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企業研究 COMPANY RESEARCH

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講義 3 本・確認問題 30 問 | 本試験では「調べ方」(0問)の一部 | 最終更新 2026-09-24

この章で学ぶこと
目次
  1. 業界の正式な物差しは日本標準産業分類
  2. サプライチェーンのどこにいるかで会社は見える
  3. グループの形と、市場の形を押さえる
  4. 確認問題(30問)
  5. 演習ツール

1. 業界の正式な物差しは日本標準産業分類

「メーカー」「商社」といった業界の呼び方は就職活動の世界の言い方で、統計の世界には日本標準産業分類という別の物差しがあります。まず、この二つを行き来できるようにします。

「業界」という言葉には法律上の定義がありません。就職活動で使う「メーカー」「商社」「金融」「インフラ」といった区切りは、働き方や取引の相手が似ている会社をまとめた慣用の呼び方です。一方で、国の統計は日本標準産業分類という共通の物差しで産業を区切っています。総務省が定める統計基準で、直近の改定は第14回改定です。二つは一対一では対応しません。慣用の呼び方で当たりをつけ、正式な分類で位置を確かめる、という二段構えにしておくと調べ物で迷いません。

日本標準産業分類の構成は、大分類、中分類、小分類、細分類から成る4段階の階層です。分類項目名以外による記載では、大分類項目をアルファベットで表記し、中分類項目を2桁、小分類項目を3桁、細分類項目を4桁の分類番号で表記します。大分類はAの「農業、林業」からTの「分類不能の産業」までの20項目です。就職活動でよく使う7つのくくりのうち、メーカーはE、商社と小売はI、金融はJ、情報通信はG、インフラはFやHにおおむね対応しますが、サービスはL、M、N、O、P、Q、Rなど複数の大分類にまたがります。

この分類を適用する単位は事業所です。経済センサスなどで企業等を単位として産業別に分類しようとする場合には、本分類を準用することができるという整理になっています。一つの事業所で複数の分類項目に該当する経済活動が行われている場合は、主要な経済活動によって産業を決めます。主要かどうかは付加価値によって判断するのが最良とされ、付加価値の情報が得られないときは産出額、販売額、収入額、従業者数などを代理の指標に使います。格付けは上位分類から順に下位分類へ下ろしていきます。

実務で効いてくるところが三つあります。第一に、製造業は新たな製品の製造加工を行い、その製品を主として卸売する事業所を指します。店舗で個人に売る製造小売業は小売業に分類され、修理だけを専業とする事業所も製造業には入りません。第二に、卸売業と小売業を分けるのは誰に売るかです。小売業や他の卸売業、産業用使用者に大量または多額に売るのが卸売業、個人用または家庭用消費のために売るのが小売業です。第三に、会社としての事業活動を行わず管理機能だけを持ついわゆる純粋持株会社の事業所は、大分類Lの「学術研究、専門・技術サービス業」にある「純粋持株会社(7282)」に分類されます。ホールディングスという社名から製造業だと思い込むと、統計を引くときにずれます。

日本標準産業分類の大分類 20項目
記号大分類の名称
A農業、林業
B漁業
C鉱業、採石業、砂利採取業
D建設業
E製造業
F電気・ガス・熱供給・水道業
G情報通信業
H運輸業、郵便業
I卸売業、小売業
J金融業、保険業
K不動産業、物品賃貸業
L学術研究、専門・技術サービス業
M宿泊業、飲食サービス業
N生活関連サービス業、娯楽業
O教育、学習支援業
P医療、福祉
Q複合サービス事業
Rサービス業(他に分類されないもの)
S公務(他に分類されるものを除く)
T分類不能の産業
気になる会社が統計上どの産業に入るかを調べる手順1. 総務省の「統計基準等」のページで日本標準産業分類を開く2. 「分類項目表」で大分類AからTまでを一度通して見渡す3. その会社の主な事業に近い大分類を1つ選ぶ4. 選んだ大分類の中で、中分類の2桁まで下りる5. e-Statの「統計分類・用語の検索」で小分類の3桁と細分類の4桁を確かめる6. 有価証券報告書の「事業の内容」と見比べ、選んだ分類とずれていないか点検する7. ずれていたら、付加価値の大きい活動はどれかという観点で選び直す

用語

日本標準産業分類
総務省が定める統計基準。統計調査の対象となる産業の範囲の確定や、統計結果の産業別表章に用いる。直近は第14回改定。
大分類
分類の最上位の階層。Aの「農業、林業」からTの「分類不能の産業」まで20項目あり、アルファベットで表記する。
事業所
経済活動の場所的単位。単一の経営主体により一区画を占めて行われ、その区画に人と設備があって継続的に行われているもの。産業分類を適用する単位。
主要な経済活動
一つの事業所で複数の活動がある場合に産業を決める基準。付加価値によるのが最良とされ、得られないときは産出額や販売額などを代理指標にする。
製造業
大分類E。新たな製品の製造加工を行い、主として卸売する事業所。単なる選別や包装、修理の専業は含まない。
卸売業
大分類Iに含まれる。小売業や他の卸売業、産業用使用者に商品を大量または多額に販売する事業所。売買の代理や仲立ちも含む。
小売業
大分類Iに含まれる。個人用または家庭用消費のために商品を販売する事業所。産業用使用者に少量または少額に販売するものも含む。
純粋持株会社
会社としての事業活動を行わず、経営権を取得した会社に対する管理機能を持つ会社。事業所は大分類Lの「純粋持株会社(7282)」に分類される。

