大学設置基準で決められている、大学(学部)の卒業に必要な単位数は?
- 30単位以上
- 124単位以上
- 62単位以上
- 188単位以上
正解
B. 124単位以上大学設置基準第32条で、卒業の要件は124単位以上を修得することのほか、大学が定めることとされています。62単位は2年制の短期大学の要件です。
大学 · 進学ガイド
大学・短大・大学院の違いと、卒業に必要な単位のしくみを理解する。通学制と通信教育課程で「家から受けられる授業」がどこまで認められているかを知り、自分に合う学び方を選ぶときに何を確かめればよいかが分かるようになる。
日本で高校の次に学ぶ「大学」には、いくつかの種類があります。大学(学部)は修業年限が4年で(医学・歯学・獣医学と6年制の薬学は6年)、卒業すると「学士」の学位を得ます。短期大学は2年または3年で、卒業すると「短期大学士」です。大学を卒業した人などが進む大学院には、修士課程(標準2年)と博士課程(標準5年。前期2年・後期3年に分かれていることがあります)があります。このほか、仕事に直結する実践的な教育を行う専門職大学(4年・学士(専門職))もあります。
| 学校 | 年数(標準) | 卒業・修了に必要な単位 | 学位 |
|---|---|---|---|
| 大学(学部) | 4年(医学・歯学・獣医学、6年制の薬学は6年) | 124単位以上(6年制は182〜188単位以上) | 学士 |
| 短期大学 | 2年または3年 | 2年制は62単位以上、3年制は93単位以上 | 短期大学士 |
| 大学院 修士課程 | 2年 | 30単位以上+修士論文等の審査 | 修士 |
| 大学院 博士課程 | 5年(前期2年・後期3年に分かれることがある) | 30単位以上+博士論文の審査 | 博士 |
大学の勉強は「単位」で数えます。大学設置基準では、1単位は45時間の学修(授業の時間と、予習・復習などの授業外の学修を合わせた時間)を標準としています。たとえば2単位の科目なら、合わせて90時間ほどの学修が前提です。授業に出るだけでなく、自分で読む・書く・調べる時間も単位に含まれている、と考えるとよいでしょう。1年間の授業期間は35週が原則です。そして大学の卒業の要件は「124単位以上を修得することのほか、大学が定めること」とされています。つまり124単位は国が決めた最低ラインで、必修科目や卒業論文などの条件は大学ごとに加わります。
学び方には、キャンパスに通う通学制と、通信教育課程(通信制)があります。通学制でも、テレビ会議システムやインターネットを使った遠隔授業(メディアを高度に利用した授業)を行うことができます。ただし通学制では、卒業に必要な単位のうち遠隔授業で修得できるのは原則として60単位までです(文部科学大臣の認定を受けた一部の大学・学部には特例があります)。残りは教室などで受ける授業の単位が必要です。
通信教育課程の授業は、大学通信教育設置基準で4つに分けられています。①印刷教材等による授業(テキストを読んでレポートを出す)、②放送授業(テレビ・ラジオや動画で受ける)、③面接授業(教室で先生から直接受ける。スクーリングとも呼ばれます)、④メディアを利用して行う授業(インターネットなどを使った遠隔授業)です。①と②には、添削などの指導が合わせて行われます。卒業に必要な124単位のうち30単位以上は面接授業またはメディアを利用した授業で修得し、そのうち10単位までは放送授業の単位で代えることができます。平成13年(2001年)からは、124単位すべてをメディアを利用した授業で修得することも制度上できるようになりました。
令和6年度、通信教育を行う大学(学部)は46、大学院は修士課程23・博士課程11・専門職学位課程2、短期大学は11でした(延べ数)。正規の課程で学ぶ学部の通信教育の学生は184,735人で、そのうち60,277人が放送大学の学生です。放送大学は入学試験がなく、BS放送やインターネットで授業を見ることができます(くわしくは放送大学の案内を確認してください)。
働きながら学ぶ人のための制度もあります。大学設置基準では、仕事をしているなどの事情がある学生が、修業年限を超えて計画的に学んで卒業したいと申し出たとき、大学はそれを認めることができます(長期履修)。また、学生でない人が1つまたはいくつかの科目だけを学び、単位をもらう科目等履修生の制度もあります。外出が難しい人や社会人が大学を選ぶときは、次の点を各大学の案内で確かめましょう。面接授業が何単位必要で、メディア授業でどこまで代えられるか。単位の試験を自宅で受けられるか、会場へ行く必要があるか。在学できる年数と費用。そして障がいのある人は支援の窓口です。令和6年4月から、私立を含むすべての大学で、障害のある学生への合理的配慮の提供が法的義務になりました。入学前に相談しておくと安心です。
大学(だいがく)には 種類(しゅるい)が あります。大学は ふつう 4年です。短期大学(たんきだいがく)は 2年か 3年です。大学院(だいがくいん)は 大学の あとに 進む 学校です。
大学の 勉強は「単位(たんい)」で 数えます。1単位は 45時間の 勉強です。大学を 卒業(そつぎょう)するには、124単位 以上(いじょう)が 必要(ひつよう)です。
学校に 通う 大学でも、インターネットの 授業(じゅぎょう)が あります。でも、インターネットで とれる 単位は ふつう 60単位までです。
通信教育(つうしんきょういく)の 大学は、家で テキストを 読んで レポートを 出したり、テレビや インターネットで 授業を 受けたり します。インターネットの 授業だけで 卒業できる しくみも あります。放送大学(ほうそうだいがく)は 入学試験(にゅうがくしけん)が ありません。
働いている 人は、長い 時間を かけて 卒業する 方法も あります。障(しょう)がいの ある 人は、大学に 合理的配慮(ごうりてきはいりょ)を お願いできます。入る 前に、大学に 相談(そうだん)しましょう。
大学設置基準で決められている、大学(学部)の卒業に必要な単位数は?
