カードを贈るとき
  3. 新築祝いに観葉植物を贈るとき
  4. 内祝いに生鮮の魚を贈るとき
正解と解説
正解:D. 内祝いに生鮮の魚を贈るとき

のしは生ものを添える印なので、生ものそのものを贈るときには重ねて付けない。そうめん、図書カード、観葉植物はいずれも生ものではないので、用途に合った水引とのしの付いた掛け紙を使う。慶事の印なので弔事にも付けない。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問5|表書きの位置

祝儀袋の書き方として適切なものはどれか。

  1. 表書きを水引の上に、名前を水引の下に書く
  2. 表書きを水引の下に、名前を水引の上に書く
  3. 表書きと名前をまったく同じ大きさで並べて書く
  4. 名前は書かず、表に金額だけを書く
正解と解説
正解:A. 表書きを水引の上に、名前を水引の下に書く

表書きは水引の上の中央、贈る人の名前は水引の下の中央に、表書きより少し小さめに書く。金額は中袋の表に漢数字で書き、住所と氏名は中袋の裏に書くのが一般的。名前がないと誰からのものか分からなくなる。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問6|祝儀のお札

結婚祝いの祝儀袋に入れるお札の扱いとして、一般に適切とされるものはどれか。

  1. 手元にある使い古したお札を、そのまま数えて入れる
  2. 新札を用意し、肖像が表側の上に来るように入れる
  3. 入れる前にお札へ折り目を付ける
  4. お札をすべて裏返しにして重ねる
正解と解説
正解:B. 新札を用意し、肖像が表側の上に来るように入れる

慶事はあらかじめ用意した気持ちを表すため新札をそろえ、中袋の表側に肖像が来て、その肖像が上になる向きに入れるのが一般的。折り目を付けるのは弔事で急いで用意したことを表す慣行なので、慶事では逆になる。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問7|返信の書き方

結婚式の招待状に出席で返信するときの書き方として、不適切なものはどれか。

  1. 御出席の御を二本線で消して、出席を丸で囲む
  2. 宛名の「行」の字を二本線で消して「様」と書く
  3. 御芳名を、名まで含めてすべて二本線で消す
  4. 余白にお祝いの言葉を一言添える
正解と解説
正解:C. 御芳名を、名まで含めてすべて二本線で消す

御芳名は、自分に対する敬意の表現である御芳までを消して名を残し、その下に自分の名前を書く。名まで消すと記入欄そのものが消えてしまう。御を消して出席を丸で囲むこと、行を様に直すこと、お祝いの言葉を添えることはいずれも一般的な作法。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問8|連名の並べ方

祝儀袋に三人の連名で名前を書くときの一般的な書き方はどれか。

  1. 五十音順に左から並べる
  2. 代表者一人だけ書いて、ほかは省略する
  3. 三人の名前を重ねて書く
  4. 地位や年齢の高い人を右にして順に並べる
正解と解説
正解:D. 地位や年齢の高い人を右にして順に並べる

縦書きでは右が上位になるため、地位や年齢の高い人から右へ順に並べるのが一般的。人数が多いときは代表者名の左に外一同と書き、全員の名前は中包みや別紙に記す。名前を重ねて読めなくするのは避ける。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問9|袱紗を使う理由

祝儀袋を袱紗に包んで持参する理由として適切なものはどれか。

  1. 袋の折れや汚れを防ぎ、あらためて差し出す丁寧さを表すため
  2. 包んだ金額を隠して、受付でその場で数え直させないようにするため
  3. 受付で渡す前に、袋に掛けてある水引をほどきやすくしておくため
  4. のしを外してから渡すため
正解と解説
正解:A. 袋の折れや汚れを防ぎ、あらためて差し出す丁寧さを表すため

袱紗は袋を傷めずに運び、その場で取り出してあらためて差し出すという丁寧さを表すもの。慶事は暖色系、弔事は寒色系、紫はどちらにも使えるとされる。受付では袱紗から出し、相手に正面が向くようにして両手で渡す。水引やのしは外さない。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問10|結婚の表書き

結婚祝いの表書きとして一般に用いられるものはどれか。

  1. 御霊前
  2. 寿
  3. 御仏前
  4. 御玉串料
正解と解説
正解:B. 寿

結婚祝いは寿、御祝、御結婚御祝などが一般的で、4文字を避けて祝御結婚と書く形もある。御霊前と御仏前は弔事の表書きなので慶事には使わない。御玉串料は神社への供物料を指す言葉で神前結婚式などの慶事にも用いられるが、結婚祝いとして本人に贈る現金の表書きには使わない。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問11|神式の表書き

神式の葬儀に持参する不祝儀袋の表書きとして、一般に用いられるものはどれか。

  1. 御香典
  2. 御花料
  3. 御玉串料
  4. 寿
正解と解説
正解:C. 御玉串料

神式では御玉串料や御榊料が広く用いられる。御香典は仏式、御花料はキリスト教式の表書き。寿は慶事のものなので弔事には使わない。宗教の形式が分からないときは、先方や葬儀社に確認するのが確実。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問12|キリスト教式

キリスト教式で行われる葬儀に参列する場合、不祝儀袋の表書きとして一般に用いられるものはどれか。

  1. 御玉串料
  2. 御香料
  3. 御祝
  4. 御花料
正解と解説
正解:D. 御花料

キリスト教式では御花料が広く用いられる。御玉串料は神式、御香料は仏式の表書きで、御祝は慶事のもの。キリスト教式の場では、ご冥福、供養、成仏といった仏教の言葉も使わない。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問13|浄土真宗