例題

例題:「うちは総合サービス業です」と書いてある会社があります。産業分類ではどう扱いますか。
答えと考え方 「総合サービス業」という大分類はありません。事業所ごとに主要な経済活動を見て、L、M、N、O、P、Q、Rなどのどれに当たるかを決めます。有価証券報告書のセグメント情報を見て、付加価値の大きい活動から順に当てはめます。
例題:自社工場で作った家具を、自社の直営店だけで個人客に売っている会社の事業所は、製造業ですか。
答えと考え方 店舗で直接個人に販売する製造小売業は小売業に分類されます。製造業は新たな製品を主として卸売する事業所を指すためです。
例題:社名に「ホールディングス」と付いていれば、必ず純粋持株会社ですか。
答えと考え方 いいえ。社名は自由に付けられます。会社としての事業活動も行っている事業持株会社なら、主として管理業務を行う本社に準じて産業を決めます。事業の内容を読んで確かめます。

出典・根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

2. サプライチェーンのどこにいるかで会社は見える

会社の姿は、何を作っているかより「誰に売っているか」でつかめます。素材から小売までの並びのどこにいるかと、相手が事業者か個人かの二つで整理します。

ものが消費者に届くまでには、素材、部品、完成品、卸売、小売という段階があります。原料に近い側を川上、消費者に近い側を川下と呼びます。同じ「自動車の会社」でも、鋼板を作る会社、部品を作る会社、車を組み立てる会社、販売店を運営する会社では、売る相手も、業績が揺れる理由も、必要とされる仕事も違います。会社を調べるときにまずやることは、その会社をこの並びのどこかに置いてみることです。

次に、取引の相手が事業者か個人かを見ます。事業者に売るのがBtoB、個人の消費者に売るのがBtoCです。部品を完成品メーカーに納め、その完成品が消費者に届く形をBtoBtoCと呼ぶこともあります。BtoBの会社は広告を打つ相手が事業者なので、一般の知名度は低くなりがちです。知名度と事業の規模や役割は別物だ、と割り切ることが企業研究の第一歩になります。逆にBtoCの会社は、消費者としての実感がある分、売り方や店舗の話に目が行きすぎて、稼ぎの柱を見落としやすくなります。

この並びを横から支える会社もあります。商社は売り手と買い手をつなぐ仲介に加え、代金の立替えなどの金融、輸出入の手続きや物流の手配、情報の提供、事業への投資といった機能を担います。物流、金融、情報通信、人材のサービスも同じく各段階に機能を提供する側です。つまり業界を「7つのくくり」で覚えるより、「並びのどこか」と「支える側か」で見たほうが、会社の役割は正確につかめます。

確かめ方は決まっています。有価証券報告書の「第1 企業の概況」にある「3 事業の内容」です。ここには、提出会社と関係会社が営む主な事業の内容と、その事業における位置づけを、セグメント情報との関連を含めて系統的に説明し、事業系統図等で示すことになっています。セグメントの区分ごとに、その事業に携わっている主要な関係会社の名称も併せて書かれます。誰から仕入れて誰に売っているかは、この図をたどれば分かります。会社名の響きや求人票の職種一覧から推測するより、はるかに確実です。

サプライチェーンの段階と主な取引の相手
段階主な役割主な取引の相手
素材鉱石、原油、木材などから鋼材、化学品、紙などの素材を作る部品メーカー、完成品メーカー
部品素材を加工して機械や電子機器の部品を作る完成品メーカー
完成品部品を組み立てて、最終製品として売れる形にする卸売業、小売業、産業用使用者
卸売商品をまとめて仕入れ、小売業や他の卸売業、産業用使用者に売る小売業、他の卸売業、事業者
小売個人用または家庭用消費のために商品を売る個人の消費者
支える側物流、金融、情報通信、人材などの機能を各段階に提供する各段階の事業者
ある会社がサプライチェーンのどこにいるかを確かめる手順1. EDINETでその会社の有価証券報告書を開く2. 「第1 企業の概況」の「3 事業の内容」まで進む3. 事業系統図で、誰から仕入れ、誰に売っているかを矢印でたどる4. セグメントの名前と、その事業に携わる主要な関係会社の名称を書き出す5. 主な取引の相手が事業者か個人の消費者かで、BtoBかBtoCかを判断する6. 素材、部品、完成品、卸売、小売、支える側のどこに当たるかを一言で言えるようにする7. 同じ段階にいる他の会社も同じ手順で見て、比べられる形にそろえる