大学設置基準第32条で、卒業の要件は124単位以上を修得することのほか、大学が定めることとされています。62単位は2年制の短期大学の要件です。
1単位の授業科目は、標準として何時間の学修が必要な内容でつくられる?
1単位は、授業と授業外の予習・復習などを合わせて45時間の学修を標準としています。授業の方法に応じて、授業の時間は15〜45時間の範囲で大学が決めます。
短期大学を卒業すると得られる学位は?
短期大学(修業年限2年または3年)を卒業すると短期大学士の学位を得ます。学士は大学(学部)、修士は大学院の修士課程の学位です。
大学設置基準の原則で、通学制の大学の卒業に必要な単位のうち、遠隔授業(メディアを高度に利用した授業)で修得できる上限は?
大学設置基準第32条第5項で、遠隔授業で修得する単位数は60単位を超えないものとされています。通信教育課程には別のルールがあります。(文部科学大臣の認定を受けた一部の大学には特例があります。)
通信教育課程で、卒業に必要な124単位のうち面接授業またはメディアを利用した授業で修得する必要があるのは?
大学通信教育設置基準第6条で、124単位のうち30単位以上は面接授業またはメディアを利用して行う授業で修得するとされています。
通信教育課程で、面接授業またはメディア授業で修得する30単位のうち、放送授業の単位で代えられるのは?
大学通信教育設置基準第6条第2項のただし書で、30単位のうち10単位までは放送授業で修得した単位で代えることができるとされています。
通信教育課程の「印刷教材等による授業」と「放送授業」で、合わせて行うことになっているのは?
大学通信教育設置基準第3条第2項で、印刷教材等による授業と放送授業には、添削等による指導を合わせて行うとされています。レポートの添削などがこれに当たります。
大学院の修士課程を修了するための要件として正しいのは?
大学院設置基準第16条で、修士課程の修了には2年以上の在学、30単位以上の修得、必要な研究指導、修士論文等の審査と試験の合格が求められます。
仕事をしているなどの事情で、修業年限を超えて計画的に学んで卒業したい学生のための制度は?
大学設置基準第30条の2で、職業を持っているなどの事情がある学生が申し出たとき、修業年限を超えた計画的な履修を大学が認めることができるとされています。
令和6年4月から、私立を含むすべての大学で法的義務になったことは?
改正障害者差別解消法の施行により、私立を含むすべての大学等で、障害のある学生への合理的配慮の提供が法的義務になりました。
Q. 家から出ないで大学を卒業することはできますか?
A. 通信教育課程では、卒業に必要な124単位すべてをメディアを利用した授業(インターネットなどの遠隔授業)で修得することが制度上できます。ただし、面接授業がどれだけ必要か、単位の試験を自宅で受けられるかは大学ごとに違います。出願の前に各大学の案内で確認してください。
Q. 卒業を目指さず、学びたい科目だけを学べますか?
A. はい。多くの大学に、学生でない人が1つまたはいくつかの科目を学んで単位をもらえる「科目等履修生」の制度があります。放送大学にも、好きな科目だけを選ぶ学生の種類があります。
Q. 高校を卒業していませんが、大学に入れますか?
A. 高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)に合格すると大学入学資格を得られ、大学を受験できます。放送大学のように入学試験がない大学もありますが、学生の種類によって入学の条件が違うので、各大学の案内を確認してください。
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内容確認日:2026-10-16