仏式の葬儀のうち、浄土真宗の場合に用いるとされる表書きはどれか。

  1. 御仏前
  2. 御玉串料
  3. 御花料
  4. 御神前
正解と解説
正解:A. 御仏前

浄土真宗では亡くなるとすぐに仏になるという教えから、通夜や葬儀の段階でも御仏前を用いると説明されることが多い。ほかの宗派では御霊前が使われることもある。御玉串料と御神前は神式、御花料はキリスト教式の表書き。宗派が分からない場合は御香典のような表書きにするか確認する。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問14|数珠の扱い

数珠の扱いについて、一般に適切とされるものはどれか。

  1. 宗教の形式にかかわらず、どの葬儀にも必ず持参しなければならない
  2. 仏式の場で用いるもので、神式やキリスト教式では持たない
  3. 焼香のときだけ、隣の席に座っている人と貸し借りをしてもかまわない
  4. 弔事の場だけでなく、結婚式などの慶事の受付にも必ず持参する
正解と解説
正解:B. 仏式の場で用いるもので、神式やキリスト教式では持たない

数珠は仏式の法具なので、神式やキリスト教式の葬儀では持たない。貸し借りは避けるのが一般的で、慶事に持参するものでもない。宗派によって形は異なるが、宗派を問わず使える略式のものもある。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問15|避けたい言葉

弔事の場で避けたほうがよいとされる言い方はどれか。

  1. 心よりお悔やみ申し上げます
  2. このたびはご愁傷さまでございます
  3. 重ね重ね残念でなりません
  4. お力落としのことと存じます
正解と解説
正解:C. 重ね重ね残念でなりません

重ね重ね、たびたび、返す返す、ますますのような重ね言葉は、不幸が繰り返すことを連想させるため忌み言葉として避ける。お悔やみ申し上げます、ご愁傷さま、お力落としはいずれも弔事の定型の言い回し。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問16|不祝儀のお札

不祝儀袋に入れるお札の扱いとして、一般に説明される慣行はどれか。

  1. 慶事のときと同じように、必ず新札だけをそろえて中袋に入れる
  2. 金額は中袋にも表書きにも書かないままで、お札だけを入れる
  3. 水引をほどいてから入れる
  4. 新札は避け、新札しかないときは折り目を付けて入れる
正解と解説
正解:D. 新札は避け、新札しかないときは折り目を付けて入れる

慶事の新札とは反対に、弔事は不幸を予期して用意していたという印象を避けるため新札を使わないという慣行がある。新札しか手元にないときは一度折り目を付けて入れる。金額は中袋に書き、水引はほどかない。細部は地域によって異なることがある。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問17|弔電の手配

弔電を送るときの一般的な扱いとして適切なものはどれか。

  1. 通夜または告別式に間に合うよう、斎場宛・喪主宛で手配する
  2. 通夜も告別式も終わった後に、自宅へ届くよう手配する
  3. 差出人を書かずに送る
  4. 慶事の定型文をそのまま使う
正解と解説
正解:A. 通夜または告別式に間に合うよう、斎場宛・喪主宛で手配する

弔電は式の中で読まれることがあるため、間に合う時刻を逆算し、式場となる斎場宛・喪主宛で手配する。喪主が分からないときは故人の名に ご遺族様 と添える。差出人には会社名・部署名・氏名を入れ、文面からは重ね言葉と宗教の合わない言葉を外す。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問18|通夜の装い

急な訃報を受けて通夜に駆けつけるときの服装として、一般に説明されるものはどれか。

  1. 華やかな色や柄のスーツでもかまわない
  2. 地味な色のスーツなど平服でも差し支えないとされる
  3. 必ずモーニングコートを着る
  4. 制服であれば柄物でもよい
正解と解説
正解:B. 地味な色のスーツなど平服でも差し支えないとされる

通夜は取り急ぎ駆けつけるという性格から、地味な色のスーツなど平服でも差し支えないとされ、告別式は喪服が基本と説明されるのが一般的。いずれの場合も光る装身具や華美な色は避ける。会社や地域に慣行がある場合はそちらに合わせる。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問19|贈答の水引

お中元やお歳暮の掛け紙に用いる水引として一般的なものはどれか。

  1. 結び切り
  2. 水引は掛けない
  3. 蝶結び
  4. 黒白の水引
正解と解説
正解:C. 蝶結び

お中元やお歳暮は毎年繰り返す季節のあいさつなので、何度でも結び直せる蝶結びを用いる。結び切りは一度きりであってほしいこと、黒白の水引は弔事に使うもの。表書きは御中元、御歳暮とする。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

問20|時期を過ぎたら

お歳暮を贈りそびれ、年が明けて松の内も過ぎてしまった。このときの表書きとして一般に用いられるものはどれか。

  1. 御歳暮
  2. 御年賀
  3. 暑中御見舞
  4. 寒中御見舞
正解と解説
正解:D. 寒中御見舞

年が明けて松の内までは御年賀、松の内を過ぎたら寒中御見舞とするのが一般的。御歳暮は年内に贈るときの表書き、暑中御見舞は夏のもの。時期の区切りには地域差があるので、迷うときは先方の地域の習わしに合わせる。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く通用しているビジネス慣行にもとづく問題です

演習:この章の問題を解く

ランダム出題の演習ツールです(JavaScript が有効な場合に動きます)。上の「確認問題」はそのままでもすべて読めます。

※ 解説は学習用の情報提供です。最新の出題範囲・制度は必ず公式発表をご確認ください。
※ 敬語は文化庁「敬語の指針」(平成19年文化審議会答申)に沿っています。マナーの慣行は広く一般に通用する形を紹介するもので、業界・会社により異なる場合があります。