用語

川上
素材や原料に近い上流の段階。鋼材、化学品、紙などを作る会社が位置する。
川下
消費者に近い下流の段階。卸売や小売が位置し、最終需要の動きが直に効いてくる。
BtoB
事業者どうしの取引。部品、素材、業務用の設備やサービスなどが該当し、一般の知名度と事業規模は一致しないことが多い。
BtoC
事業者から個人の消費者への取引。日本標準産業分類でいえば、個人用または家庭用消費のための販売が小売業にあたる。
BtoBtoC
直接の取引相手は事業者だが、その先に消費者がいる形。直接の顧客と最終の使い手の両方を見る必要がある。
商社
売買の仲介に加え、金融、物流、情報、事業投資などの機能を担う会社。幅広い分野を扱う総合商社と、分野を絞った専門商社がある。
事業系統図
有価証券報告書の「事業の内容」で示される図。提出会社と関係会社の関係や、商流の向きを一枚で表す。
産業用使用者
建設業や製造業など、事業のために商品を使う買い手。ここに大量または多額に販売するものは卸売業に分類される。

例題

例題:名前を聞いたことのない会社の説明会に誘われました。調べる価値はありますか。
答えと考え方 あります。BtoBの会社は広告を打つ相手が事業者なので、一般の知名度は低くなります。有価証券報告書の「事業の内容」で、どの工程を担い、誰に売っているかを確かめてから判断します。
例題:「川上に強い」と書いてある記事を見ました。何を意味しますか。
答えと考え方 素材や原料に近い上流の段階で位置を占めている、という意味です。川上は最終需要から距離があるぶん、動き方も、必要とされる技術も、川下とは違います。
例題:商社と小売業はどう違いますか。
答えと考え方 小売業は個人用または家庭用消費のために売る事業所です。商社は事業者どうしの売買の仲介を軸に、金融、物流、情報、事業投資といった機能を担います。売る相手と担う機能が違います。

出典・根拠:※ 公的な定めはありません。広く知られた業界の構造を整理したものです

3. グループの形と、市場の形を押さえる

親会社、子会社、関連会社、持株会社。似た言葉には、それぞれ別の条文の定義があります。あわせて、市場が何社に集中しているかの見方と、東証の市場区分も押さえます。

グループ会社という言葉は日常語で、法令の定義があるのは個々の呼び方のほうです。会社法 第2条第3号は子会社を「会社がその総株主の議決権の過半数を有する株式会社その他の当該会社がその経営を支配している法人として法務省令で定めるもの」と定義し、同条第4号が親会社を定義しています。財務諸表の世界では別の定義が使われます。財務諸表等規則 第8条第5項は関連会社を、会社等およびその子会社が、子会社以外の他の会社等の財務および営業または事業の方針の決定に対して重要な影響を与えることができる場合の、その会社等としています。同条第6項は、原則として議決権の20%以上を所有している場合などをその「重要な影響」に当たる場合として挙げています。そして同条第8項の関係会社は、親会社、子会社、関連会社、その他の関係会社をまとめた呼び方です。

持株会社にも定義があります。独占禁止法 第9条第4項第1号は、子会社の株式の取得価額の合計額の当該会社の総資産の額に対する割合が100分の50を超える会社を持株会社としています。社名に「ホールディングス」と付いているかどうかは定義とは無関係です。自分でも事業を行う事業持株会社と、管理機能だけを持つ純粋持株会社があり、後者の事業所は日本標準産業分類では大分類Lの「純粋持株会社(7282)」に分類されます。志望先が持株会社なのか事業会社なのかで、採用の主体も配属の考え方も変わることがあるので、応募の前に確かめておく価値があります。

市場の形を表す言葉も整理しておきます。シェアは一定の市場でその会社が占める割合、寡占は少数の会社に集中している状態を指します。集中の度合いを測る道具として、公正取引委員会の企業結合ガイドラインはHHIを使います。HHIはハーフィンダール・ハーシュマン指数のことで、一定の取引分野における各事業者の市場シェアの2乗の総和で算出されます。同ガイドラインは、企業結合後のHHIが1,500以下の場合、1,500超2,500以下で増分が250以下の場合、2,500を超え増分が150以下の場合には、通常は競争を実質的に制限することとならないとしています。参入障壁は、新しい会社がその市場に入りにくくしている要因のことで、大規模な設備投資、許認可、流通網や取引先の関係、技術やブランドの蓄積などが代表例です。

最後に上場している場所です。東京証券取引所は2022年4月4日から、市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQの4区分を、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3区分に再編しました。プライム市場は多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額を持ち、より高いガバナンス水準を備える企業向け、スタンダード市場は一定の時価総額を持ち上場企業としての基本的なガバナンス水準を備える企業向け、グロース市場は高い成長可能性の実現に向けた事業計画とその進捗の適時適切な開示が行われ、一方で事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けとされています。このほか、投資できる者を特定投資家等に限ったTOKYO PRO Marketも東京証券取引所が運営しています。市販の業界地図は関係を一望するのに便利ですが、数字も関係も時期で変わります。全体像をつかむ入口として使い、個別の事実は各社の公表資料で裏を取ってください。

似ている呼び方の、根拠と目安
呼び方根拠目安
子会社会社法 第2条第3号総株主の議決権の過半数を有するなど、経営を支配している法人
親会社会社法 第2条第4号株式会社を子会社とする会社など、その会社の経営を支配している法人
関連会社財務諸表等規則 第8条第5項・第6項子会社以外で、原則として議決権の20%以上を持つなど重要な影響を与えられる会社
関係会社財務諸表等規則 第8条第8項親会社、子会社、関連会社、その他の関係会社をまとめた呼び方
持株会社独占禁止法 第9条第4項第1号子会社株式の取得価額の合計額が総資産の100分の50を超える会社
純粋持株会社総務省「日本標準産業分類」事業活動を行わず管理機能を持つ会社。事業所は大分類Lの純粋持株会社(7282)
グループの形と上場している場所を調べる手順1. 会社の公式サイトで「会社概要」と「グループ会社一覧」を開く2. EDINETで有価証券報告書の「第1 企業の概況」の「4 関係会社の状況」を見る3. 親会社、子会社、関連会社、その他の関係会社の別と、議決権に対する所有割合を書き出す4. 社名にホールディングスとあれば、自分で事業を行っているかを「3 事業の内容」で確かめる5. 採用の主体が持株会社か事業会社かを、採用ページの募集要項で確認する6. 日本取引所グループのサイトで、プライム、スタンダード、グロースのどれに上場しているかを見る7. 上場していない会社なら、有価証券報告書が存在しない場合があることを前提に調べ方を切り替える

用語

子会社
会社が総株主の議決権の過半数を有する株式会社その他、経営を支配している法人(会社法 第2条第3号)。
親会社
株式会社を子会社とする会社その他、その株式会社の経営を支配している法人(会社法 第2条第4号)。
関連会社
子会社以外で、財務および営業または事業の方針の決定に重要な影響を与えることができる会社(財務諸表等規則 第8条第5項)。議決権20%以上の所有が目安の一つ。
関係会社
財務諸表提出会社の親会社、子会社、関連会社、およびその他の関係会社をまとめた呼び方(財務諸表等規則 第8条第8項)。
持株会社
子会社の株式の取得価額の合計額の総資産の額に対する割合が100分の50を超える会社(独占禁止法 第9条第4項第1号)。
シェア
一定の市場においてその事業者が占める割合。通常は販売数量の百分比で計算される。
HHI
ハーフィンダール・ハーシュマン指数。一定の取引分野における各事業者の市場シェアの2乗の総和。集中の度合いが高いほど大きくなる。
参入障壁
新しい会社がその市場に入りにくくしている要因。設備投資の大きさ、許認可、流通網、技術やブランドの蓄積など。
市場区分
東京証券取引所が2022年4月4日から適用しているプライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3区分。

例題

例題:議決権を30%持っている会社は、子会社ですか関連会社ですか。
答えと考え方 過半数ではないので会社法上の子会社の典型には当たりません。財務諸表等規則 第8条第6項は議決権20%以上の所有を関連会社の目安の一つとしており、通常は関連会社として扱われます。ただし他の要件で子会社と判定される場合もあるため、有価証券報告書の「関係会社の状況」で確かめます。
例題:「業界2位」と書かれた記事を志望動機に引用してよいですか。
答えと考え方 順位やシェアは調査主体や集計の区切り方で変わり、年によっても動きます。引用するなら出所と時点を確かめ、できれば会社自身が公表している資料に置き換えます。
例題:グロース市場に上場している会社は、プライム市場の会社より劣るのですか。
答えと考え方 優劣の区分ではありません。市場ごとにコンセプトが違い、求められる開示やガバナンスの水準、想定する投資家が異なります。会社の良し悪しを表すものではありません。

出典・根拠:会社法 第2条・財務諸表等規則 第8条・独占禁止法 第9条・東京証券取引所 市場区分の見直し

確認問題(30問)

四肢択一。「正解と解説」を開くと、正解の理由と他の選択肢が違う理由を確認できます。

問1|産業分類

日本標準産業分類を定めているのはどれか。

  1. 厚生労働省
  2. 経済産業省
  3. 総務省
  4. 日本取引所グループ
正解と解説
正解:C. 総務省

日本標準産業分類は総務省が定める統計基準で、直近の改定は第14回改定である。統計調査の対象となる産業の範囲の確定や、統計結果の産業別表章に用いられる。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問2|分類の階層

日本標準産業分類の階層の構成として正しいものはどれか。

  1. 大分類と中分類の2段階で、小分類と細分類は置かない
  2. 大分類、中分類、小分類の3段階
  3. 業種、業界、業態の3段階で構成される
  4. 大分類、中分類、小分類、細分類の4段階
正解と解説
正解:D. 大分類、中分類、小分類、細分類の4段階

一般原則は「本分類の構成は、大分類、中分類、小分類及び細分類から成る4段階の階層とする」と定めている。就職活動で使う「業種」「業態」といった言葉は、この分類の階層の名前ではない。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問3|大分類の数

日本標準産業分類の大分類の記号の範囲として正しいものはどれか。

  1. AからTまでの20項目
  2. AからJの10項目
  3. AからZの26項目
  4. 1から99までの番号
正解と解説
正解:A. AからTまでの20項目

大分類はAの「農業、林業」からTの「分類不能の産業」までの20項目で、アルファベットで表記する。数字の番号を使うのは中分類以下である。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問4|分類の単位

日本標準産業分類を適用する単位として、一般原則が定めているものはどれか。

  1. 会社
  2. 事業所
  3. 従業者
  4. 市区町村
正解と解説
正解:B. 事業所

「本分類を適用する単位は、事業所である」とされる。経済センサスなどで企業等を単位として産業別に分類しようとする場合には、本分類を準用することができるという整理になっている。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問5|産業の決定

一つの事業所で複数の分類項目に該当する経済活動が行われている場合、産業はどのように決定するか。

  1. 最も古くから続けている活動で決定する
  2. 従業者が最も少ない活動で決定する
  3. 細分類から順に上位へさかのぼって決定する
  4. 付加価値等が最も大きい主要な経済活動で決定する
正解と解説
正解:D. 付加価値等が最も大きい主要な経済活動で決定する

主要な経済活動によって決定し、その判断は付加価値によるのが最良とされる。付加価値の情報が得られない場合は産出額、販売額、収入額、従業者数などを代理指標に使う。格付けは上位分類から順次下位分類へ行う。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問6|持株の分類

会社としての事業活動を行わず、経営権を取得した会社に対する管理機能を持ついわゆる純粋持株会社の事業所は、どの大分類に分類されるか。

  1. E 製造業
  2. I 卸売業、小売業
  3. L 学術研究、専門・技術サービス業
  4. R サービス業(他に分類されないもの)
正解と解説
正解:C. L 学術研究、専門・技術サービス業

純粋持株会社である事業所は、大分類Lの「学術研究、専門・技術サービス業」にある「純粋持株会社(7282)」に分類される。自分でも事業活動を行う事業持株会社は、主として管理業務を行う本社に準じて産業を決める。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問7|製造業の定義

大分類E「製造業」の説明として正しいものはどれか。

  1. 仕入れた商品をそのまま他の事業者に売る事業所
  2. 新たな製品の製造加工を行い、主として卸売する事業所
  3. 製品の修理だけを専業とする事業所
  4. 農林水産物を選別し包装して出荷する事業所
正解と解説
正解:B. 新たな製品の製造加工を行い、主として卸売する事業所

製造業は、新たな製品の製造加工を行い、その製品を主として卸売する事業所である。単なる選別や包装は製造業に含めず、修理を専業とする事業所や、農林水産物の出荷のための選別や包装を行う事業所も製造業には分類しない。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問8|卸と小売

卸売業と小売業を分ける主な基準はどれか。

  1. 誰に販売するか
  2. 店舗を構えているかどうか
  3. 取り扱っている商品の種類
  4. 会社が設立された年の古さ
正解と解説
正解:A. 誰に販売するか

卸売業は小売業や他の卸売業、産業用使用者に販売するもの、小売業は個人用または家庭用消費のために販売するものとされる。産業用使用者に少量または少額に販売するものも小売業に含まれる。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問9|製造小売

自社の工場で作ったパンを、店舗で個人の客に販売している事業所はどう扱われるか。

  1. 製造品を自社で作っているので製造業に分類される
  2. 小売業に分類される
  3. 分類不能の産業に分類される
  4. 製造業と小売業の両方に重ねて分類される
正解と解説
正解:B. 小売業に分類される

製造業は新たな製品を主として卸売する事業所を指すため、店舗で直接個人に販売する製造小売業は小売業に分類される。産業は事業所ごとに一つ決まり、二つの分類に重ねて格付けすることはない。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問10|分類の桁数

日本標準産業分類における分類番号の桁数の組合せとして正しいものはどれか。

  1. 中分類が2桁、小分類が3桁、細分類が4桁
  2. 中分類が1桁、小分類が2桁、細分類が3桁の分類番号
  3. 中分類が3桁、小分類が4桁、細分類が5桁
  4. すべて4桁でそろえる
正解と解説
正解:A. 中分類が2桁、小分類が3桁、細分類が4桁

一般原則は、大分類項目をアルファベットで表記するほか、中分類項目を2桁、小分類項目を3桁、細分類項目を4桁の分類番号で表記すると定めている。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問11|川上川下

サプライチェーンの説明で「川上」が指すのはどれか。

  1. 消費者に近い小売の段階
  2. 商品を運ぶ物流の段階
  3. 広告を出す宣伝の段階
  4. 素材や原料に近い上流の段階
正解と解説
正解:D. 素材や原料に近い上流の段階

素材や原料に近い側を川上、消費者に近い側を川下と呼ぶ。素材から部品、完成品、卸売、小売へと流れる並びのどこにいるかを押さえると、その会社の取引の相手が見えてくる。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く知られた業界の構造にもとづく問題です

問12|BtoB

BtoBの事業の説明として最も適切なものはどれか。

  1. 消費者に直接売る事業
  2. 官公庁だけに売る事業
  3. 会社などの事業者に売る事業
  4. 海外にだけ売る事業
正解と解説
正解:C. 会社などの事業者に売る事業

BtoBは事業者どうしの取引、BtoCは事業者から個人の消費者への取引を指す。BtoBの会社は名前を知られていなくても、部品や素材や業務用のサービスで大きな役割を持っていることがある。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く知られた業界の構造にもとづく問題です

問13|知名度

BtoB中心の会社を調べるときの姿勢として最も適切なものはどれか。

  1. 一般の知名度が低くても、取引の相手と提供している製品やサービスで役割を確かめる
  2. 一般の知名度が低い会社は調べる価値がないと判断し、消費者向けの商品を出している会社だけに絞り込む
  3. 広告をよく見かける会社かどうかで事業の規模を判断し、取引の相手が誰かは確かめない
  4. 消費者向けの商品がないので有価証券報告書を読む意味はないと考える
正解と解説
正解:A. 一般の知名度が低くても、取引の相手と提供している製品やサービスで役割を確かめる

BtoBの会社は広告を打つ相手が事業者なので、一般の知名度と事業の規模や役割は一致しない。取引の相手が誰か、どの工程を担っているかを、有価証券報告書の「事業の内容」などで確かめるのが筋である。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く知られた業界の構造にもとづく問題です

問14|商社の機能

商社が担う機能の説明として一般的でないものはどれか。

  1. 売り手と買い手をつなぐ仲介を行い、双方の取引条件を整える
  2. 代金の立替えや支払いの繰り延べなど、取引に伴う金融の機能
  3. 輸出入の通関手続きや倉庫、輸送といった物流の手配を担う
  4. 小売店で最終消費者に直接販売することだけを本業とする
正解と解説
正解:D. 小売店で最終消費者に直接販売することだけを本業とする

商社は売買の仲介に加え、金融、物流、情報、事業投資といった機能を担うのが一般的な姿である。小売店での消費者向け販売だけを本業とするのは小売業の説明であり、商社の説明としては当てはまらない。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く知られた業界の構造にもとづく問題です

問15|位置の確認

ある会社がサプライチェーンのどこに位置するかを確かめる方法として最も確実なものはどれか。

  1. 会社名の響きや広告で見かける印象から立ち位置を推測する
  2. 求人サイトに載っている職種の一覧だけを見て推測する
  3. 有価証券報告書の「事業の内容」と事業系統図を見る
  4. 市販の業界地図に載っている順位表だけを見て判断する
正解と解説
正解:C. 有価証券報告書の「事業の内容」と事業系統図を見る

「事業の内容」は、提出会社と関係会社が営む主な事業の内容と、その事業における位置づけを、セグメント情報との関連を含めて系統的に説明し、事業系統図等で示すことになっている。位置を確かめるにはここが早い。

根拠:企業内容等の開示に関する内閣府令 第二号様式 記載上の注意

問16|産業用販売

自社では製造せず、仕入れた業務用の大型機械を工場へ大量に納めている事業所は、どの区分にあたるか。

  1. 小売業
  2. 卸売業
  3. 製造小売業
  4. 分類不能の産業
正解と解説
正解:B. 卸売業

卸売業には、建設業や製造業などの産業用使用者に商品を大量または多額に販売するものや、業務用の設備や機械を販売する事業所が含まれる。個人用または家庭用消費のための販売が小売業である。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問17|業界の呼称

就職活動で使う「メーカー」「商社」「金融」といった業界の呼び方について、正しい理解はどれか。

  1. 法律で定義された正式な区分で、どの会社もいずれか一つに必ず属する
  2. 日本標準産業分類の大分類と一対一で対応し、記号もそろっている
  3. 慣用の呼び方で、統計上の分類とは必ずしも一致しない
  4. 東京証券取引所が定めた区分である
正解と解説
正解:C. 慣用の呼び方で、統計上の分類とは必ずしも一致しない

これらは働き方や取引の相手が似た会社をまとめた慣用の呼び方で、法令の定義はない。統計上の共通の物差しは日本標準産業分類であり、両者は一対一では対応しない。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く知られた業界の構造にもとづく問題です

問18|BtoBtoC

部品を完成品メーカーに納め、その完成品が消費者に届く会社の立ち位置を表す言い方として最も近いものはどれか。

  1. BtoBtoC
  2. 個人どうしが取引するCtoC
  3. 官公庁だけを相手にするBtoG
  4. 消費者に直接売る小売専業
正解と解説
正解:A. BtoBtoC

直接の取引相手は事業者だが、その先に消費者がいる形をBtoBtoCと呼ぶことがある。直接の顧客と最終の使い手が別なので、両方を見ないと事業の姿がつかめない。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く知られた業界の構造にもとづく問題です

問19|インフラ

電気、ガス、熱供給、水道を営む事業が置かれている大分類はどれか。

  1. 大分類S 公務(他に分類されるものを除く)
  2. 大分類F 電気・ガス・熱供給・水道業
  3. 大分類H 運輸業、郵便業
  4. 大分類R サービス業(他に分類されないもの)
正解と解説
正解:B. 大分類F 電気・ガス・熱供給・水道業

大分類Fが「電気・ガス・熱供給・水道業」である。就職活動で「インフラ」とまとめて呼ばれる範囲には、このほか大分類Hの運輸業、郵便業や、通信を含む大分類Gの情報通信業などが混ざっている。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問20|記号G

記号Gが割り当てられている大分類はどれか。

  1. 金融業、保険業
  2. 生活関連サービス業、娯楽業
  3. 教育、学習支援業
  4. 情報通信業
正解と解説
正解:D. 情報通信業

大分類Gは情報通信業である。金融業、保険業はJ、生活関連サービス業、娯楽業はN、教育、学習支援業はOにあたる。

根拠:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月改定)」

問21|子会社の定義

会社法 第2条第3号がいう「子会社」の説明として正しいものはどれか。

  1. 資本金の額が親会社より少なく、同じ建物に本店を置いている会社
  2. 株式会社を子会社とする会社その他の当該株式会社の経営を支配している法人として法務省令で定めるもの
  3. 議決権の過半数を有していないが、役員の派遣や融資を通じて事業上の関係が深い会社
  4. 会社が総株主の議決権の過半数を有する株式会社など、経営を支配している法人
正解と解説
正解:D. 会社が総株主の議決権の過半数を有する株式会社など、経営を支配している法人

会社法 第2条第3号は、子会社を「会社がその総株主の議決権の過半数を有する株式会社その他の当該会社がその経営を支配している法人として法務省令で定めるもの」と定義する。同条第4号が親会社の定義である。

根拠:会社法 第2条

問22|関連会社

財務諸表等規則がいう「関連会社」の説明として正しいものはどれか。

  1. 議決権の過半数を自己の計算において所有しており、財務および営業または事業の方針の決定を支配している会社
  2. 子会社以外で、財務および営業または事業の方針の決定に重要な影響を与えることができる会社
  3. 議決権の所有割合にかかわらず、同じ業界に属していて事業内容が似ている会社
  4. 過去に継続的な取引の実績があり、取引の相手として名前が知られている会社
正解と解説
正解:B. 子会社以外で、財務および営業または事業の方針の決定に重要な影響を与えることができる会社

財務諸表等規則 第8条第5項は関連会社をこのように定義する。同条第6項は、原則として議決権の20%以上を所有している場合などを、重要な影響を与えることができる場合として挙げている。議決権の過半数を持つなら子会社である。

根拠:財務諸表等規則 第8条

問23|関係会社

財務諸表等規則がいう「関係会社」に含まれないものはどれか。

  1. 同じ業界団体に加入している会社
  2. 財務諸表提出会社の親会社
  3. 財務諸表提出会社の子会社
  4. 財務諸表提出会社が関連会社としている他の会社等
正解と解説
正解:A. 同じ業界団体に加入している会社

財務諸表等規則 第8条第8項は、関係会社を、財務諸表提出会社の親会社、子会社、関連会社、および財務諸表提出会社が他の会社等の関連会社である場合の当該他の会社等と定めている。業界団体への加入は関係がない。

根拠:財務諸表等規則 第8条

問24|持株会社

独占禁止法 第9条第4項第1号がいう「持株会社」の定義として正しいものはどれか。

  1. 社名にホールディングスと付いており、株主総会で持株会社への移行を決議したことがある会社
  2. 子会社を1社でも持っている会社
  3. 子会社の株式の取得価額の合計額の総資産の額に対する割合が100分の50を超える会社
  4. 上場している親会社
正解と解説
正解:C. 子会社の株式の取得価額の合計額の総資産の額に対する割合が100分の50を超える会社

独占禁止法 第9条第4項第1号は持株会社をこのように定義している。社名は自由に付けられるので、ホールディングスという名前かどうかは定義とは関係がない。

根拠:独占禁止法 第9条

問25|HHIの計算

企業結合ガイドラインで用いられるHHIの算出方法として正しいものはどれか。

  1. 上位3社の市場シェアの合計
  2. 一定の取引分野における各事業者の市場シェアの2乗の総和
  3. 事業者数を市場シェアで割った値
  4. 最大手の市場シェアから最小手の市場シェアを引いた値
正解と解説
正解:B. 一定の取引分野における各事業者の市場シェアの2乗の総和

HHIはハーフィンダール・ハーシュマン指数のことで、一定の取引分野における各事業者の市場シェアの2乗の総和で算出される。少数の事業者に集中しているほど値が大きくなる。

根拠:公正取引委員会「企業結合審査に関する独占禁止法の運用指針」

問26|結合の目安

水平型企業結合について、企業結合ガイドラインが通常は競争を実質的に制限することとならないとしている場合に当たらないものはどれか。

  1. 企業結合後のHHIが1,500以下である場合
  2. 企業結合後のHHIが1,500超2,500以下で、HHIの増分が250以下である場合
  3. 企業結合後のHHIが2,500を超え、HHIの増分が300である場合
  4. 企業結合後のHHIが2,500を超え、HHIの増分が150以下である場合
正解と解説
正解:C. 企業結合後のHHIが2,500を超え、HHIの増分が300である場合

ガイドラインが挙げるのは、HHIが1,500以下の場合、1,500超2,500以下で増分が250以下の場合、2,500超で増分が150以下の場合の三つである。2,500超で増分300は、この範囲に入らない。

根拠:公正取引委員会「企業結合審査に関する独占禁止法の運用指針」

問27|参入障壁

参入障壁の例として当てはまりにくいものはどれか。

  1. 事業を始めるのに大規模な設備投資が必要であること
  2. 事業を営むのに国や自治体の許認可が必要であること
  3. 流通網や取引先の関係を新たに築くのに時間がかかること
  4. 会社の設立登記に手数料がかかること
正解と解説
正解:D. 会社の設立登記に手数料がかかること

参入障壁とは、新しい会社がその市場に入りにくくしている要因を指す。設備投資、許認可、流通網、技術やブランドの蓄積などが代表例である。設立登記の手数料はどの業種でも共通にかかるもので、特定の市場への参入を妨げる要因とは言えない。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く知られた業界の構造にもとづく問題です

問28|市場区分

東京証券取引所が2022年4月4日から適用している市場区分はどれか。

  1. プライム市場、スタンダード市場、グロース市場
  2. 市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQ
  3. 本則市場と新興市場の2区分
  4. 一部、二部、三部の3区分
正解と解説
正解:A. プライム市場、スタンダード市場、グロース市場

東京証券取引所は2022年4月4日に、市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQの4区分を、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3区分へ再編した。

根拠:東京証券取引所 市場区分の見直し

問29|グロース

東京証券取引所のグロース市場のコンセプトとして示されているものはどれか。

  1. 高い成長可能性を実現するための事業計画およびその進捗の適時適切な開示が行われ、一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場
  2. 多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額を持ち、より高いガバナンス水準を備える企業向けの市場
  3. 公開された市場における投資対象として一定の時価総額を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備える企業向けの市場
  4. 投資できる者を特定投資家等に限った、プロ向けの市場
正解と解説
正解:A. 高い成長可能性を実現するための事業計画およびその進捗の適時適切な開示が行われ、一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場

「多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額を持ち」で始まるものはプライム市場、「公開された市場における投資対象として一定の時価総額を持ち」で始まるものはスタンダード市場のコンセプトである。投資できる者を特定投資家等に限っているのはTOKYO PRO Marketで、3区分とは別に東京証券取引所が運営している。

根拠:東京証券取引所 市場区分の見直し

問30|業界地図

市販の業界地図を使うときの姿勢として最も適切なものはどれか。

  1. 書かれているシェアの数字を、出典や時点を確かめないまま面接で断言する
  2. 出版年や掲載されたデータの時点を確かめずに、そのまま最新の状況として扱う
  3. 会社の優劣を決めるための順位表として使う
  4. 全体像をつかむ入口として使い、個別の事実は各社の公表資料で確かめる
正解と解説
正解:D. 全体像をつかむ入口として使い、個別の事実は各社の公表資料で確かめる

業界地図は関係を一望するには便利だが、数字も関係も時期によって変わる。有価証券報告書、各社の公式サイトのIR情報、官公庁の統計といった一次情報で裏を取ってから使うのが安全である。

根拠:※ 公的な定めはありません。広く知られた業界の構造にもとづく問題です

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※ 解説は学習用の情報提供です。最新の出題範囲・制度は必ず公式発表をご確認ください。
※ 各社の事業内容・沿革・代表的な商品は、各社の公式サイトおよび有価証券報告書などの公表資料をもとにしています(2026年8月時点で確認)。売上や順位などの変わりやすい数字は原則として出題していません。特定の企業をすすめたり、優劣を評価したりするものではありません。